『病室』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いろんな家族を見た。
いろんなかたちがあった。
全員が必死なんだけど。
だけど。
全員が望むかたちではなかった。
真っ白なベッドが3つ並んだ病室 。
その内の2つはまるで
"最初から誰も使っていなかった"ように
綺麗に整えられていた 。
そんな自分とは真逆の空間を虚ろ目で見詰める少女がひとり 。
「 死ぬまで一緒だって言ったじゃないか 」
隔離された病棟からの嘆きは誰にも届かない 。
今日のお題『病室』なのだが…
僕的には今、
精神的にとんでもなくよろしくない
(大切な人を病室で亡くした)ので
申し訳ないが、違うお題で書く。
↓↓↓
夏の暑さにも負けず
花々は咲き誇る。
明日へ命を繋ぐために。
あっさりとこの暑さに対して
すぐに白旗をあげる僕は
ちょっとだけ、うらやましい。
そして思う。
僕にも
明日に対する希望があったなら。
未来に対する
確固たる願いがあったなら。
…きっと、明日を
心を閉ざさず、生きていけたのに、と。
#命の希望
病室から眺めた空
見慣れた景色だけど
やっぱり…みんなと空の下に居るだけで自然と笑いが出るほどの、綺麗な空で
一緒に笑い合いたかったな
ごめんね
嗚呼…僕/私だって普通が良かったな
お題 病室
病室
病室で1人…
周りと馴染めなくて
とてもさみしかった…
でも
やさしい看護婦さんに
癒されて…
白い天井をただ眺めているだけなら早く死にたい
助かりたくない
家族のお金をこれ以上私に使わせないために
ここで死にたい
どうせ私なんかにお金使ってもいい事なんて1つもないから
役立たずの私なんか社会に出てもただのゴミにしかならないから
だから早く死にたい
【病室】
病室にはそこに横たわる人達の
人生が見える
出産後の喜びに溢れた笑顔の母親の人生
先ほど手術の説明を受けて、茫然とする男性の人生
入院を繰り返す、居場所のない生活保護の人工透析患者
抗がん剤の効果が出ているよと、医師から説明を受けて、希望を持てた膵臓がんの友人
脳梗塞で倒れて、もう半年も何も食べていない父が、文字盤を指差して『死ぬのか?』と聞いたときの母と私のつらさ
コロナで結局会えないまま、この世を去った美しい後輩の最後のLINE 『緩和治療からぬけだせるように頑張ります』、相談を受けた時は既にステージ4の子宮肉腫
抗がん剤でぼろぼろだよと言いながらも、負けないよと病魔に挑んだ人達
レースで転倒し脊髄損傷で自分では動けなくなったスポーツ選手の大きな背中と寄り添う妻の優しさと強さ
病室には様々な闘いが今もつづいている
自分もその病室に横たわる一員になった時、どんな人生を見せるだろうか
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ただきみが隣にいるだけで
それだけで幸せでした。
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Theme:(病室)
もっと読みたい400越え ありがとう
病室とは縁がない私は幸せだと思う。大きな病気や手術をしたことがないから。
でも、病院とは縁がある。定期的に毎日飲む薬をもらいに行く。それは私にとっては特別なことでもなんでもない。
時々考える。世の中は本当に不公平かもしれないなと。生まれる国も、両親も、環境も選べない。
病気を持って生まれる人もいれば、健康な人もいる。そんなことを考えていたときに、この言葉に出会った。
幸せな人は心に余裕がある
心に余裕があれば、
他人に優しくできる
優しくされた者は、幸せになれるかもしれない
幸せとはそうやって続いていくものなのだ
そうだ、自分を自分自身が大事にしよう。
幸せだと思えていない人は幸せにしたい、幸せな人は今よりもっと幸せにしたい。私は周りの人を笑顔にできる人でありたい、ずっと。
【病室】
人生辛すぎてビルの4階から飛び降りた。
死ねたと思ったら、骨折などで済んでいた。
そして今病室に居る。
早く死にたい。自由になりたい。
だれか私を殺して...
少女漫画でありがちな壁と壁でぶつかり合って恋に落ちる
私も先生と1回ぶつかったことあったよね
でもね実はあれ"運命"じゃなくて予想だった事は内緒です
"何もない"ことが君にとっての"平和"なら
ずっとそこへ匿われていればいい
じきに病が君を永遠に平和にしてくれる
静かな病室…
この世の喧騒から隔離されて…
ああこのときがずっと続けば良いのに
この病室の静寂を
私の部屋で再現できたら良い
ずっとずっと人生で静養していたい
「病室」
自分を見つめなおす部屋
ここの 病室で
あなたと過ごし
あなたと笑い
病気を共に戦い
けれども あなたは
空にいってしまった
「病室」
寝込んでいたら君が入ってきた 心配そうな顔 悲しそうな顔でこちらを伺う 痛みからか余裕がなかったが 笑顔を見せた時 もっと心配していた やっぱり言葉にせずとも分かるのだろうな 痛そうな顔をしたら 撫でてくれた
病室
個室なのに
コロナで話すことも見舞いも出来ず、大切な話や感謝も伝えられず、病院で母はなくなりました。
病室で思い出すのは当時小学生の私を忘れた父の笑顔
病室
あの人が長い坂、登ってくる
額に汗光らせながら
顔しかめながら
首にタオルを巻いて
格好悪いけど
一番似合ってるよ
療養所の部屋
海が見えるから
あの人が此処にしょうと
海は広いな、大きいな
調子はずれの歌
みんなを笑わせて
優しさがうれしかった
売店であのジュース買っておいたよ
一緒に飲もうね
私ね、このパッケージが好きなんだ。
いい風が吹いてきたね
いつもありがとう
『明日には戻る』
そう力なく笑った君の手を握る。
明日と呼んだ昨日は今日に変わっていた。
冷えたままの手のひらが、嫌な程に現状を知らせた。