『君と一緒に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君と一緒に話すこの時間が好きだ。
昔の戻ったような気になれるから。お互い、辛いことも、嫌なことも、今だけは端に置いておこう。
大人になる度
1日が短くなる。
昔はあんなに長くて
沢山の冒険をしてきたのに。
この先もっと流れるように
時間は過ぎていくのかな?
でも幸せは違う。
昔は気付かなかったけど
大人になってからのほうが
あの頃のことや
今ある幸せに気づく。
これからはなるべく
毎日噛み締めて生きていきたい。
1年を1日を1時間を
そしてあわよくば、
君と一緒に。
いつまでも…
君と一緒に笑えたら
どんなに幸せだっただろう
夜に一緒に話す時間
それだけで僕は君に救われたのに
それだけで生きる勇気が出てきたのに
君と一緒に
別々で
だけどお互いに
それぞれで
ほどよい距離感で
お互いが知らないお互いを
一緒に過ごせるように
君が一緒に居てくれるから
君と一緒に居れるんだってことを
忘れないように生きたい。
君と一緒に
やりたいことがあるんだ
よければ君に手伝ってほしい
君と一緒にやったほうが
きっと楽しい
美味しいお店があるんだ
よければ君に来てほしい
君と一緒に食べたほうが
きっともっと美味しい
君のことが好きなんだ
君も同じ気持ちなら嬉しい
君と一緒に過ごす日々は
きっとずっと幸せになれる
私が唯一君と呼ぶ人
髪切りすぎて
面白い顔
ゲームしながら笑ってる
おやすみなさい
明日も一緒に生きていこうね
君と一緒にいられるなら、そこが耐え難い地獄でも楽園に変わるだろう。
君と一緒に
どんな未来も
どんな過去も
君となら、乗り越えられる。
そんな気がしたから
辛いことがあっても、不安なことがあっても
1人で溜め込もうとしないで?
君の痛みは僕の痛みだから。
だからさ、君と一緒にいさせて?
僕が、君を守るよ。
ずっと大好きだよ。
『あなたと一緒に』
「あなたと一緒に過ごした時間は、世界に一つだけの思い出。もう、一生繰り返されることはない。
楽しく、何気ないことで笑っていた。もちろん、
わがままも、悲しいことも切ないこともあった。
でも、全てが幸せだった。」
おばあちゃんが天国に旅立つ前におじいちゃんに言った言葉。
おじいちゃんは私たちに涙を見せなかった。
でも、後ろ姿を見ていた私にはわかった。
肩を震わせ、涙を堪えていることを。
おじいちゃんは静かにいままでの幸せのアルバムを心の中で開いていたのだろう。
私は何も言わなかった。
ただ、おじいちゃんの後ろ姿と、目を瞑っているおばあちゃんを見ながら、涙を流していた。
おじいちゃんもいつかは天国に旅立つ。
その来年の冬。
おじいちゃんも天国に旅立ってしまった。
おじいちゃんも、おばあちゃんが亡くなった時のように、口角を上げて静かに旅立った
初詣。
私は、おばあちゃんとおじいちゃんが天国で再開し、幸せに暮らすことを願った。
あの時の言葉は誰にも真似出来ない。
幸せを語る言葉だ。
〈フィクション〉
いつもと何も変わらない朝。
いつもと同じようにカーテンの隙間から光がもれて
いつもと同じようにキッチンから朝食の匂いがする。
君と暮らし始めて1年目。
君と一緒にいる日々が
当たり前になって
少し嬉しいと感じた。
こんな日がいつまでも続けばいいな。
君と一緒の朝は、あと何回迎えられるだろうか。
─君と一緒に─
君と一緒に
誰かと一緒にいる時が安心する
自分だけじゃないと思えるからだ
でも、一人のほうがいいという人もいる
それもそれでいい
一人も好きだし、誰かと一緒にいるのも好き
人間って自由だな
私は君と一緒にいたいと
改めて思えた
唇が、「さよなら」の形を描いて、あんたは去って行った。
冷や汗をかいて、飛び起きる。
隣には、すやすや眠る恋人。
夢でよかった。本当に。
目覚めた恋人に悪夢のことを話したら、「君は可愛いねぇ」と笑われた。
『君と一緒にぃ!?あんた何言ってんの!?』
彼女は僕の彼女!可愛いでしょ!?多分分類は怖可愛いって奴かな!?
『そもそもあんた誰?私彼氏いるんだけど……』
浮気かい!?酷いなぁ🥺
拗ねてても可愛さもあるなんて!ずるいよ!でもそいつを殺らなきゃ……
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「ありがとう」
大きな背中と優しいぬくもり
そんな二人の間で無邪気に笑うボク
生きてく意味など知らずに
日々をあたりまえに過ごしてきた
おはようやおやすみがクセみたいに
毎日を作っていたんだね
嫌な言葉で傷つけたり
些細なことで心配かけたり
一言も話さない日もあったよね
それでも変わらず来る朝に
用意されていたご飯と
食卓に響くテレビの音
きっと隠してたはずの苦しみも
笑顔に変えてくれてありがとう
優しい声とあたたかな笑顔
そんな二人の間で産声をあげました
世界で二人だけが知っている
日々成長していくボクのこと
用意されたご飯もお風呂も
あたりまえに言ってた
おはようもおやすみも
全部あなた達がくれた贈り物
いくつになっても変わらない
あなた達の子でよかった
世界でボクだけが知っている
大きな背中と優しいぬくもり
そんな二人の間で愛されていたボク
おかげで真っ直ぐに歩いてこれたけど
旅立ちの日が来ても
変わらず親で居てください
ボクが大好きなあなた達のままで
傷つけたり心配かけたり
涙も全部含めて今なら言えるよ
沢山の贈り物と深い愛をありがとう
君と一緒にご飯を食べる
君と一緒に寝る
君と一緒会話する
君と一緒に歯を磨く
結局人間一人は嫌なんだ
『君と一緒に』
苦味さえも 蜜と勘違いしそう
コーヒー味の あなたの笑顔
日常の 中に溶け込み ホッとする
至福のラテ みたいなあなた
珈琲で 始まる朝の 安らかな
ときを2人で 味わう奇跡
毎日飲む 珈琲みたいに 生活の
一部になって 隣にいる君
時を積み 酸いも甘いも 共に知り
珈琲(いつもの味)を 分かち合う日々
帰り道
月の灯りに
照らされて
肩寄せ歩く
君と一緒に
〜君と一緒に〜
季節外れの来訪者
どこから来たのか、いつから居るのか
そんなことを考えていても仕方がない
窓をひらき出ていってくれないかと懇願した
壁に張りついた君も緊張しているのか
背後から有り合わせのあみを仕掛ける
どうしても君と一緒には居られない
/ 君と一緒に
おたま、よし。器、よし。
…ビール、よし。
我が家の大晦日の夜は、すき焼きと大昔から決まっている。
一人暮らしをして初めて迎える年末。
仕事の都合でどうやら帰省は年明けになりそうだったので、今日は正真正銘、初めてのおひとりさま年越しだった。
一人分の夕食なんて簡単に済ませることも出来たけれど、やはりこれを食べぬことには一年が締まらない、と一念発起し、動物の名前が付いたクリスマスカラーのカップ麺や「手打ちあり升」と書かれた蕎麦屋ののぼりを総スルーして、人形町にあるちょっとお高い、いやかなりお高級なお牛肉様を買いに行った。
「息子が嫁と孫連れて帰ってくるのよ」と、オホホな微笑みを浮かべたご婦人方が列を成す店内で、明らかにおひとり様の量だけ買うのが居たたまれずに、見栄を張って400gのお肉様を注文した。
…高かった。
今日はこれを一人で全部喰う。
炬燵の中心に据えられたカセットコンロの上で、鍋がグツグツ煮えている。そっと木蓋を外すと、もわあっと湯気が立ち上ぼり、割り下の煮詰まるいい匂いがした。
私は缶ビールを開けて、さっきまで冷蔵庫で冷やしておいたグラスに注ぐ。シュシュシュポーっと音を立てて、黄金色の液体が満ちていく。
さてと。
「いただきます」
私は荘重な儀式のように手を合わせ、ビールを一口飲む。それから爆発物処理班のような慎重さでもって鍋のお肉様を持ち上げると、そっと口に含んだ。
ジュワ~っと音が聞こえるかと思うくらいの肉の旨味が口いっぱいに広がり、あっという間にとろけていなくなる。
あまりに美味しくて、それからしばらくは無言で食べ続けた。見栄を張って沢山買っておいてよかった。
点けっぱなしのテレビは、いつの間にかニュースから紅白歌合戦に変わっており、世の中が本格的に一年の店仕舞いを始めたんだなあ、とほろ酔い気分でぼんやりと思った。
半分ほど食べ終えた鍋を眺めながら、ふと、何かが足りない、と思う。実家の母にレシピを訊いて、我ながらかなり忠実かつ美味しく作れたと思うのだけれど(最優秀主演女優賞はもちろんお牛肉だが)、昔食べたのはもっとこう……
「あ!」
私はいそいそと立ち上がり台所へと向かう。
冷蔵庫を開けると、ポケットから卵を取り出した。
お肉様の威光が眩すぎてすっかり忘れていた。
すき焼きには卵。これも大昔から決まっている。
炬燵の角で叩いて、器に割りほぐす。
火が通り過ぎてクタっとしてきた春菊とともに肉を卵に浸して一口。
「ん~まっ」
これこれ。黄身と一緒に食べないと。
既に二人前近いすき焼きがお腹の中で膨れていたが、それでも夢中で箸を進める。
紅白そっちのけで鍋と格闘していると、大学時代の友人からLINEが届いた。
〈おつー、今日も仕事ー?〉
〈いや、家で一人すき焼きしてる〉
〈マジ?〉
〈まじ〉
間髪置かずにゆるい顔のカワウソがぎゃはははと笑うスタンプが届く。私はムッと拗ねた表情の黄色いくまのスタンプを送り返した。
グラスの底に残った最後のビールをちびりと飲む。
なんとなく鍋の写真を撮って、家族のグループLINEに送ってみた。
またピロンっと通知が浮かんで、
〈てか一人なら呼んでよー〉
と、細い目をつり上げてプンプンしているカワウソのスタンプと共に届く。怒っているのに愛嬌のあるその表情に、スマホの前で同じ顔をしている友人の姿を想像してしまって思わず吹き出す。
〈来年は─
来年は。返事を打ちながら、早くも一年後の年の瀬に思いを馳せる。来年の大晦日はどこで誰と、どんな夜を過ごしているだろう。
大晦日の夜はすき焼きと、大昔から決まっている。
一人でもいいけれど、独りじゃないともっといい。
誰かと食べるすき焼きは、高級なお肉じゃなくたって、きっととても美味しいから。
─君と一緒に─