『夢が醒める前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「もう朝だぞ」
そう声をかけ起こして来た兄に
返事をしようとしてはたと気がつく
「…起こしてあげられなくてごめん」
わななく口で告げる。
けたたましいアラーム音に目を開ければ
いつもの自分の部屋
目覚ましをoffにして
枕に顔を埋めため息を吐く
4年前家族の誰にも気づかれぬまま
真夜中に息を引き取った兄に
夢の中で起こされたのだった。
この夢が覚める前に、君を手に入れてしまいたい
せめて夢の中でくらい、僕のものになってくれてもいいだろう?
境界線を超えて、君に手を伸ばす。あと1メートル、50センチ、10センチ、1センチ……
紙1枚分の距離まで詰めて、届く前に手を引いたのは
現を生きる自分への情けか
一度でも手に入れてしまう事への恐怖か
(夢が醒める前に)
夢は希望に溢れている。しかし、その裏側も計り知れない闇が広がっている。叶うことがないとわかっていてもその夢を望めば夢の中で叶えることができる。その時人は希望で満ち溢れている。しかし、目が覚めれば現実がそこにある。理想とかけ離れた自分。比べれば比べるほど愚かに思い、絶望する。だけどどうか、これだけはわかっていて欲しい。どんな人間も必ず、誰かを憧れ誰かから憧れられる。今がそうじゃなくても、きっと自分の輝ける道を見つけられていないだけ。貴方はきっと自分で思うよりずっと輝いている。だからどうか、この夢が覚める前に。
これが夢だということは分かっている、それでも貴女に会いたい。その一心で何もない真っ黒な空間を光の場所に走る。何もない空間に差すただ一つの光。そこに貴女が居ると信じて。
光に当たる。貴女の顔も手も見当たらない。貴女は居ない。
貴女に会いたい、夢が覚める前に貴女に。もっともっと早く走ってもう一度夢の中でも良いから貴女の笑顔を見るために。夢が覚める前に貴女の笑顔を見るために。
夢が醒める前にこのとき、この瞬間だげもう少しここにいたい。君が、襲われてしまう前に、誰かにとられないように、このまま醒めたらどうなるのかな?自分は、消えてしまうのか、消えないのか、恋をして、醒めずにこのまま夢の中で、生きたい。
小学生低学年くらいの頃。
熱が出ると、車で小児科に連れて行かれる。
帰り道、後部座席で横になって空に引かれた電線を見ていた。車がいつもよりも揺れている気がする。ふわふわする景色に目を閉じる。
熱さにぼんやりして、ほんのすこしだけ、夢を見た。
抱いて運ぶには大きすぎたのだと思う。
車が止まって、夢から醒めなければならない。
少しだけ寂しい思い出。
聖礼夜
清みきる時
月が照らした
蒼白の光
闇雲が過ぎ
見え隠れした
冷たい光
見上げた天空に
白い息吹き
哀しげに映るは
風に吹かれ
聖なる一時
舞い上がる天使
光射す方へ
聖杯に注ぐ
朱い雫溢れては
器に絡んで
哀し笑みで
見つめた 天使は
優しい聲と
口付けて 泣いた
「聖ナル夜二想イ叶ヘ・・・」
それはいつまでも優しい
微温湯のように chocolateのように
だが、永遠(とわ)に沈んではいられない
さぁ、武器をもて 己の武器はなんだ?
筆という名の剣か?声という名の矢か?体という名の戦車か?はたまた別の己のみの得物
十人十色の武器を構えろ
振り返ってはいけない。まだ居ていいと誘うから…
今、目の前のトビラを拓け
#夢が醒める前に
夢が醒める前に____
あぁ
あぁ
夢が目覚めたら
あぁ
どこへ行こうまたと
見えない今日をさ
あぁ
探しにいこうよ
あぁ
あぁ
夢が覚めても消えない夢を
脳ノ裏の海馬にでも
貼り付けとこう
歌:illion
作詞:illion
作曲:illion
私を産み育てた総てから、
どうにか距離を置きたかった
だけど熱に魘されてみた夢は
忌々しいあの故郷じゃないの
ああなんてこと、なんてざま!
死に物狂いで逃げてきたのに、
辿り着いたのは結局此処だ
夢が醒める前に捨てさせて
帰りたいだなんて幼稚なこころ
《夢が醒める前に》
夢から醒める前に新しい夢の構築をしとかなきゃ
どっぷり浸かっていたいの夢心地
現実に目をやったって今のところ幸せはくれないから
このまま幸せな夢の中抜け出せなくていいの
あなたのいない外の世界なんて寂しくて耐えられないわ
私の身体が朽ちるまで夢の中で踊っていたいの
まだ戻りたくない。夢が覚める前に私はやらなきゃ。私しか出来ない。
「あぁ…」
気付くといつもの寝室で、私は布団の中。
「……」
左脇にはクロちゃんが仰向けで寝ている。
さっき、めちゃくちゃいい夢をみていたのに、いいとこでアラームが鳴るんだもの…
「あぁー……なんだよぅ。あと少しだったのに…」
私は布団の中で身もだえした。
あぁ、何で夢が醒める前にあのステーキを食べなかったんだ…
「夢が醒める前に」
この感触 匂い 色 声
ありとあらゆる私を感動させる
全てを身につけたまま目覚めたい
けれど全てを忘れたその朝は
哀しみだけが醒めない
夢が醒める前にあなたに会いたい。
現実では会えないから。
この世にもう居ないから…
夢の中ではあなたと話して、笑っていたい。
夢が覚める前に
推しといっぱいお話ししたい…な!
夢が醒める前に
あなたと誓のキスをしたくて
気づいたら、私、
夢の中であなたを探していた
夢が醒める前に
夢が醒める前に君に伝えたい。
夢が醒める前に…
そう思いながら起きる朝が何度目かな
何度も夢に出てきてくれるのに、
現実には「あのね」の続きが言えないの
夢が醒める前に、もう一度だけ練習しておけばよかったかな
夢が醒める前に、「好き」って伝えておけばよかったかな
夢が醒める前に、返事を聞けたらよかったかな
それでも全部が夢なんだもん
わかってるから
いつも、あなたが出てくる夢のあとの朝は嬉しさ半分、
残念半分
そして、会えたら頑張ろう!
って思うのに、結局今日も「あのね」の続きは
「おはよう」どまり
わたしのバカ
namekko
「夢が醒める前に」
あなたに会いたい
夢の中でも
大好きだから、愛おしいから、