『刹那』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
綿あめだ!
もしかしなくても、綿あめの話をしてますね?
上質なかき氷でも、プリンでも、水まんじゅうでも、
ゆるいラムネでも、脂ののったお肉でもいいよ。
口の中に広がってふわっと消える刹那的な美味しさは、
いつだって、私が追いかけたくなる感覚だ。
簡単に形容できないそれをなんとか表現しようと、
口の中を探って、刹那の体験を思い出すのが楽しい。
セツナトリップって曲が好きだけど、今思えばとても
いい題名だ。自分の全部がどこかに持っていかれるのは
一瞬の衝撃で充分だって、みんないつ知るんだろうね?
あぁ、また何か口の中で溶けるものが食べたいな。
#13 刹那
『刹那』
今この瞬間を大事に生きたいと思う。
そう告げたら刹那的な人ねと君は笑うだろうか。
君と出会った奇跡があって
君と話してる内に恋に落ちて
今日結婚式を挙げようとしている。
二人きりの結婚式。式とも呼べないそれは、身分的にも金銭的にも両家に反対されている二人らしいものだった。
憐れに思ったのか仲のいい神父が来てくれる話だったが、聞きつけた家の者に捕まったのだろう。
自然豊かなこの小さな町にそぐわない豪勢な馬車が一台、教会に停まっているのが見えた。
ずっと監視がついているのは知っていた。
僕と違い、彼女は勘当されたわけじゃなかったから。
連れ戻されるのではないかと怯える体を抱きしめる。
お腹の子を潰さない程度に。
幸せになろうと言うと、君は眉を八の字にしたまま微笑んでみせた。
認知症ミステリー
相手が誰なのか、
何時なのか、
何の用件か目的もわからない
連絡先もわからかい
日付だけ決まっている約束
いつもの妄想
午前中は眼科の予約、
午後は入院中の父と面会のある
忙しい土曜日に...
謎だらけの約束を優先しようとする母
カレンダーへ書いとくべきだったと
後悔しながらも説き伏せる
後日、ふと母が気にしていた
自治体から来ていた健康診断の受診券
何気にみると裏に日付と時間の
走り書き?!
鳥肌がたつ。点がつながる。
信じなくてごめんなさい
わたしは母を観ているつもりで
実は観ていない
刹那に訪れる正気の断片
見逃してごめんなさい
[刹那]
怠けるのはいつでも出来る
努力するのは難しい
試合に勝つ、受験に合格する
そんな全てのことは
きっと刹那の努力の積み重ねで築き上げてきたのだと
僕は思う。
No.8
刹那
成人式で高校の同窓生にあった時のことだ。
2年ぶりに顔を合わせたわけだが、すぐに当時の雰囲気が蘇った気がした。互いを見つけ笑顔がこぼれた。
驚いたのは歩み寄った後のことだ。どちらからともなく、手を差し出し握手をしたのだ。3年間の高校生活で彼と握手したことなど全く無い。自分でも驚いた。なぜこんなことをしたのか。
おそらく、恐れ、ではなかっただろうか。たった2年だが、相手に聞かせる程のいい経験ができたか、不安があった。それが久しぶりの接触のときに、様子をさぐろうとして握手しようとしたのではないかと思う。
笑顔を見せ、近づき、言葉を交わす直前、その刹那でそんなふうに考えたのだと思う。
僕は自分に自信を持てない性質だしね。
でも、彼も同じように手を差し出した。今思うと、もしかしたら彼もそうだったのかも……。
いや、いい。それは彼の領分だ。僕が決める事じゃないな。
あれから会うことはない。
そのうち同窓会があるかもしれない。また握手するかもしれない。もしそうなったら、次の握手は前とは別の気持ちでできたらいいな。
刹那
一瞬の刹那の後 まるで時間が止まったみたいにゆっくり流れる。
棒高跳びのバーを背中から飛んで
スローモーションみたいな感覚で
上からマットを眺めるみたいに
体が刹那浮遊する。
バンッと言う音と共に気が付いたら
バーを体が飛び越えてマットに
背中が付いていた。
会場の音が刹那 無音になり
一瞬の静寂 遅れての歓声
仰向けからのガッツポーズ
その瞬間何もかもが報われた様な
達成感が胸の中から湧き上がった。
目が覚めて あなたと目が合う その瞬間、
その刹那が大好きなのです。
────刹那
君と目が合った、たったその一瞬で僕は君に心を奪われたのだ。
ここに楽しさを見いだせない。
いつもそれっぽい会話して過ごしてた。
長くてつまらないのが自分の人生だと思ってた。
何をしてもつまらない。
そんな僕は友達と音楽フェスに行くことになった。
今話題のアイドルやバンド
誰もが知っているようなミュージシャン。
様々な人達がステージで歌っていた。
この音と熱気にその刹那、
僕の止まっていた時間が動き出した。
歌っている人も聞いている人ももちろん僕も
目をキラキラさせて居た。
いつもは聞かない音楽に
音圧が目に見えるくらいの
音が僕の全身を刺激する。
音楽で僕の世界が色付いた。
次はどんな曲を聞けるかな
─────『刹那』
技術で、刹那を見極める。職人さんはなんて凄いのだろうか。見て、覚えて、継承する。失敗もある、そんな昔からの人の技術も、機械がやればパクりになる。人に何も伝承されないから、難しいところだ。やってることはほぼ同じなのに、職人が丁寧に作るもの、機械が丁寧に量産するもの、どちらが好きかと言われると、感情が入るからやはり人と答えてしまう。その判断も正しいのか私には、まだ早くてわからない。
刹那…
もう一度会えるだろうか 陽炎は
波乱を残し刹那に消えた
君がこちらを振り返っただけだった。
刹那、恋に落ちた。
振り返ったその瞳が美しかった。光を纏っているような煌めきを持っていた。それを見た瞬間、恋ってこんなに簡単に落ちるものなんだと知った。
時間なんて要らない。
それは、極めて瞬間的に起きた出来事だった。
『刹那』
刹那。
そんな言葉を聞いて
私はアニメの言葉を思い出した。
「たとえあなたが写実体でも、私にとってはあなたが
オリジナルだったんだよ。」
一言一句あっているかと聞かれると
あっていない所もあると思うけど
何故か印象に残っている言葉。
『刹那』は小説で出てくるくらいで、日常で使ったことは一度もないです。
調べると色々な文例がありましたが、中でも一瞬だけ現れてすぐに消えてしまう美しさを指す「刹那的な美しさ」「刹那的な美」という表現が素敵だなと思いました。
この表現ですぐに思い浮かんだのは「桜」。頭の中で満開の状態からハラハラと舞い散る美しい桜の映像が浮かびました。
今回のお題は難しかったですが、言葉を知る良い機会となり感謝しています。
〜お題『刹那』〜
(刹那。)🦜
・無限とも 思える、
時の 流れの
中で
《僕の 生きられる 時間は、
刹那的、
時間・・。》🦜
青い海とそびえる山々。
眩しい陽差しの中を
車で走る。
稜線に連なる風力タービンは緩やかに回る。
自由なその刹那は時を超え
重なり風となり
走る車の軌跡となり
流れていく。
鼻の先の日焼けのあとは
心地よく疲れた一日の証。
「刹那」
その男は、ある日突然店にふらっとやって来た
表に貼られた求人広告を見たらしい
「3ヵ月だけ働きたい」と言う
見るからにやる気の無さそうな、掴み所の無さそうな、まるで生気を感じさせない雰囲気が、かえって強烈な個性となって彼を包んでいた
私のポリシーからはおよそかけ離れた彼を、今までの私なら
「ごめんなさ、丁度決まったところなの」
とやんわり断っていただろう
でも、ひょろっと背の高い彼に見下ろされ、その顔の半分は覆っていそうな前髪の奥にある彼のその瞳に強く惹かれるものがあった
色彩をほぼ感じさせない暗い瞳だったが、どこまでも澄み渡るようなその眼差しが私の嘘を見透かしているようで、私は言葉を詰まらせた
次の瞬間頭とは真逆の言葉が口を突いて出た
「今日から働いて」
この瞬間、私と彼との激しい刹那的な恋が始まっていた
フィロ
『刹那』20/168
私たちの生きる時間を細かく斬り刻んでいくと、やがて前後の関係は消失し刹那が世界に点在するようになる。
このことは、写真に似ている。
写真は世界から刹那を切り取り半永久的に保存する。
その時写真の中のものは時間から離脱し生き続ける。
対して、動画は何百の写真を繋げたものだ。
それは何百の刹那を集めたもので、ご存知の通り動画は時間の流れとして自然に適っている。
刹那というもの自体には時間という概念は存在しない。
しかしそれを集め繋げると次第に時間が生まれてくる。
ゆえに世界とは刹那の集合体であり、私たちは刹那刹那を生きている。
夏の匂い。夏の雰囲気。大好きだけど分かってる。すぐに過ぎ去っていってしまうと。あとに残るのは堪らなく寂しい気持ちだけ。
だったら、楽しめばいい。思い切り短い時間を堪能すればいい。
お休みなさい。(朝ですが、)
文章力を向上させてみたくて
このアプリを初めて見たが、
一発目のお題が
『刹那』で難しすぎた。
こうやって自分が文章を
書いている間にも、
新しい素敵な作品が刹那に
投稿され、作られていくのだろう。