『君からのLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題「君からのLINE」
いつものように「ねぇねぇ聞いて」
からはじまった日常に転がった愚痴大会
何度目かわからない「しんどいね」や
「もう嫌になるよね」の言葉。
吐き出しているうちに楽にはなるけど、
やはりどこかで息が詰まる。
そんなとき、ピコンと通知鳴って、
写ったメッセージに心が救われたんだ。
『____がいてくれてよかった』
どんな気持ちでそれを打ってくれたの?
言葉にしてくれてありがとう。
私も君に出会えてよかったよ。
昔の事
地獄だった事、物心ついた頃から、家は、地獄だった。学校からの帰り道、三つのカーブを曲がった時、家の煙が見えた。見える日は、母がいる。何も無い日は、父が酔っている。また、長い夜が始まる。酔った父を横目で見ながら、家事をする。母と、歳の離れた妹、弟が暗くなって帰ってくる。それまでに、掃除、風呂炊き、夕飯の準備をする。酒を持って来いの声。また、始まる。どこまで飲んでも、飲み足らない。母が帰ると、苛立ち始める。何とか夕飯を済ませる。テレビなんて見られない。子供たちで隅で静かにして、夜を過ごす。母を怒鳴る声、お前の里が悪い。里の癖だ。母をけなす。
酒がなくなると、買って来い。仕方なく、村の中心まで、買いに行く。また、飲む。苛立ちは増し、母に暴力。母と下の妹弟を外にいかせて、父のそばにいる。怒りの話を聞きながら、眠れず。呼んでこい、たたき直すと言う父をなだめて、一晩過ごす。明け方にやっと眠る父。
何とか、学校に行く。
週に一回くらい、父が、吐いたりして飲めない日がある。その日は、眠れる。回復したら、また、酒の日々。
ハクロウ病になって、認定を受け、仕事しなくても、日に1万くらいもらえるようになった40代後半。糖尿病にもなって、病院へ通うようになり、自堕落になった父。母は、隣町へ働きに行った。私が家を回していた。意欲のなくなった父。酒に溺れた。5歳.7歳離れた妹弟、病院へも私が連れて行った。小学1年の頃には、父の酒乱は、あった。父は、五人兄弟、二人の姉、二人の弟。それなりの家の長男。大事にされて、甘やかされて育っている。母も、10歳離れた姉。可愛がられて甘やかされて育っている。その二人が人の紹介で結婚した。母が父の実家に馴染めず、嫁いだ家を出て、自分の実家に帰り、それを受け入れた両親もどうかと思う。父は、家を出て、母を連れて駆け落ち同然、お金のない生活。三人の子供。
のちに、父は母のせいで、こうなった。その思いもあり、暴力を振るった。もともとの、甘やかされた二人。特に父は実家への思いがあったのか。
小学校、中学校、高校、つらかった。
いい思い出は、無く、人に知られないよう繕っていた。毎日が地獄。眠れない。
看護学校へ行って寮に入ってから、やっと、眠れた。家のことが気になって、土日は、帰るようにした。変わらなかった。たぶん、妹、弟は、辛い目にあったと思う。あまり、言わないけど。母はそれ以上。
三人は、やっと結婚した。何とか取り繕って、父の酒乱を隠し。普通の家族を装って。妹の結婚式の後はまた、飲みたいが始まり、私の夫が介抱した。
歳を取っても母をなじることは、やめなかった。父が亡くなって、終わった。その少し前はもう飲めなくなっていたけど、今思うと、一生かけてどのくらい飲んだのだろうと思う。なぜそんな人生だったのか。
地獄だった。その日々は、誰も助けてくれない。誰も知らない日々。つらかった。怖かった。終わらないと思っていた。殺されるかもしれないと思っていた。その日々が私を作った。
時々寝付けない日々があると贅沢だと思う。何も恐怖も無い、安心して眠れるのだから。
62になっても、これから歳をとっても、忘れることは無い。なぜ地獄だったのか。忘れない。忘れられない。身体もと心に染み込んでいる。
「君からのLINE」
いつもLINEをくれるのは君からだね
今度はこっちからLINEしたいけど
勇気ないんだよね
毎日お疲れさま😊
最近寝不足だよね。
やることも増えたし…
今が頑張り時なのかな?
旦那さんと話す機会を大切にね。
娘はまだまだ手がかかるけど
心は優しく育ってるから安心してね。
今は誰もが通る道!
たまにはアイスでも食べて
秋の夜長を楽しみましょ😚
直感じゃないけど
家の事とか、お風呂上がりとか
何気なくアプリのバッジがついてて立ち上げると
君からのLINEが1分前っっ!!
何?!このタイミング!!
「どしたの?」
「帰り道ヒマやから電話していい?」
「わーい!待ってる!」
この何気ない1分前のLINE
-君からのLINE-
見逃すわけにはいかないんだよね!!
たった1件の連絡に僕はたくさんの時間を掛ける。
きみを振り向かせるためにあれこれ考える。
たった1件できみを振り向かせられたら、
苦労しないんたけどね。
それでもきみを想い、考える時間が
僕にとっては、かけがえのない時間だ。
きみもそうだといいな。
「君からのLINE」
初期はドキドキ
そのうち連絡手段
その頃は空気的存在かも
藍の空の果て、
瞬く命を燃やす、あなた達
いずれ燃え尽きる、その日が来ても
生きた証を示す様に、光り続けるのでしょう
君からの返信がもう来ないことを理解しているのに、認めたくなんかなくて、未だにどうでもいい事ばかり言っている。
ねぇ……お願いだから何か言ってよ……
あまりにも君に構って欲しいからスタ連なんかもしちゃってさ、迷惑なのはわかってるんだよ。でも見てくれなくなった君も責任はあるんだからね……。
なーんて、全部八つ当たりだ。意味なんか全くない、ただの現実逃避だ。
……君の葬式から今日で1ヶ月経つんだってね、信じらんないよ。
君からのLINE
LINEが来ない。何故だ!何故よこさない。女房から勧められL INEを入れた。
「これで、娘も送りやすいと思うよ」なんて女房。それが…来ねえじゃねえか!
前は一緒に風呂にも入ってくれたのに…
今はそれも遠い夢のように霞んで行く。
時が経ち、娘は家を出て他県に行ってしまった。娘にとって私の存在感は、さらに薄れて行くのだろう。おそらく、俺は今透明人間。
それでも、娘よ!君からのLINEを私は待っている。
と、書いたものの、ほんとは娘とはとても仲がいい。L INEも普通にやりとりしてます。さすがに、お風呂は一緒には入ってはいませんが…以前(コロナ前)娘とファーストフード店に行った時、何を注文するか二人で相談していたら、注文受けに出ていた女子店員が「お客さん達、親子ですよね?仲良いですね!」って、そして「私、父親と全然仲良くなくて、娘(私の娘)さんぐらいの時は、父親とは全く話ししなかったです」と真顔で言っていました。さらに、注文した商品を受け取る時まで、いまだに信じられない!といった顔で私等を見ていました。私的には、ファーストフード店の店員が、お客とそこまで話して来たことの方が、はじめての経験で、びっくりした事を覚えています。
ここから入っちゃダメだから。
隣の席の君は机に線を引いた。
ちょっとはいいの?
ちょっとはいいよ。
妻となった君は布団を離して言った。
ここから入っちゃダメだから。
ちょっとはいいの?
ちょっとはいいよ。
君の心のラインはいつもぼくをブロックしない。
君からのLINE
『ノート見せてください!』
君からLINEくれるなんて
珍しいです
正直、嬉しかったりします
僕は写真を送りました
そしたら
『🐜➕10』
ってさ笑
僕がめーちゃ前に
君にふざけて教えたモノを
まだ覚えてくれたんです
二人だけの
LINEでだけの
可愛いルール
通勤途中のきれいな写真が届く。
自慢げな君の顔が浮かぶ。
困ったなーとメッセージが届く。
ハの字眉になった君の顔が浮かぶ。
踊ったスタンプが届く。
良いことがあったんだな~
笑顔の君の顔が浮かぶ。
😡
何かあったの⁇
怒っているのかなーそんな君の顔が浮かぶ。
今から帰るよ!
待ってるよ!
こっちが笑顔になる
君からのLINE
彼からのLINEが来ない。なんなら、既読もつかない。仕事は終わったはず。まだ帰ってる途中?
どこかに寄ってるのかな? 友達とご飯とか。
考えても考えても答えは出ない。
通知バーにはLINEの吹き出し。
君からのLINE。
君からは良くLINEが来る。既読は即つく。
仕事してる? 帰るの早すぎ。
どっか寄れよ! 友達いるの?
考える間も無く返事がくる。
人生そういうもんなのかな
あの夏の日
突然のさよなら
最後のLINE
何の猶予も無く
自分のせいにして 君は
後出しの理由を残し
一人 幕を下ろして消えた
脆さを露呈した一本の
切られた赤い糸の先は
血を滲ませて
虚しく空を泳いだまま
伝えられない願いを
胸の中で叫びながら
優しさの無い暗闇の中で
ただ時薬の中に身を浸した
秋
麻痺した心に 風が
季節の変わり目を教え
今
涙は 遠くなった
二度と結べない糸なら
もう望まない
分かっていた
だってあの日君は
振り向かなかった
「君からのLINE」
スタンプを探す間の空白部分の時間が少し長めで、それになんとなく安心している自分がいる
『君からのLINE』
題)君からのLINE
昨日半年ぶりに君に会った。
スーツ姿の君。
初めて見た。
何度かLINEする度に、
会う度に、
君とまだ付き合えてないんだという現実を知る度、
あなたを思う度、
胸が苦しくなる。
なのに、
なのにあなたからLINEが来ることに期待をしてしまう。
会いたいの4文字を
好きだの3文字が来ることは
私のLINEにはあるのかな。
東京、二十一時。今すぐ倒れ、眠りこけたい衝動を抑え、いつもの帰路を辿る。最近は仕事がやけに忙しく、愛しい彼女と一緒に居る機会は減る一方だ。
彼女の朝は早い為、人一倍早く寝ることが多い。それに比べ、私は朝は少し余裕があるが、帰宅は人一倍遅いのだ。そんな私と彼女が会えたとしてもどちらかが眠っている場合が殆どなのだ。きっとそれは今日も。
ただでさえ疲れているのに、そんな事を考えていると余計憂鬱になってくる。明日も仕事なのだ。そんな風に気負っていては明日の身体に響く。
気持ちを切り替える為に深呼吸をして歩き出そうとすると、鞄の奥底からバイブ音が響く。仕事関連かと思い、恐る恐る音の主を取り出してみると、そこに表示されていたのは彼女からのLINEの通知だった。今までこのような事はなかったので、内容を慣れない指使いで確認する。
そこに綴られていたのは幾つかのメッセージと写真が1枚。
『お仕事お疲れ様です。多分、今日も会えないですよね。』
『今日の夕飯の余りです。よかったら食べてください。』
『お気をつけて帰ってきてくださいね。』
その下に私の好物、肉じゃがが美味しそうに盛り付けられている写真が載せられていた。
きっと、仕事で疲れている私を労る為に作ってくれたのだろう。そう思うと自然と口元がが綻ぶ。
昔から無愛想にも程がある私の周りにはあまり、人が集まってこなかった。そんな私に人の優しさを教えてくれた貴女。たった数十文字のメッセージで私に力をくれた貴女。愛しい人からのLINEとは、こんなにも、暖かく、喜ばしいものなのですね。
嗚呼、貴女にも感じて欲しい。この感情を。そう思い、私は彼女にメッセージを送り、先程よりも軽い足取りで帰路についた。
君からのLINEは、いつも突然だった。
それはある時は朝日が昇る前のまどろみを目覚めさせ、ある時は昼下がりの空腹を忘れさせた。
だいたいそこに書いてあるのはなんでもないこと。でもそのなんでもないことが、私をほんのりと幸せな気分にしてくれる。君はきっとそれを知っていたんだね。
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君からの 言葉待ちわび 突然の
LINE通知に 心躍らす
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呼鈴が鳴る度飛び跳ねる、僕の心臓。
この絵文字を使う相手が僕だけだったら良いのだけどね。