『愛があれば何でもできる?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
愛があれば何でもできる?
物語は愛の力で何でもできちゃう
毒リンゴを食べた白雪姫だって
魔法をかけられたオーロラ姫だって
カエルになった王子さまだって
愛の力でどうにかできちゃった
でも現実はそうはいかない
目の前にある難題は愛の力でどうにかできない
だから愛があるからといって
何でもできるわけではない
愛の力でどうにかできないけど
人に愛は必要ではある
#4
愛があればなんでも出来る?
そんなわけないじゃないか
だって今君は僕を愛しているのに
僕の為に死ぬことを拒んでいるのだから
愛があれば何でもできる?
何でもできるって書いたらただのきれいな言葉
なんでもできるって思う時点でそこに愛はあるのかしら
何も考えずにやれることが、愛だと思う
例え、裏切られても、
消えてしまっても、
悔いてることになっても
未熟な私にはそこまでできるのか
できると言いたいけど
今の私にはまだむずかしい
愛があれば
私は愛してる人のために何でもする
ほんとに何でも
自分が壊れようとも
尽くす
これが気持ち悪いって
言われてるのを気づいているのに
やってしまう
どうにかならないかな…
「愛があれば何でもできると思ってたんです」
ベッドの上でうなだれた彼女は、そう吐露して縮こまった。手櫛で整えた髪からも、その目からも、明らかに疲れが見て取れる。
「残業だって平気でした。会いにいくのにお金がかかるから、そのためだと思って頑張っていました。それに仕事に励むことで、少しでも相応しい自分でいたかっとんです」
「でもそれで倒れたらねぇ」
よくある話だと、私は椅子に腰掛けたまま頷いてみせた。そうして手にしたボードにさらりとだけ、彼女のことを書き記す。
異を唱えられない様子の彼女は、ますます身をすくませた。
働きすぎて倒れる人は、このご時世ではそう珍しくもない。生活のため、誰かのために、もしくは断れなくて無理をしてしまう人は、最後には心身の悲鳴を残してこうやってここにやってくるのだ。
「はい。でも推していられるのは今しかないと思って」
さらに続けられたのは、今流行りの『推し』の話だった。ああ、これも増えたと私は相槌を打つ。
アイドル、アニメのキャラクターなどなど。推しを作るのは健康に良いと言われているけれど、何事も限界というものはある。
「推せる体調であることも大事でしょう」
「はい」
「愛も大事だけどね。元気がないとできないこともたくさんあるの」
なんだか説教くさくなってしまうのは、相手が若いからだろうか。こんな年でこんな場所にやってきて欲しくはない。そんな思いが滲み出てしまっているのかもしれない。
「さあ、わかったら早く現世に戻りなさい」
そうして私は促した。
反省の色が見られるなら、もう一度機会を与える。それが私の仕事だ。間違ってこの世界に迷い込んでしまった人を送り返すのもだ。この場合はどちらでもないけど、まあそこはこの仕事の裁量である。
「……はい!」
顔を上げた彼女の目に光が宿る。その双眸は「いいんですか?」と語っていた。ここがあの世とこの世のあわいだと知って、彼女は半分諦めていたのだろう。
頷いた私は立ち上がると、手にしたボードへと書き込む。迷入者、一名。そうして送還にチェックを入れる。
「さあ早く。その扉から出れば戻れるから。誰にも見つからないようにね」
——私も残業はしたくないから。その一言を飲み込んで、私は笑顔を作った。
愛は美しいもの。綺麗なもの。強いもの。暖かいもの。
けれど、怖いもの。
嫉妬の呪い。狂った愛しさ。愛がある故の、苛烈な憎しみ。
色々な種類の愛が、沢山この世界に渦巻いているから、この世界は日々、嬉しいことや悲しいこと、様々なことが起こっている。
愛があるから何でもできる、というか、愛があるから何でもできてしまう、のかもしれない。
『愛があればなんでもできる?』
愛があっても
どうにもならないこともある
どうにもならないことばかり
多すぎて
心が萎縮して
なにもできなくなる
時に
愛は
扱いにくい
厄介者
だけど
なければ
心が不細工になっていく
正しい取り扱い説明書
どっかに
売ってないですか?
「愛があれば、」魔法少女は目を閉じて君のとなりのあの子を想う
はじめてきみと口づけをした日を思い出していた。そのときふたりともがきゅっと目をつむって、それがいけなかったのか、開きかかった唇から覗く互いの前歯ががちんっとぶつかった。不格好できまらなくて痺れるように痛いのにそれさえ嬉しかったのを覚えている。
「愛があれば何でもできるよ」
『そんなことないよ
愛以外にもなきゃ駄目だろ』
彼はどうしてそう思うんだろうか
私が可笑しいのか。
愛があればなんでもできる
そう思っている私だ
バカバカしいのか
彼は少し笑いながら答えていた
『愛は続くものじゃないかもしれない
けど、その記憶は永遠に続く』
「愛に悩むことはない
愛することで
器の大きな人間になるのだ」
『愛は決して失敗しない
人が失敗するのは
愛を求める勇気がなかったからだ』
「愛することで人間は
自分自身を発見する。
愛されることで彼らは
自分自身を完成させる」
愛は偉大な力であり
人々を
我らを
人間らしい存在にしてくれるのだ
愛があれば、何でも出来る?
何でもはむずかしいけど…
でも…
あなたのつらさやくるしみ
をいっしょに感じてあげたい…
あなたの味方になりたい…
すこしでもいい…
あなたの心がほんの一瞬でも
ラクになってくれたら…
本当はあなたの代わりに
なりたい
あなたの笑顔が見れるなら
それがわたしのしあわせ…
あなたはわたしの生きる希望…
応援してる…
結局はお金がないと学校にも行けないしご飯も食べれない。結局はお金が必須。
BL 弟×兄
どうして怒るんだよ。
兄が不思議そうに聞いてくるから、自分はこの兄のためにどれほどの人生を使わなきゃならないんだろうと思った。
人を殴っちゃいけない。ただそれだけのことが兄には分からない。俺をバカにしたやつを許しちゃいけないなあと兄は思って(それだけで正直頭が痛い。)丁度持っていたピアニカでぶん殴ったのだそうだ。何度も何度も。俺が駆けつけた時には相手はもう答えることもできなくなっていて、俺は怖くてチビりそうになった。兄は「お前を悪く言うやつは兄ちゃんが懲らしめるから安心しろよ」とか言っていた。ふざけんな安心できるわけねーだろうが。
兄は相手の家族に非難されても、両親にしこたま叱られて蹴られてもピンピンしていた。ただ、俺が「一緒に寝るの怖くてヤダ」と言った時にだけ泣きそうな顔をしていた。
愛があればなんでもできる?
そんな事を思っていた私だけど
今は絶対に無理。
若かった。
現実を突きつけられた今は、愛より…
※心中表現
ーーーー
「もうそろそろかな」
囁くような声が一足先に風に乗る。
揺れる髪をそっと押さえて、まっすぐ前だけを見ていた。
「思ったより長かったね」
「まあ夏だからね………あ! 此処からうち見えるよ!」
「ほんとだ。あれ、電気ついてんじゃん」
「え、うそ。電気代大変なことになるなあこりゃ」
「今月もギリギリなのにね」
「大丈夫? ほかに忘れ物してない?」
「んー……あ、洗濯機回しっぱなしかも」
「それがねぇ、あいつは賢いから自動で止まるんよ」
「電気は賢くないの?」
「そうそう、あの子はぜんっぜんダメ。そこも可愛いけど」
気づけば夕陽の一片が地平線に溶けようとしている。
そんなことよりさ、と君は微笑った。
「これでさいごだよ」
『もし今日夕陽が沈み切ったら、一緒に死んじゃおうよ』
数時間前、君はあっけらかんと言ってのけた。
まるで「コンビニ行こうよ」みたいなテンションで言うものだから、何も考えずに承諾しかけてしまった。少しして死んじゃおうの意味に気づいた僕に、なに驚いてんのって君は笑ってたけど、なにしろ心中のお誘いは初めてだったから。
ぐるぐると思考回路が渦巻いた。死ぬのは痛いだろう。とても怖いだろう。出来ればまだ経験したくない。だけど君はそれを望んだ。どこまでも明るく、楽しげに。
だけどよく考えてみたところで答えは同じなわけで。いつもとなんら変わりない君に、いつも通りいいよと笑いかけた。
「はぁー、太陽ともこれでさよならかぁ」
うーんと伸びをして、フェンスにそっと触れる。
夕陽の残光のみが僕らを照らしていた。
「電気は諦めるかな……」
「どうせ払えないんだからいんじゃない?」
「いやさぁ、これは気持ち的な問題なんよ」
「おぉ、どういう?」
「電気消し忘れてる! どうしようソワソワ……みたいな」
「なにそれ」
「……待って、テレビ消したっけ?」
「あー、消してないかも」
「うわぁ〜、またお隣さんに文句言われる〜!」
どれだけこの先の展開を意識しても、会話はこの日常の続きを描いている。それが虚しくて仕方がないこと、必死に隠して笑顔を作る。
賞味期限が明日切れるパンのこと、駅前の駄菓子屋が小さくて可愛いこと、小学生に挨拶されたこと、お隣さんにタッパー返してないこと、使ってないクーポンのこと。
ふと、他愛ない会話が途切れる。
夕陽が沈んだ。
「……後悔、してない?」
「僕が後悔するとでも?」
「ふふ、君は私がだーい好きだもんね」
振り返ることなく君は笑う。
その時初めて、君の声音が震えて聞こえた。
「ねえ、こっち向いてよ」
「やあだ」
「どうして?」
「……いまね、ひっどい顔してるからいやなの」
だからちょっとだけね。
君は少しだけ振り返った。頬を伝う涙もそのままに。
じゃあね、バイバイと世界に手を振る。
僕らは手を取りあって、風に乗った。
愛があればなんでもできる?
愛さえあれば
この気持ちは成立するのだろうか。
愛さえあれば、あの子は濮を見てくれるか?
_____ 否、無理だ。
愛があればそれは変わるのか。
否、断じて否である。
例え、濮があの子をどんなに好いていても、
どんなに愛していても
あの子はこの気持ちには答えてくれない。
それは何故か??
濮は女の子だからだ。
同性愛は、愛さえあればいいのかもしれない。
しかし、これは片想いであり、あの子は恋愛対象として見られるのが嫌いである。
つまり、愛があっても
_____________ 報われない片想いなのである。
本当に命をかけた場面のとき愛の強さが試される。
溺れたとき助けに行くとか、燃え盛る炎の中助けに行くとか。
でも、そんなときは本能で勝手に身体が動いてる。
本当の強い愛があれば。
お題「愛があれば何でもできる?」
私は愛をなによりも大切にしている。
愛さえあれば何でも乗り越えられると思うから。
辛いことも、嬉しいことも、何でもね。
周りの人は無理だって言って笑う。
でも、私は信じてる。
ある日だった。天地を揺るがす大災害が起きた。
周りの人や、親しい人はほとんど死んでしまった。
でも、愛を信じていた私と彼だけは生き残った。
ほらね、言ったでしょ?
愛さえあれば、何でもできるって!
愛があっても何でもはできない。
愛があっても何でもはしちゃいけない。
あなたはどこまで、愛があれば何でもできる?
愛はいらない
と君は言う
愛が欲しい
と僕は思う
愛は永遠でないから
愛はお腹がみたされないから
愛は寒さをしのげないから
でも
愛は気持ちがみたされるよ
愛は胸がいっぱいになるよ
愛は心があつくなるよ
平行線
ただ一致するのは
愛だけでは生きられない
愛のために全ては犠牲にできない
人は
人の気持ちは変わるものだから
♯愛があれば何でもできる?