『秋晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『秋晴れ』
夏が落ちた後の晴れは春の陽気より綺麗であった。
どうやら、春の晴れの方が秋の晴れより少々『汚い』らしい。
ただ、厳しい寒さと豪雪を乗り越えた後の春は、これから白の季節を迎える秋の晴れより綺麗に見えるのだろう。
風に戦ぐ黄金色の遥か遠くで送電塔が斜に構える。
虫の声はとうに聴こえなくなり、砂利道は私の歩くリズムを刻んでいる。
あと数週間もすれば、雪が降る。
この乾いた快晴はもうじき見えなくなる。
18回目の秋を終えようとしていた。
ここに帰ってくるのは、今度はいつになるのだろう。
今まで当たり前の様に見上げてきた宙色が、今更になって涙の海に揺蕩う。
いつか、また
#131
秋高し
羊の群れがゆく空を
共にゆきたい
逃避する午後
お題;秋晴れ
「秋晴れ」
今日はカラッと晴れて、心地よい秋晴れの一日だった。
ところが、帰宅途中の私の心はモヤモヤとしている。
昨日、まな板を無断で引き出し収納にしまったことが原因だ。
妻から、「まな板を勝手にしまわないで」と連絡が来ている。
私は、キッチンをすっきりさせたいので、なるべく調理器具は収納しておきたいと考えている。
一方で妻は、頻繁に使うものはすぐ使えるところに出しておきたいと考えている。
議論をしたとて、感情で動く妻には勝てそうもない。
帰ったら真っ先に謝って、夕食を準備してくれていることを労おう。
秋の抜けるように澄んだ空に、乾いた風が吹き抜ける。湿気た様子は消え失せて、町の彩りは変わっている。宣伝広告は気が早く冬支度をしていて、服屋や雑貨屋も右に倣え。
冷え込んだ朝の中、自転車の上、冷たくなる手に、冬が近いことを思った。
よく晴れた朝、僕は海に向かって歩いていた。
終わりの見えぬ勉強に嫌気がさして、衝動的に家を飛び出してきた僕は、最近冷たくなってきた風を感じながら、黙々と歩いて行く。
海の前に立ちはだかる建物の薄暗い間をぬって歩いて行き、曲がった途端、僕の目の前にぱぁっと海が広がった。
突然の眩しさに僕は目を細めたが、目の前の光景を捉えると、大きく目を開いた。
海はとても美しかった。
海面はきらきらと日の光が反射し、海の向こうに佇む島々の緑がこれまでに鮮やかに見えた。
終わりなく見渡せる目の前の美しい光景に感動しながら、僕は心の隅で呟いた。
僕の将来もこれくらい見渡せればいいのに
……我ながら、厨二病臭いセリフに笑いそうである。
僕は、海に背を向けた。将来を見通すためには、不確実でも、努力して行くしかない。
僕は、再び勉強の日々に戻っていった。
《題:秋晴れ》
秋晴れ#7
一瞬の秋と白くなる息。
夏が終わって秋の香りがする早朝。
私が好きな季節になりつつある日常。
見上げる空は高くて、気温は徐々に低くなって秋晴れの空から冬空へと巡っていく。
寒がりな私は息が白くなるたびに秋への後悔を残している気がするよ。
至福の秋は一瞬で終わってしまう。
アパレルショップは冬の装いをしてたけどね。
秋晴れした空の下を歩くのはそれだけでも心が晴れやかな気持ちになります。
金木犀の花が好きなので道中に甘い香りがしてくると、つい周りを見回してしまいます。
オレンジ色の小さな花をいっぱいつけた金木犀を見るととっても幸せな気持ちになりますね。
初めてできた友達が教えてくれた花ということもあって楽しい思い出も多い花なのですが…。
それと同時に母から聞かされる話も思い出します。
なんとなく幸せな朗らかな気持ちになりながら母に話しかけた時です。
「金木犀いっぱい咲いてて綺麗ですごく良い匂いもするね。」
「あーたしかにね。でも私の実家の前にも金木犀があるんだけどね、昔、近所の子どもからトイレのにおいがするって言われたんだよー。その時、金木犀の芳香剤がいっぱいあったからね。」
金木犀は個性的な香りだし感じ方はそれぞれだけどトイレの匂いかよ!しかもほのぼのした気分の今それ言うのね!
子どもの感覚はまっすぐで率直ですね。
私の家の割りと近くに城址公園がある。
からぼり位しかなく、少し遊具とベンチがある。
あとは散歩コース的な歩道が広大な芝生スペースを
ぐるりと囲んだ、ごく普通の公園である。
はっきり言って地元の散歩者がたまにいるレベルの人気である。
子供の頃はよく遊びに行ったな。
そこの芝生に寝転ぶのが好きだった。
大の字に仰向けに寝転ぶ。
秋晴れは特に気持ちがいい。天球は太陽と青一色。
手足をこれでもかと伸ばすと
地面の方が丸みを帯びてる気がして
今自分は地球をおんぶしてるような錯覚を覚える。
久しぶりに行って見ようかな。
寝転がりはしないけどね、大人の芝生まみれはキツいからね。
「秋晴れ」がよくわからない
秋に空気が澄んで晴れ渡っている様子だと、Googleは教えてくれるけど、出来の悪い私にとっては理解しがたいものだった
空気が澄むって何?
晴れ渡っている日は秋以外にもあるのに、なぜ春晴れとは言わないの?
昔は親に質問を浴びせかけて困らせていた
今は同じことをGoogleにしている
問いかける相手が人から機械に変わったことが、なんだかすごく寂しかった
もしかしたら、昔の人がそんな感情的な気持ちで作った言葉かもしれないな、なんて思った
秋よ行くな。まだ一緒にいてくれってね
【 秋晴れ 】
猛暑日なんて聞いたこともない時代、
10月でも半袖で遊んでいたのが懐かしい。
夏場の入道雲は、くっきりした白。
空とのコントラストがよく映えた。
朝夕の涼しさに季節を感じる今、モコモコ雲はもう無い。
あるのは小さく、薄いものばかり。
その分、青さが際だって、清々しさを感じる。
やっぱり、この季節が好きだな。
服装に頭を悩まされるのは困るが、すべてが丁度良い。
お出かけ気分もアガるもの。
うん、好きだ。
夏とは違って雲ひとつない青が一面に広がる空が私は好き。
秋の語源は「飽き」だという話がある。
とすれば、秋晴れは「飽き」が晴れるのだから、新鮮な気分にでもなれるのだろうか。
秋晴れの今日も
秋晴れの昨日も
秋晴れの明日も
多分僕は生きてるけど、いつ死んでもいいと思ってる
僕は社会不適合者だから
感情にコントロールされていたいから
感情がコントロールしてくれるなら生きていたって死んでいたってかまわない
けど忘れられたくないから
ここに文を遺す
僕を忘れないで
秋晴れの空、冷たい風
刺すような鋭さに変わるのも、もう間もなく
早くも暖かさが恋しくなる
あのひとの温もりが欲しくなる
寂しいからじゃなくて、風がそうさせるだけ
(秋晴れ)
秋晴れの空。
心地よい気温。
美味しい食べ物。
年々短くなっていくような、
大好きなこの季節を楽しみたい。
今年はもう寒くなって冬みたい
秋ほしいな
でも冬の晴れも好き
『秋晴れ』
夏とは違う、柔らかい青。
身体を通り抜けていく風。
1年前の自分を思い返す。
この世界が、怖くて、怖くて。
「消えたい」と願っていた。
あの時の感情を忘れたくない。
でも少しずつ、忘れていくのが分かる。
だから必死に書き留める。
あの時の自分が、いなかったことにならないように。
消えないように。
頭上には、高い青空が広がっている。
『 秋晴れ』
秋晴れの寒さは心地良い。
風が吹くと、自分の周辺一帯が澄み渡るように、空気が広がっていく。
朝の肌寒い時が日中になるとかなりの暑さになる
その気温の変化が他の季節とは違い
差がある
そこがきれいな紅葉を映し出している
山から里へと木が色づき始めた
【秋晴れ】
秋晴れって珍しいのかな
秋って晴れてるイメージあるけど違うのかな
どうなんだろう。
そういえば今日ってすごい晴れてたな
近所にめっちゃ急な坂があって
その坂頑張って登って1番上に行くと
山とか見えてめっちゃいい景色なんだ。
雨の日とか霧で見えないかなって思ったけど
逆に霧でいい感じな景色だった
写真撮りたかったな。
今日寄れば良かったな、めっちゃ晴れてるのに
――――――明日はどうだろうか