『星空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『星空』 No.98
次もまた、ここで星を……見られると、いいね
涼しい冬の日だった。
ちょうど星がよく見えたので、山に登った先で出会った、星月さん。もともと私は星が好きだったので、今日みたいな日はいつもここに来ていた。
そんな、いつも通りのうちの一日に、会った人。
最初は気にしなかったし、気にもならなかった。いつも天体観測に来るひとなんて一人や二人居ても普通なこと。ましてや同世代のひとだってたくさん居たし、(いつもどおりか。)と思いながら折りたたみ椅子を広げた。
少し上を見上げて、しばらく星を見つめた後。
ふと喉が渇き、リュックの中にあるはずの水筒を探す。この辺……あれ?
私は思い出した。玄関で靴を履くときに忘れ物を思い出して、ものを入れ直したことを。その時に水筒を取り出してしまったのだ。
どうしようかとこまっていたら……
「……これ、よかったらいります?」
涼しい日にふさわしい、凜とした声がした。
はっとして後ろをみると、そこにはさっきみた一人の男性がいた。片手には湯気が微かにたつ、缶コーヒーが差し出されていた。
「……ごめんなさい、私、コーヒー苦手で」
「あはっ、そうですか…、!いや~、チョイスミスりましたね~」
ふっと笑みをこぼしながら、彼はしゃがみこみ、頭をかきむしった。
いつの間にか二人で話していて、好きな正座、星のクイズ(これは私が圧勝した)、指差した先の星の解説……などなど、話せば話すほど止まらなかった。
そして、ふいに彼がいったのだ。
次もまた、ここで星を……見られると、いいね
いつかまた、会うのを待ち焦がれて。
雨の今日も、山へ登る。
星空
この地上に
星空に浮かぶ星のように
たくさんの人間がいるのに
この人だって思える人に出会えた私は
きっと幸せ者なんだろう。
あなたのそばに寄り添って
2つ並んで瞬く星のように
いつまでも、輝いていたい。
冬の星空が好きだ。
特に、「ここにいるぞ」と存在感がある
オリオン座が一等好きだ。
何故なら、素人の私でも唯一簡単に見つけられる星座
だから。
星座によっては、
どう見てもその形に見えない物がある。
例えば十二星座の始まりの牡羊座は、
くの字を逆にしたような形で
どう見ても羊には見えない。
それをあんなに無数の星が瞬く星空から見つけるなんて、私には無理な話だ。
星座を作ったのは羊飼い達と聞いたことがある。
羊飼い達が星座を作っていた当時は
今よりも空が澄み、今は見えない星も見えていたのかもしれない。
その星空なら今では無理がある星座もちゃんと形を成していたのかもしれない。
羊飼い達が見た星空を是非見てみたいが、
この世界は進むことは出来ても遡ることは出来ない。
この先、遠い未来のいつか
私達が見ているこの星空も姿を変えるのだろう。
その未来では、今の私のように
過去の星空に思いを馳せる人がいるかもしれない。
その時、その人は私と同じ様な事を思うのだろうか。
近頃、星を見るようになった
家からみると北西に輝く星がひとつ
大きく輝くその星を見つめるようになった
今日は、雨で見れない
空を眺めることが増えた
朝に夕に
明日は、見られるかな
舞
星空を見ると、思い出すことがある
記憶は、時が過ぎていけば、薄れていく…
でも、思い出はあるから…
星空を見ると思い出す…
君と過ごした、最初で最後の日のことを
今思えば、一目惚れって言うやつかもなぁ
まさかあの後、君が湖に落ちたなんて思わなかった
しかも、自分で落ちるなんてね
星空を見ると、君のことを思い出し、
無性に苦しくなる…
天の川もさそり座も
北極星も北斗七星も
伝説みたいなもので
実在しないと思ってた
だって見えたことがなかったから
でも自動販売機もない旅先で
懐中電灯を頼りに闇を歩きながら
見上げた空にそれはあった
何の説明もなくてもわかる
光の川が空を流れている
それではあれが北極星か
カシオペアはあんなに大きかったのか
見えなかったものが急に見えた
脳は激しく活性化して
わたしが、世界が、
バージョンアップ
「星空」
#156
【星空】
今日はあの日みたいな星空
綺麗で、綺麗で、
……もう見たくなかったな
星空のどこかで
どこかの星の誰かが
僕をずっと見つめてくれてればいいのに
新月の日は
いつもよりも
星がよく見えるらしい。
いつもは
月が明る過ぎて
星たちが
一生懸命輝いても
負けてしまうのかな。
周りより
キラリと光るもの
が無いと
見つけてもらえないのかな。
周りの人たちが
眩し過ぎると
平凡な
わたしに
キラリと光るもの
なんてあるんだろうか
と考えてしまう。
けど
わたしだけの
たった1回の人生
なんだし
輝きたいって思って
生きてみてもいいよね。
#星空
星が大好きでした。星が大嫌いでした。今じゃどうでもいいもの。昔はキラキラして憧れて、眩しくて嫉妬していました。私の大好きな親友、美香はいつでも私の一番星で、寄り添ってくれる子。可愛くて、優しくて、完璧で、私とは大違い。周りの子もみんなキラキラしていて。まるで星空のようだった。私はきっと星々の周りのくらいくらい闇なんだとおもう。
「菜々子ちゃんどうしたの?」
美香が話しかけてくる。違うの、この子は美香じゃない。美香はもう居ない。この子は美香じゃない何かなの、だからどこかへ行って。
「酷いなぁ、私泣いちゃうよ?」
ああ、ああ、その顔でなにか喋らないで
「あなたが作ったくせに」
望んでない。いらないの、いらないの
「-」
ようやく声が聞こえなくなる。周りのざわめきが聞こえる。心底安心して息をついてしまう。
美香1年前に事故で死んでいるの。だからいない。
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朝の重たい体を起こして洗面所に向かい、支度をしようとしたところで今日が休日だと気づく。外を見るとまだ空にうっすらと星が見える。
「星、菜々子ちゃんはすき?私は大好き」
後ろからそんな声が聞こえた。振り返るとそこには幼い頃の私と美香がいる。面倒だからそのまま通り過ぎようとして、
「忘れないで」
そんな声が聞こえた。
「忘れらんないよ…」
つい、そう答えてしまう。忘れたい、普通に過ごしたい。こんなことで悩み続けたくない。親友だったのに、酷いとは私も思う。でも、そう思ってしまう。
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ーピロン
美香の兄から連絡が来た。
「渡したいものがあるんだ。家に来てくれるか?」
彼から連絡が来たのはあの日ぶりだ。渡したい物が何故か無性に気になっていくことにした。
…
彼が私に渡したものは美香の手紙だった。渡されて読むしかなく、仕方なく読むことにした。
ー菜々子ちゃんへ
お誕生日おめでとう!もしかしたら私が渡し忘れていて誕生日じゃないかもしれないけど、もしそうだったら許してね。
菜々子ちゃんは私が好きな星って覚えてる?もし覚えていなかったら菜々子ちゃんの指つねっちゃうからね!このまえ、かなり痛いっていってたでしょ。
最近、星が羨ましいって思うようになったの。小さい頃から色んな人に褒められてきて、甘やかされて生きて、だから私どこかで歪んじゃったんだと思う。いつもどこか真っ暗で、周りはキラキラしていて、私はくらいくらい闇なんだなあって
でも菜々子ちゃんは、そんな私を照らしてくれた私の一番星なの、だから、羨ましい。きっと菜々子ちゃんは私の明けの明星なんだと思う。ちょっとおしゃれすぎかな?でも本当にそうだから。
大好きだよ!菜々子ちゃん!
ーあなたの大親友、美香より
読んで、びっくりした。美香の一番星は、私。私の一番星は、美香。ふと空を見上げると、空はもう星空を映していて、
視線の先には光り輝く金星がこちらを見ていた。
星1つ1つが私たちの思い出で、明けの明星…金星が私たちで…
心が、軽くなった気がした
「あれがデネブ。一等星なだけあってやっぱりわかりやすいね」
「で、デネブの下に光ってるのがアルビレオ」
「その二つと他の星を十字架に繋いだら……」
「ほら、はくちょう座の出来上がり」
『本当だ…凄いね』
「そんな…まだまだだよ」
『………だね』
「ん?」
『星が…綺麗だね…』
「………」
「本当に綺麗だよね。カシオペヤ座とか夏の大三角とか……。一つ一つがキラキラしてて綺麗だよね」
『………』
『そっか…やっぱり私なんて…』
「なんか言った?」
『ううん…何でも無いよ』
ー星空ー
お祭り
地元のお祭りに参加した。
というか、行っても同じことだとわかっていたから家にいたんだけど、母からの誘いで買い物があったら困ると思い参加してきた。
やはり、行っても同じことだった。
周りから飛び交ってくる声。
普段からテレビをつけていない私にとっては、すぐに声が耳に入る。
「きなこ餅ってあのきなこ餅だよねー。」
「ゴリラいたよー。ゴリラってあんなんだっけ?」
「てか、キモいんだけど。あんなことして恥ずかしくないのか。」
「ジャージって、シオチュウのジャージじゃない?」
「ミッキー見つけたらウケるよね。」
呪術廻戦である「闇を祓って」とあるが、
仕掛けたのは紛れもない貴方ですよね。
ゴマスリなんていりません。
心のない全くつまらない祭りにさせて何がしたかったのか知らないが、あれじゃあ全く盛り上がらない祭り。
お通夜にさせたい祭りだんだったんだろうか?
過去のこと掘り返して何が楽しいの?
自分だけ楽しんでれば良いんじゃない?
今度は貴方がこのお祭りに参加して、好きなの買って余韻に浸っていればいいわ。
おかしな祭りありがとうございました。と感謝だけお伝えしますわ。(怒)
星空
最近は、夜が明るくなかなか見ることができなくなった
田舎に行きたいな〜と思う理由の一つ
星空
綺麗な空がとイメージしがちだが
大事なのは、音もある
虫のさざめきや蛙の鳴き声
音が切り替わる瞬間……
なかなか心が踊るものがある
また、なにも聞こえない夜もある
静かで耳が痛くなるような……
そんな数多な音の世界で空の風景は
今の時季を教えてくれる
綺麗な空に数多な音の世界
現実を忘れるためな、一つどうですか?
あなたと見たあの星空が今でもきれいな思い出だよ。
でも、綺麗なのと同じくらい寂しくも見えた。
「星空」
いつまで私泣くのかな
窓を見たら空も泣いていた
私と空は似ているね
最近泣いてばかりだ
でもね
雨雲の向こう側には
見えないけどいつも満天の星
涙が乾けばきっと
輝きがはっきり見える
この季節終わる頃
君との思い出を全部捨ててしまったら
きっと
星空の下で笑えてるはず
私も輝いてるはず
きっと絶対
七夕の日は毎年曇りがちらしい。
たぶん織姫と彦星が二人きりで居たいからだろう。
星空
心の中にある星々…
だれにも気づかれなくて
悲しい…
気付いて…
と心の声…
わかってもらえない
のって…つらいよね
星空はみんなに
綺麗だねって言われて
褒められて…
羨ましい…
そう思うわたし
落ちてる…
星空に生まれたかった
…
そう思う…
星空
灰色の壁に囲まれたこの街で
夜空を見上げたって、そんなに星は見えない
だけど、時たまひときわ輝く星を見る
都会の喧騒に負けたくないと
存在を主張してくる
そんな輝く星の向こうに
確かに満天の星空は存在している
あの日君と見た星空が忘れられない
星空を見るたびに君を思い出す
キラキラと輝いている瞳
何かを願うように握る手
全てが愛おしかった
今はもういない君
今日も数多の星の中に
君がいないか探している
流れ星になって落ちてこないかな
そして君とまたあの星空を見たいな
僕は星空の下を歩き続けることしかできなかった
〈星空〉
星空
今の夜空は、星が見えるけど
あまり多くない。
子供の頃、田舎で見た夜空は
星が一面にあって、
今にも降ってきそうな感じだった。
もう一度、見てみたい。