『好きな本』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
本は、読める時に読んでおけ
大人になればなるにつれ、時間が無くなり小さい文字も見えなくなって、本を読まない言い訳が増えます。
私は、若いうちに沢山読んで
大人になった自分に褒めてもらいたいなと思ってます。
本は、読めば読むほど経験になります。
知識になります。新しい感情を知ります。豊かになります。
私も、こんなくだらない文を書く前に
1つでも多くの本を読めばいいのにと思います。
まあ、息抜きってことにしといてください、
今回のお題の私のおすすめは、なんて語れるほど偉い人間では無いのをお許しください。
ちょっと矛盾しますが、
年老いても老眼鏡をしながら本を読む自分を想像したらなんだか未来が楽しみです
不在がちな両親を持って、小学生の頃から気付けば家に一人のことが多かった。あの頃は、妙に響いて聞こえる時計の秒針の音がすごく苦手だった。何かに急かされてるような、圧というか、とにかく妙に緊張したのを覚えている。それが嫌で、両親に頼んでリビングの掛け時計を買い替えてもらった。この最新モデルがとにかくすごいんだって店員さんは言っていたけど、僕にとって大事なのはオシャレさでも不可思議なギミックでもなくて、静かであること。それだけだった。最新の割りに値段も安いらしく、両親はさして悩むことなくその時計を購入した。
月曜日。カチカチとせわしない音が消えて、今日からは少し平和に過ごせる。そう思っていつもより上機嫌で帰宅した。手を洗いながら、宿題が終わったら何をしようか考える。戸棚の中から今日のおやつを選んで、テーブルの上にお茶と宿題も並べた。さて、と宿題のプリントに向き合う。名前を書いて問題を読んでいると、どこからかチクタクと音が聞こえた気がした。思わず新しい掛け時計を見る。静音もバッチリと店員さんは言い切っていたけど結構安かったみたいだし、もしかして不良品?座っていた椅子を掛け時計の真下に引きずりながら、そんなことを思っていた。椅子の上に立って耳をそばだてる。何も聞こえない。こころなしか秒針の音が少し遠退いた気さえする。
「じゃあどこだ?」
一部屋に時計が一つとは限らない。他にもあるのかもしれない。僕は注意深く辺りを見渡しながらリビングをぐるりと一周することにした。なるべく音を立てないように、そーっと歩く。すると、ある位置で秒針の音がはっきりと聞こえた。
「うそ、僕の部屋?」
音は確かにその扉の向こうから聞こえた。でもおかしい。僕の部屋にあるのは目覚まし時計一つだけ。それの秒針はなめらかに滑っていくタイプだからチクタクなんて音はしない。今までに一度もアラーム以外の音は聞いたことがない。不思議に思いながら、寝る時くらいしか入らない部屋の扉をそっと開く。昨日の夜に読みかけのまま、ページを開いて伏せていた本が机の上に置きっぱなしだった。やばい、ママに見つかったら怒られる。慌てて本を手に取り閉じようとしたところで気付く。
「本から聞こえる……?」
確信を抱くより先に、絵本の中のうさぎと目が合った。
「ほら、君も!早く行かないと遅刻しちゃう!」
絵本の中からオシャレなうさぎが僕に言う。
「どういうこと?」
聞き返すとふっと眩しさに包まれて思わず目を閉じる。
「あぁ、大変だ!このままじゃ遅刻してしまう!」
聞き慣れない声に目を開くと、目の前には絵本で見たうさぎの背中。二足歩行で(というよりは跳ねながら)慌てた様子で遠ざかって行く。呆気にとられているうちに、その後ろ姿は見えなくなった。
「……は?」
わけが分からない。たぶんさっき持ってた絵本の世界だ。あのうさぎはそのうちに水色のエプロンドレスを来た女の子に追いかけられるんだろう。
「いやいやいや、ゆめ?なに?」
混乱して頭を抱えそうになる。そこでやっと、自分が絵本を手に持っていることに気が付いた。何の気無しにページをめくると、辺りの景色も端から切り替わっていく。
「おぉ、変わった」
最早これ以上悩む気力も驚く体力もない。切り替わった場面では女の子が小さな扉をくぐる方法を探していた。
「わ!これ、食べてみたかったやつだ」
瓶入りのクッキーを見つけてテンションが上がる。食べてみたい気持ちでいっぱいだけど、不安の方が勝ったのでやめておいた。絵本のページをペラペラとめくる。その度シーンが切り替わる。慌てるトランプも、真っ赤な女王も、ペラペラと通り過ぎる。アニメーションを倍速再生してる気分。最後のページまで行って、パタンと閉じる。するとまた、目を開けていられないようなまぶしさに見舞われた。
「戻れますように」
小さく呟いて、必死な思いで祈った。
そんなことがあった日から三年が経ち、僕は無事に小学校を卒業した。あの不思議な現象について、親に話したことはない。上手く説明出来る気がしなくて。でも何となく、二人は知っているような気もする。
あれから色々検証して分かったのは、本に入れるのは一人で家にいる時だけってこと。本を開いて呼びかけられた時に返事を返すと行く、無言で閉じると行かない、という選択になること。入ってから出るには本を閉じる必要があること。ページは進めるけど、戻れないこと。何をどうしてもお話の大筋は変えられないこと。あとは、アリスの食べたクッキーは僕の好みではないこと。少し甘すぎた。
本はまるで、色んな世界を冒険したり、旅行したりするためのいわばチケットのようなものだとママは昔言っていた。それは確かにそうかもしれないけど、まさか本当の意味で旅をすることが出来るとは思わなかった。両親が良かれと思って買い揃えてくれた様々な本の背表紙を見つめ、僕は今日も旅の行き先に迷っている。
『好きな本を旅する』
〉好きな本 22.6.15
好きな本について語り合った日々
忘れてないよ
だって私にとっては、今でも大切な大切な思い出だもの。
言葉を交わせなくなって三年。
貴方は
今日はどんな本を読んでいるのかしら。
叶うことならもう一度……
貴方と本について、物語について、語り合いたいです。
好きな本
好きな歌
好きな色
私の好き。
私の好きは誰にも邪魔されたくないし、邪魔させない。
前に立って言うのは少し勇気がいるけれど、
私を、私の好きを、私の言葉で私は語りたい。
好きな本と聞いて思いつくのは
やっぱり〝presents〟じゃないかな。
短編小説だけど、いろんなものを贈り物と見立てて作られているから。
身近な出来事に重ねて読むことができてとても素敵なんだよね。
贈り物は形あるものだけじゃないって感じられる。
*.ʚ 好きな本ɞ.*
私はいつもと同じ本をとる。
同じ天気に同じ曜日に同じ図書室の本を。
また、前から人が向かって来る。
私の前に来て立ち止まった。
「あ!この本好きなんだよね!」
そして私もまた、誰かにとられていく。
「好きな本」
そばにおいてくれるなら
私の中にある
たくさんの美しいものを
見せてあげる
だから私に預けてほしい
金色の栞を
えー。教えたくない。
*好きな本
アーモンド.almond
好きな人が読んでて読み始めた。
そしたらハマっちゃって、2つのうれしいが出来ちゃった。
好きな人と同じ本が読めてる、こんな良い本に出会えた。
この2つ
ありがとう
『 好きな本 』
いっとき、心の本をたくさん読んでた。
どんな自分にもマルをあげよう…
そんなタイトルだったかな。
当時は、心が崩壊していた。
心のことを知って、学んで
自分で自分を縛りつけてることに気づかされて、そんな自分に気持ちが悪くなるくらいに…
だけど、自分と向き合えたから
今は、かなり楽天的になれたな。
活字読むの好きじゃなかったんだけどね
その時だけは、本が手放せなかったな。
「好きな本」
「大学から家まで1時間半かかるの。」
唐突に彼女は言った。
「まず大学の最寄り駅から1時間そのあとバスで30分。慣れたけどスマホばっかり見てるのも疲れるじゃん。だから本貸してほしいなって。ほら本たくさん持ってるってゼミで話してたじゃない。」
彼女はそう言ってから振り返った。綺麗なセミロングの髪がふわりと動く。
ゼミからの帰り道。同じゼミ生で電車通学は彼女だけだったので、駅の近くに住んでいる僕が送ることになっていた。
「良いけど、普段読んでいるのは女の子向けじゃないよ。」
「えっ?イヤらしい系?まあ、大丈夫だけど…」
僕の返答に彼女の声がちょっと楽しそうになった。
「違う違う!異世界ファンタジーとか近未来の宇宙戦争とかそういう…」
「なんだ、じゃあ問題ないじゃない。オススメ貸してよ。」
そうこう言っているうちに、僕のアパートの前に着いてしまった。観念した僕は、
「わかった。つまんなかったら読まなくていいから。」
そう言って鞄の中から本を出した。
「好きな作家の最新作。一応話題作だからハズレじゃないと思う。今日読み終わったから貸すよ。」
彼女の顔がぱっと明るくなった。
「ありがとう!」
…ちょっと強引でも笑顔が可愛いなんて思ってしまうから彼女の頼みが断れないのだ。
次の日、朝からけたたましいチャイム。
彼女が本を持って立っていた。
「アクションシーン面白かった!王女救出のシーンが良かったわ!」
「楽しんだようで、何よりですね…ってもう読んだの!?」
「うん。今日の帰り読む本も貸して。君の好きな本が読みたいの。」
「俺が好きな本でいいの?」
普通は面白い本が良いと思うのだけど…彼女が好きなジャンルの本とか…そう考えを巡らしているのがわかったのか、
「もう!好きな人が好きな本を読みたいの!どんな事が好きなのか知りたいの!」
そう言う彼女の頬は少し赤かった。
彼女の突然の告白に呆然としている僕を見て彼女は言った。
「今日のゼミで持ってきてよね、好きな本。」
好きな本
開けば海が溢れてくる
風が吹いてくる
馬のいななきが聞こえ
星の瞬きが見え
砂漠が見渡せ
朝靄を望むことができる本
好きな本
好きな本っていっぱいある
恋愛物やったり、感動系だったり
好きな本に触れると、
心が洗われて、物語の世界が好きになるの
好きな本を
君に貸して
その話をする時が
幸せだ。
好きな本はたくさんあるが、
やっぱりF先生の作品は好きだ
いつでも子供に戻ることができる
A先生と再会できてるといいな
その本は、主人公が沢山泣くのよ。
好きな本
優しく癒されるイラストと共に
綴った言葉たち…
言葉よりイラストに
目が向けられて…
見えないメッセージを
感じるの…
言葉にできないものを
感じたい…
イラストだけ
じっと見てるの
が好き…
ふわっとした気持ち…
小さい頃に読んだ絵本
困っている人たちのために
颯爽と現れては助ける
誰もが憧れる理想像
ふとした時に読み返したくなる
本の中でなら
私もヒーローになれるから
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#好きな本
2022/06/15
私の命を脅かす強さを持ったその本は、あの時期に読まなければ価値が半減してしまうような、そんな刹那的な美しさを秘めていた。読後に死にたくなった。これ以外の本を、これから先も読まなくてはならないから。
子供の頃の自分の生が続いてきたのは、読者を、私を見てくれる沢山の本のおかげ
沢山の言葉が自分を生かしてくれた