『夏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「夏」
サウナに入れられたように熱される夏。
屋台が出され、花火が上がる夏。
どちらも夏に変わりないのだけど、反対の方向にベクトルが向いている。物はいいよう。楽しくやればいいさ。
【夏】
1.暗闇の中で目を覚ました
2.外の世界に出て泣き出した
3.周りにあるものは宝物
4.宝物は誰かのもの
5.大切なものは奪われるもの
6. 知ってるけど解らない
7. 自分だけが違うカタチ
8.合わない手のひら
9.振り返った後の表情は見えない
10. 最後の体温
11. とうに桜は散り切った
12. 気に入ったものほど先に壊せ
13.言葉の裏の棘
14. 約束は破られるもの
15. 冷たい視線
16. 頭に響く笑い声
17.覚えたウソ
18. 止まらない咳
19.世界は排他主義
20. 痛いことが生きること
21. 存在否定の大合唱
22. 呼吸の仕方は教わらない
23. 付いた折り目は戻らない
24. 抉られるのは同じ場所
25. 抉られた先にあるものは
25.汚らしい心音
26.こびりついた毒
27. 殺した息
28. 何も映さない瞳
29.迷子
30. 生きもせず死にもせず
31.初めて聴いた音
2024-06-28
『夏』
夏。
正直私は好きな季節ではない。
理由?
暑いのが嫌いだから。
もうひとつ、寒さは重ね着すれば耐えられるけれど、暑さはどうやっても凌げないから。
それだけかって?
そう。これだけ。
強いて言うのなら、誕生日が冬だからってぐらい?
「夏」
気温がかなり高く、強い日差しの中を歩くと、すごく暑い。
こんな暑い日にはかき氷が食べたくなる。
家でかき氷機を使って、かき氷を食べたいと歩きながら私は、思う。
この前、ひまわりを見た。私は、ああ。もう夏だなと思った。
夏は、空がきれい。今日の帰りの空は変な感じただったけれど、きれいだった
作品No.89【2024/06/28 テーマ:夏】
ねえ 夏さん
まだ梅雨明けして
十日くらいしか経ってない
と 思うのだけど
本気 出し過ぎじゃあないですか?
もう少し
徐々に暑くなるくらいで
いいのですよ
暑いのもそうだけど
日差しも強すぎなんですよ
もう少し抑えめで
お願いしますです
繊細な花/
君はフヨウの花
繊細でしなやかな君に似合う花
風をも味方につけ
さらりとどこへでも歩いていける君
僕は風にさらされながら
時折振り返る君を追いかける
君は華奢な細い手を差し出して微笑む
君の手は冷たくて、あたたかくて
晴れの日は笑い
雨の日は泣いて
そんな君に傘を差すのが僕で
君と歩くじめじめと湿った夏の散歩道
道の脇にフヨウの花が可愛らしく咲く
君は優しい目で愛おしそうに見つめる
下に落ちたフヨウの花が悲しげにもたれていた
君は泣きそうな悲しげな目をしている
僕はさりげなく拾い上げ
近くの川で汚れを落とし
彼女の髪へ挿してみる
彼女はうつむき後ろを向き歩き出したが
僕には見えていた
振り返った横顔がフヨウの花のように
桃色に染まっていたのを
フヨウの花
君に似合う花
繊細でしなやかな君に似合う花
夏は、空が青色になる。
白い雲がもこもこする。
色鮮やかな花が咲く。
沢山の色がある。
私は、アンドロイドだから、何もない。
からっぽのアンドロイド。
いつか、私にも色がつく日が来るのかな…?
「夏」
移動販売のアイスクリーム屋さんのメロディは。
憧れのレモンシャーベットと幸せを運んできた。
ひとみしりな君がそっと近づいて僕の花火の火を受けとった
暑い暑い夏が始まりましたね
今日もあなたの笑顔が素敵です
暑くてやんなっちゃう。クリームソーダの氷もすぐ溶ける。
いっそ夏なんて
思い出と一緒に消え去れば。
*夏*
夏
夏は嫌いだ。
暑いし、
汗をかくし、
太ってるから夏は生きづらい。
冬に暖かそうな見た目で
実はペラペラの服を着るのが1番いい。
【夏】
目を閉じても、高い湿度と温度が、眠りに落とさせてくれない。首もとを、汗が流れていく。
仕方ないので、ずいぶん夜中だけれども、サンダルを履いて外へ行く。草むしりの時に使った、携帯用蚊取り線香ケースを、火を付けた蚊取り線香を入れて、腰につける。漂う、独特の煙。
夜空にぼんやりと月が見えて、見ながら歩く。
「煙を止めてくれない?煙い」
突然、隣から声がして振り向くと、真っ白な肌と金色の髪の、背丈からして小学生位の子供がいた。しかし、
「き、つね?」
頭部のふわふわな三角耳と、背中の方のふわふわなしっぽを見て、つい呟く。子供はふふ、と笑って、
「ね、止めて。いいものあげるから」
そう言うので、何となく、線香を折る。火のついた部分はアスファルトに落として、消えるまで踏んで消した。子供は嬉しそうに、
「じゃ、これあげる」
こちらの手に何か握らせて、真っ直ぐ目を見てきて、
「おやすみ」
気がつくと布団だった。いつの間にか帰宅して、寝ていたのか。体をうーん、と伸ばそうとして、手に何か握っているのに気付いた。開く。
「石?」
淡い紫の、石がそこにはあった。
ついでに、蚊にさされていた。三ヵ所。
夏 ... フッ ... いろんな、でイカした、
無駄遣いをする季節かねぇ。
金、性欲、英気、、、それに時間とやさしさ ...
でもそんな夏のおかげで、このくだらない
死ぬまでの人生という暇潰しを
途中で放り出さず遣り過ごせるのかもね。
人懐っこくて愛想が良すぎる色気の強いオンナを見かける度に、
〝 太陽はすべてお見通しだからな。〟
そんな事を念う。
『夏』💚
額にうっすらとしずく
半袖からでてる腕
髪をかきあげる仕草
全てが美しい。
僕の知らない
あなたの一面。
それを見てるだけで
ドキドキしてる。
この暑さは
僕を狂わせる。
夏が来るよ
何も楽しくない夏
君がいない夏
なんで教えてくれなかったの
突然いなくならないでよ
後遺症が残るの怖くて
確実に死ねるか分からなくて
逃げてきたけど
今年の夏は1歩踏み出してみようかな
なんてね
私は生きてみることにした
あなたが見れなかった景色私が見てくる
出来ることなら一緒に見たかったよ分かち合いたかった
もう少し人生頑張ってみるでも辛くなったら
そっち行くから迎え入れてよね笑
ずっと大好きだよ◯◯
あれは暑い夏の日だった。
僕らは子どもだった。
永遠を無邪気に信じていた。
ずっと一緒だなんて。
耳の奥で、あの日の笑い声が弾ける。
肌を焼く日差しと青臭い草原の匂い!
手を振って別れた日々。
明日も会おうねと笑って、幻のように夏は過ぎ去った。
それでも僕の中で君たちは永遠だ。
僕はこの先も、あの夏の日を思い出す。
ずっとそばにいてほしかった。
僕は目を擦った。
たぶん都会のビルの照り返しがきつかったせいだろう。
夏
梅雨空を見上げると、所々、空高くモクモク伸びる雲が、隠れている…
その向こうには、屹度待っている、夏の青空が見える気がする…晴やかな澄んだ青が、何処迄も続いて、山の向こうに拡がる、海に繋がっている…
そんな事を思い乍ら、降り続く雨に煙る街並み、物憂げな雨音、水溜りに拡がる雨粒の波紋…そんな雨の世界に、一人溶け込み乍ら、次の季節を想っている…
「チャリ チャリン」
僕は風鈴を聞いていた
なんとなく風鈴は好きだった
晴れている雲一つ無い青空は僕には
眩しかったが気持ちが良かった
ほこりをかぶった風鈴なんて
なんか実用性もないし
いらないと思っていたが
雰囲気とは大事なものだ