『意味がないこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
生命力旺盛だったゴーヤの葉もついに色褪せた。
そろそろネットを片づける算段をしなくては。
あれは春の話だ。
グリーンカーテンっていうんだって、そういうの。葉がいっぱい茂れば家の日除けになるし、実は食べられるし、毎朝世話するから早起きできるようになって、これぞ一石三鳥。私がんばるから!
…と、皆の前で決意表明したのが良かったのだろう。
お陰ですっかり朝型の生活が身についたのには我ながら驚いている。そして確かにこの夏じゅう、空調の設定温度を去年ほどには低くせずに済んだ。
収穫だって今年初挑戦とは思えないぐらいの量で。
毎朝、たとえ午後から雨の予報だったとしても「土の乾燥ぐあいからいえば、今水やりしても意味がないことは無いでしょ」なんてそれはそれは懸命に世話をした甲斐もあったというものだ。
それに予想外の収穫はゴーヤだけじゃなくって。
あなたが私の家庭菜園話を面白がってくれたこと。
実ってるところを見たいと部屋に来てくれたこと。
はりきって作った料理を、沢山ほめてくれたこと。
あなたのためにレシピを10種類も開拓できたこと。
来年は一緒に育ててみたいって言ってくれたこと。
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「意味がないこと」
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所感:
こんな薄ら可愛い終わり方にするつもりはなかったんです。書き始めた時は「一石二鳥どころか一石八鳥」とかこの主人公に言わせてドヤ顔させたかっただけなのに。
生きていく上で必要なものも不必要な物も
実は存在しないんだとか、
今日も穴を掘る。
昨日も一昨日も。
1ヶ月前に前線に来てから毎日だ。
戦線が拡大してるせいで、3日前に掘った塹壕は後方。
もはや意味はない。
だからまたその先に新しく穴を掘っている。
昨日、向こうさんと小競り合いになった。
岩場に阻まれ、浅く作られた塹壕から頭を出してた若いやつが銃弾の餌食になった。
味方は押している様で、いま掘っている塹壕も、しばらく経てばまた意味を為さなくなる。
いつ戦争も終わるのやら。
まぁ、無事に帰るためだ。
だから今日も、俺は穴を掘る。
「意味がないこと」
あれこれと考えるのは体力と精神を使う。
あの人の気持ちを知りたい、
誰々に嫌われていないだろうか、
どうしてあの人はこんな行動、言動をしたのだろうか、
そしてそこに当事者ではない、他の者に対しての
「貴方はどう思う?」
他者の気持ちなんぞ分かるはずがないのに憶測で物を言う。
そして他者が憶測で言った言葉に
安堵し、傷つき、納得を得る。
こういった話はなんて事ない日常の一コマだ。
しかし私は思う。
確証のない事、それも他者が言った言葉に
一喜一憂するなんぞ勿体ない事ではないかと。
そして、結局はあれこれと考えてみても
本人の気持ちが分からないのだから考えても
「意味がないこと」と。
私はHSPだ。
そして、ADHDでもある。
そうやってカテゴライズできるなんて、
とても便利な時代になったものだ。
自分が何者なのか。
知ってもらおうとして傷付く事も
分かってもらえなくて悲しむ事も
周りと比べて落ち込む事も
まるで全部無駄だと言うように。
私は痛みを知っていたい。
最初から安全な道があるのだとしても。
それがどんなに不便な事だとしても。
-意味がない事-
#意味がない事
神様は乗り越えられぬ試練はと
苦しむ君に言うのは無意味
いっその事ふざけた言葉投げてくれ
一瞬でも忘れるからね
もう終わり…
悔やむ気持ちは
あるけれど
あなたにとって
意味がないこと
"努力するなんて意味ないよ"
アイツが私に言った。
"…別に"
私は特に反論も肯定もしないまま呟いた。
意味がないことを続ける事で、いつかは意味が見つかるかもしれない。
そんな希望を持ちつつ、私は今日も夢に向かって努力する。
目にはいる全ての人が
幸せそうに見える時がある。
みんなが、こそこそと
わたしの悪口を言ってる気がするし。
なんなら、逆に
わたしなんて
目にも入ってない気もする。
それが怖くて
寂しくて、たまらなくなる。
みんな、楽しそうで
わたしだけが、ひとりぼっち。
けど。
みんな。って、誰?
みんな。って、
私がつけた、私以外の人のこと。
わたしこそ
みんな。の、正体だ。
「私のような人」たちが
無限にいるのが、みんなだと思う。
それを認められない
僻んだ私がつけたみんな。には
意味はない。
#意味がないこと
好きな人が振り向いてくれるために努力したこと、
あの子が悲しまないように一生懸命言葉を出したこと
君の為に色々頑張ってきた。
化粧もダイエットも、全部頑張ってきた。
だけど君は遠くに言ってしまったね。
分かってたんだよ…。
頑張っても、どれだけ頑張っても、全て意味の無いことだって。
気づいたら
意味がないことはたくさんあった
それだけ重いものを背負っていたんだね
これからは大切なものだけを持っていこう
意味がないことを手放して…
舞華
冬の夜は飲み屋街
小さなおててにDS握り
夜を明かした凍える過去に
己の脳を猜疑する
16歳と3ヶ月
僕たちの過去を知らない人たちは、
「そんなに仲良しなら、付き合えばいいのに」
「えー、付き合ってるのかと思った」
などと言われる。、
僕たちの過去を知って人たちは、
「あれだけ何回もフラれて(フって)、よく仲良くおれるな」
と言われる。
僕らの関係は、付き合うとか付き合わないとかではなく。
ただ、お互いが必要だから。
「それって、都合のいい関係ってこと?」
わかんないだろうな。
僕と彼女の関係には名前がない。
僕と彼女の関係に名前をつける。
それは意味のないこと。
〜意味がないこと〜
片手間になんかやっててふとした拍子にぶっ飛んで「やべっいまなにとりにきた?」ってなるやつ。あれ本当何なの。これ私がババアだからじゃなくて割と一桁の頃からある。「おもいだせねー」ってなって部屋うろうろして考えてた場所戻ったりすんの。戻って戻ってトイレ座ってみたりまでして「あっおもいだしたわー」って。
まじで海馬もうちょっとがんばれ。
私なんか生きてても意味が無い
なんなら害でしかない
…意味がないこと…
あなたは愛されてる
わたしは愛されない
悲しいのか分からない
怒ってるのか分からない
ずっと毎日考える
生きてて良いのか?
この世に居なくてもいいのか?
そんな意味のないことを
わたしは考える
もう よく分からないや
_end_
意味がないことなんて一つもない。
自分の行動の一つ一つに、全てのものに意味がある。
生きている意味もここにある。
空想遊話 『月食の光』
皆既月食が夜空の真上で起こっていた。
淡い白金色の月の弓が細くなり、月が夜空に隠れた。そして夜空の影から少しずつ月が顔を出す。その月光は意外にも強く、周りの雲を照らし、月全体の影が茶色く映し出されていた。
正に空は月を食べていた。空に訊いてみたい、月とはどんな味なのか。もし月見団子のような味ならば、私も食べてみたい。
そんな他愛もない想像を膨らませては、月見団子が食べたいなんて気持ちが強まった。丁度、大福があった。月見団子代わりに食べようではないか。
家に戻った途端、違和感を覚えた。
違和感どころか、明らかにおかしい。玄関に小さな足跡があった。部屋の中は、テーブルの上が少し荒らされていた。
誰かが入ってきたのか?
念のためバットを持ち、部屋の中を探した。すると、カーテンがゆらりと揺れたのが見えた。
意を決して勢いよくめくるが、何もない。まさかあの時のあいつかと思い、下を見るが、何もない。
取り敢えず安堵。…してる場合ではないが。
他もくまなく探したが、侵入者らしきものはいなかった。
何だったのだろう。気持ちが悪いが、何も盗まれてはいないようだし、散らかったテーブルを掃除し、大福を持ってもう一度外に出た。
月は半分顔を出し、さらに夜空を明るく照らした。
その空の下で、家のテーブルの下で、一人の小人が姿を現した。
楠雄である。楠雄は部屋の中をゆっくりと眺め、何かを確信するように小さく頷いた。
“久しぶり。月の光のお陰で君に会うことができた。元気そうで良かった。でも、僕が君に会ったら君は拒絶するだろうね”
楠雄は悲しげに、夜空へと去っていった。
※あの時のあいつについては、
短い小説 『カーテン』を参照。
「この世に、意味がないことなんてない」
という、カッコイイ言葉がある。
しかし、コロナ禍で浮き彫りになった、満員の通勤電車や、会議のためだけの出張などはどうだろう。
これらも、その人の立場や趣味嗜好によっては意味があるのかもしれない。(どんな趣味嗜好かは想像におまかせする)
そう、人の価値観によって「意味がない」の意味は違ってくる。
だから、冒頭のカッコイイ言葉は、
「あなたに起こった事全てに、あなたが意味を持たせなさい」
となる。
#意味がない
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