『生きる意味』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子が生まれ
その子のために生きなさい
まわりはそう言うけれど
わたしの気持ちは置いてけぼり
愛していることに 変わりない
ただ
生き続けることに不安を感じて仕方ない
幸せだからそう思うのか
そうじゃないから思うのか
わたしが生きる意味とは
「生きる意味」
生きる意味とは、生きる価値とは。
そんなこと考えてたら生きる意味を見つける前に心を病んでしまうよ。
自分が追い求めるのは「生きる意味」というよりかは、「生活の質」かな。
呼吸して、ごはん食べて、歯磨きして、お風呂入って、睡眠して、排泄して……。
ざっくり言うと産まれてから死ぬまで身体は否応なしにそうやって動いてる。
そこに仕事、勉強、恋愛、趣味みたいな人間の社会生活が乗っかってくる。
で、病気、事故、災害をいかに乗り越えるか。
映画に例えるなら死亡フラグをどうへし折るか。
ようは、生きる意味はよく分からないってこと。
だから「生活の質」。今ある生活を改善したり、磨いたりする方がはるかに有意義な人生になりそう。
まぁ、自分のペースで生きていけるならそれに越したことはないね。
何はともあれ、この世に産まれてしまったからには死ぬまで生きるんだよって誰かが言ってたし、生きる意味とはそういうものなんだろうな。
(終)
生きる意味。
知ってる人がいたら、教えて欲しいくらいだが、
なんでも意味を求めようとは
傲慢過ぎるのではないか、
次第に、生きる理由が出てきて
それが、いつの間にか、求める生きる意味になるみたいだ。
お互い長生きしないといけないような
世の中になってしまったんだよ。
#人魚の歌姫 (NL)
Side:Seth
「あなたの本当の名前はなんていうの?」
湖に囲まれた大きな家に住んでいるローザは、ぼくに本当の名前があると思っている。
でも生まれた時からこの湖で独りで生きてきた人魚であるぼくに、本当の名前なんてものはありはしない。
なのに…どうしてだろう。
ローザが持っていた本という人間の読みものを見た時、生まれて初めて自分に名前がほしいと思った。
「彼はセスっていうのよ。私の大好きなこの本に出てくる主人公で、あなたと同じ人魚の男の子なの」
なるほど、彼もぼくと同じ種族なのか。そして彼は本の中の人魚だから名前があるんだな。
何だか…彼が少し羨ましい。
本の表紙に描かれたセスを撫でながら、ぼくはそんなことを思ってしまった。
お願いだ、ローザ。ぼくに名前を与えてくれ。
ぼくはセスを指差していた手を自分の左胸にあてて、ローザに静かに懇願した。
「それは…セスと呼んでほしい、ってこと?」
よかった、ぼくの意思が通じたみたいだ。
ぼくは喜びのあまり思わず尾鰭を大きく揺らして、静かな湖に小さな波を立てた。
長い間ただ水の中に潜んでいただけのぼくに名前をつけてもらったことで、初めてぼくという存在に生きる意味ができた気がした。
─────
「ローザお嬢様、お体に障りますよ」
「わ、分かってるよ…!じゃあ、おやすみ…セス」
ぼくとローザの穏やかな時間は今日もあっという間に終わった。
人間は人魚と違って、眠る時間をとる必要があるらしい。
…ぼくは一晩中ローザと一緒にいて、彼女の歌声を聞いていたいのに。
結局、ぼくはローザの背中が完全に見えなくなるまで彼女を静かに見つめ続けていた。
【お題:生きる意味】
◾︎今回のおはなしに出てきた人◾︎
・ローザ・ケイフォード (Rosa Cayford) 20歳 大富豪の末娘
・セス (Seth) 湖に住む謎の人魚
生きる意味なんて、分からなくてもいい
そんなに難しく考えなくてもいいんじゃない?
人生は進んで行くだけだから
もっと気楽に
今を楽しんでみたらいいと思うよ
お題 生きる意味
真っ先に浮かんだのは
ない
生きる意味なんてない。
できれば死にたいってよく思う。
その度にじゃぁなんで生きてんだよってなって
余計に嫌になる。
それでも生きてるのは、
時々あるほんの少しの希望とか、幸せとか。
もしかしたら誰か悲しむかもとか、今じゃなくて
未来は変わってるかもとか。
そういう希望に縋って今日も生きてる。
「生きる意味」
森の木はその葉を全て落とし、湖の水は冷たい氷になりました。冬がやってきたのです。
リムはシベリアという、とても寒い地域で生まれた渡り鳥でした。毎年冬になると、寒さを凌ぐために暖かい地域に移動します。今年生まれたばかりのリムにとっては、初めての大冒険です。しかし、どうやらリムは気乗りしない様子。
「僕もいつか、みんなみたいに空を飛べるようになれるのかな。」
リムは生まれたときからみんなよりも羽が小さく、長い間空を飛ぶことができないのです。
「白鳥なのに、飛ぶことができないなんて…」
リムは必死で空を飛ぶ練習をしていました。力強く大地を蹴って、助走をつけて、羽を大きく動かして…。でも、やっぱり駄目でした。どんなに一生懸命やっても、ものの数秒で体が降下し始めて、地面に叩き落とされてしまうのです。
背中に感じる地面はなんだか冷たくて、リムはいつも泣いてしまいそうになります。リムにとって、飛ぶことは生きる目的であり、それができないのなら消えてなくなってしまってもいいと思えるほどでした。
そんなとき、リムは決まって歌を歌います。リムは歌うことが大好きでした。雲一つない青く広大な空に向かって歌えば、リムの心も自然と晴れていきます。リムは飛べないけれど、空も大好きでした。
そして、ついに南に移動する日がやってきました。仲間たちは白く美しい羽を存分に広げて、次々と飛び立っていきます。見とれている間もなく、リムの番はすぐに回ってきました。
(毎日たくさん練習してきたんだ。きっと大丈夫。)
思いっきり大地を蹴って、
ダダダダダッ__
リムの体は徐々に宙に浮き…
(飛べた!)
と思ったのも束の間、リムの体はいつものように下へ下へ落ちていきました。
どれだけ頑張っても、羽の小さいリムには飛ぶことなど不可能だったのです。
ドスッ__
リムは地面に激しく打ち付けられました。真っ白な羽が宙に舞い、背中がじんじんと痛みます。
(また駄目だった…)
仰向けになったリムの目に飛び込んできたのは、リムが大好きだったあの空。でも、今のリムにはそれがとても憎らしく感じられました。まるで、飛べなかった哀れなリムを笑っているかのようです。リムは悔しくて、悲しくて、寂しくて、涙が溢れました。わんわん声をあげて泣きました。大好きな空も、涙で醜く霞んでいきました。
一体どれくらい経ったのでしょう。気づけば、辺りは暗くなっていました。それに、なんだか体が重いのです。じんわりと暖かさも感じます。視線を下げ、体の上を見ると、そこには小さくて白い何かがいました。
「!?」
驚いて声も出せずにいると、気配を感じたのか、"それ"がむくりと起き上がりました。ぴんと伸びた長い耳と真っ白な毛。
リムの上で寝ていたのは、ウサギだったのです。
「君はだれ?」
リムは恐る恐る尋ねました。
「私はユキウサギのノースよ。はじめまして。」
ノースは優しい声で言いました。
「実は君のことを前から知っているの。いつも湖のほとりで飛ぶ練習をしている白鳥さんでしょう?」
あの場を見られていたのか…!リムはとても恥ずかしくなりました。鳥のくせに飛べないなんて、と馬鹿にされるに決まっている。今朝感じた悔しさがまた、心の中に戻ってきました。しかし、ノースが放った言葉は意外なものでした。
「私、あなたが歌う歌が大好きなの。いつも隠れて聴いていたのよ。」
なんと、リムの歌を褒めたのです。今まで、リムの歌を褒めてくれた仲間はいませんでした。歌う暇があるなら飛ぶ練習をしなさい。そう言われていたのです。
リムが言葉を発せないままでいると、
「あなたは、自分が飛べないことを恥じているみたいだけど、白鳥だから飛ばなきゃいけないなんて、誰が決めたの?あなたはあなたらしく生きるべきだわ。それに、あなたには他のみんなにはない、素晴らしい歌声があるじゃない。あなたは誇るべきよ。」
瞬間、リムの中でずっと凍りついていた何かが解けたような気がしました。ノースの言葉で、ゆっくりと縄がほどかれていくようでした。
「それでね。良かったらなんだけど、これからも側で歌を聴かせてくれないかしら。」
ノースは真っ黒な瞳を輝かせながらそう言いました。
「もちろん。もちろんだよ!」
リムは今までにないくらい嬉しくなって、何度も繰り返し言いました。リムの心に、もう一度青空が戻ってきたのです。
それからリムは、冬の間じゅう歌を歌いました。最初のうちはノースしかいなかったリムの周りには、いつしか、たくさんの動物たちが集まるようになりました。みんな、リムの歌声を聴きに来たのです。大好きな仲間が、僕を認めてくれる。リムにとってはとてつもない幸せでした。
そして木は若々しい葉を取り戻し、湖は美しい水でいっぱいになりました。春が来たのです。
ついに明日、リムの仲間が南から帰ってきます。リムはちっとも怖くなんかありません。久しぶりに会う仲間たちに、こう言うのです。
僕の生きる意味は、歌うことなんだと。
「この世の中で生きる意味ってなんなのさ!」
『生きる意味?』
「そうだよ!優しい人がバカを見て、本当に辛い人は無視されて、立ち向かう人は数多の権威から折られて...」
『何があったか知らねぇが、お前が言っている世の中はちゃんと自分の目で見たのか?』
「そんなん調べればネットで...!」
『はぁ。ネットなんざ結局素人の主観記事がほとんどだ。自分に都合の良い所ばっか切り抜いていやがる。』
『それに自分の目で見てねぇのに決めつけんなよ。お前は他人を信用し過ぎだ。』
「わかってる...わかってるけど!」
『はぁ...今度遠出しよう』
「えっ?」
『今ムシャクシャして辛いんだろ?死にたいって思ってるんだろう?』
「それは...」
『けど死ぬのはお預けだ。たった今、遠出する予定入れたからな』
生きる意味
「生きる意味?」
地球上の生命は一体
どのくらい居るのかな?
その数は約175万種と言われてます。
微生物を含めると、その数は
300万種~1億1100万種にもなると思われます。
生物や微生物はそれぞれ役割が与えられて
世界のバランスを保って居る。
その中で、人は知性を持ち
自然と共に生きると言うよりも
人の住みやすい世界へ進化させて
しまったのではないでしょうか?
その中には、欲に支配され弱者を
コントロールしてると思います。
せっかく知性を貰ったのなら、その
知性を地球上の生物と共存共栄させる
その為、私達は生まれて来たのだと
思いませんか?
人は手と手を取り、助け合ってこそ
私達が、生まれて来て目的で
生きる意味だと、わたしは
思います。
どんな人にも優しく、地球上の生物にも
優しくすれば、地球上の全ての
生物は幸せに繁栄するのではないでしょうか?
めぐみより☆
【生きる意味】
「 死にたくても息をしている
まだ 生きる希望が残っているって
生きたくても息が出来ない
もう お前は用無しだって 」
そう言われたなら 心を強く持て
きみには生きる意味があるからここにいる
面倒くさくても生きてみよ 本当は嫌だけど生きてみよ
きっと いつか きみを求めてくれる人がいると願ってる
この世での学びがあるとか
はたまた、前世からの因果とか
生きることへの問いはいつの世もつきまとう。
なんでこんな思いをしなくてはならないのって
生きる辛さを感じる時に、
生きる意味にまで思考を巡らす余裕はないの。
たとえ意味が分かったところで、
この辛さが軽くなるわけでも無くなるわけでも
ないでしょうに。
だから、あえて意味を考えることはしないけども
なんとなく ここまで生きてきて 思うには
これが “生かされてる” ってことかもしれない
人生の終わりに何を思うかは分からないけど
今はそんなことを感じてる
25:生きる意味
自分が生きている意味などあるのだろうか。
何をするでもなく、ただ漠然と日々を過ごし。
嫌なことだらけで、憂鬱になり。
それでも生きていかなくてはならず。
終わりが見えないのに、
終わりは突然くるかもしれないし。
一行でもいいから今日の出来事を書いてみてと
病院の看護師さんから日記帳をもらった。
今日は雨だった。
今日は診察がお休みだった。
今日は……だった。
毎日同じことの繰り返しの日記は書いてもつまらなかった。
そこで、嘘の日記を書くことにした。
今日は昼休みにグラウンドでみんなとサッカーをした。
友達と一緒に帰って、明日遊ぶ約束をした。
遊園地に連れていってもらった。
『やってみたい』を毎日いっぱい書いた。
でも、そのうち生きる意味がわからなくなった。
みんなが普通にしていることを、僕は叶えられないと悟ったからだ。
誰かにこの気持ちをわかって欲しい。
僕は日記の代わりに詩を書き始めた。
生きたい。
会いたい。
好きになりたい。
色々な『したい』を詩にするうちに、僕は作詞家になった。
嘘つきの作詞家の出来上がりだ。
自分の為、パートナーの為、幸せになる為
周りを明るくするため
生きる意味なんてないよ
親が産んでくれたから生まれてしまったから生きるだけだよ。
生きれなかった人のために生きてるだけだよ
辛くても苦しくても死にたくなっても生きていくしかないんだよ
『生きる意味』 4月27日
生きる理由がないことに
気がついて俯き立ち止まる
それでも
生きた意味だけは作れるように
星空を見上げて再び歩きだす
一等星だけを道標に
「生きる意味」
きつねに染めてもらった指で桔梗色の窓を作る。
永遠の愛を誓った彼は窓の向こうにしか居ないのに。
生きる意味
昨日、緑内障と診断されました。軽い方とだから深刻に受け止めないでと言われましたが、心穏やかではいられない。
ネットで調べると治るものではなく一生治療を続けいくものである。
治療頑張る。でも、現状不安は消えない。詳しい検査はゴールデンウィーク明け、仕事があるので気を紛れると思う。
もし、お休みで遊びに行く予定だったら楽しめたかわからない。
自身の世界から視覚というものがなくなったらどうなるのか不安。
「ブー太くん」
「ブヒッ!?」
「君の噂はいつも聞いているよ、この厩舎の中で一番の賢者だってね」
「お前……、名前は?」
「僕の名前はトンドン、隣りの厩舎から来たんだ」
「やぁトンドン、いらっしゃい。それで俺に何か用かい?」
「僕は君に会えたら是非聞きたいと思っていたことがあるんだ」
「俺に?」
「あぁそうさ、僕たち豚はなんで生きてるのかってさ」
「どういう事だい?」
「こんな薄暗い小屋に閉じ込められて、食べる事しか楽しみのないこの世界、いったい僕たちは何の為に生きてるのか教えてくれよ」
「まあまあ熱くなるなよ」
「あ……あぁ、ごめん、熱くなっちゃったな」
「お前……、名前は?」
「僕の名前はトンドン、隣りの厩舎から来たんだ」
「あぁトンドン、お前は勘違いしてるんだ」
「勘違いだって?」
「そうだ、俺たちは去勢されているから子供は産めない、そうだな?」
「まぁ……そうだな」
「つまり恋愛も出来ない、そうだな?」
「まぁ……そうなるな」
「お前は言ったな、食べることしか楽しみが無いと」
「言ったな」
「つまりはそういう事さ」
「は?」
「つ・ま・り、俺たちは食べる為に生きてるのさ」
「……」
「不満そうな顔だな、お前……名前は?」
「僕の名前はトンドン、隣りの厩舎から来たんだ」
「あぁトンドン、丁度良い、来たみたいだぞ」
「来たって?」
「ほら、今扉から人間のメスが入ってきただろう? 彼女はサクラさん」
「うん?」
「彼女は必ず俺の前にご飯を置いてくれるんだ」
「いや、それは君が餌場の前にいるからだろう」
「お前は何も分かってない、まるで新人研修の荒井くんのようだ!」
「アラ……、 誰だいそれは?」
「いいか、俺は生きる為に食べる。そして食べる為に餌場の前でご飯を待つ。当たり前のことを当たり前にしてるだけなんだ」
「そうかっ気が付かなかったよ! 凄いなブー太くんは!」
「それに気付けただけでも君は優秀だよ、ほら俺の隣に来な」
「えっ、いや、でもそこはブー太くんの……」
「遠慮なんかするな兄弟、一緒に生の喜びを知ろう」
「ブー太くん……」
「ブー太! はーい、出てきて! 大人しくトラックに乗って頂戴ね」
「ブー太くん、呼ばれたみたいだね」
「ああ、サクラさんはいつだって美味しいご飯をくれるからな、今回も特別なご飯が待ってるに違いない」
「凄いよブー太くん!」
「その場所はお前に譲るよ」
「いいのかい!?」
「勿論だ、俺は未来で待ってるから、お前も後で来い」
「ブー太くん……!!」
「いいか? 生きる意味を見失うな! お前の生きる意味はそこにあるぞ!」
「はい!」
「それじゃあ行ってくる!」
『生きる意味』
どうせ死ぬなら
今がいい
私はわがままなのだろうか
私は自己中なのだろうか
私とはどんなものなのか知りたくて親に聞いた
きっとよくあると思う。
否定から始まる。
私は、思いどおりにするとか、
わかってほしいとか、
そんなの思ってないよ。
ずっと ただ 聞いて欲しかっただけなんだ
怒られるのも 否定されるのも
つらくても 悲しくても
何か期待してしまう自分がいる。
されたことなんて覚えてないよ。
その時
なんで傷ついたのか 分からないけど
黒くて、ボロボロになった
こころだけがそこにある。
なんで なんて分からない。
でも、分かるんだ。
体が壊れるまで、私はもがいた
どうせ辛くなるなら
今 死にたい