『最悪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
まっしろな雨の日に彼女は行方不明になった。
最近、最悪だと思うことが多い。
学校で日直が回ってきたときとか、
体育でダサい転び方したときとか。
全部全部いやでいやでいやで最悪最悪最悪。
ひまで机をカッターで削る。いやだめだけどさ。
たまに思う。
ここで私が日記とかにあいつが悪いって書いたまま死ねば、
あいつが悪いって完璧な事実が残るわけ。
ちょっと、いいなって思ってしまう。彼女に必死で止められたけど。
私がクラスラインに入った3分後、2人抜けた。
ちょっとわかりやすすぎて吐きそうだった。
その子はクラスに嫌いな人がいると言って休んだし。
さすがに動じた。
ああ、もう嫌だ。
頑張って善人のように目立たないように迷惑かけないように生きてきたつもりなのに。
すこし切れてほつれたスカートがなびく。
考えるだけで、もう何もかも終わってる。
彼女が悲しむかなぁ。そうだよなあ。彼女がいるって言ったら親は「は?」って言ってから
口も聞いてないっけ。わたし。
全部最悪で最悪で最悪。
彼女いるだけマシなんだろうなあって思ったら、前が見えないくらいの雨で足が滑った。
あ、これ事故だ。
自分の落ちる先を知ったとき、ちょっと嗤ってしまった。
人生最悪の日
永瀬正敏さん主演の映画
探偵ハママイク
多分シリーズ3作目のサブタイトルでした
私はこの映画の舞台の港街で好きです
古き良き街 潮風 タグボート 汽笛 カモメ
酒とブルース 繁栄と栄光の影 女性の涙
私の人生最悪の日は
愛するものが手を溢れていったときです
愛を伝えきれなかった…
人生の後悔をした日 諦めを知った日
守ることができなかった
悔しくて悔しくて…
そして年末の夕暮れに包まれた日
刻まれた文字に…手をあてて…
俺が自分を始めた日
君に誓った日
後悔をやめた日
人生最良の日に向けて歩き走り始めた日
君の友愛に感謝した人生
いつかまた…
あの丘で風に触れて君とビールを…
あの丘で夕暮れに包まれて待っててください…
ミーチャン…
君の知らない俺の昔…
ミーチャン…
誰かの傷口に汐を塗り込む人もいます…
ミーチャン…
君の笑顔は1000人力…
ミーチャン…
いつもいてくれてありがとう
想像力たくましい心配性で
何かにつけ最悪の状況を想像してしまう
主としてこれだ
大切な人の身に何かあったらどうしよう
その都度自分に言い聞かせる
可能性はあるが小さいと
最悪に備えて普段から心がける
後悔しないように
たくさん会話する
たくさん感謝を伝える
早めにちゃんと謝る
そんな事しかできないのだけど
うるさくてゴメンとも思うのだけど
大切な人たちを失ってきて
そうせずにはいられない
「最悪」
#127
『最悪』
そもそも この世に
産まれ落ちたこと
そのものが最悪なの
見た目も 嫌い
親がつけた名前も 嫌い
性格も 嫌い
私は私の全てが嫌い
泣きながら
うちあけた
あの娘は 次の日
命を絶った
なんて言えば
良かったの?
どんな言葉が
欲しかった?
写真のあの娘は笑顔なのに
眠るあの娘は苦悶の表情
安らかに
なんて言葉は
なんだか陳腐
誰も
あの娘の本心を知らない
あの娘は
最悪から
解き放たれたのだろうか?
仕事でめちゃくちゃ失敗したけどその言葉だけは絶対言わない 今日を乗り切った自分は最高!!!!!!
誰にも言えない秘密
わたしは
桜貝の
生まれ変わりです
何かを最悪と呼べるということは、
優れた何かを知っているということ。
『最悪』6/6
最悪は、一番悪い状態らしい。
なら、テストの点数が98だったのは、
最悪なのだろうか?
勿論、100点を取れなかったのは悔しい。
だけど、最悪と呼ぶなら0点を取った時だろう。
私の今の状況は、
言い換えるなら、弱悪とでも呼ぶのだろうか?
イヤだ。
休みたくない。
そんな
無責任なこと
したくない。
そう思ってたのに
体はとっくに限界で
家から出られなくなった。
もう
自分のSOSを無視できなかった。
たまに
まだ
蕁麻疹が出たり
息苦しくなったり
悪夢を見たりするけど
あの日を
悪い日のままにしないように
今
できることを
やってみよう。
#最悪
最悪、、、
バレた、、、
自分の好きな人とぶつかって、
そのとき落としたケースから抜けてる消しゴムの中身、、
名前、、書いてる。
拾ってくれた、、私の好きな人。君の名前が、、、
消しゴムに想い人なんか書いてなんともかわいいことしてるじゃん私。
いやいややいやややいやいやいや、
そうじゃないそうではない。
バレたよね、フルネームだよ、
本人だよ。
え、え、え、
バレた。
これかわいいこととかじゃなくてきしょがられるんじゃ、、
バッ
私はとっさに彼から消しゴムをとって
「ご、ごめん!きもいよねこんなっ、、はは笑」
やばい。顔絶対赤いわ。
最悪、、、
『見して。』
「え?、、、」
『もう一回、見たい。貸して?』
「ぇ、いや、、あの、」
そっと差し出す。
あ、投げられる?投げて捨てられる系?、、そりゃそうだよね、、
彼が受け取ってもう一度見ている。
『俺、、だよね?』
私は小さく頷いた。
ふはっ
彼がやわらかく笑う。
「え、引いた⁈汗」
『ちがう笑
、、、 俺も好き。』
あれ、、
最高?______
最悪は
滅多にやってこない
“最悪”って思うことは
たくさんあるけれど
本当に最悪なのかと
よくよく考えてみると
そうではないって事が
たくさんあったりする
最悪、ではなく
最低、なんじゃないかな
そして最悪は最高の前兆──
私はそう思いたいし
そう思っている──
(2023.06.06/最悪)
syudouっていうアーティストが好きなんだけど、その人のアルバムで最悪っていうのがある。だけど俺は最悪よりも必死っていうアルバムの方が好きだな。
最悪と思うのはどんな時だろうと
思い返してみる。
対象に対して何かしらの期待をしており、
それが覆り、自分を満たすことが出来ない時
私は、最悪と思うことが多い気がする。
例えば、休みの日に映画に行こうとチケットを前払いして買っていたのに、その日になって具合が悪くなったり、のっぴきならない用事ができてしまったりして、映画に行けなかったとする。
この時私は、きっとこう思う。
「せっかく観ようと思ってチケットまで取ったのに、最悪!」
上の例は、休みの日=映画を観るという期待があり、それが叶わない=気分は最悪になる
という式だ。
初めから休みの日に行うことに対して期待をしていなかったら、最悪と思うことはなかったかもしれない。
ならば初めから何事も期待しなければ
最悪という気分にならずに済むのかもしれない。
それが出来る人は、かなり人が出来ているか頭の良い人なのだと思う。
愚かな私なりに何とかならないかと
頭を捻り、気付いた。
他者や自分以外の何かに
やってもらうことを期待するのではなく、
その期待を自分自身で叶えようとか、
不満な心を自分自身で満たそうとすれば
最悪というものは
もしかしたら回避出来るのかもしれない。
どうせ生きるのなら気分良くいきたいものだ。
気が付かぬうちにお前は死んでいた。ああなんてことだ、お前に声をかけても、触れようとしても何もできない。私の声も身体もお前を通り抜けてしまう。
お前は花束を持って歩いていた。やはり声は届かない。なんて最悪なんだ。墓の名前には私がいたんだ。
お題 最悪
最悪な日ってあるよね
ポジティブな人は、そんなにないかもしれない
でも、ネガティブな人は、結構毎日だったりする
私はネガティブ側の人間
だから、ポジティブな人についてはわからない
けど、ネガティブの人のことなら分かると思う
最悪な日
でもさ、その中にも楽しいことってない?
例えば、友達と笑い合ったり、自分の趣味を楽しんだり
最悪な日に出会ったら、些細なことでもいいから
自分の好きなことをやってみよう
それで、少しでも解消されるなら…
2023/06/06 【最悪】
-ああ、最悪だ。
こんなことになるぐらいなら、来るんじゃなかった。あいつがこいって言ったから来たのに。今日最高気温を記録した俺の地元では、保健室の窓から覗く曇り空が妙に物悲しげに感じられた。
「ねえ、明日学校行ってみない?」
唐突にそんなことを言われた。公園のブランコをこぎまがた彼女は言った。彼女は何を言っているんだろうか。今までだってそんなこと一度も言わなかったのに。
「いきなり何言い出すんだよ。行っても、意味ないだろ。」
俺は半ば強引になりながら口にする。あんなところ、絶対に行きたくない。だって、俺が行っても-
「俺が言ってもどうせ邪魔になるだけとか思ってるんでしょ。」
何でわかるんだよ。俺は言葉に詰まる。
でもその通りだ。俺が行ったら、迷惑をかける。
-ねえ、あそこの席の子、今日も学校来てなくない?
-あー、なんかあんま体が良くないらしい。
-えっ、そうなの?
-でも、体良くないなら休んでて全然いいよなって感じ。何かあったときに面倒だし。
-まあ、それもそうだね。
体育祭も、文化祭も、校外学習も、行きたいと思ったことはあるけど、俺はほとんど行ったことがない。いつもすぐ眩暈で倒れたり、歩けなくなったり。みんなに迷惑をかける。その後の、みんなの反応が、俺にはどうしても辛い。
-だったら、学校自体に行かなければいいじゃないか。
そんな、半ば逃げるような結論に達した次の日から、俺は学校に行ってない。俺がいなくなっても、どうせ誰も気付かないだろうし。
「でもさ、気づいてないだけだと思うんだよね。」
そういう彼女は、俺の幼馴染で、普通に学校にも行っている。近所に住んでいるせいで、いつも授業のプリントやらノートやら連絡やらを届けに来てくれる。
-こいつも災難だな、俺みたいなやつと幼馴染で。
俺は体のことだけじゃなく、性格もこんなだから、ただでさえ迷惑をかけている。特にこいつには昔から。
-でも、迷惑をかけたくないと思いながら、こいつにはすごく甘えてしまっている自分がいる。
今もこうして、俺のことを気遣ってくれているとわかっている。それに気づかないふりをして、俺は彼女に聞き返す。
「気づいてないって、何が?」
「あんたがみているのは表面的な部分だけで、見えていない部分がまだあるってこと。」
哲学みたいなこと言うな。
「でも、俺がいなくなったことで、みんな平和なら、いく必要もないだろ。最悪のじょうたいになるだけだ。」
俺は自分に言い聞かせるように言う。
「そうなんだけどさ。」
彼女は勢いをつけてブランコから飛び降り、俺の目に立つ。その綺麗で大きな目で俺を見つめて。
「最悪があるってことは、最高があるってことなんだよ。」
満面の、お日様みたいな笑みでそう言った。
「悪いこともあるかもしれないし、いいこともあるかもしれない。何があるかわからないんだし、行ってみようよ。」
彼女はすごく眩しかった。隣でさもいちばんの親友のように振る舞ってきた自分が情けない。
「でも-」
言いかけたとき、彼女の優しい手が冷えた俺の顔を包んだ。
「大丈夫、私がいるから。」
俺は、どこまでも優しい彼女に、今日も甘えてしまった。
-ああ、最悪だ。
結局、言っても何にもならなかった。あいつは今日は学校休みだって言うし。俺もすぐに体が言うこと聞かなくなって、保健室に行く羽目になるし。天気のせいか頭痛もする。
-やっぱり、こなきゃよかったな。
そんなことをまた考えている自分がいた。そんなとき、保健室の扉がそっと開いた。
「あの、失礼します…。」
確か、うちのクラスの女子だっけ。体調悪いのかな。
「あの、大丈夫?」
そのとき、明らかにその子は俺をみていた。
「えっ?」
「あの、午前中の授業終わったしたその時のプリント、届けに来たんだけど。」
ああ、そう言うことか。
「すみません、迷惑かけて。」
またこうなってしまった。
「迷惑?全然迷惑じゃないですけど。」
思ってもいない答えに、俺は驚いた。
「えっ?」
さっきと同じ言葉を口にする。何で迷惑じゃないんだろうか。その子の意図が読めない。
「むしろ私、あんまりクラスとこで役に立つことできないから、ちょっとでも、役に立てたのが嬉しいなって言うか…」
顔を少し赤ながら、その子はいった。
-最悪があるってことは、最高があるってことなんだよ。
ああ、そう言うことか。やっと彼女の言っている意味がわかった気がする。
-最高とまではいかなくても、いいことはあったな。
今日は久しぶりに笑った気がする。よくみたら、保健室の窓から見た空は、雲が消えて太陽が顔を覗かせていた。
学校が終わって、俺は彼女の家の前に立っている。家が近いため、プリント類をこうして家に届けに来たのだ。
-まさか、自分がこの立場になるとはな。
そう自分の中で苦笑いを浮かべながら、ふと思った。自分が迷惑だなんて思っていまいことに。
-あいつも、おんなじように思っていてくれたのかな。
そう思うと、何だか嬉しくなって、最悪も悪くないなと、そんなことを思いながら、彼女の家のインターフォンを押した。
「最悪。彼氏に振られたんだけど。」
携帯とにらめっこしながら、目の前で君が言う。
内心、少し喜んでしまったなんて、僕は最低だ。
僕が彼氏に立候補なんてする資格なんて
ないのかもしれない。けど。
「僕が代わりになってあげようか。」
お題 : 最悪 #12
[最悪]
最悪〜 体育祭予行のときは1位だったのに本番
では最下位だったんだけどー、、、
最悪
─────
早苗「最悪だ。泥水を被った」
翔吾「制服が汚れちまったな」
早苗「くそう。雨の日のあとは車が泥水をはねて走るから気をつけていたつもりだったのに」
翔吾「あれはよけらんねえよ」
早苗「僕に君のような屈強な肉体があれば、回避した上であの車に蹴りをいれられたはずなんだが、なぜ僕の肉体はこんなに貧相なのか……」
翔吾「俺でも無理だっての」
早苗「はあ……。汚れつちまつた悲しみに」
翔吾「小雪も降りかからねえよ。夏だぞ。今」
「『何の』最悪な話を書くか。なんなら、言葉付け足せば最悪『を回避する』話なんかもアリよな」
最近比較的書きやすいお題が続いてて助かる。某所在住物書きは19時着の今日の題目を見て、安堵のため息を吐いた。
短い単語のテーマは、言葉を足したり挟み込んだり、己のアレンジを加えやすい。物書きはそれを好んだ。
とはいえ「比較的」書きやすいだけである。
「……個人的に昔のアニメで育ったから、『最も悪』とか理由無しに悪なやつをバッキバキに成敗する話とか、ちょっと書いてみたいとは思うわな」
まぁ、実際にその話を組めるかって言われると多分無理だが。物書きは再度息を吐き、天井を見上げる。
――――――
「あいつがネット恋愛?『あいつ』が?!はぁ!」
時をさかのぼること1日前。メタい話をすると「前回投稿分」。どうも先輩は、先輩の心をズッタズタのボロッボロにしたクソな初恋のひとが夢に出てきて、週の始めからメンタルをごっそり持ってかれたみたい。
「俺よりあいつ本人に聞いてみろ。確実にまず『ネット恋愛とは』からだ。説明している間に、あいつ、きっとポカン顔で、……くくっ」
で、根掘り葉掘り先輩に、聞いてたらポロっと出てきた秘密がコレ。「初恋さんは先輩の『名前』にたどり着けない」。
名前を知らないってこと?結婚して名字変わったワケでもない先輩が?
それともマッチングアプリか何かでネット恋愛でもしてた?あの真面目で誠実な先輩が?
って悶々し過ぎて日が暮れて、朝が来て。
こっそり、先輩と初恋さんの大事件のことを知ってそうな、隣部署の親友さん、宇曽野主任に聞いてみた。
『先輩って初恋さんとネット恋愛でもしてたの?』
「安心しろ。『名前』にたどり着けないのは事実だが、かといって名前を伏せて風俗だの出会い系だの、ネットデートだのしてたワケじゃない」
バチクソにツボってる宇曽野主任。口元に手を置くなりパンパンパン膝を叩くなり。多分先輩がそういうことしてるの、想像中なんだと思う。
「あいつはただの純粋で誠実な生真面目だよ。今も昔も。お前の知ってるとおり」
ひとしきり笑った後、宇曽野主任は寂しそうな目で遠くを見た。
「『名前にたどり着けない』って、どゆこと」
「黙秘」
「今と昔で先輩の名前が違うとか?」
「黙秘だ」
「じゃあ、せめて先輩と初恋さんが別れた理由、」
「相性が最悪だった。それだけだ」
「『相性が最悪』?」
「相手に自分と同一の趣味を求めるか求めないか。自分に合わせることを望むか望まないか。恋人はアクセサリーか、自分の心を癒やした恩人か。相手への不満を裏垢で連投するか、その呟きに傷ついて折れるか」
ありきたりな失恋話さ。
片方は裏で毒吐いてでも恋を手放したくなくて、もう片方はその毒に耐性がマイナスだった。
相性最悪同士がくっついて離れた。それだけのこと。
宇曽野主任は淡々と、すごく淡々と語った。
「初恋さんは恋人を自分の鏡かアクセにするタイプで、先輩は恋人に恋人本人を見るタイプだったんだ」
初恋さんは飛び抜けた鬼畜でも酷いクズでもなく、普通にその辺にいる、「自分大好きで恋に恋してる系」だっただけかもしれない。
私がそれに気付いてポツリ言うと、宇曽野主任は小さく、肯定とも否定とも分からないため息を吐いた。