『私だけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
〈私だけ〉
私だけ醜い。
私はすぐに他人を見下すのだ
心の奥底で黒い渦が不断に回転している。
その底無し沼に気がついたとき
私は自分に失望した。
「私……お前は、クソなんだな」
これから先、
肺と肺の間に、
ずっしりとしたモノを抱えながら、
私は、他人を褒めて、彼らに笑って、
彼らと良い関係を結んで……
あ、あ、ごめんなさい、と、言わないと。
「許してください。私だけは嘘吐きなのです。」
私だけ
なんの取り柄もない
君は私に冷たい。話しかけても三言程度で会話は終了するし、いつも笑顔な君の表情を曇らせるのは私だけだ。
そのせいで私も上手く話せない。また君の気分を悪くさせてしまうなと思ってしまい、最近は話しかける事も無くなって。
学生生活の中で君を見ると言う一つの楽しみを諦めようと思っていた頃、放課後の教室で君に話しかけられた。
「……ちょっと良い?」
やっぱり素っ気ない態度に胸がチリチリと痛む。何か言われるのかなぁ。怖いなぁ。
それでも君の願いは断れず、君の話を聞くことにする。
君の話は、告白だった。
お互いに上手く話せず、ぐだぐだだったけれど。君はいつもみたいに表情が曇っていた。私も驚いて声が出なくて、口を馬鹿みたいに開いたまま固まることしか出来ない。でも君の震えた声が、何度も期待した言葉を紡いでいく。
涙でぐちゃぐちゃになりながらお互い笑い合って。初めて正面から見た君の笑顔はすごく柔らかかった。
お互い緊張して上手く話せなかっただけで、勘違いをしていたらしい。握られた手は君の熱と、本当の事を伝えてくれた。私は君だけを想っているし、君も私だけを想っている、と。
(私だけ)
私だけ
誰もがそう思っているのだ。
天才であると、
特別であると、
異端であると、
特殊であると、
私だけがと。
でもふと周りを見ると
私だけ、でないのに気付く
気付いた途端
私に私はないのだと
私だけがそう思う。
誰も私が他と同じだと
思うことはないのに。
私は
他と違う事もなければ
同じという事もない。
私とはとても
複雑で面倒くさいものだ。
…と面倒くさい思考を
私だけが、ずっとしている。
息をするのも億劫で
まるで自分だけが心を焼かれているような
そんな気がしてならないのです
私だけの時間。
私だけの物。
私だけの場所。
本当に僕だけのものにしたい物には、いつも手が届かない。
わたしだけ私だけのモノ。誰にも譲らない。モノじゃない人こりゃ、エゴだわ
歳を重ねていく
私が1つ歳をとると同級生も、また歳をとる
皆それぞれ家庭を持ったり、仕事で大成したりしていると聞く
少なくとも知り合いたちは皆幸せそうだ
そんな話を聞いていると「私だけ…」とは思ったりはする
でもね、人によって幸せの意味って変わると思うんだ
言い訳みたいに聞こえると思うけれど
まぁ、私は今の私が幸せだとは思ってないけどね…
でもさ、私生活で感じるちょっと幸せってのを積み重ねて
いつかこの生命が尽きる時に不幸では無かったって思えるように出来ればいいよね
「私だけ」はそれを信じてもいいよね…
誰も知らない君を見れるのは、
その真面目なくせに偶に悪戯好きな所も
勤勉そうにメガネをかけるくせに実は天然な所も
私の名前を、誰よりも愛おしそうに呼ぶ姿も
全部、全部
独り占めだと思っていたのに
嗚呼、貴方の視線の先に居るのは
どうやらわたしじゃなかったみたい
私だけで、良かったのにな
『 私だけ』
なんで貴方は私だけにちょっかいをかけてくるの?
私だけを見ていて下さい
いつもいつも
私が不安がらない様に
私だけを愛して下さい
いつもいつも
私が寂しがらない様に
思っているって
何かで伝えて
離れている時も
少しでも貴方を感じていたいから
小さな貝がら
私だけって思わないで。
みんないるから。みんなが守るから。
不登校の君へ
僕はあのときからずっと
「 友達 」が分からなかった
君の目線
君の言葉
誰かの囁き
誰かの口角
それら全てが
全身全霊で僕に問いかけてくる
「 友達 」ってなんだっけ?
私だけかな、と思うことはいくつかあって。
たとえば、絵を描くのが好きなくせに面倒くさがってなにも描かないだとか、甘いものが好きだけどケーキはあまり食べられないだとか、まぁ色々だ。
でも世界って狭いようでやっぱり広くて。
私だけだと思ってることが実は案外みんなそうなんだって。
孤独を感じてしまうときも私と同じ人がいるんだと思うと安心した。
でも時折感じる、好きな人への思い。これは私だけのものだと思っている。もし私と同じ人がいても、好きだと感じる所に違いがあるのかもしれないし。
私だけにその綺麗な瞳を向けていてよ。
私だけ見ていてよ。
私だけ愛してよ。
ねえ、ねえ、ねえねえねえ。
今余所見したよね?
あの女見てたよね?
ねえねえねえねえ
酷いよ
彼女は私なのに
私だけを愛してるんじゃないの?
酷いよ酷いよ
貴方を愛で縛るのは私だけでいいよね?
「私だけ」
「君と私だけの秘密ね」
君が照れくさそうにそう言うから
それ以上は言えなかった
いや、
言わなかったの方が正しいのかもしれない
知ってたんだ
君が惚れたというアイツには
とっくに心に決めた人がいること
だから
君がアイツにフラれたら
泣いて愚痴りにでも来てくれたなら
僕はきっと君を抱きしめて
フリだけでも恋人になれるんだろうって
でも君は泣かなかった
あんなに頑張っていたのに
いろいろありがとね、
なんて僕に精一杯笑いかけるんだ
最低だ…
どの口が言えようか好きだなんて
君を傷付けたのはアイツじゃない
僕なんだよ
君があの時好きだったバンドの曲が
ふいに聞こえてきたから
つい思い出してしまったんだ
あぁ 君よ幸せであれ
今では心から願ってるよ
どれだけ私らしさを求めれば
私は私になれるのだろう
私にしか持てない私がほしい
私だけの私
#私だけ
なんで私だけ。
そう思うことがよくある。
誰かと比べて、自分を上げても下げても罪悪感で「死にたい、もうやめたい」なんて言葉を繰り返す。
しょうがないからぼくは今日も、左の方から流れる赤い液体を眺めている。
ぼくが死ぬまであと???????
私だけ
私の人生は私だけのもの。
周りがとやかく言うのはおかしい。
学校に行ってなくても、
会社に行ってなくても、
身体中に傷があっても、
薬をたくさん飲んでてもいいだろ。
常識という物差しで勝手に測って、
見下すのはやめてくれ。
なにより私は今幸せだ。
幸せの基準は人それぞれでいいじゃないか。
私の口は固い
趣味も性癖も信条も
怒りも喜びも悲しみも
理性という目に見えない空想の、
適切な、且つ堅牢なセキュリティで口の開閉を制御している
正直な所、開かずの踏切と何ら変わらない
でも仕方ない
私だけの問題なのだから