『冬休み』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
朝の庭 一面雪のレース模様
小鳥の声もキラキラ響く
どんど焼き 櫓から達磨飛びだす
清々しくウイルス爆ぜ散る
♯冬休み
特に何をするわけでもなく
大人しく寝て
美味いもん食べて
また寝る
そんな冬休み
夏休みより短いくせに、
互角みたいな面しやがって。
切れたのだ。今度こそ切れたのだ。終ぞ切れはしなかった我が堪忍袋の緒は満を持して大手を振って怒髪天ついて切れたもうた。
凪いだ水面のごとき心は噴き出す間欠泉の如くどうどうと荒れ狂い、固く引き結んでいた口はぐわと開かれドラゴンの咆哮もかくやと言った叫び声を吐き出している。
「くたばれ!冬休み!」
罵声は炎となって放射され、すぐ横を全速力で駆けて行った男児を人型の炭にした。
◇ ◇ ◇
「ガキが多いと思ったら冬休みか…あ〜うるせえ」
トイレットペーパーを求めて最寄りのスーパーへ訪れてみればこのザマである。自動ドアがご開帳した途端に子供達の悲鳴にも似た鳴き声があちらからもこちらからも向こうからも発生している。
平日の午前中からこの騒ぎ。季節は冬。今は12月。
答えはすぐに導き出された。冬休みなのである。
あちらこちらで駆けっこ追いかけっこ。そちらでは買い物カートを全速力で押し走り。そこらでは我が子の奇行愚行が目に入らぬ、いや奇行愚行と判断する脳のない親御様方が店内を徘徊している。
「この世の地獄かよ」
自動ドアが開くだけでこの不快さ。立ち入りたくはない。しかし己の尻を拭う物を手に入ればならない。
昨晩買い忘れた己が憎い。だが昨晩の己の尻拭いは己でしたければならない。
子供という生き物に罪はないとは理解しつつも、あの甲高い声と意味不明な言動には不快さを覚えずにはいられない。
「まあまあまあ、悪いのは子供じゃなくて頭パーの親だよな。親を憎んで子を憎まず…」
迅速に便所紙を購入し去ればいいだけの事。心頭滅却すれば何とかもまたなんとかなのである。
走り来る子供達を避け、周りを見ずにカートを操る老人を避けどうにか目当ての物を掴みようやく精算を済ませた時の開放感たるや。
あばよ、と自動ドアをくぐろうとした瞬間。
背後、店内で「くたばれ!冬休み!」と女性の怒声が上がった。その異様な叫び声に驚愕しないわけもなく、思わず足を止めてみると突然レジが並ぶ通路の傍で何度も何度も赤い炎が吹き上がるのが見えた。
数泊の間に老若男女の悲鳴が伝染してして行く。
「…好奇心は猫をも殺す!」
こんなものもう、逃げる以外の選択肢はないのである。
足早に店外に脱して振り返って見れば、ガラス張りの壁から店内の様子がちらほらと見て取れた。
年若い女性の口から吐き出された炎が子供達やその親らしき人々を次々と焦がして行く。
つい先程まで人間だったそれはてんでよく焼かれているようで、絶命し動きを止めると床に倒れ込む。
それは倒れ込んだ衝撃でばらばらに砕け、人間であった面影を無くしてしまうのだった。
女性は的確に子供とその親を選び判断しているようで、遅れて店外に逃げ出して来た客の中には少なくとも子供と呼べる齢の子はいなかった。
人々は警察へ通報するのも忘れ、その異様な光景に呆然と見入っていた。
全ての親子達が炭の塊と成り果てた頃、件の火吹き女が落ち着いた様子で店外へと出てきた。
遠巻きに自分を見る人々に向けてだろう。女性は地面に視線を向けたまま「…辰年だから!」と叫ぶと脇目も振らず走り去ってしまった。
女性を追いかける勇気のある者などひとりもいなかった。
「…冬休みってこええなぁ」
お題『冬休み』
冬休みはとても短い。少なくとも私が過ごした冬休みは短かった。
友達と遊べる時間も短かった。距離のこともあるが、シンプルに外が寒いからゲームで通信して遊んでいた。
外遊びを例えるなら、もちろんかまくらはつくった。周りの雪をかきあつめて遊んだ。
雪だるまも作ったし、雪かきもした。変わり果てた世界をブーツで探索もした。雪の積もった神社は本当に静かで、雪のふる音すら聞こえてきそうな程だった。
冬休み
1月1日午前0時にお家をでて、家族と初詣をしてみたい。……
寒い、寒い、寒い
あと何回寒さを数えれば
君と会えるかな
学生の頃は冬になるとやはり楽しみだったのは冬休み。大荷物を両手に家まで帰るのもまた楽しかった。宿題のワークがちょっとだけ煩わしかったけれど、その分遊びがうんと楽しく感じた。雪で作るかまくら、雪だるま。クリスマスのプレゼント。お正月にいとこと遊ぶゲーム。もう冬休みは無くなったけれど、どれもこれもが思い出になって、年末になる度に蘇る。
冬休み
冬休みは嬉しい
寒いけど寒いからこそ家でゆっくり
休める時間がとれる
こんな幸せはないです
どこか近場を散歩してランチして
疲れたら家に帰ってこたつでまったり
それが可能になる
冬休み
冬休みっていいですね
「冬休み」
いつになっても、休みは嬉しい。
嬉しい反面、終わりが来ると思うと
とてつもない、寂しさに襲われる。
いつの日かそんなことを思わなくても済むような、
日常を送れるのかな。
『冬休み』
そういえば、良いお年をって言うの、忘れてた。
駅のホームで電車を待っているとき、ふと思った。そんな大したことじゃない。明日から冬休みなんて言ったって、どうせ連絡は取り合う。きっと、たぶん。
クリスマスも過ぎて、もう年末だなんて、正直信じられない。まだ年が明けてから数週間しか経っていないように思う。あの日から1年経つのか、としみじみ思ってしまう。いけない、そういうことを考え始めると、二度と戻って来れなくなる。私の思い出は鮮やかすぎる。こんなに冷たい、まるで氷に包まれた一色の世界に、いくつもの極彩色を散らす。そのせいで、夜はいっそう寂しくなる。思い出も幻想なんじゃないかと思ってしまう。存在しない記憶が、思い出として残っているように感じているだけなんじゃないか。そんなの、悲しい。
言うの忘れてた!良いお年をー!
通知が降ってきた。それは、私の好きな人。今年、1番初めに私に「あけましておめでとう」と連絡をくれた人。冬休みで楽しみなことなんて、それくらいだ。あとは、もう、過ぎ行く思い出と、薄れ行く記憶を繋ぎ止めようと必死になるだけで、だから、だから、冬休みなんていらないの。
あなたに毎日会いたいの。
お題「冬休み」(雑記・途中投稿)
……冬休みってもう少し前からでは??
まあ確かに一応仕事納めが終わって翌日だから、「大人の」冬休みかもしれないけども。
個人的には、短くて忙しい割に夏と同量の宿題が出るから大嫌いだった(季節としては夏より断然冬派)
『冬休み』
私の冬休みは、忙しい。始まってすぐ、大掃除をしないといけないなぁ…と考える。年末年始は母と妹家族が泊まりにくるからだ。
去年はもっとちゃんと掃除をしたのに…今年は拭くだけで終わりそうだななんて考えたり、せっかくだから少し整理整頓もするかととか。
今日は手帳に書いていた、大掃除の日だった。朝から洗濯物を早めに回して朝ご飯も早く食べた。それから今。
クッキーを焼いて食べている。
私の冬休みは忙しい。ダイエットだってしなくちゃいけないのに。頭の中で考えただけで掃除が終わればいいのに。
今年の年末年始は、冬休み、と呼べるほどの休暇ではありませんね。
なぜなら、ここ一年の毎週の仕事量と大して変わらないからです。
ずっとのんびり、好きなように生きることのできた一年でしたね。心から楽しめた日もあったでしょうか。ずっと心が曇ったまま、という様子ではなかったですからね。
次の一年は、もっと楽しく過ごせるように、俺たちもお手伝いしますから。ですから、日々いい気分で、幸せでいてくださいね。
冬休み
読み終えた本積んで
退屈しのぎ
教育テレビ
12/28「冬休み」
短歌004
長期休みに借りた本は爆速で読んでしまう子どもでした。
『冬休み』
冬休みにしか会えない友人がいる。
飲み会の話題は、一年間の総括だ。
何があったか、何が心に残ったか。
お互いに報告し、来年もよろしくと言って別れる。
友人は知らない。
自分が閻魔であることを。
審判のときには、省略できるね。
年末年始を迎える休み
夏休みと比べて短いと思っていたけど、子どもはクリスマスあたりから休みらしい。
休みが長い
年末から休みで、掃除や家のことやって、年始は実家行って、なんだかんだバタバタするのが冬休み
実は休みといいながら1番忙しい時期かもしれない
「冬休み」
冬休み。
今日からやっと少し長い休み。
嬉しい!と私は思った。
今年こそ、今年こそ充実した冬休みを過ごすぞ!
……毎年そう意気込んで、気がつけば冬休みが終わる。
だから俺は決心した。
完璧な計画を立てようと。
まずは惰眠を貪って、朝飯という名の昼飯を食べる。
適当に読書して、おやつ食って、ついでに昼寝もしようか。
そんで晩飯食って、風呂入って、寝るギリギリまでゲームしてしまおう。
……よし、我ながら充実した完璧なだらだら具合!
そうと決まれば宿題を秒で終わらせるぞ!
こーゆーのはやらないと後々苦労するし内申にも響くからな。
いつも規則正しい生活をしてしまうから、今年こそだらだらしてやる!
俺はやれば出来る子おおお!
年が暮れていく。
一週間の今年を残して始まる冬休み。
今年の思い出に想いを馳せながら、もう手に届かない目標を横目に過ぎ去る時間をだらだら過ごすだけで新しい年になる。
何をしなくても訪れる新年を、どんな気持ちで迎えよう。
#冬休み