『君からのLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
人との繋がりが希薄になったここ数年。
時間が合えばよく遊んでいた君とも
会えないことが多くなった。
それだけでも寂しいのに、
LINEもパタリと来なくなった。
仕事が忙しいのかもしれない。
便りがないのは良い便り。
そう思って、痩せ我慢しても
たまには会って話がしたい。
いつも広告ばかり届くから
ろくに見なくなったLINEを久しぶりに開く。
慣れ親しんだ君のアイコンをタップして
文字を打とうとした瞬間
君からのLINE。
あぁ、気の合う君と今もまだ気が合うのか。
「君からのLINE」
ずっと待ってるの
付き合っててもなかなか自分から出来なくて
君からこないかなぁ って
#君からのLINE
なんでもないフリ
言葉だけで繕って
寂しさも
悲しさも…
探りながら
それでも繋がっていたくて…
素直なキモチ 互いの思い
今はまだ言えない 聞けない
あなたのためだけに
特別なスタンプ選んで…
そんなキモチわかってくれるかな?
一日の終わりには
キミへのLINEに
私からのおやすみ😴を
キミからのおやすみ💤を
【49,お題:君からのLINE】
俺のスマホはちょっと変わっている
...ピロンッ
「おー?今日はどっちかなーっと」
【新着:未来】
「今日は未来からかぁ~」
俺のスマホは一日一回、過去か未来からLINEが来る
相手もわからないし、そもそもどういったことが起きてるのかすらわからないが
学校の成績は、下から数えた方が早い。俺
考えることを早々に放棄し、この不可解な現象を楽しむことに専念している
「んー?何々...」
[おい、この文見てる人
マジで聞いてくれよー、今日のアルバイトなんだけどさぁ!
江本店長にすげえ怒られちまってさーーっ
にこぉって、すっげえ怖い笑みで後ろに立たれててぇ心臓凍りそうだったわ...
げっ、って呟いて先輩逃げるしぃ...
ろくでもないとこに、バイト入っちまったよぉー...]
「wぶっww、大変だなぁーw」
小さく吹き出しながら文章を目で追う、他愛もない日常の1コマ過ぎるだろw
「ん、...あれ」
ふと、俺は動きを止めた
「...これ」
ザアァっと背中を悪寒が撫でる
ブヅッ......
次の瞬間、部家の電気が切れた
スマホを開き、時間を確認する。
あぁ、もう深夜だ。今日もこんな時間になってしまった。
なんとか仕事を終え、日付が変わる頃にようやく帰れる毎日。終電に飛び込んで空席に座ると、振り返り、窓から外に視線を移した。見上げた空はすっかり深い闇色に染まっている。
今日、何か変わったことがあったかと聞かれても、答えは決まっている。「何もない」
毎日この繰り返し。ただ、朝起きて、仕事をして、家に帰って、眠るだけ。
小さな溜息を一つ吐いて瞼を閉じる。
うとうとしながらしばらく終電に揺られていた。遠くから聞こえる家の最寄り駅のアナウンス――……やばい、降りる駅だ!
慌てて立ち上がるが時既に遅く、無情にもドアは音を立てて閉じてしまった。肩を落として「ついてねぇ……」と力なく呟く。
やってしまった。まったく最悪だ。毎日楽しいと思えることもなく、何の為に生きてるのかさえ本当にわからない。
楽しいって何だった?
そんなことが頭をよぎった瞬間。終電で寝過ごしてしまい遅くなった俺に「お疲れ様」と優しく笑ったあの顔を思い出しかけて、慌てて首を左右に振った。
とにかく早く家へ帰ろう。隣駅でも歩いて帰れる距離だ。それに、明日は休みだ。遅くまでゆっくり眠ろう。
やっとの思いで家に辿り着くと、すぐさまベッドに倒れ込んだ。
このまま何をする元気もなく眠りについて、また朝がやって来る。そんな生活にも慣れた。これが俺に見合った、当然の生活。
そうしてやはりいつの間にか眠っていたところを、突然、LINEの通知音に起こされた。
それはいつもと違う出来事だった。
「何だよこんな時間に……」
スマホに手を伸ばした。寝惚けた頭で、何も考えずにLINEを開く。
次の瞬間には眠気なんて吹き飛んでいた。
『元気? 今何してるの?』
たったそれだけの、君からのLINE。大切だった――大切な、人。その一言だけなのに、あの笑顔が鮮明に浮かんでくる。
言葉にならない気持ちが、心の中で渦を巻く。返事もできずに、俺はスマホの電源を落とした。
一日の終わりに、くだらない日常をぶち壊すような、たった一言の何でもないLINE。
君にとっては単なる気まぐれで、明日になれば君は俺にLINEをしたことすら忘れるのかもしれない。それでも、それは俺にとってとても大事なことだったんだと。君は思いもよらないだろう?
あの日から止まったまま動き出せずにいた。凍てついた心は、まるで同じ時を繰り返しているように感じていた。
そんないつもの何も変わらないはずの日々を、こんな風にいとも簡単にひっくり返してしまう。
決して昔に戻ったわけではない。それでもこんな短いLINEで、君は俺の心を乱す。俺を動かすんだ。
また朝を迎えて目を開ければいつもの日常。
――いや。俺の時は動き出した。もう止められない。
ジャケットを羽織る。靴を履いて、家を飛び出す。
『元気?』
元気じゃないよ、君がいないと。
『今何してるの?』
君がいないつまらない毎日を送ってる。だから、今、俺は――、
俺は、君のところへ向かって走り出した。
『君からのLINE』
きみからの手紙と思う 消印の代わりに変なスタンプで〆/君からのLINE
死人からメッセージが届くようになった。日に一度、零時きっかりに。
『よう、元気か?』
何かの間違いか、あるいは自分の妄想かとも思ったが、違うらしい。
『元気だ』
『おまえよりはな』
そんな軽口を叩いてみた。
次の日、返信が届く。
『そりゃ、よかった』
『もっとメッセージ寄越せよ』
寂しいだろ。
翌日の返事は、『死者の世界の決まりから、仕方ないんだよ』だった。
この奇妙なやり取りを、いつまで続けられるのか? 怖くて訊けなかった。
君からのLINE
遊びに行く約束をした。
僕は猫を撫でながら返事を送った。
駆け引きなどもやって楽しかった。
この楽しい気持ちは‘恋’と気付かなかった
僕は見て見ぬふりをしていたのかもしれない
本音か分からない文章。
どう思ってるか分からない文章。
表情が、分からない文章。
信じますか?
君は中々
LINEをくれなくて
僕ばかり画面を埋めていく
「LINEの連絡は自由」
そんな約束だから
返事がなくても気にしない
君も同じだよね
既読無視
なんかじゃない
君を信頼しているから
ふとした時にくる
君からのLINEが嬉しいんだ──
(2023.09.15/君からのLINE)
好きな人とやっと交換できたLINE
すごく嬉しかった、頑張って良かった、、、!
すごく勇気を出して送ってみた
君はすぐに返してくれた
それからたくさん話した
気がつくと君の返信を待ったり、読み返したり、
そんなことをしてる自分に気づいた。
でも最近既読がつかない、送信取り消しもできなくて、、、
もっと話したい、もっと近づきたい、想いが溢れていく
今日も君からのLINE待ってます
君からのLINEの言を愛しつつそれだけだった憎めなかった
短歌
君からのLINE
君からのLINEは返ってきたらすぐ返したいし返ってこなかったら不安になる。彼氏のLINEは返信遅いと不安になるから通知はオフにしてLINEアプリの通知件数も見えないようにするタイプだった。でも気になってLINE開いてあーきてないなぁって。普段は即レスで返してくれるから何の用事も聞いてないのに返信まで何時間も空いたら不安で仕方なくなる。なんか悪いことしちゃったかな、もう冷められたのかな、返信するのめんどくさいのかな忘てるのかな、、って色んなこと考えて。でもLINE開いて返ってきてたら嬉しくって既読つけないように長押しで見て。いつ返そうかなーーとか返信したらまた返ってこなくて不安になるかなとか考えて。それであー沼らされてるなって思って。でも大好きだから、離れたくないから、ずっと一緒に居たいから。どんどん沼って抜け出せなくなって今もこうして返ってこない君からのLINEをまってる。こないってわかっててももしかしたらってブロックお互いしてないしアイコンは私が最後の旅行で撮った後ろ姿だから。まだ少しは気持ちあるのかなってそんなわけないのに淡い期待して。通知オンにしたりオフにしたりしながらまってるよ。また君からLINEがくるのを。
君からのLINEを開くだけで
緊張してしまう
君のために打ち込んだ言葉を
自分のために消していく
たった二文字の愛の言葉が
いつまでたっても送れない
君からのLINE…
僕が風邪を引いて、学校を休んだとき
君は元気の出るスタンプビームを
たくさん送ってくれたね
君が宿題を忘れたとき、LINEで僕を頼ってくれたね
些細なことで僕を頼ってくれたね
何気ない、君からのLINEがいつしか
僕の楽しみになっていった
でもある日、君からのLINEが途絶えた…
なんで、なんで…!
と、僕は神様に向かって泣き叫んだ…
君からの最後のLINEは…
"神様はね、たくさんのものを与えてくださるけど
たくさんのものをね、奪うんだよ"
君が寂しい時にしか届かない事は知ってる
暫く連絡がないということはもう寂しくないんだね
良かったじゃん
私は寂しいけど
//君からのLINE
通知を知らせる
その音は
私を呼ぶ
声にも聴こえて
文字から君の声が
聴こえてくるようで
文字だけじゃ
足りなくなっちゃって
電話なんか
しちゃったりして
–君からのLINE–
君からのLINEは来ない。君は私を知らない、でも私は君を好きだ、そんなことすら君は知らない。
お金で繋がれるのなら繋がろうとした、けれどそれもしないで私は妄想の君を抱きしめている。
繋がってしまうのは、怖い。
妄想が現実になるのは、怖い。
新たな未来が来るのは、怖い。
臆病者の私は、そんな言い訳をしてただのモブキャラでいる、そんなことを言って君を好きな人を敵対視するなんて、滑稽で愉快で笑う。
君からのLINE
好きだからこそ嬉しい。でもそれと同時に好きだから深く考えてしまう。言葉、絵文字すべてを。
どれほど経っただろうか、どれほど待っただろうか。来るはずも無い君の返事を待ちわびる。