『枯葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
青々としていた若葉も
静かにその体を地に横たえる
そしてまた
若葉となって人々にも
活力を与えてくれる
《枯葉》
また、時が経てば
綺麗な、季節の色を
見せてくれる、そう信じて
今の時期は、ゆっくりおやすみ
---二作目---
育っていく恋の木。
時にはピンク、時には青色に葉を染めて
最後は晴れて
木の実は実らず、枯れてしまったよ
#枯葉
216作目
「枯葉」
もう辛いよ、
みんなに虐められるし親には色々言われる。
いっそ”死んじゃいたいよ”
あれ?こんな所に枯れてる花がある。
君も辛かったの?
私と一緒だね。
お水持ってくるね!
育つといいなぁ__。
ひらり
思い出のなかを揺れ落ちる
蝶の羽影 蝉しぐれの音
「枯葉」
#337
紅葉マーク。
うっかり枯葉とか落ち葉とか言ったら悪意に取られるから、気をつけなきゃ。
枯葉
踏むとパキパキいってる
踏まれてピキッてるのかね
そら踏まれたらやだよね
今日にさよなら
昨日は終わり、今日になる
そして今日も終わる
昨日の栄光を惜しまず明日の自分に託す
諦めが肝心、さよなら今日の私
枯葉
父の部屋を片付けた
でてくるでてくる、枯葉の山
紅葉や銀杏、ついでに乾燥しきった銀杏の実
やたらと広い箱に入れてあったので小さな箱に詰め替えてやった
退院してきた父は満足そうだ
やれやれ
私に光が当たっても
すぐに枯れてしまう
なぜなら
怖いから
暗いのも怖いけど
明るいのも怖い
育ちの悪い植物だ
だけどそんな植物を
育てたいという変わり者もいた
カレは一生懸命水をやり
話しかけたり
お日様加減を確認したり
試行錯誤して頑張った
ついには
花が咲いた
カレは綺麗や〜とつぶやく
花を見て
大喜び
そんな花から雫が落ちた
分かっていた
その花は
すぐ枯れた
悲しかった
枯葉の落ちた床を見たと同時に
まだ叶ってはいなかった頃に落ちた
花を思い出した
枯れてはいなくとも
枯れた花だ
枯葉を掃除すると
無性に吐き気を催す時がある
何故だろう
カレも同じだと言う
もしかしたら
すれ違ってた時期があったのかな
そうじゃなくなった日があったのかな
そうでなきゃ
生きた花を自ら生める事はない
枯葉といえば
チェットでもなくマイルスでもなく
私にはサラ・ヴォーンの「枯葉」
スキャットの妙
人の声は楽器にもなるのだと心底理解した
サラの枯葉なら嵐も起こせそう
なんなら旨い焼き芋を作れそう
「枯葉」
痛かった?
苦しかった?
枯葉をみつめ、問いかける
いいや、楽しかった
充実していた
懸命に生き抜いたんだもの
後悔なんてあるものか
春には満開の花を咲かせていたのが
夏になると緑いっぱいになってセミの音が聞こえる
秋は緑から黄色やオレンジに変化し風に舞い、鮮やかな道ができる
冬は寂しいけど花を咲かす準備をしているその姿さえ美しい
お題[枯葉]
No.79
クシャ、カシャ……枯れ葉の上を歩くたびに音がなる。
枯れ葉の層は、やがて土に還り、土の養分となるらしい。
その光景を見たことが無い、幼い私はその事実が信じられなかったっけ…。
自然は、めぐる。
だからこそ、美しい。
秋には枯葉のような。
春には萌芽のような。
季節によって、ねるねるねるねは、
色の変化で楽しませてくれる。
地に落ちて踏まれた葉を眺めている。
君が、青々とした若葉なら、私はこれだ。
だから、君の手は取れない。
ありがとう。ごめんね。
どうか、素敵な人と幸せになって。
枯葉が落ち、新芽が芽吹く
花が咲いて実がなる
人生も同じ
枯葉が落ちても、最後は
実がなるような人生に
アスファルトに落ちた枯葉はかさりと乾いた音を立てて靴底で割れた。
いつだったか葉が落ちてもまた新芽が出ると、輪廻だか次世代への礎だかという寓話を書いた本が流行った事を思い出した。
そんな事は百も承知だ。
けれど今バラバラになった朽葉はこの世界にこの一枚きり。他にとって変われるものなどない。
それもまた真実。
『枯葉』
枯葉って普段、道路に落ちていても気にすることがない。でも、たとえば日本庭園などで白砂の上に一枚ぽつんと落ちていると、途端に気になる。
庭師の仕事は掃除にはじまり、掃除に終わるという。彼らは枯葉一枚見落とさない。今日もどこかで訪れた人のために美しい庭を整えている。
では、道路の枯葉は誰がどこで掃除しているのだろう?
いつの間にか現れて、知らぬ間に消えていくもの。しかし実態がある以上、何かしらの力が働いて、枯葉は消失しているはずだ。
見えない力。意識しない日常。そうして世界は回っている。
枯葉が落ちる
恋に落ちる
落ち葉がムードを作り出す
私のこころの様な赤い葉
私をあざ笑うようなからす
彼がこちらを向くことはもう無い
「枯葉」
木枯らしが吹く。
街の片隅に、
舞い落ちた心は何色か。
君の色が見えないままで。
枯葉を掴むそんな一日。
枯葉
茶色で、シワシワ
木枯らしに飛ばされて
高いところから、落ちていく
踏むと、ザッカザッカと音が鳴る
カサカサで軽くて、いくらでも落ちてくるし飛んでくる
邪魔者扱いされてホウキでサッと寄せられて
どこかへ捨てられる
くすんで、たるんでく皮膚
ギコギコ音を立てる関節
忘れっぽくなる脳みそ
世の中の情勢についていけなくなり、
そんな自分にもガッカリする
何度も人にものを聞き返したり、
突然、行方不明になって、町内放送で名前と背格好、
着ている服なんか放送される
暑さ寒さも感じにくくなるらしい
私も、きっとたくさん、人様のお世話になる
まだ、誰の世話もしたことないのに申し訳ない
でも、抗いたい気持ちはある
皮膚も関節も、骨も、永遠ではないけど
青い時代には戻れないけど
生きてる限り自分の足で歩いていたいし、
好きなものを見て、聞いて、食べていたい
そして世の中の存在すべてに感謝と敬意を忘れずにいたい
私、今年で80だけど、
これまで大きな病気ひとつなく、
今だって薬なんて1つも飲んでないわ、
足腰もまだ大丈夫!
昨日は孫と1日中外で遊んで、
そのあとステーキを食べたのよ、
もちろん、自分の歯でね!
…これって、とてもありがたいことね。
と言ってたい
枯葉なりに社会の輪にまざって、
枯葉同士の仲間をつくって、心豊かに暮らしたり
青い人たちと交流できたりしたらいいのに
お節介と言われない程度に…
まあ、青い人たちをみて
私の時代は、こうだった、と懐かしく思ったり、
老いて思うように動けない自分自身や、
今時の考えや風貌の若者に嘆いたりするのだろうけど
それでも自分と、他の人たちとうまく関係を築いて
何か些細なことで社会の役に立って、
認められたい
枯葉でも、ここに居ていいよ
少し力を貸してほしい、なんて言われたら嬉しいし
死んだ後も、誰かの心によい思い出として残っていたい
だから自己満足ではない方法で、社会の役に立ちたい