『終わらせないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
終わりがあるのを怖がってしまったのは
ずっと続いてくことを信じていたから。
怖がった自分が皆から離れてしまったのを
いつまでも辛く思ってしまうのは
終わってしまったあの日に戻れないから。
それ以上に辛い思いを
あの時与えてしまった自分を未だに許せないから
いやに、人を怖がった。
結局、思い出を見つめることしか出来ない
せめて記憶の中のあの頃を忘れないように
終わらせないように。
一筋の光が途絶えてしまわぬように、
貴方からの一筋の光を見失わぬように、
ずっと側にあり続けたい。
あなたはどんな形でさえみんなが救われるまで
ずっと前だけを向いて走り続ける。
そんなあなたを愛おしく思います。
あなたが願う未来が来たらあなたは止まるのでしょうか。
止まったあなたは私の愛するあなたですが既にあなたでは
ないと思うのです。
そうなってしまうなら、永遠に人類は救われなくっても、
‘無限の星々,を掴まなくってもいいと思うのです。
あなたの旅路をどうか終わらせないで。
あなたが走り続ける姿を見ればどんな星々でさえ
己を恥じて翳るでしょう。
あなたはブラックホールに例えられていましたね。
あなたのその歩みは、旅路はどんな聖人にも英雄にも
なし得ないものです。
あなただからこそ歩んでいけるのだと思います。
一人ぼっちで、ずっとずっとずうっと何度でも
救済を為そうとするあなたを誰が弾劾できるのでしょう。
誰があなたを責められるのでしょう。
弱者を踏みつけ成長するしかない人類を憎んで憎んで、
それを捨てて救済を目指すあなたとその望みを、
だれかを踏みにじりまただれかに踏みつけられてきた者がどうして足蹴にできましょうか。
だからどうか、あなたはこちらを振り向かないで
走り続けてほしい。
こんなことを言わなくてもあなたは走り続けるけど、
あなたの背中を押せる一人になりたい。
─終わらせないで─
起きて
パンにバターを塗って
コケモモを採りにいく
井戸の水を汲んで
洗濯物を干して
日が暮れるまで庭で遊ぶ
料理当番の日は料理を作る
カラスが鳴いた
曇った空を生暖かい風が撫でていく
玄関からノックの音がする
先生が出る
僕らは玄関の古時計の陰に隠れて
その様子を覗き見た
兵隊さんがいた
何か話してる
「…だれだろ…」
兎がつぶやく
「しぃー!」
犬が言う
はっと口を手でふさぐ
僕は不安でいっぱいだった
何故かわからない
兵隊さんの銃か
先生の手が強ばっているからか
不穏な空気か
兵隊さんの顔が真っ黒の空洞だからか
僕にはわからない
しばらくして兵隊さんは銃を先生に向けた
そして、
撃った
のしりと兵隊さんが入ってくる
僕らは震えた
古時計の陰で身を潜める
兎は僕の腕を手が白くなるほど掴む
鳥は自分の髪を強く掴んで
犬は僕らを庇うように腕を広げている
…カツン
ああなんで
(兵隊さんが前に立つ)
僕らの日常がガラガラと崩れていく
(空洞の顔が見つめる)
なんで
(銃が向けられる)
お願い
僕らの幸せだった日常を、終わら
この恋を終わらせないで
例え君と離れてしまっても『好き』という気持ちに変わりはない
「終わらせないで」
僕の
俺の
私の
*⋆꒰ঌ 想い ໒꒱⋆*
終わらせないで
繋げて
途切れさせないで
紡いで
結んで
広げて
しっかりと手で掴むまで-
勝手に終わらせるのね。
酷い人。
娘と私の関係を永遠に
終わらせないで