『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
空が泣く貴方が笑えるように
風が歌う貴方に聞こえるように
雲が揺れる貴方に届くように
空が泣いて雨を降らし
空が嗚咽をもらして雷を鳴らし
空がしゃくりあげて風をふかせ
そして泣き止んだらほら。
すっきり笑顔の晴天が広がってる。
「空が泣く」
今日は珍しく空が泣いていた
それに気付かず僕は帰る時困った
どうしようと焦りそのまま帰った
空が泣く
講師の先生「空が泣く時は神様がジョウロで水を撒いている。風が吹く時は、風神様が風の袋を開いている。雷が鳴る時は雷神様が思いっきり太鼓を叩いている。」
「これはほんとの話だと思う人、挙手して下さい」
会場「シーン」
講師の先生「誰もいらっしゃらない…これは珍しい結果ですね」
司会者「えっ、えー?」
【空が泣く】
近所にある稲荷神社の奥の院にハイキングがてら出かけていったら、晴れているのに空が泣いた。
キツネの嫁入りだと笑っていたら、ジャラン……と鈴が鳴った。
驚いてバッと振り返ると、連なる赤い鳥居の奥にしゃがんで神楽鈴を拾っている長い髪の女がいた。
(人の気配なんかしなかったのに……)
長い髪を地面に落として女は鈴を手にすると、ゆっくりと立ち上がった。黒髪は太ももまで伸びていて、重く、量も多い。
加えて黒いタートルネックにベージュのロングタイトスカートが更に雰囲気を陰気にする。
その女は重たい体をゆっくりと気怠げに動かして、階段を上って僕の隣を通り過ぎていった。
(……うっ…)
女の後ろ姿を見て声を失う。女の尻の辺りから、モフモフとした立派な狐の尻尾が揺れていた。
僕は怖くなって一目散に来た道を引き返す。
階段を下がりきると本殿と社務所に巫女さん達が居て、青い顔をした僕に気づいて声を掛けてくれた。
「き、狐の尻尾……女の人が……」
それだけ聞くと、巫女さんは「ああ……またか」と言う顔をして社務所に叫ぶ。
「ちょっと、斎藤さん!鈴木さんに尻尾のキーホルダーつけないでって言ってるでしょう!」
「稲荷神社ですもん、かわいいじゃないですかー!」
と、巫女装束に狐の尻尾をつけた斎藤さんという巫女さんがケラケラと笑っていた。
雨が降り出した
空が泣いているみたいだ
つられて僕は泣き出した
涙の音で周りの音は何も聞こえない
僕独りただ空と一緒に泣き続けた
#空が泣く
もうすぐ台風ですね。
もうすぐ嵐ですね。
もうすぐ晴れますね。
まだまだ嵐ですね。
昨夜の台風は大変でしたね。
明日も嵐は続きますかね。
これからは晴れ予報です。
これからも晴れは訪れないようです。
雨が降って来た
空が泣いているね
今日の君みたいに
〈空が泣く〉
「君は優しいね。」
ごくりと一度、唾を飲み込んでから、僕は言った。
『そんなことないよ。』
『君の方が優しい。』
___そうさ、優しいだろう?だから君の言うことを否定しないさ、優しいのだから。
ヤサしいんだから、嗚咽を漏らしながら、君の言葉を否定して、僕を否定してと、貶してくれと、罪に罰を与えてと、存在を蔑んでくれと、消してくれと、死なせてくれと、言わないのだよ。
苦しんだ顔を見せても、ヤサしいと言うのだ。
苦しんだ顔をしていても、誰にもバレやしないのだ。
滴の恵み主よ。ああどうか、僕をこのまま呑み込んで。泥だらけの心の臓を抱えたままで、いいから。
#空が泣く
君と喧嘩したあの日は朝から雨が降っていた。
喧嘩したあの日からもう何日も雨が降っている。
いつか、仲直りをするときには晴れていますように。
ずっと降り続ける雨も、君の涙も。
__「ねぇ、⚫⚫。」
『空が泣く』
笑顔で快晴。
モヤモヤと雲天。
澄み渡る雨上がり。
空色はひとつじゃない。
空だって悲しみに浸る。
空が泣く
あなたは
どこか遠くに行ってしまうんですね。
あなたは
私の知らない土地へ
私の知らない世界へと
#空が泣く
空が泣いている
僕のココロの内を知ってか否か
嫌な日もある
今日はそんな日だ
また明日があるさ
僅かな願いをこめて
空を見る
空が晴れている
僕のココロの曇りをかき消すように
空が笑ってる
あ、空が泣いてる。冷たい雫が頬を伝う。
これなら、自分の頬に流れていた
温かい雫もバレないかな。
不幸というものは意図せず重なるものだ。飼っていた猫が今朝方死んだ。遠方に済む叔母が怪我をして入院した。勤務先からいきなり解雇された。特に何かしらやらかした覚えがないのに、俺と俺の周りは不幸の連続だ。別に不幸自慢をしたいんじゃない。聞いて欲しいだけだ。毎日何かしらの不幸が俺に起きているということを。
「お前、お祓いとか行ってみたら?」
友人はそういうが、お祓いをしてもらったところでどうこうなる問題ではないだろう。もしお祓いをしてもらってこの不幸がなくなるなら、俺は人並みの人生を歩めているだろう。なにが原因でここまで俺がこんな厄介でめんどくさい不幸に見舞われなければいけないのか、昔俺はなにをやらかしてしまったのだろう。同情するように空が泣いている。そういえば傘を持って来るのを忘れて出掛けてしまったようだ。
ーもう今日はこのまま濡れて帰ってしまおう。
<空が泣く>
空がなく/
「おかーさんお空が泣いてるよー」
そう息子に言われて雨が降っていることにやっと気づいた
『ほんとだー!!じゃあ急いで帰らなきゃ〜!』
元気に振舞っては見たものの息子には筒抜けだったであろう
「おかーさん ゆっくり歩いて帰ろーよー」
これは息子ながらの気遣いだったのか疲れていただけなのか
10年たった今でも聞けていない
だから今日も息子に問いかける
あの日と同じ顔をした息子
もっと大きくなりたかったはずの息子
もっと大きくなれはずの息子
『あーぁお母さん ダメだねぇ、、笑』
息子をなくしたあの日
後悔でずぶ濡れになったあの日
決心を固めたあの日
何もかもあの子のおかげで強くなれた
はずなのに
まだ弱いみたいで申し訳ない
でも今はちゃんとおばあちゃんできてるかなぁ_
少し良くなってリモート授業に入った
理科の授業、先生が私の名前呼んでくれたのは1回だけ
もう少しだけ,少しでいいからもっと心配して欲しかった
空が泣く
さっきまで笑顔だった君が泣く
まるで晴れてた空から急に雨が降り出すように
どうしたんだい、ベイベー
笑っておくれよ
いつものカラッとした君がいなきゃ
洗濯物は始まれないぜ
空が泣く
わんわんと泣く
泣いて泣いて大地が荒れる
大地が潤う
人がいない世界