『好きじゃないのに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
きつい言い方しちゃったり
すんごい勢いで怒っちゃったり
そんなことしちゃう私を好きじゃない
けれどもよ
あなただって大概ね?酷いことしてるじゃない?
そういうこと思っちゃう関係性が本当に虚しい
今のあなたに初めて出会ったって多分好きじゃない
なんだけども
今あなたを見てしまえば途端に好きなのさ
過去を考えれば子どもだったよね
それで終われないのさ
だからと言って好きなのさどうしても
あなたもなんだかんだ離せないでしょ?
だからまだ縛るのでしょ?
待ってるからさ少しは許してよ
あなたへの想いを見つけたら
わたしの心が
壊れてしまいそうで
この場所から
逃げ出したくなりそうで
『好きじゃないのに』
好きじゃないのに
ずっと未読だったメールに既読がついていたとき
一瞬でも嬉しくなってしまう自分が嫌いだ
もう、好きじゃないのに。
【好きじゃないのに】 #32
からかってくる友達の前で一言
好きじゃないのに!と言った私
次の瞬間激しい後悔に襲われた
目を逸らしたその先には
彼氏である君が私を見つめていたのだ
どれくらい経っただろう
たった一人、教室の真ん中で
好きなのに
と呟いた
あんたの事は好きじゃない。だからって嫌いでも無
いけど、でも好きじゃない。初対面で嫌いって言わ
れて、好きでいるのは無理があると思う。でもそれ
は一方的な敵意。こっちが嫌う必要はないと思う。
だからと言って好きなわけ無い。きっとそうだよ。
当たり前だよね。絶対に周りに流されてくれないよ
うなところとか、言わなくても良いところまで言う
無神経なところとか、誰にでも態度を変えないとこ
ろとか。きっと好きじゃない。仮に、もしあたしが
好意を持ってしたとしても、あんたが私を好く必要
なんか無いもんね。好いてなんて、くれないよね。
あぁきっと、これは実らないんだろうなぁ。
【好きじゃないのに】
【好きじゃないのに】
偽る自分が好きじゃないのに偽ってしまう。
相手に良く思われたくて嫌われたくなくて・・・。
どうしてそんなによく思われたいのだろう?
人は皆、人それぞれの考え方や性格があるのに
合う合わないがあって当たり前なのに・・・
どうして偽ってしまうのだろうか?
好きじゃないのに
私自身は昔から、基本的には気の合う人でないと
「いつの間にか居なくなる」
方式でいたいタイプだからなのか。
小学校とか。周りみんな、けっこう仲がいいなあ
とか思ってたら。
裏では
「私、あいつほんとキラーイ」
え? さっき親友って言ってなかった?
「あー、あれと話すのは疲れた」
ん? なんかすごいニコニコしてたのは、まさか演技?
子どもって恐い……と、当時思ってた。
(自分も子どもだったのに)
「悪い人じゃないんだけど」
「嫌いじゃないんだけどね」
わざわざ打ち消すその言葉
否定と逆接とっぱらったら
最初の単語がほんとの答え
認めちゃったらラクになる
自分に許して
ねぇ、違う?
「好きじゃないのに」
#56
好きじゃないのに
異動になってしまった
確かにかなり長く
好きな分野で仕事をしてきた
ずっと出来る訳では
ないとは思っていたが
全く経験のない分野に
行くことになるとは
正直思っていなかった
あと一週間は楽しんで
そして気持ちを切り替えよう
#好きじゃないのに
あぁ、彼のことを考えてしまう。
嫌いなのに、頭から離れない。
どうしてだろう、私は彼の全てが嫌いだ。
なのに、なのにあぁ、もういやだもう。
嘘をつくたびに、心が痛む、この痛みには、もう慣れたけど今は違う気がした。
優しい彼を探した、けどもういない、彼をいくら求めても、もういない。
神は、残酷だった。
前は、好きなんて感情を持っていなかったなのに、大嫌いだったのに今は、彼を求めてしまうのだ。
何でよ、何でなのよ…
私は、飛んだ。
家の窓から飛び出して彼の元にいこうとしたけど、いけなかった。
私は、全治5ヶ月のけがを負った。
医者からは、精神状態が不安定かもしれないと告げられたら。
彼が耳元で囁くの、早くおいでこっちにおいで、うそつきだった私過去の私はもういない。
彼の言葉を想いながら彼の家に向かった。
おばさんは、驚いていた。
まあ、そうだよな、息子のことを毛嫌いしていた私が急にきたとなると驚くのも仕方ない。
そして、彼の家にはいると彼の声がした彼の部屋だった場所へ駆け込むと、彼がいた。
窓の外に、日を通したたずんでいた。
彼は、窓の外にいった。私は、彼を追いかけたけど、届かなかった。
けど、彼はいた、私の前に手招きしながら。
私の手を取り連れてった、雲を越え星となった私たちのあるべき場所に。
思いきって
このまま二人で
どこか遠くへ
逃げ出したいね
なんて
冗談のなかに
1パーセントの
本気
✩ 冗談のなかに (84)
✢ ✢ ✢ ✢ ✢ ✢
炊事 洗濯 掃除
好きじゃないのに
毎日頑張れるのは
あなたに居心地良く
過ごしてほしいと思う
わたしの心をこめた
愛情表現
# 好きじゃないのに (83)
好きじゃないのに
今日初めて会った人
好きじゃないのに
むしろ嫌いなほうなのに
相手の表情、言葉を
繰り返し思い出していた
何だか私に怒っているようで
嫌われたのかなとか気にしている
変なの
好きじゃない人にも
嫌われたくないのか
むしろ嫌いなほうなのに?
#11 好きじゃないのに
実家に帰ると母は
昔私が好きだったご飯を作ってくれる
でも、もう実は歳をとり食べれなくなってきた
私にも家をでて時々帰ってくる息子がいる
ご飯を作るが、離れているからなかなか
息子の好きな物の更新が出来てない
帰ってきたら好きな物を聞いてみよう
好きじゃないのに
好きじゃない
好きじゃない
好きじゃない
好きじゃないのに
何もかも忘れたい
涙か零れる
今日も
好きじゃない振りをする
そんな自分が惨めに感じる
そんな自分を嘲笑う
好きじゃないのに
好きが増えてゆく
こんな矛盾
好きじゃないのに
もう
「好きじゃないものをたまーに食べるのって、いいよね」
え?
「いや、だってさ、好きなものだけを食べたいって思えることって、幸せだと思うんだよ。
まず、好きなものって、嫌いなものがあるから成り立つんでしょ?」
…難しいこと言うね?
私は理解できないや…
「ふふ、遥(はるか)は好き嫌い多いもんね」
絵里(えり)も人のこと言えないでしょ!
「あっ…
まあまあ、それは置いといて」
(逃げられた…)
「好き嫌いができることって、幸せだよね。
食べ物に限らずさ、例えば…人、とか?」
え⁈なんで?
「だってさ、嫌いな人がいるってことは自分の周りにはちゃんと人がいるってことでしょ?
それって、嫌いな人がいるのは嫌かもしれないけど、客観的に見たら嬉しいことだよね」
あー…確かに?
「好きなものばっかりじゃ飽きるでしょ?」
あ、それはわかるかも。
「だから、好きじゃないものがあると安心するよ」
好きじゃないのに?
「好きじゃないのにね」
「なんかさ、嫌いなものほど目に入るくない?」
「分かる」
突然母が言い出した。全くもってその通りだ。例えば、母子ともに大っっ嫌いなクモ。なんかもう、足が無理。
そのクモが廊下にいたりすると、友達とどんだけ話が盛り上がってても動体視力がMAXになって
「クモッキモイッイヤァァァァァァァァァァァァ」
って反応をしてしまったり。
「多分、あれよね。嫌いだからこそ警戒心が高くて目に入ったり、料理に嫌いな食べ物があると一口で分かったりするんだろうね」
「クソッ、どうせなら好きな物だけ見てたいぜ…」
#好きじゃないのに
好きじゃないのに
そんな一つ覚えの言葉を付け足したぐらいで
なぜそんな被害者ヅラができるの
僕はあの時の君を、ただ綺麗な人だと思ってた
今は違うね、中身に黒濁が詰まっている
でも、あの時の君の笑顔も
今の冷たいその眼差しも
僕は、愛せそうだ
君がどれだけ僕を好きじゃなくなっても
周りがなんと言っても
僕は、君が好きだから
僕はピーマンが嫌いだ
あの形、見た目、苦い味
みんなみんな嫌いだ
ある日我が家の食卓にピーマンが並んだ
ピーマンの肉詰めと姿を変えて堂々と白飯の横に並んでいるが
僕の目は誤魔化せない
ピーマンはピーマンだ
母が言う
“騙されたと思って食べてみて”
おっと、わざわざ言ってくるとは驚いたなあ
三日月のように目を細めてニタニタ笑う母はまるで小悪魔
良かろう、騙されてあげよう
そのニタニタ笑う気持ち悪い顔を
驚きと悲しみの顔に変えてやろう
パクっ “?!!!”
う、う、うめぇ
人参が好きじゃない。
ピンク色が好きじゃない。
外に出るのは好きじゃない。
人ゴミなんて好きじゃない。
でも。
君は食べることが大好きで。
もちろん人参も好きで。
淡いピンク色が好きで。
外出してショッピングに行くのも、映画を見に行くのも、遊園地に行くのも好きだから。
僕はけっきょく君が作った料理に入っている人参は食べるようにしているし、君が買ったピンク色のものが家に増えてもとりあえずは黙っているし、君と一緒に外出して人ゴミの中に行くことになっても頑張って我慢している。
別に僕はそれらのことが好きじゃないのに。
君といることは大好きだから。
【好きじゃないのに】