『泣かないよ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
泣かないよ
明日、この家を君が巣立つ
浮かぶのは
幼稚園の園庭で四つ葉🍀見つけては
持ち帰ったこと。
おかあさんにプレゼントと手渡ししてくれた。
かえるにダンゴムシ
カマキリ、虫大好きだった5歳の君。
小学生から始めた野球。
高校まで9年も続けた。
補欠でいつも仲間の活躍の応援ばかり。
欲のない君は、レギュラーを望むことなく
凹むこともなく楽しそうだった。
いよいよ明日、
社会人8年生にピリオドを打ち、
ずっとやりたかった夢に向かって走り出す。
欲のない子だった君が欲を出して
ずっと諦めず心の隅に抱いた夢。
どんな時もおかあさんが一番の応援団。
たくさん君との時間に笑顔をもらった。
だからおかあさんは、泣かないよ。
明日、最高の笑顔で君を送り出す。
私の息子でいてくれてありがとう。
泣かない
ではなく
泣きたい
どこか
人のいないところで
たまっている
いらだちを
すべて
吐き出しなから
大声出して
泣きたい
泣かないよなんて
思ったことは
いちども
ありません!
もうすぐ「お兄ちゃん」になるんだもん。
だから、これくらいガマンできるよ!
よく擦り傷を作っては涙をこぼしていた我が子が、突然そんなことを言って笑った。
崩れた笑顔からも、痛みをこらえているのが一目でわかる。
こんなに大きくなっていたんだね。
カッコイイ姿、先に見ちゃったな。
【泣かないよ】
君が笑って
私にあの空の色を教えてくれた
君が私の手を引いて
あの花の名前を教えてくれた
君がくれたものが沢山ある分
君がくれなかったものは
今、別の人が私に与えてくれているから
君がいなくたって、私はもう泣かないよ
僕は、たとえ、明日あなたに会えなくても
泣かないよ。
だけど、淋しくて、時計を数回見てしまう。
いつも、隣にいるはずの、
あなたがいない。
押しつぶされそうに、何か胸をぎゅっと
つかまれるような苦しさが、
時折僕を悩ませる。
でも、泣かないよ。
泣いてしまったら、想いが溢れてしまうから。
「○○っていっつも能天気だよね」
「それな、絶対嫌なこととかなさそー」
「え、わかる、泣かなそう」
「私が泣くわけないじゃん、泣かないよー」
友達の前では平然とそんなこと言ってるけど、本当はめっちゃ泣きます。泣き虫です。ああでもしないと私のキャラが保てないんです。みんなの前では能天気で何も考えていないおバカキャラを演じてます。本当はそんなことしたくない。でも、演じないと友達がいなくなります。
「そんな友達、ほんとに友達って言える?」
そんなこと言わないでください。もう泣きたくないので。
泣かないで・・・
今日はどうしたの・・・
「うん、お母さんが行っちゃった」
「お仕事なの?」
「うん、でも・・・行かないでって言っけど、行っちゃった」
「そう・・・悲しいね、でもキミも頑張ったよ。お母さんも、キミと別れる時は悲しかったんじゃないかな」
「お母さんが帰ったら、お疲れ様、帰ってきてくれてありがとう。て言ってあげたら・・・お母さんも嬉しいと思うよ」
「・・・うん・・・ありがとう」
そういう私は、しがない支援施設の職員だ。本当の家族や家庭なんて既に崩壊している。
でも・・・児童の笑顔を見ると、何というか、心から込み上げてくるものがある。
やはり、子供はどんな子でも天使だ。
「泣かないよ」
君がいなくても泣かないよ、1人で生きていける。
だけど何故だろう。
世界ってこんなにもつまらないものだっけ。
泣かないよ
君との別れが、どんなに辛くても。
君を困らせたくないから、
―君が大好きだったから。
「泣かないよ」
私のために走ってくれる人
私のために怒ってくれる人
私のために泣いてくれる人
私のために傍にいてくれる人
そういう人が居てほしいって思う
寂しい
私にもいつかそういう人が現れると信じてるから
だから 泣かないよ
泣かないよ。
だってもう、何も感じないもん。
なんでそんな悲しい顔するの?
何も感じなくさせたのはあなた達でしょ?
だからもう関わらないで、1人にして。
#『泣かないよ』
No.71
あれだけ僕に置いていかないでって言っていたのに、君は僕を置いていくんだね。でも君は僕の笑顔が好きだと、僕が笑えば君も笑えると言ったから。僕は泣かないよ。
テーマ:泣かないよ
泣かないよ_35
本当は明日、出かけたかった
なんて言わない。
予定がたくさん詰まってて
疲れてるだろうところに
僕のこんなワガママは言ってはいけない。
それでも、君は
僕が本音を隠してることを
既にお見通しだと言わんばかりに
「大丈夫だよ。気にしないで。
いつか休んで、行きたい所まわろうよ。」
って僕の目の奥を覗くように言う。
本音ってすごく言いづらいし、
勇気がいる。
だからこそ重要で、思った時に言うべきだ
と思う。
僕は本音を言おうとすると
涙が出てくる。
でも君の前では、頑張ってみようと思う。
泣かないよ
思えば中学生の頃からだろう
漠然と現在の自分のイメージが見えていた
人前で話すのが苦手で生きるのに苦労する姿を
憐れで泣きたくなる姿である
そうならないために克服する時間もあっただろう
でもやらなかった逃げるという選択をし続けたのだ
だから泣かないよ
泣く資格なんて持ち合わせていないのだから
あなたが吐いた嘘も
あなたが付けた心の傷も
どれだけ忘れたくてもふとした瞬間に溢れ落ちる
泣かないよ
これは涙じゃない
心のカサブタが剥がれ落ちてるだけだから
大丈夫
そう言い聞かせて前に進むんだ
進むしかないんだ
—泣かないよ—
恋愛がなくたって楽しいし
恋人がいなくても楽しい
誰かと付き合ってたことに充実感を感じてた私は
元から自分のものでもなかったのに
別れたその日から
喪失感がすごくて毎日のように泣いてた
思い出しては泣いての繰り返し
今は恋愛しなくても友達と過ごす時間
仕事してる時に頑張れてる自分
そんな些細な時間が楽しい
前みたいな自分はもう居ない
もう泣かないよ
あなた達のために流す涙はもうないの
泣かないよ
何を言われたって。
ほら、女の武器だって言われるのが悔しいから。
泣いたら腫れ物扱いされるじゃない。
強がりすぎるとモテないよ。
なんて言う奴いるけど。
わたしが生き延びる唯一の方法だったの。
泣かないよって心に言い聞かせなきゃ、
一度涙が溢れたら、
取り返しがつかないくらい心が水没してしまう。
そうやって私を動かしてきたんだ。
【泣かないよ】
大丈夫。
泣かないよ。
泣けないからね。
泣かないよ
泣かないよ。大丈夫だからって声をかけて。
安心させた。
あなたは悪くないから、気にしないで。
「あの子、泣かないんだけど」
後ろから声を掛けられ、振り返る。
見たことの無い女子が俺を見上げていた。あの子、と言われて咄嗟に思いつくのは、よく校舎裏のゴミ捨て場にやってくる一人の女子生徒。
「誰の話?」
とぼけてみせると、彼女は眉間にぎゅっと皺を寄せて俺を睨んできた。
「ここに来てるでしょ」
「さあ。色んな人が来るから」
「はぐらかさないでよ。あんたのせいで、あの子調子に乗ってんのよ」
ああ、なるほどね。いわゆるイジメっ子ってやつ。
そういえば友達いないって言ってたな、と思いつつ、彼女を睨み返す。
「調子に乗ってるかどうかは知らないけど、お前みたいな奴相手にアイツは泣かないよ」
「……ほ、ほら! やっぱり知ってるんじゃない!」
「はぁ……ま、生徒同士のアレコレに俺は口を挟めないけどさ。アイツがもし泣いてここに来たら……」
ざり、と彼女の右足が一歩後ろに下がる。
「真っ先にお前をぶっ飛ばしに行くから」
ヒキガエルを潰したような悲鳴の後、彼女は俺に背を向けて去っていった。冗談なんだけどなー、と呟いてみるものの、彼女に届いたかは怪しい。
別に特別仲がいいわけではない。でも、多少の牽制くらいは良いだろう。これでアイツが平和に生きれるなら安いもんだ。