小さな命』の作文集

Open App

小さな命』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

2/24/2026, 5:34:32 PM

自分は昔から卑屈だ。

色んな言葉に対して疑問を抱き、いちいち要らない考察を挟んでしまう。

『小さい命』。

命の大きさってなんだろう。

身体が小さいなら命は小さいのだろうか。
大きい身体だと命は大きいのだろうか。

いや、そんなはずは無い。
違うように見えて、実のところそんなに大差は無いのかもしれない。
どれだけ形が違っても、どれだけ生きる場所が違っても。
命に大小などなく、その大きさは等しいものだと思っている。

結局の所、命に大小など無い。
ライオンも、アリも、人間も、クジラも等しく同じ命を宿している。


胸を張って生きよう。

2/24/2026, 5:06:06 PM

靴底にこびり付いたそれを

コンクリートで削り落とした


『小さな命』

2/24/2026, 4:47:32 PM

小さな命


この手で4回抱きしめられた
生まれたばかりの命
中には心音が弱い子もいた
母子共に危険だから諦めなさいと言われた子もいた
どの子も小さめだったけど生まれてきてくれた
毎回感動で奇跡に感謝した
尊いとは本当にこのことだ

2/24/2026, 4:46:25 PM

春の訪れを感じる陽射しに外へ出て

ぶらぶらと駅まで散歩してて…

地方都市なので駅への道すがら…

近道を選ぶと軽いハイキングになる

目的を持たずに歩き始めたので

散歩でなくてハイキングになっていた…(笑)

最初に考えてた駅へ向かうはずが…

山を奥へ奥へと…

急に舗装された道が現れて…??

現在地に来るのに違うルートが有るのを知った

舗装道路を歩きだしてから5分くらいすると

トタン板や有刺鉄線で囲われてる場所が現れ…

先に車の往来が見えたので行くと

長期療養施設だった…

窓には鉄柵が見える…

表現的には間違いかもしれないけど…

これしかこの言葉しか頭に浮かばなくて…

『生気を感じない…』

駐車スペースには外来用と従業員用と2つの看板

外来用と思うスペースには1台も車は無くて

従業員用にも少し軽四とかミニバンが留まってる

少し見上げて目を凝らすとメインエントランス的な

『やはり生気を感じない…』

『人の動きを感じない…』

その時後ろの車から声をかけられた

『御用ですか?』

私は『ハイカーです』と言ってその場を後にした

私有地に入らずいたけど不審に思われたらと…

舗装道路に戻り再び歩きだした

1キロほど歩き花が咲くの見つけた

梅の時期だけど梅に似た樹木を見つけ

写真検索したけど…的外れ的な事に…

外来種と日本の梅が交配したのかなぁ…

緑がかる色した梅の様な花弁の花

前に此処から近い河川で外来種の亀が多数発生し

駆除のボランティアに行った事を思いだした…

その時も交配したと思う得体の知れない虫…

目の動きが気持ち悪くて…

知らない世界ってまだまだ有るんだと思った

梅擬きを後にしてテクテクと歩きだし

スポーツタイプの車が無数に置いて有る場所に来た

どうやら整備工場の様で最初のスープラとか

SUZUKIマイティボーイとかあった

懐かしいなぁと見ていたらサーチライトが点滅…

びっくりして…また先へ歩きだして…

古い大型車両が山積みされた場所に来た…

さっきのサーチライト点滅も有り目で追いながら

歩き続けて過ぎた…

政治的意味合い深い文言を屋号に確認した…

歩き続け少し降りて人の声がしてきた

小さな工場…食品工場と思われる

読めない外国語が…敢えて検索はしなかった

鳥のマークがあったので鶏肉でもと思われた


山道も終わりになる視界開けた場所に着いた

バス停を見つけたので行き先を確認してみた


時刻表には昭和61年4月改訂と…


私は…

通り過ぎて来た道すがらを不安に感じ…

スマホで検索しようとしたら…

背後から声を…

長期療養施設と時の…

そしてまた『御用ですか?…』

振り返ると……


大型車両が留まってて車体には黒字で

『民間護送株式会社』


私は……

『用は無いです』と答えると…


さっきの黒い白衣の人が…

『あなたが無くても…』

『私には有りますので…』

背後から屈強な男性が多数で私を……

気が付くと私は鉄柵の中に…


私は

それから毎日…

鉄柵の中から外を見て…

近づく人に対して

『助けて下さい…』

『お願い助けて…』

しかし声は届かず…

そんな私の様な迷い人は時おり

鉄柵の中で見かけることも…


私は此処が何処かも知らない

そして私は私を忘れて行く


毎日その場所では

施設長と呼ばれる人が…

駐車機を持ちニコニコしながら…

近付いてくる…

そして今日は私の前に来た……

ああぁぁぁぁぁぁ…

……

2/24/2026, 4:35:01 PM

もしも明日、追いかけてきた女の子が後ろのほうで転んだら、私は道を戻ることができるだろうか。
その子はこう言うのだ――『えへへ、大丈夫! 贈りものを届けにきただけなの』そして麻布の口を縛った袋を取り出す。『困ったとき役に立つよ。ひとりはさみしいと思うけど……がんばってね!』
伸ばされた手の肘、座り込んだ膝はまるく、擦り傷が目立ち、肌の下に薄く血の色が滲んでいる。私は尋ねる。痛くないのか? その子は答える。『慣れっこだから』。
私が中々受け取ろうとしないので、袋はその小さな両手に仕舞われた。
『贈りものはいらない?』
さみしそうな声と表情を浮かべて、その子は私を見上げてくる。その場に私はもういない。
道端にぽつんとその子だけが座っている。
布袋がほどかれ、石畳のうえに数粒、種子が転がり、それらは陽の光を浴びて瞬く間に芽を出した――『命はいらない?』蔓はあらゆる方向に伸び、天にのぼる先もあれば地を這い土に潜る先もある。何を目指し、背を伸ばすのか、だれもきっと教えてはくれない。
『私たちはいつだって傷のなかから芽を出すの』――『新しい命は尊いものかな?』――『無自覚に傷つけて罪に問われないのは不透明な罰を与えているみたい』
――私は振り返らず、それを遠い場所から聞いている。

【小さな命】

2/24/2026, 4:26:21 PM

まず思い浮かべたのは

あたたかくて
ふわふわして
しろくてちいさい

触れるものに笑みを零れさすような

そんな姿


次に思い浮かべたのは

深い地中
戦いを生き抜く植物達の根

静かだが力強い

そんな姿


次を探そうとして思った

特別な存在を指す言葉じゃない
誰だって、何だってそうだと


〖小さな命〗

2/24/2026, 4:21:22 PM

いやそれ、生きてないし。

なんて言うのは野暮なんだろう。
現代は老いも若きも〝ぬい活〟が大流行りで、出かければそこでパシャリ。何か食べればテーブルに乗せてパシャリ。
「小さき命たち·····♡」
なんてコメントと共に上げられたその写真には、瞬く間に「いいね」がつく。

ライナスの毛布じゃないけど、ぬいぐるみに癒されたり安心感を覚えるのは事実で、カバンにつけたそれをふとした時にむに、と触ったりすると幸せな気分になったりする。

そんな癒しを与えてくれた小さな命が、中古ホビーショップなんかに行くと山と積まれていたりするんだよなぁ·····。


END



「小さな命」

2/24/2026, 4:19:56 PM

→雪解け、春来る

雪解けの道を、ザクザク歩く
解けかけの雪に透明感
キラキラ光る
小さな黄色の芽吹きを見つける
福寿草のなんと愛らしいこと
壮大な地球の鼓動
晩冬、早春

テーマ; 小さな命

2/24/2026, 4:05:40 PM

2026年2月22日 2時PM
ゾロ目友人が男の子出産した。

息子の孫にいつか、早く会いたい

小さな天使小さな3人の命
私は不育症だった

小さな命に芽が咲いた🌱

2/24/2026, 3:53:23 PM

「小さな命」

ピカリと光って それは まばゆい尾を引いて流れた

それは 長い時間をかけて海へと落ちました

海の中で光はしぼみ その中心には白鳥のように美しい白い髪を持つ少女が現れたのです

不思議な少女を海の生き物たちは興味深く口先で突いたり ヒレで撫でてみたりしました

少女は眠ったままゆっくりと沈んでいくかと思いましたが 長いヒゲを持つ年寄りのクラゲが少女の髪を引っ張ると 「きゃあ」と悲鳴をあげて目を覚ましました

ぷくぷくと銀色の泡が少女の口からこぼれ 水で満ちた海の中でも少女の声は鈴の音のように響きました

ぱちぱちと大きな翡翠の瞳を瞬かせてから 少女は器用にくるりと体を回して辺りを見渡しました

周りには色鮮やかな小さな魚や少女と同じくらい大きな魚に 怖い顔のウミヘビや少女を起こしたクラゲが一様に少女を見つめています

「どうしてあなたたちには足がないの?」

少女が魚たちに問いかけます

魚たちはエラをパタパタと震わせて忙しくヒレや尾やヒゲを動かしました

「そうね 私の足よりあなたたちのほうがずっと泳ぐのが早そうだわ ねぇ ここで私みたいにお話しできる子はいるかしら? 私 お友達を探しにきたの」

魚たちは各々 顔を合わせて何かを伝え合っているようでした

しばらくしてウミヘビが少女の前に出てきました

少女はウミヘビの鋭い歯を見て恐ろしくなり両手をぶんぶんと振り回して「食べないで!」と声をあげました

ウミヘビは少女の横を通り抜けて 少し進んだところで振り返って尾を振りました

どうやらお友達になれそうな子を知っているようです

「あら ごめんなさい あなたのお口ってなんでも食べれそうなぐらい鋭いからびっくりしちゃったの もう怖くないわ あなたって優しいのね」

少女はウミヘビの後を追って足をぱたぱたと動かしました

小さな魚たちも一生懸命にヒレを振って少女を応援してくれます

少女は一生懸命泳ぎました けれどウミヘビとの差はどんどん開いていくばかりです

ウミヘビは時々こちらを確認して待ってくれますが 少しずつしか進めないことがもどかしいようでその場で長い体をくねらせて遊んでいました

すると 最初に少女を起こした年寄りクラゲがやってきて数本のヒゲを少女の方へ伸ばし 少女を抱き抱えるとスイスイと驚く早さでウミヘビへと追いついたのです

ウミヘビを先頭に年寄りクラゲと少女、その後をたくさんの魚たちがついていきました

どれくらい泳いだでしょう

いつの間にか後ろの魚たちはいなくなってウミヘビと年寄りクラゲと少女だけになっていました

少女は「いったいいつになったらつくのかしら もしかしたらまだまだ遠くまで行かなくちゃいけないのかしら」

と心配になってきた頃

突然 辺りが黒い絵の具を浸したように真っ黒になったのです

驚いて上を見てみると少女が100人並んだよりも大きなクジラがこちらを見ていました

ウミヘビとクラゲはクジラの前まで少女を連れて行き体をくねらせてクジラへ何か伝えているようでした

少女はきっとこの大きなクジラがお話ができるお友達に違いないとクジラに負けないぐらい大きな声で話しかけました

「はじめまして! あなたとっても大きいのね! あなたはお話ができるのかしら? 私 お友達になれる子を探しているの!」

クジラはうーんと時間を使ってから少女に返事をしました

けれどそれは言葉ではなく世界を震わせるような大きな音でした 少女の声が鈴のようなら このクジラの声は巨大なバイオリンのようにいくつもの音が重なった美しい声でした

「わあ あなた歌が歌えるのね!」

少女はその美しい歌に感動して思いつく限りの褒め言葉を言いました

けれどクジラは歌を歌えますがお話しはできないようです

少女は少し悲しくなりました 大きなクジラにお話しができる子について聞こうと深呼吸をした時 クジラがその大きなヒレを動かしました

するとクジラのヒレの影からなんと小さなクジラが顔を出したのです

「こ こんにちは」

子クジラは大きなヒレに隠れながら小さな声で少女に話しかけました 

少女はもう 嬉しくて嬉しくてたまりません

クラゲのヒゲから抜け出して めいっぱい体を動かして子クジラに近づいて子クジラのヒレを掴みました

「あなたはお話しできるのね!私 お友達を探しているの お友達になりましょう!」

子クジラは驚きながらも初めての友達に喜びました

少女と子クジラがヒレと手を繋いでくるくると踊っているのを見て大きなクジラも美しい声で歌い始めました

それから美しい歌声は 一日中 響き渡り 海の生き物はみんなその日幸福な気持ちでいっぱいになったのです

2/24/2026, 3:44:05 PM

小さな命

夜になると動き回る
怖がりで、大きな音にびっくりする
驚く程静かに、定位置に居て、
いつでも寝てる。

でも大好物の匂いにはすぐ気がついて
顔を見せてくれる。
クリクリな目が、たまらない。

どんな姿もかわいくて 見るだけで癒される。
そんな大切なうちのハリネズミ。
いつもありがとう。

2/24/2026, 3:43:04 PM

「今日も明日も、私は生きる。」
私は今日も、鏡の中の自分に暗示をかける。

「おはよ~。」
学校に着いたら、いつも通り友達と挨拶を交わす。そして他愛のない会話をする。これが普通の朝。私の朝。
「午後の授業だる~。」
昼放課、友達と机を囲みながら昼食をとる。そして冗談や学校への不満を言い合う。これが普通の放課。私の放課。
「またね~。」
放課後、友達と別れを告げる。たまに遊びに行く事もあるが、今日はなし。明日の授業内容について話し、帰路に着く。これが普通の放課後。私の放課後。

「普通の人生で良い。」
大人は皆そう言う。私もそう思ってる。でも心の中では、非現実的なエピソードを求めてる。これっておかしい事?

「花畑に咲く花達、花瓶に咲く一輪の花。君はどっちが大切な命だと思う?」
昔、誰かに問われた言葉。その時、私は後者を選んだ。一輪だけの花の方が特別感があるからだ。なれるなら私もそんな存在になりたいからだ。今でもそう思ってる。でも心の中では、自分は特別になれないと分かってる。

寝る前の十分間。私は鏡の前に立つ。そして自分を見つめる。どこを見ても平凡で嫌になる。それでも目は逸らさず、口を開く。
「お前は特別にはなれない。お前は一生、どこにでもいる平凡な人間のままだ。それでも、生きてる。いつ踏み付けられるか分からない小さな命で、生きてる。花瓶なんて小さな世界よりも、大きな世界で頑張って根を張って生きてる。今日も明日も、私は生きる。」
毎晩行うこの行為は、自身への暗示だ。そしてエールだ。負けない為の、投げ出さない為の。

私は抱えている。皆抱えている。特別ではないけれど、普通のものだけど、唯一のもの。そんな小さな命を抱えて生きている。

2/24/2026, 3:29:51 PM

ほぼ、無くなる。気持ち
わかる分からないその二択。
どちらを選んでも、良い未来は見えない。
暗闇を歩いていくの。?
一人で大丈夫。?
一人でしか行けない道だから。
そう言って、私はボロボロになりながら歩いてた
でも、いつか小さな命を授かった時にこんな状況では
命が可哀想だもの。
だから、縁が切れて良かったかもしれない。
幸せにするとかそんな言葉じゃなくて。
もっとするべきことは山ずみだよ。
一緒に乗り切ろうと。言ってくれてたら変わってたかな
君のとなりを歩くのは私じゃなかっただけだよね。
そうだね
私もいつか素敵な人と出会ってやるから。
後悔したって、もう遅いよ。
おやすみなさい。

2/24/2026, 3:20:11 PM

世界は小さな命で溢れている。
でも人は命が見えないから
大人とか子どもとか
名前をつけているけれど。
人の数だけ天使がいて
生涯そばにいる。
だから人は
孤独を感じることは無いはずなのに
天使が見えないから、
天使がいる所に
ぽっかりと穴ができてしまう。
それを埋めるのが
他の人との交流、趣味など。
不思議なことに
天使のせいで
穴ができるからこそ
その人の人格や性格ができる。
個性というものができる。
神様にとっても
それが不思議で不思議で
たまらなくて、
海を割って見せたことがあったのだとか。
そして
天使もまた、
人に影響を受け
個性ができる。
旅をする命のお供をする天使は
風に吹かれるのが気持ちよくて
よく羽を広げている。
海の研究をする命のお供をする天使は
潜水艦から見た深海の色に心惹かれ
よく海を泳いでいる。
特に夢中になれることがない命の
お供をする天使は
のんびりと家で過ごす楽しさを知り
よく命と共に昼寝をしている。
"Good Midnight!"
世界は小さくて
神様に包み込まれている。
命も小さくて
天使に包み込まれている。
暖かくて
ぎゅっと抱きしめてくれる。
小さな命が
消えてしまうその時まで。

2/24/2026, 3:08:52 PM

愛は人を完成させるのではなく
深くなること

広げるのではなく
根を伸ばすこと

#Love you

2/24/2026, 3:07:14 PM

人違いした日。この上なく恥ずかしい日はこれを思い出せば大丈夫。
広い宇宙でearthに生息するホモ・サピエンス1匹がちょっと活発に動いただけ。それだけのこと。人間なんて宇宙規模で見れば小さな命なのさ。

テーマ:小さな命

2/24/2026, 3:07:01 PM

赤ちゃんや小動物など「守らなければいけない命」に対して、保護欲・愛玩・慈しみなどを込めたニュアンスで使われる。
動物だけでなく、アニメ・ゲームのキャラクターをデフォルメした姿や、そのぬいぐるみ・キーホルダーなどに対し「赤ちゃんや小動物のようにかわいい」といった意味合いで使う場合もある。

2/24/2026, 3:04:35 PM

小さな命

「どうしたもんかな……」

 眼下にはころりと、黒い塊が落っこちていた。伸ばしかけた手はどうしようもなく、意味もなさげに後頭部に回された。人は困った時、本当に頭を抱えるらしい。
 転がっているのは我らがメカニックだった。ソファーでもなければカーペットの上でもない、冷え込む玄関先のフローリングで、片足分だけ靴を放ったままで力尽きていた。寒いからか猫のように丸まって、床に頬を擦り付ける様にして眠りこけていた。
 肝が冷えるなんてもんじゃない。小柳は文字通り血の気が引く感覚を無理矢理に押し込んで、慌てて伊波の息を確かめた。そんな心配を嘲笑うが如く、息も心拍もゆったりと、彼の深くて抗いようがなかったのであろう休息を物語っている。小柳はただ深く息を吐いて、彼の隣に腰を下ろす他なかった。ただ、拍子抜けしてしまって。

「いなみ、……おー、ぃ」

 とんと肩を叩いても、耳元で囁いてみても、伊波は目を覚ます気配がない。こんな状況だってのにその寝顔は驚くほどに穏やかだ。まるで、そう——

「……ハムスター、な」

 ぷぅぷぅとか、そんな効果音が聞こえてきそうだ。思わずそのアホ毛に手を伸ばして、ぴょこんと跳ねるそれを撫で付けていた。伊波の髪は少し硬めで、しかし指通りは滑らかだ。その黒は桁違いに艶やかで、なのに所々猫っ毛を思わせる。ハムスター、というよりは、どうだろうか。猫のような、気がするのだけど。

「ライ」

 触れた頬がずっと暖かくて、思わず手を止めていた。そのまま意図もなく撫で付けて、それでその目元の痕に気がついた。それ程近くでゆっくりと見なければ気が付かないほど、小さく乾き切った涙の跡。なんとなく、そう思った。欠伸の跡かもしれないとか、目薬かもとか、選択肢はきっとたくさん用意されていたのだろう。けれど小柳には、ほどんど確信に触れたと、そう思った。
 いつからだろう。その背中が、紛れもないヒーローだと信じたのは。この手が、その背中を押せたら良いと願うようになったのは。
 こんな小さな一人の人間が、この小さな命が、数えきれない人々の信仰を浴びて立っている。それがどれほど奇跡めいていて、どれほどの重圧なのか、小柳にはわからない。わからないけれど、それで終わりにしてやる気など毛頭ありゃしなかった。

「しゃーない、……よっ、と」

 だから小柳は、抱えてやると決めている。伊波ライが倒れる時、支えてやると決めている。彼が膝をつく時、悔しさに天を仰ぐ時、彼がヒーローを辞める時。その全てを肯定してやると、そう、決めている。
 小柳は伊波を軽く抱えて、そのままソファーに転がした。それから誰かしらが持ち込んだ大ぶりなブランケットを放り投げて、彼の対面に腰を下ろす。
 自身と比べたら、本当に小さな命。目を逸らせない程に眩しくて、しかし見続けていたらきっと目を焼かれてしまうであろう、そんな閃光。一瞬のエンドロールに名を連ねたいが為に、小柳は側にいることに決めた。
 それはもう、彼の瞳に焼かれたその瞬間から。

2/24/2026, 3:00:58 PM

ちっとも怖くなんかない

いいかげんな言葉借り

さえぎられる
なじられる

いいかげんな言葉狩り

ののしられても

ちっとも怖くなんかない



#154「小さな命」

2/24/2026, 2:58:40 PM

小5の春、5つ下の弟ができた。

その小さな命は無邪気な笑顔で寄ってきて俺の人差し指をぎゅっと掴んだ。___お兄ちゃんが護ってやるからな。

決意の日から13年

「兄さん」

声のした方へ振り向き、斜め上に視線を向けた。
あの時の小さな命は、でっけー命になっていた。

「お〜久しぶり!元気だったか?……また身長伸びたんじゃないか?あんなに小さかったのに、こんなに大きくなるとはなぁ……」
ついしみじみと口をついて出た。

「年寄りくさいよ」
少し眉間にシワをよせる。失礼なヤツ。

「そんな嫌な顔するなよ〜ピカピカの新社会人だぞ」
グリグリと人差し指で眉間のシワを伸ばしてやる。

眉間を赤くした姿が可笑しくて、ぷっと小さく吹き出す。
図体が大きくなっても、可愛いものは可愛い。
あの時ついたフィルターは、どうにも外れない。

_____

13年前、兄ができた。

かっこよくて後ろをずっとついて歩いた。
兄さんも、そんな俺を当たり前のように連れて歩いた。

小学生になった時は本当に嬉しかった。
でも、一緒に登校できたのも1年だけ。

そして兄さんは、中学生になり、高校生になった。
それなのに、俺はまだランドセルを背負っていた。

俺への接し方は変わらないのに、時々、知らない人のように思えた。

追いつけないまま時間だけが過ぎ、気づけば高校三年生になっていた。

部屋で問題を解く手が止まっていた時、春から一人暮らしを始めた兄さんからご飯に誘われた。

待ち合わせ場所に着くと、すぐに兄さんを見つけた。

「兄さん」

声をかけると、こちらを振り向き笑顔で
「お〜久しぶり!元気だったか?___」

俺の体調を気遣う兄さんは少し痩せたように見えた。
慣れない環境で食事を後回しにしているのだろう。

「___大きくなるとはなぁ……」

言い方があまりにも年寄りみたいだったから、つい悪態をついた。
眉間によったシワをグリグリと伸ばされる。少し痛い。

赤くなったのか兄さんは小さく吹き出した。
兄さんの目には、まだ俺が可愛く映っているらしい。

「今日は兄さんにたくさん馳走してもらおっと。受験生特権」
「そのつもりだけど、あまり高いのは勘弁してくれ」
困ったようで少し嬉しそうに笑う兄さん。

もうしばらくは可愛い弟でいようか。

Next