『君からのLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
死人からメッセージが届くようになった。日に一度、零時きっかりに。
『よう、元気か?』
何かの間違いか、あるいは自分の妄想かとも思ったが、違うらしい。
『元気だ』
『おまえよりはな』
そんな軽口を叩いてみた。
次の日、返信が届く。
『そりゃ、よかった』
『もっとメッセージ寄越せよ』
寂しいだろ。
翌日の返事は、『死者の世界の決まりから、仕方ないんだよ』だった。
この奇妙なやり取りを、いつまで続けられるのか? 怖くて訊けなかった。
君からのLINE
遊びに行く約束をした。
僕は猫を撫でながら返事を送った。
駆け引きなどもやって楽しかった。
この楽しい気持ちは‘恋’と気付かなかった
僕は見て見ぬふりをしていたのかもしれない
本音か分からない文章。
どう思ってるか分からない文章。
表情が、分からない文章。
信じますか?
君は中々
LINEをくれなくて
僕ばかり画面を埋めていく
「LINEの連絡は自由」
そんな約束だから
返事がなくても気にしない
君も同じだよね
既読無視
なんかじゃない
君を信頼しているから
ふとした時にくる
君からのLINEが嬉しいんだ──
(2023.09.15/君からのLINE)
好きな人とやっと交換できたLINE
すごく嬉しかった、頑張って良かった、、、!
すごく勇気を出して送ってみた
君はすぐに返してくれた
それからたくさん話した
気がつくと君の返信を待ったり、読み返したり、
そんなことをしてる自分に気づいた。
でも最近既読がつかない、送信取り消しもできなくて、、、
もっと話したい、もっと近づきたい、想いが溢れていく
今日も君からのLINE待ってます
君からのLINEの言を愛しつつそれだけだった憎めなかった
短歌
君からのLINE
君からのLINEは返ってきたらすぐ返したいし返ってこなかったら不安になる。彼氏のLINEは返信遅いと不安になるから通知はオフにしてLINEアプリの通知件数も見えないようにするタイプだった。でも気になってLINE開いてあーきてないなぁって。普段は即レスで返してくれるから何の用事も聞いてないのに返信まで何時間も空いたら不安で仕方なくなる。なんか悪いことしちゃったかな、もう冷められたのかな、返信するのめんどくさいのかな忘てるのかな、、って色んなこと考えて。でもLINE開いて返ってきてたら嬉しくって既読つけないように長押しで見て。いつ返そうかなーーとか返信したらまた返ってこなくて不安になるかなとか考えて。それであー沼らされてるなって思って。でも大好きだから、離れたくないから、ずっと一緒に居たいから。どんどん沼って抜け出せなくなって今もこうして返ってこない君からのLINEをまってる。こないってわかっててももしかしたらってブロックお互いしてないしアイコンは私が最後の旅行で撮った後ろ姿だから。まだ少しは気持ちあるのかなってそんなわけないのに淡い期待して。通知オンにしたりオフにしたりしながらまってるよ。また君からLINEがくるのを。
君からのLINEを開くだけで
緊張してしまう
君のために打ち込んだ言葉を
自分のために消していく
たった二文字の愛の言葉が
いつまでたっても送れない
君からのLINE…
僕が風邪を引いて、学校を休んだとき
君は元気の出るスタンプビームを
たくさん送ってくれたね
君が宿題を忘れたとき、LINEで僕を頼ってくれたね
些細なことで僕を頼ってくれたね
何気ない、君からのLINEがいつしか
僕の楽しみになっていった
でもある日、君からのLINEが途絶えた…
なんで、なんで…!
と、僕は神様に向かって泣き叫んだ…
君からの最後のLINEは…
"神様はね、たくさんのものを与えてくださるけど
たくさんのものをね、奪うんだよ"
君が寂しい時にしか届かない事は知ってる
暫く連絡がないということはもう寂しくないんだね
良かったじゃん
私は寂しいけど
//君からのLINE
通知を知らせる
その音は
私を呼ぶ
声にも聴こえて
文字から君の声が
聴こえてくるようで
文字だけじゃ
足りなくなっちゃって
電話なんか
しちゃったりして
–君からのLINE–
君からのLINEは来ない。君は私を知らない、でも私は君を好きだ、そんなことすら君は知らない。
お金で繋がれるのなら繋がろうとした、けれどそれもしないで私は妄想の君を抱きしめている。
繋がってしまうのは、怖い。
妄想が現実になるのは、怖い。
新たな未来が来るのは、怖い。
臆病者の私は、そんな言い訳をしてただのモブキャラでいる、そんなことを言って君を好きな人を敵対視するなんて、滑稽で愉快で笑う。
君からのLINE
好きだからこそ嬉しい。でもそれと同時に好きだから深く考えてしまう。言葉、絵文字すべてを。
どれほど経っただろうか、どれほど待っただろうか。来るはずも無い君の返事を待ちわびる。
毎日届く君からのLINE。
いつも既読をつけるだけ。
天気の話や食べたもの、綺麗な花、仕事の話。
嬉しい話、悲しい話、面白い話、何でも。
でも、私は読むだけ。
毎日届く君からのLINE。
あの時と変わらないアイコン。
写真もスタンプも君が紡ぐ文章一つ一つが
あの時と変わらない。
でも、私は読むだけ。
だって、あなたのスマホ解約したの。
LINEだって退会した。
アプリなんて残ってない。
充電だって切れてるんじゃない。
私が君をブロックしても、LINEを初期化しても、
毎日届く君からのLINE。
だから、私は読むだけ。
#君からのライン
キミからのライン…
待たなくなったのはいつからだろう
送っても意味のないライン
既読はつかないまま…
“やり直せないか?”
そう言ったのはキミ…
バカね…私
また騙されちゃった
騙されちゃうくらい
◯◯◯◯◯ょ…
でも…
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯…
口元だけあげたままの笑み、今夜どうですかって指さし
まるで価値の見いだせないその淡白に飲み込めそうな顔、なんて気味悪くてかわいい
泡立った胃液を吐瀉、空っぽになって転がって勝手に煌めいてる空き瓶
ああ所詮需要と供給までの無力な晩餐会をしましょう
ああ2人ウイスキーに絡まったバニラみたいよ、って一言声出してみれば
来たら奇跡
来ないのが当たり前
来たら嬉しい
来ないとつらい
来たら鬱陶しい
来ないとホッとする
来たら奇跡
来ないのが当たり前
時間が全てをリセットする
『君からのLINE』
一週間。
一ヶ月。
一年。
ずっと、待ってるから。
"私を見て"
『君からのLINE』
昨日友達追加したばっかりだってのに
たくさんのメッセージを送ってくる君
先月お互い仲良くなったばっかりだってのに
いつも僕と話したがる君
ありがとう
僕、楽しいよ
こんなに人と話すことが
楽しいことだなんて思ってなかった
また明日話そうね
だらだらとここで話をしたいから