『子猫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子猫
子どもの頃、家に居着いた半野良の猫がいた。
その猫が残した子猫がまた居着いた。
しかし引っ越す事になり、
連れていけないので、
2軒隣の家で飼ってもらうことになった。
それから数年後。
以前の家の近くを通ると、
飼っていた子猫にそっくりな猫に会った。
すると驚いたことに、
こちらを見てニャーと寄ってきた。
まだ覚えていてくれた…!
しかし私は、
知らない振りをして立ち止まらなかった。
立ち止まってしまったら、
別れられなくなりそうだったのだ。
今でも思い出すと、
胸の辺りが、ぎゅっとなる思い出。
paki
彼らを囲う薄茶けた段ボール箱
川の水を吸って足場が柔らかくなっていくだろう
いっそ底が抜けた方が彼らのためだろうか
小さな彼らは
川の流れを泳いで渡っていけるだろうか
川底に身を沈めるのだろうか
引き裂かれ
身一つで
川の流れの果てに連れ去られていくのだろうか
何故あのような仕打ちを受けなければいけないのか
なぜ祖母は猫を嫌うのか
ナゼ閉じ込め、更に川に流したのか
3匹の子猫は川に流したのだという
祖母の発する音を聞いた
訳も行方も
わからぬまま
彼らは川の冷えた水に浸り
私は足場が沈んでいくような感覚に陥った
───────────────────────────
►子猫
幼い頃、身近な人のぞっとする一面をみた時の話
無力でした
胸糞悪い話ですみません
【ホラー風味】
子猫が鳴いている。
だが肝心の姿は見えない。それどころか親猫の気配すらない。
親猫が子猫の世話ができない状況にある。人間が捨て置いた。
どちらにせよ嫌な考えばかり過ぎる。捨て置くにも子猫が長く生きられるとはとても思えなかった。季節は秋を通り越して冬に差し掛かっている。
もし人間の身勝手によってそんな事態に陥っているとしたら尚更見過ごすことができない。すぐに捕獲のために道具をかき集める。
すると散歩に連れて行ってもらえると勘違いした犬が鼻息荒く駆け寄ってきた。
「さっき行ったでしょ」
軍手をつけた手で頭を撫でる。まだ諦めていないのか足元を右往左往している。
外に長らくいたと言うことは何かしら感染している可能性がある。予防策はいくらあってもいい。
通気口に潜り込んでいる可能性もあるかと虫取り網と懐中電灯を担ぎ出しいざと鳴き声の発信源に向かう。とは言ったものの家の裏なのだが。
か細い、弱々しい声。
「子猫ちゃーん」
声だけが聞こえやはり姿が見えない。
隠れられる場所など、やはり通気口か。
そう覗き込む。
すると突如家の中が騒がしい。犬の声だった。
吠えることの少ない犬。一旦落ち着かせるかと腰を上げれば犬が飛び出してきた。
どうやって。
鍵はかけていないがドアを開けるなど今までできた試しがない。私の驚きを他所に通気口に向かって吠え出した。
慌てて首輪を掴み引き剥がすが犬は怒り狂ったように吠える。
その隙間から、何かが目で追いきれない速さで私たちの足元を駆け抜ける。
ただ、明らかに子猫とは思えない異様さと異臭を放っていた。
それ以来、子猫の声もしなくなった。
「子猫」
急ぎすぎてよろけて歩くところ
首を傾げるところ
目を見開いてビックリしたり
そばに来て と呼ぶときも
すべて
愛されるようにできている
こんなに愛しい存在に
触れずにはいられない
あなた
ときどき
子猫
動く
玩具を
じーっと
見つめて
手を伸ばして
まるで
猫のよう。
まだ
ハイハイは
出来ないけれど
興味が
あるんだよね。
あそこまで
自分で行って
手に取って
遊んでみたいんだよね。
その
夢中で
必死な
表情が
今日も
かわいい。
#子猫
なつ)うわぁ///!!かわいいっ!!子猫ちゃんだぁ♡白色ちゃん!!家族は?いる?
子猫)にゃん!
なつ)ふふっ///こんにちはぁ!!
通行人高校生1)あ!!見て!子猫ちゃんだぁ!!
通行人高校生2)ほんとだぁ///!可愛いっ!2匹いる!!親子かなぁ?
通行人高校生1)そうなんじゃない?ばいばぁい!
子猫ちゃん!!
意味怖風です!皆様は分かりましたか?しっかり読んで見てください〜!
答え↓(スクロール)
なつは猫。
なつは白色猫ちゃん。家族は?と聞いてるので言子猫は1匹なのに2匹?
#子猫
生命の儚さといったら、花か散ってしまうくらいに脆い。
触って存在を確かめることができるのに、わずかな衝撃で呆気なく散る。
いずれ死が来るなら、早いか遅いかのたったそれだけの差だ。
今ここで終わらせても、そういう運命だったと悲しいけれど受け入れるしかない。
「生きたくない」
ぽっかりと虚しく空いた穴から、そっと囁かれた言葉が身体を巡って脳に到達する。
でも、死にたいわけでもない。
暑い、眠い、だるいと、普段なーんにも考えないで無意識に溢れ出るそれと同じような重さだ。
辛いときに、逃げ出したいときに、もう限界ってときに、命を盾にして自分を守ってきた。
しかし、今はどうだ。生きたくないことが根のように張り巡らされてしまい、生きたくないが口癖になっている。
でも、本当につらいのだ。つらくてつらくて堪らない。
大切な命を賭けてしまいたくなるくらいに、つらい夜が。
「にゃーん」
鈴の音を鳴らして、愛猫がお腹を横断した。
横になった私のそばに小さな体をぴったりとくっ付けて目を閉じると、すぐにグルル……と喉のエンジンが全開になった。
気分屋だなあと、丸こい鼻筋を撫でる。
気持ちよさそうにしちゃって、何を考えてるんだか。いや、何も考えてないのか。
私はこんなにも頭の中がいっぱいなのに。撫でられてだらしなくなった顔をみていたら、考えることが馬鹿らしくなってくる。
ふっ、と息を吐くと、今度はもふもふの毛並みに手を滑らせた。
ゆっくりと上下に動く体がこの子の呼吸を感じさせる。
無防備になったその体に耳を付けてみた。
――生きてる。
こんなにも小さな体で、生きてる。
私よりも小さな小さな体で。
胸がギュッとなった。
鼻の奥がツンとして、息をするのが苦しくなった。
死にたい人間のぽっかりと空いた穴に、この子の温かさが伝わって、愛猫の形でぴったりと嵌る。
冷たい夜の布団の中で、ふたつの命の音が静かに鳴り響いていた。
子猫の仲間はたくさんいるよ。
この世界で、迷って途方もなく泣きただれてる子達は全員
私の仲間だよ。
赤毛の子もいれば、毛のない子もいるし、傷だらけの子なんてたくさんいる、
そんな感じ。
涙を流したあとに臭う匂いなら私の専門分野だから、
いつでも来ていいよ。
正義を謳うのも結構だけど、正義ってものすら知らないねじれた形の子達が
今日も、一人で眠っているから。
正解が分からなければ、直し方もわからない、勇気なんてなかなか出てこなくて、
欲も無くなって、壁にひっつきながら歩いてる。
自分の質量すら認識してないから、どの道なのかも分からないから。
膝の上で眠りなよ。
いつまででもそこにいるから。
そんなこと望んで無いんだよね、迷惑なことだってことも、不可能だってことも、
全部分かってるんだよね。
それでもずっと続く今だけを愛して、抱きしめて欲しいんだよね。
泣き出して自分の無能さを嘆いて、つかの間の温かさに身勝手にしがみつきたいんだよ
ね。
自分で自分を許すことができて、体を支えられるようになった46分後に、弱いままの自
分で戦う意志ができたときに、やっと私に、片方の口角をあげられるんだよね。
それだけパズルのピースが少ないのに、生だなんて大きなものを抱えさせられた、
私たち。
子猫の足取りを笑う人たちもいるけど、死の縁に立ってるよ。
今もこの瞬間。眠らせてよ。
子猫
飼い猫が仔を産んだ
産箱用の段ボール
か細い鳴き声
産まれたのは何匹か
みんな元気なのか
覗きたい気持ちを堪えて耳をすませる
聞き慣れない音
骨を噛み砕く
咀嚼音
すぐに死んじゃった仔がいたんだね
食べて他の仔のお乳にするんだよ
そう母が言った
日課
朝起きるとベットの目の前にある窓が見える
そこで毎日寝ている猫を撫でながらコーヒーを入れ今日の予定を考える
小さな私の幸せ
子猫が鳴いた
私もないた
子猫が転けた
私もこけた
子猫が走った
私もはしった
子猫が言った
私はきいた
子猫は見た
私も見た
子猫は雨に濡れた
私も雨にふられた
子猫が消えた
私もいくよ
【子猫】
最近、近所の夫婦が飼っている猫に子猫が産まれたらしい。正直自分は犬派だから、受け取る予定はない。
だが、その夫婦は子供のお金だったり家のお金だったりでかなり困っているようだ。
今の子猫は3匹。他の近所には全員にあげたらしい。
最低でももう1匹は引き取って欲しいみたいだ。
一緒に暮らしている親友にそのことを話すと
「いいじゃん、引き取ってあげようよ」
と言った。
「可愛いね」「うん、すっごく可愛い」
子猫に言っているのか、親友に言っているのかは自分でも分からなかったが、猫と戯れている親友を写真に納めといた。
切ない季節
肌寒い季節に吹く風は
これからくる楽しいイベントを思い起こさせる
ただ寒さ自体は身体を蝕み
子猫を見れば
あんな風な毛玉になりたいと思う一方で
そのまま死ぬなよ、と無責任な願いをする
寒さがそうさせるのだろうか
※秋風
※子猫
「君は子猫みたいだよね」
理解できなかったその言葉は
救われたかった君の最後のSOSだった
うちの16歳の猫が、少し前から食欲がなくてやせてしまったので、動物病院で検査してもらったところ、腫瘍が見つかった
高齢なので手術はせず、抗がん剤かステロイドによる対症療法をと言われ、体の負担を考えて対症療法を選んだけど、毎日薬を飲ませるのが超大変
そういうときにお題が「子猫」って、ひかえめに言って皮肉…
ひとりぼっちのキミに
独りのあたしが話しかける
汚れた毛並みで
あたしが持つ木の枝に戯れ
目が合えば
小さく首を傾げて
まるで 話しかけるみたいな仕草
にゃーって鳴いてごらん?
あたしが拾ってあげる
そう言ったのは あたし か キミ か
にゃーって泣いたら
一緒に帰ろう
【子猫】
ブロック塀の反対側
プレハブ倉庫の上
信号機の向こう側
子猫が迷ってしまったなら
親猫と一生会えないのかもしれない。
#子猫
朝に通学路を歩いていると、たまに猫を見かける時がある。長い尻尾を左右に動かしながらブロック塀に沿ってポテポテのんびり歩く全身黒い猫。
その黒猫を見かけると、いつも
「猫って良いな」
と思ってしまう。
仮に自分が猫だったら、毎日人間関係に悩む必要もなくなるし勉強詰めの日々を過ごさなくても良くなる。そう考えると、どうしても猫が羨ましく思う。
猫には猫なりの苦労があるんだろうけど、人間の私からしたらやっぱり猫が羨ましい。
(自分も猫になれたらな。)
そんな超しょうもない事を考えながら、私は明日もいつも通りの日常を過ごすんだろうな。
【猫】
子猫、なんて可愛い子猫ちゃん!!
私は無理やりそう思い込んで、彼女の猫を撫でた。本当は、それほど可愛いと思ってないのに、無理やりその感情を押し込めている。
あー、やだやだ。けれど、大人というのは、ときには、周りに合わせなきゃいけない。自分が、この子の親だったら、やっぱり嘘でもかわいいと微笑んでほしい。
己の心が、元気かどうかは、この周囲への配慮に違和感なく溶け込めるかどうかで測れるものなのだと、ふと、気づく。ということは、私は今、相当疲れているのだ。ふー。つまんない、
もう、お風呂はいって寝よ。
小学生のとき、小さな子猫がついてきた🐈⬛
教室までずっと。だめだよーといいながら、とにかくかわいかった。
頼られると期待されると応えるために頑張っちゃう自分。あのときから変わっていないのかもしれない。