『春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
春爛漫
桜は大勢の人が見ると嬉しくなるものだ。
しかし、そうでない人もいる。
もしあなたが余命宣告をされたら?
桜は一年に一回しかさかない。
まるでカウントダウンのように感じる。
春爛漫。花が咲き乱れる様子。
それは誰にとって良いものなのだろうか?
『春爛漫』
花が咲き誇る
家から出て、
1歩踏み出すと
春の香り
春の暖かさ
春のお花
春の天気
沢山のものが感じられる
最近だと、
ヒビが入った道路の隙間から
沢山の葉と
1本の茎を出して
綺麗に咲く
1輪のたんぽぽを見つけた
あんなに狭くて
土なんかない所に
咲くたんぽぽは、植物は
強いと思った
水なんか全然ないのに
「わたしの生き方」とでも
言っているように、
生き生きしてた
胸を張ってるみたい
わたしもそんな
たんぽぽみたいに
自分らしく生きれる人になりたい
そう思う
【春爛漫】
もう八重桜が咲くのか。
私の気づかない間に置いていかれる。
懸命に歩くけど、
時間の方が先に動いているのは事実。
誰からも構われない
誰からも必要とされてない
こんな僕を必要としてる人はいるのかな
脩斗
あったかいなあ
働かなくてよくなればさぞや最高だろうなあ
くるくる服を着て平日に闊歩よ
春爛漫
雲一つない青空に生い茂る草木、視点を移せば葉をつけた桜。そよ風に揺られる葉。まさに春爛漫と言える昼間に、俺は芝に座り岡本太郎の本を読んでいた。彼のフランス時代は本を読み漁り、後に名を残す思想家や芸術家とカフェで出会い、議論を繰り返した。と言うような内容の部分だった。
ふとあたりを見渡すと、自転車に乗った人の姿が見えた。
俺は今友人Aを待っている。
彼の家の前に自転車の人。
恐らくクロスバイクかマウンテンバイクか。どちらにしろスポーツタイプの自転車だった。
彼もまた、友人Aを待っている俺の友人なのだろうか。
そう思い、腰を上げ、彼の方向へ歩み寄る...
って感じで声かけたら知らない人だったよっていう実話。
春爛漫の中で
「もうすぐだね」
と君は笑う。
満開の筈の桜なのに
花咲く事がゴールでないと
「やっと実がなったね」
桜が散った中で言った
君のその言葉で、やっと気付いた。
春爛漫な景色を背に君を見る
君は桜のようだった。