『落下』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#落下
生きてると
上ることばかり
高みを目指すことばかり
求めてしまう
生きていればこそ
背中合わせの危険も有り得るを
人は時に忘れてしまうのだ
でも落ちる恐怖を知らなければ
それを学ばなければ
本当の生きる喜びを感じることも
ないだろう
どんなふうに落ちてゆく?
落ちて行きながら見えたものは?
落ちた後に立ち上がった時
見えた景色は?
心にたくさんの宝物を抱え
熟した実はやがて落ちるもの
怖がらないで
人として感じてみて
#落下
不思議な体験を思い出した
中学の頃 階段を降りる時に後ろから背中を押されたことがある
ふざけ半分だったらしいけど
一段目だったから落ちたなって思った
一瞬で骨折るかなとか死ぬかなとかよぎった
それがね
華麗にステップを踏むように何段飛ばしを繰り返して
気付いたら降り終わってた
あんな動きできたのはあの時だけ
何かに守られたとしか思えなくて
しばらくポケーっとしてた
真っ逆さま。手を伸ばしても届かない。どれだけ頑張っても追いつけない。ずっと遠くに彼女がいる。
夏休みに入る1週間前、彼女は学校に来なくなった。
容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群。チート主人公みたいな全てを兼ね備えた人。きっと私とは生きる世界が違うんだろうってずっと思ってた。
「𓏸𓏸さんがこの絵描いたのですか?」
夏休み3週間前。夏休み中の課題として出ていた絵をこっそり夏休み前の放課後に描いていたのがバレた。正直、先生にチクられると思った。
「あ、いや……えっと、」
「素敵な絵ですね!私にも描き方教えてください」
彼女は隣に座ってノートを取り出す。ワクワクした瞳で見つめられ、結局2人で教室のデッサンをした。その日の放課後から、2人で絵を描くようになった。
「ありがとうございました!これ、本日のお礼です」
「いやそんなの……」
差し出されたのは高級そうな黒インクのペン。たった数十分教えただけなのに、こんなもの受け取れるはずが無い。
「ほぼ新品ですから!きちんと後日お礼します!」
「何もしてないですよ、××さん絵上手だし…」
「じゃあお近づきの印ということで!」
「はぁ……」
ほぼ強引に渡されたペン。彼女は満足そうに笑っていて、なんだか返すのも申し訳なくなって受け取った。
そして2週間が経つと、彼女は来なくなった。放課後来なくなるだけならまだしも、学校に。もしかしてそれ程まで私が嫌になってしまったのだろうか。
朝、まだ朝休みだと言うのに暗い顔の担任が教室に入ってくる。異様な雰囲気に生徒達は静まり返り、担任に注目が集まる。
「××さんが、マンションの屋上から飛び降りて死亡しました」
…………絶句。
それだけだった。悲しいとか、寂しいとか、何も感情が湧いてこない。感情というキャンパスが真っ黒になってしまった感覚。
「××さんの部屋には、遺書と共にこの教室のデッサンが置いてあったそうです」
なんで、どうして。涙すら出ない自分が憎い。何も、気づけなかった自分が。
現実を脳が受け入れた瞬間、手が震え出す。
全てが怖くなって、絵を描いていたノートを閉じようとした時、彼女から貰ったペンがカタリと音を立てて落下した。
『落下』
落下
ただ歩いていた。
ぼーっと暗い中歩いていた。
急に地面が消えた。
そういえば、この道の溝は深かったな。
あっ、と思えばもう遅かった。
落ちる間はスローモーション。
色々な考えが巡る。
溝、つまり石。
私は頭から落ちた。
この溝は深い。
打ちどころ悪かったら死ぬなあ。
ぽすっ。
その時は秋で、落ち葉が偶然多い場所に落ちた。
私は無事で、上がるのに少し擦りむいたくらい。
でも、少し違えば。
それ以来歩くのには気を付けている。
よく、こけたり落ちたりするけど
毎回スローモーションになった気がするのは、何故?
落下
僕の気持ちは落下していくばかりだった。僕には他の人とは少し違う能力がある。それは好きになった人を犯罪者にしてしまう能力だ。僕はこの能力を使わないために愛を届けることを止めた。この能力のせいで幼馴染も母親も父親もすべてを失った。今日だって一人好きな人を失った。どんなに僕が力を制御したって無理だった。もういいんだ。ばいばい。世界よさようなら。
落下
落ちる
落ちる
落ちる
目が覚める
ゆっくりと倒され気づけば沈んでた 人それぞれの恋の落ち方
題-落下
ギリギリに立つから
落ちるのが怖いんだ
飛び込んでしまえば
受ける風も気持ちいい
大丈夫
落ちた先で
砕けても弾んでも
着地までに見えた景色が
そのあとの世界の
色を変えてくれるから
【落下】
今日も地球は私達のことが好きすぎて
地面から離してくれないの。
付かず離れずの月に戯言を言いながら
今にも地面にキスしそうな黄色い梅を買い
蜂蜜で煮る雨あがり
___________
テーマは落下。
梅子黄 うめのこきばむ の季節。
___________
たまに天邪鬼な性格が顔を出すので、
ネガティブなことが速攻心をよぎるお題だと
逆に書いてやるものかとなってしまう。
そういうわけで、参加者全私で、
落下…落ちて嬉しいもの選手権だ!
・落花生の花
・バンジージャンプ、スカイダイビング
・ジェットコースター等の絶叫系アトラクション
・叶う恋
・流れ星
・スーパーボール等の落下運動が楽しいおもちゃ
・厨二心が擽られる堕天使
・ワンダーランドに落下するアリス
・トトロの住む木のうろに落下するメイちゃん
・日照り後の雨
・クリスマスの雪
・晴れた日の桜の花弁
・まつぼっくり
・どんぐり
・しつこい臭いや汚れ
・増えすぎた体重
・欲しいものや光熱水費の値段
・話のオチ
…捻くれ心が満足しました。
ゲイのボクから伝えたい「好き」の?がわかる本
石川大我
【内容】
◯性の3要素について、インターセックスについて
◯回りにいないのは異性愛のふりをしているから。自分も自身がカミングアウトしたことで、実は自分も、、、という声を聞くようになった。
◯Q&A
・インターセックスの人の性的指向(十人十色)
・彼?彼女?(こころの性に合わせるのがエチケット)
・性同一性障害の人の治療について(ホルモン療法)
・オカマという言葉について
・ゲイ=心が女性?
◯人と違うということ。
◯バイセクシャルの誤解
男女2人の恋人を作るという誤解
◯孤立してしまう当事者
当事者団体やSNS、インターネット、仲間はたくさんいる。(ネットの出会いでは注意が必要)
◯カミングアウトとは
なぜするのか?→誠実な関係になりたい。偽ることから解放されたい。
受け入れる側→拒否られると相手は傷をおってしまう。カミングアウトを受け入れられるプロになってほしい。
◯結婚できる国もある
同性婚とは、パートナーシップとは
いつか日本でも制度化されても不思議ではない
【感想】
LGBTの入門編のような本
LGBTとは。性的指向とは。性自認とは。生物的性別とは。
ゲイなら心は女性?バイセクシャルってどんな人?
自分の回りにはいないけど、本当に30人に1人いるの?
カミングアウトってなに?
など、基本的な知識について。
落下
底に落下したんだから
なんとか上昇すればいいのに
上をたまに見上げながら
あいかわらず這いずり回ってる
しょうがない
羽もないし
なんなら股関節と
膝関節にも
がたがきている
上がだめなら
せめて前へ
「落下」
落下する雫は、
はらはら零れ落ちる涙。
外は雨で…
君が落とす涙と空から落ちて来る雨が…
ひとつになって、
ぼくを責めてもいいのに、欠片も責めずに、
ただ無心に泣いている。
子どものように傷ついた空。
大空の中をひろがる君の悲しみ。
おかしいな、
…なんか混ざってしまってどっちがどっちかわからなくなる。
そして、ぼくも泣きたくなる…
君と空とぼくが泣いて、
悲しみが混ざってお互いがお互いの悲しみに変わって空から降って……
一匹の悲しみの生き物が生まれる。
(責められた方がマシだったかな…?)
らっか?落花生のこと?
違うよ。落ちること。
落ちること?
そう。落ちること。
落下は怖いね。
死ぬかもね。
死ぬのはやだな…
じゃあボクが殺してあげるね。そんな恐怖に縛られないようにね。
は?
グサ
…返り血が汚いね。
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
落下
╰━v━━━━━━━━━━━━╯
落下
窓の外を何が落下していった。
ここはオフィスビルだ。
窓は開かない。
屋上で何かしていたのだろうか。
外を見ても何が落ちたかは分からないだろうが、窓から下を覗いてみる。
赤いものの周りに人だかりがあるようだ。
面倒事が私に降りかからない事を願う。
ずっと落下し続ける夢を見た。地面が見えない。どこを見ても真っ白。怖かった。落ちるのがじゃない。助けを叫んでも誰の耳にも届かないことが。それでも私は叫び続けた。
ここで夢は終わった。誰かに助けて貰えたのだろうか。それともそのまま死んでしまったのだろうか。先が見えなく落ち続ける。まるで私の人生のようだな。
ずっと上昇していくのって、とても難しい。
「今の私は落下してるっぽい」
「何かあったの?」
「なんか、頑張るのがバカバカしくなってきた」
彼女は吹奏楽部をやっていて、コンクールに向けてたくさんの練習を積み上げてきた。
結果は、ダメ金という、金賞は取れたけど、上の大会にはいけない賞を貰ったらしい。
「あんなに頑張ったのに。やっぱ、私には無理だったのかな」
私は知ってる。彼女がどれだけ頑張ってきたのかを。
無理なわけがないことを。
「今は、休憩期間なだけだよ」
「でも、飛ぶのを辞めたら地面に落ちちゃう」
「違うよ。さらに高く飛ぶために、力を貯める期間なの。今は」
「そうなのかなぁ」
貴方の気持ちも落下気味なのかも。
落下するのは、悪いことだけじゃない。
「落下」
落ちている時が一番怖い。
落ちきった後はなぜか余裕がある。
これ以上落ちない。
そう安心したのかもしれない。
だが、いつまでも一番下にいるわけにはいかない。
また上がらなければ。
私が私を褒めれるように。認められるように。
高いとこから落ちたら
一撃で死ねるのかな
変に生き残っても嫌だな
まぁ死ぬ気はないけど
いつか崖から落ちる夢見た時は
ふわっとした感覚で
うわって目が覚めたな
そんな感じなのかな
東尋坊なんかで落ちたら
…恐ろしい
落下する勇気はないな
明日もまぁ頑張って生きよう
子供の頃、親戚に頼み込んで
河川敷の歩道で持ち上げられるのが好きだった。
砂をかぶった冷蔵庫や自転車が林から覗いた。
遠くには暴れ川がごおごおと流れている。
私は足を放り出して、めちゃくちゃに空を歩く。
私の脇を掴む強い手とともに。
#落下
落ちていくのは楽なものだし
ただ自然に身を任せれば済む
まして抱えたものが重いほど
より早く深く落ちていくのに
苦しみながらも上を目指して
常に転落の危険に怯え続けて
生きていくのはなんと難しい
それだけで自然に抗っている
抗うのが、生きるということ