どこかのだれか

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雲一つない青空に生い茂る草木、視点を移せば葉をつけた桜。そよ風に揺られる葉。まさに春爛漫と言える昼間に、俺は芝に座り岡本太郎の本を読んでいた。彼のフランス時代は本を読み漁り、後に名を残す思想家や芸術家とカフェで出会い、議論を繰り返した。と言うような内容の部分だった。
ふとあたりを見渡すと、自転車に乗った人の姿が見えた。
俺は今友人Aを待っている。
彼の家の前に自転車の人。
恐らくクロスバイクかマウンテンバイクか。どちらにしろスポーツタイプの自転車だった。
彼もまた、友人Aを待っている俺の友人なのだろうか。
そう思い、腰を上げ、彼の方向へ歩み寄る...



って感じで声かけたら知らない人だったよっていう実話。

4/10/2022, 10:42:45 AM