『絆』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
目を極力合わせず話をして、行動する時は一定の距離を保つ。
分厚過ぎる壁を除けようとどれ程の労力を費やしたことか。時間があれば食事に誘い、箸の進み具合で味の好みを探る。ある時は共通の友人を交えて危害は無いよと振る舞った。君が困る事があれば誰よりも早く手助けできるよう目を光らせていたし、その事は部下や友人に知らせて協力してもらったりと必死だったわけだ。何せ出会い方が悪かったのだから。
君の警戒心がするすると解けたのは家族と故郷の思い出話を披露したある夜のこと。「素敵だね」と初めて目を合わせ、話を、家族を褒めてくれたことは忘れもしない。内から広がる嬉しさで俺の手は震えていた。
常に分厚い壁を作っていた君との『絆』をやっと、手に入れた瞬間だった。
時間を経て、君との仲はだいぶ深いものにできた。簡単に切り離せはしない。ただ、君の友人の中には、俺を良く思わない人間も僅かながらに残っている。
君を絆して隠した後、自分こそ正しいと信じて疑わない彼らとの『絆』を、俺が絶ってあげる。
せっかく傾いた天秤を戻させるような行いを俺が黙って見逃すわけがないじゃないか…!
『絆』
昔、学校のクラスメイトに
「りあん」という名前の子がいた。
いつの日か、その子が名前の由来を教えてくれたことがあって、フランス語でlien(リアン)は絆だとか、繋がりという意味があるらしい。
「だから自分は幼い頃から絆という字が好きだった」
その話をしてた時、そう言っていた気がする。
このお題を見て思い出した話。
絆って素敵な言葉ですよね。
絆
昔は、友達が多くて
絆もあったけど
今は、もうなくなったよ。
目に見えないからこそ、信じることが難しく
測ることができないからこそ、信じる他ない
ただそばにいるから、いいのではなくて
血の繋がりがあれば、いいわけでもない
手を繋いだ感触が温もりとなって通い合い
解り合いたくて伝え続けた言葉が重なり合っていく
積み重ねを欠いた先に信頼は生まれない
歳や性別関係なく礼を欠いた間に尊敬はない
偽物はいらない
偽善はいらない
利害が混じれば嘘になる
慮る心はただ真っ直ぐに
その人の心に残るためにある
勝手に生まれるもんじゃねえんだよ
ちゃんと紡いでもらわないと
なんにも知らせてくんないと
なんにもわかんないよ
なのにどうこうしろったって、無理な相談だよ
勘弁してくれよ
あたしだけ虐げるのは
#絆
絆の3文字にきずが入っている あなたが懸命に生きてこさえた傷はいつの日か誰かの傷を慰める
お題「絆」
赤い糸なんて
引っ張ったら、プツリと
音を立ててちぎれてしまう
そんな脆い脆いもので
わたしがあなたと結びたいのは
そんなものじゃない
どうしようにもちぎれない
強い強い絆なの
__絆
私は少し人が嫌いだ
だから世の中と上手くいかない
社会に出ても変わらなかった
何度も何度も変えようと思ったが
結局なにも変わらなかった
私の跡は何を示すのだろう
零す水ですか?不意に見せる白い歯ですか?
どちらにしても
人は1人ではない
それに気づいてしまった私は
この先に絶望した
そう絆があるから
絆。
絆って、友達に使う言葉なのかな。
なんなのかよく分からないけど。
私は友達を上手く作れたことがない。
だから本当の絆なんてものを信じられたことがない。
誰か私に、本当の絆を教えて。
絆という意味を少し調べた
人と人との断つことの出来ない結びつき。
昔は、犬、馬、鷹などを
つなぎ止める綱の事だったとか。
まぁ、でも少し納得した。
絆が、信頼関係や繋いだ手のような
ものだとしたら。
それは、凄く脆弱で時にあっけない。
ただ時には、人々の心を打つような
堅い絆も存在するのかもしれないけれど。
【お題:絆】
【絆】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
3/4 PM 3:00
「やっぱり、鬼滅は何回見ても
兄妹の絆の強さに感動するねぇ」
「……そうね」
「まぁ、わたしたちの絆も
なかなかのものだから、誰にも
引き裂けないと思うけど!」
「それはどうかしらね」
「ちょっ、宵ちゃん!
そこも素直に『そうね』でいいから!
否定されたら、わたしがスベった
みたいになっちゃうでしょ!」
「はいはい」
「……真夜(よる)く~ん」
「心配しなくても、誰にも引き裂けないよ。
オレがさせる訳ない」
「……うん、安心した。
さすが真夜くん、全くブレがない」
家族。
友達。
上司。
同僚。
関係性に名前など無くても、大切な人たち。
元々、人が好きな人間だとは思っていたけれど。
辛いときに自分の心を引っ張り上げてくれたのは、
大切な人たちとの絆だった。
今ある絆を大切に守りながら。
まだ見ぬ人々と築けるかもしれない絆を楽しみに。
そんな風に生きていけたら、大丈夫。
絆
ふと何かしようと思った時に浮かぶ君の顔。
これを言ったら君はどんな顔をするだろう。
なんて言うだろう。
それを考えるだけでワクワクする。
きっとこれも絆。
絆
意外と切れやすい
意外とめんどうくさい
意外と暑苦しい
意外と、
意外と、助けてくれる
見えない鎖 巻き付いた
体を固く 縛り上げ
呼吸も侭ならない程には
絆 そんな綺麗な言葉に収まること無し
コレは 呪い或いは鎖
マキツイテ ハナレナイ
心臓に 何重も
蛇が 蜷局を巻くやうに
お題【絆】
タイトル【憑きモノ】
#絆
絆の強さと言えば我が家。
私の家族以上に絆の強い家族居るのかなあと思う程。
今までみんなで沢山頑張ってきたし『家族』より“家族”。
わたしと あなた
きっと次も出会えるはず
見えない何かでつながっている
今はわからなくても
またいつか会う日まで
覚えていてね
私は忘れないから
【絆】
運命の赤い糸、という言葉を聞いたことがある。
そんなものが本当にあるのなら、今すぐにでも見えるようにして、分かるようにして、安心させて。
彼と私は、彼女と私は、あの子と私は……
"その人"と私で一つの関係性が成り立っているのなら、恋でも、友情でも、愛でも、嫉妬でも……
"その人"と私が繋がっている理由なんて、どうでもいい。繋がっていられる気持ちが何であろうと、きっと私は許せるから。
"その人"だからこそ、私は仲良くしていたい。
話したい。会いたい。待ちたい。伝えたい。聞きたい。見つめたい。抱きしめたい。想いたい。愛したい。
どれだけ貴方が私のことを妬み、嫌い、憎んでいても、どれほど私が貴方のことを妬み、嫌い、憎んでいても、いつかは、忘れがたく、離れがたく、かけがえのない。そんな絆になるでしょう。
きっと……そうなるだろうと、今だけは信じさせてね。
友達面しないで
わたしは、アナタの操り人形じゃないの
友達面しないで
わたしは、アナタの暇つぶしじゃないの
友達面しないで
わたしは、アナタの都合のいい
愚痴吐き場じゃないの
大好きだったのに
どうして、こうなっちゃったのかな?
楽しかったよ
アナタと過ごした学生時代
馬鹿やったよね?
沢山、笑ったよね?
その分、沢山喧嘩もしたけど
それすらどうでも良くなるくらい
アナタの側は、心地良かった。
だけど、もう
『絆』と言う『鎖』から
解放して下さい。
これ以上、アナタを嫌いになりたくないから
サヨナラしましょう
バイバイ‥。
- 絆 -
ずっと探してた
何度も、何度も、傷ついて
眠れない日も、
泣き明かした夜も、
どこかに必ず
自分を掬い上げてくれる誰かがいることを
心のどこかでいつも
疑いながらも、
「そんな事はない」と
否定しながらも、
いつか、きっと、必ず。
おとぎ話の世界かもしれない
夢物語と笑われても仕方がない
でも、
そう願って、信じてる。
わたしの心が、信じてる。