『手ぶくろ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一面銀世界
そのなかを
サクサクと雪かきをする
静かな世界で
静かな音
キンキンに冷えた手で
柄を握り
サクサクと雪かきをする
『ほら、これつけでやらいん』
いつかおばあさんから渡された
暖かいそれ
ふと思い出しながら
冷えた手で雪かきをする
『さて、どこにやったかな……』
昔昔の遠い記憶を探る
手袋…
寒い寒い真っ白い世界に手袋を着用してでかける…。
空から舞い散る雪には、手袋を外してしまう…。
直接触れたくなる雪に手袋の意味は。と想う…。
再び冷たくなった手を手袋が暖かく包んでくれる…。
そして、手袋の意味は。と想う…。
『手ぶくろ』
ふゆ休みに入るまえに、大すきな先生からもらった手ぶくろ。いつもあったかくておきに入り。おかえしにぼくもお年玉で買うピンクのマフラーをあげるんだ。先生、わらってくれるといいな。
______やまとゆう
「一緒に行こうよ」って誘われたけど、「ここにいたい」って断った。
「どうせ捨てられちゃうんだから、その前に出てくよ」って言ってたけど、行くアテはあるのかな。
赤と緑と金と銀。キラキラしたところから急に世界は真っ暗になって、初めて話したんだよね。ここはどこなのか、これからどうなっちゃうのか。ずっと一緒にいようって約束したよね。
どれくらいたったのかな。また赤と緑と金と銀。ワクワクする景色が見れたのに、捨てられちゃうってどういうこと?
「じゃあね」って言われたけど、やっぱり一緒に飛び出しちゃった。一人はつまらないからね。これでまたずっと一緒にいられるね。
たとえばお昼
ほんのすこしだけ暖かいけど
はしっこのこの町は全然あたたかくない
外から帰ってくると
みんなサンタさんみたいに真っ赤っかな顔して
パチパチ鳴るたきぎのほうに
みんなおててをパーにしにいく
にこにこしたみんなと
あわてんぼうなみんなが落としたゆき
わたしとお母さんは
みんなの脱いだ暖かい上着を
ちゃんとあたたまるようにぶらさげた。
誰に聞くでもない
自分で天気予報を見る
気温に合わせた服を着る
手ぶくろとマフラーを付ける
お腹にカイロも貼る
冷えは大敵だからね
自分の身は自分で温める
真横に吹きすさぶ湿った雪の中へ買い物に出た。手袋無しで出たことを少し悔やんだが戻るのも疲れる。ちょっとのがまんだ多分。防寒着の袖を伸ばして手をしまい込む。
手袋に関して流浪の民をやってしまうのはきっと私だけじゃないと思うのだが、手袋もいろいろある。単に道行きで冷やさないようにするための手袋や、除雪作業など屋外でのワーキング用とか、お洒落にウェイトを置いてる手袋、スキーグローブなどなど。使用目的によって違う。だが、最も寒い厳冬期はどの手袋も指先は冷えて痛くなる。そして流浪が始まるのだ…
昔、祖母が私の手袋を毛糸で編んでくれた。親指だけが独立している「ぼっこ手袋」だった。当時は「おばあちゃんが編んでくれた手袋」を使っている友達も少なくなかった。互いに見せて地味な自慢大会をやっていた。全員、「編み物であるが故に風通しが良い、むしろ良すぎるので手袋にわざと雪を分厚くくっつけて風通しの良さをつぶす」ことをやっていた。現在よりも昔のほうが寒かったのに、子供だったからか平気だった。
ごくたまに、鍋つかみが手袋みたいな状況になる。小鍋に分けたものや炊いた鍋ごと運んだりするからなんだが、大抵みんな手袋か鍋つかみか区別しない。「手袋あるじゃないか」と言われる度に、鍋つかみをはめた両手を思いっきり広げて突き出し「鍋つかみじゃ!」と事実を伝達する。鍋つかみのあたたかさ自体は、かなり良いセンいってると思う。そういえば耐熱性・断熱性の高いことが当たり前のアイテムだね…手袋より強い?
薄いピンクの手ぶくろを使っています。
やっぱり暖かくて良いですね。
持っていない年もあったんだけど、冬には
欠かせないアイテムです。
「手ぶくろ」
どんなに寒くても
どれだけ手が真っ赤になっても
意地で我慢して学校に行く
貴方に温めてもらうため
"手ぶくろ"
パンダの手袋かわいかったな
帽子とセットの
嫌がって脱ぐからイライラした
子どもの手を温めたいと思ってたのかな
着せ替え人形にしたかっただけじゃないの
手ぶくろ
はぁーはぁーはぁー。今日も一人肌寒く、白い息を吐く。ねぇ。心から愛する貴方へ。こんな一人じゃ肌寒い人恋しい季節こそ、24時間ずっと私のそばにいて、私の体や、手を温めてよ…なんてね…それは、きっと、永遠に不可能…だね…だって、お互い毎日仕事や、予定があるし…あーぁ…こんな一人じゃ肌寒い季節は、手袋で温めてても、肌寒いよ…叶うなら、私を温めるのは、物じゃなくて、心から愛する貴方が良い…なんなら、何処へも行かずに、ずっと二人が住む家で二人でぬくぬくしていたいよ…手袋も私を温める物も要らない…私が欲しいのは、貴方の体温…貴方の温かい温もり…貴方の優しさ…
手ぶくろ
ああ、寒いなぁ…なんて空を見上げる。2つの手ぶくろをポケットから取り出して、片方を地面に落としてしまう。拾い上げてから、手ぶくろを両手に付ける。そして、いつもの1日を始める。
何気ない手ぶくろが、ドジな僕の体を守ってくれたりする。そう思えたら、この手ぶくろはきっと、小さなヒーローだ。
手ぶくろを逆から読んでみて
その言葉に従うと頬を6度ぶたれた
暴力的な言葉遊びにひっかかる
こういうときの反撃手段は決めている
金を払うからもっとぶってくれないか
相手は余りの気持ち悪さに身を引いた
マゾヒズムの完全な勝利である
小さな手
大きな手
たくさんの手を包む、暖める
今年も
ずっと変わらない
来年もまた、彩る
短くなる冬を
お気に入りを
見つけた。
持っている
どのアウターにも
これなら
似合いそう。
早速着けて
出勤して
スマホを
使いたくて
ちょっとだけ
外して
アウターのポケットへ
しまって
さぁ、
やっぱり
寒いから
着けよ。
あれ?
片方、
どこに
行った?
お気に入りほど
早いうちに
何か
がある。
悲しいなぁ。
#手ぶくろ
「手ぶくろ」
全身が真っ赤になるほど冷たくて
手ぶくろをつけても温まらない。
彼女は唇を震わせこう言った
「どうしたらこの冷たさを紛らわせるの?」
声は誰にも届かなかった。
寒くて 寒すぎて
手が氷のように冷たくなった
右側を歩くあなたが
無言で左手の手ぶくろを
そっと渡してくれた
あなたの手ぶくろは大きすぎて
ブカブカだけど
あったかいね
右手をあなたのポケットに入れたら
ポケットの中で
手をつないでくれたね
右手と左手のあたたかさは違うけど
どっちも
ポカポカあったかいよ
【手ぶくろ】#51
手ぶくろ
両手が温かい
しもやけもへっちゃら
バッチグー
『手ぶくろ』
猫が大好きだ。そんな私がずっと気になっていることがある。足の途中から色の違う子をよく「靴下を履いているよう」と表現する。かわいい。確かに猫は前足後ろ足なんだけど、前足は器用だから、手なのではないかと。「手ぶくろをして、靴下を履いている」防寒完璧な猫ちゃんなのではないかと!!
「今日は寒いねー手ぶくろ着けてお外でよっか?」
娘が元気な声で返事をする。
外に出ると寒さが肌を真っ赤にした。
「うゎ〜外ヒヤヒヤだね〜」
娘も私もマフラーも手ぶくろもし完全防備なのに
寒くて震えるくらいの気温だった。
娘の何周りも小さい手ぶくろを見て
可愛いと癒されながら
手を繋いで目的の場所まで歩いた。
─────『手ぶくろ』