『同情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
同情は傲慢の裏返しだ、唾棄すべき行為である。
同じ気持ちになってやったつもりになって、
可哀想だね、君の気持ちはよくわかるよ、だなんて
云いながら、心の何処かでは相手より優位に立っている
ことに安堵や優越感を覚えるのだ。
深く悩む者の前では、目線を合わせてやるだけでよい。
ひとの心に土足で入るべきではないから。
お題「同情」
同情
ちょっと聞いてよ
いつも君はそう言って
手間のかかるカレシのことを愚痴ってくる
やれ気が利かない
だらしがない
すぐ寝坊して待ち合わせに遅れる
あいつ、ひどいよね
そう言うけれど
僕は同情できない
だってそれでも君は
あいつのこと好きなんだよね
聞いてよ……
いつもと違うトーンで君は
僕を呼び出して話を切り出す
振られたんだ
別れようって
私の何が悪かったの
私、可哀想だよね
そう言うけれど
僕は同情できない
だって僕はずっと
君のこと好きなんだから
【同情】← change order →【巡り会えたら】
#同情
共感と憐れみは違う
あなたがワタシに寄せるのは
どっち?
白か黒かとか
YESかNOだとか
そんな明確な応えなんて
求めてないけど
同情なんて言葉に
このキモチを寄せたりしたくなくて…
誰かの意地悪な言葉に
あなたの気持ちを疑う自分が悲しくて
憐れみも共感も要らない
心からの信頼を
あなたに感じてるワタシだから
同情
欲しいのはそれじゃない。
たとえわからなくても、理解しようとして欲しかった。
そうだねって言ってくれたらもっとよかった。
同情してくれてありがとう
でもね
私はあなたに同情しない
《同情》
同情
私は今地獄のそこにいる…
皆「大丈夫?」「分かるよ!」と言う
知らないくせに…同情をするな…
ある日、同じ悩みを抱えてる人とであった。
私はその人にこう言った
「大丈夫?私も気持ち分かるよ!辛いよね」
と…すると、その子はこう言った
「私の方が!あんたよりも辛いのよ!分かるなん
て言わないで」と、皆それぞれ地獄のそこにいる
深さは違う。でも、底に居るのには変わらない
と…そう思った。助けているつもりで…同情をし
ていたのは私も同じなのかも知れない。
テーマ「同情」
自分には「同情心」と言う物を持っている。例えば、友達が泣いていたら自分も泣いてしまう。と言うような大事な物が持てている事に自分は誇らしく思える。なぜなら、相手の気持ちをわからないまま「同情」と言う偽の物がないと相手は気が晴れないからだ。
どれだけ同情があるのかなんて人それぞれだ。でも、そういうので良いと思っている。ただ自分達は相手を思いやりたいと言う一心で同情しているからだ。同情という文字が頭の中に無い人なんていないと思う。人は、一緒に過ごすことで感情が芽生えてくるのだから。
人間には色々な機能がある。感情だったり同情だったり頭の中でこの展開はどんな感情を出せばいいのかと整理して相手の心に寄り添える感じになれるのが人間のいい所である。よく耳にするのが「同情は捨てろ!」というのを聞くけれどそれは絶対に捨ててはならない。理由は、人と関わり会えなくなるからだ…
私には、好きな人がいた
あくまで、これは過去形だ
別に、好きな人に告白して
振られた訳とか、そういう訳ではない
ただ、冷めてしまったのだ
あなたの言葉を聞いてしまって
なぜ、あなたはそんな簡単に、毒をはけるのだろう
私は分からない
分かりたくもない
あなたのそんな一面知りたくなかったのに
ずっと、好きでいたかったのに
どうして
あの日のあなたの言葉が
ずっと頭をぐるぐる駆け巡っている
あぁ、苦しい
最悪な恋の終わり
お題:同情
同情されるのはあまりいいもんじゃないね
「可哀想に」「大変だね」「大丈夫?」「分かるよ」
とか言ってたって何にも思ってないんだろ?
何にも分かってないんだろ?
同情してくれって頼んでなんかいないのに勝手に
同情して分かったふりなんかしてんじゃねぇよ!!
どうせ何も出来ないんだから
でもこれは僕の独りよがりでしかなくて
同情してくれる人なんて誰1人としていない
「―――こんなことがあってさぁ」
「そっか。大変だね」
酔いが回った貴方は、最近の愚痴を話すようになった。あまり愚痴を言わない性格だから、溜まっていたんだろう。そんな貴方に、私ができることは同情しかなかった。
「はぁ……もう私やってらんない」
「分かる。そういう時ってあるよね」
「……分かってないくせに、分かってるふりしなくていいよ」
小声で貴方はそう言っていたけど、私には聞こえていた。でも、聞こえないふりをした。
いつもの貴方と違うから、ビックリして何も言えなかっただけだけど。
同情。
同情してた?
されてた?
小さい頃は
同情されてた自分に
「そのまま
大きくなっても
大丈夫だよ」と
言いたい。
両親と不仲で可哀想とか。障害があって可哀想とか。病気で可哀想とか。セクシャルマイノリティで可哀想とか。
マジョリティ側から発せられるそれが、全部鬱陶しかった。
マイノリティの中にも、マジョリティがあり、容易く私を踏みつけにする。
世界を滅ぼす力が欲しい。
「同情」
「その気持ちわかるよ。」
「辛いよね。」
あんたに私の気持ちがわかる訳ないでしょ。
別に同情してほしいなんて思ってない。
辛い気持ちがわかってくれるだけで私はいい。
【#02】
「同情」
ねぇ〇〇好きだよ。
嘘つかないで、
浮気してるくせに
見下してるくせに
大好きだったのに_。
”同情”しても意味ないな笑
同情という感情は1ミリも感じられない。何せ、相手が猫なもんでデカイ欠伸はするが、こちらに対しての気遣いが無いのが目に見えている。
そもそも、猫という生き物は人間のように悩みを抱えるのだろうか。聞いたところで、返事は決まってニャーンとしか泣かないから聞かないことにしよう。
でも、猫は好きだ。誰かに、無理に媚びるように見えず適度に甘えるスタイルがとても好みだ。
こちらも、ストレスなく暮らすことことができる。だが、猫と暮らして思ったことは自分は人と一緒に暮らすのは向いてなかったと言う事だ。
離婚2日目の私は、猫の同情を買いたい。
お終い
同情するって いいことなのか 悪いことなのか
ときどき 分からなくなる
「わかって欲しいけど わかった気にならないで欲しい」
っていう複雑でめんどくさい感情が
永遠に 私を悩ませる
#同情
カレもそうなのかな
私は難しい言葉は分からないから
分かるよ
としか言えない
こんなの励ましじゃない
いくらカレの気持ちを分かっても
そんなの少しの安心にもならない
悲しいよ
私は人の心も理解できないのかな
いいや
理解する気がないのだよ
カレには優しく接してるけど
他の人には鬼だ
興味もない
なのに人助けを学校で習ってる
おかしい
何故私は人助けをしているの?
カレが無事ならそれで良いのに
災いから守る
それが良いことと思って
実行した事はない
ただ成り行きで来ただけ
そこでたまたま運命の出会いをしただけ
それで私は変わった
カレを守るようになった
辛くても
悲しくても
気持ち悪くても
私はカレの身になって理解する事を頑張った
しかし障害の壁は厚く
たまに変な事も言ってしまう
そのせいで裏から
避けられた
人としての扱いを受けなかった私を
カレは手を差し伸べてくれた
カレはその時言った
同情するで
と
カレはちゃんとした人間だ
なのに何故同情する?
私は、私は知らなかった
カレも
そっち側の人間だと言うことを
#同情
「ねえ、どうしたの」
公園の隅で、顔を埋めた男の子を見つけた。
ゆっくりと顔を上げた彼は、涙で濡れた頬を上げて微笑んだ。
「同情ですか」
初めて会ったのに、同情も何もない。
返そうと思った言葉は、なぜか喉の奥に消えていった。
細められた目。その中に置かれた濡れた瞳に、言葉が飲み込まれてしまった。
大丈夫。ただそれだけ言うと、彼は再び顔を伏せ、少しも光を入れるまいと腕で顔を隠してしまった。
顔を隠すときに垣間見えた、悲しみに溢れる彼の顔。下がった眉に濡れた睫毛、噛み締めた下唇、顎に宿る涙の雫。
私は、見逃さなかった。
次の日も彼はそこにいた。
また、顔を埋めてそこにいた。
「ねえ、どうしたの」
彼は顔をゆっくりと持ち上げ、慎重に黒い瞳の標準を定める。
私は唾を飲み込んで、彼の瞳に視線を返した。
心に湧き上がるこの気持ちはなんと言うのだろうか。
「同情ですか」
そうだ、同情だ。そうに決まってる。
相手の気持ちは難しい。
同情すると、わかったようなこと言われたくないとか。同情しないとわかってくれてないとか。
話を聞いてほしいだけの時もあれば、慰めて気分転換させてほしい時もある。
結局はそれまでの相手との信頼関係による。同情されても好意的に捉えることも否定的に捉えることもできる。
最後に大切なのは、優しい言葉をかけるだけじゃなく、本当に困った時にどんな行動ができるかだと思う。