『冬休み』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「いらっしゃいませ~」
私·中田は、接客業をして早20年。高校を卒業してから、接客業でしか働いたことはない。
ロッカーで着替え中、隣の子がちらりとこちらを見た。
「中田さん、年末年始休みとらないんですか?」
去年入ってきた後輩が私に問う。
「私が休んだらお店が回らないでしょ」
「でも、クリスマスも休みとらなかったじゃないですか」
「そりゃぁ一人でクリスマスすごすより、仕事してた方気が楽だからね」
そっかー!、と後輩は納得していた。
「それに連休あっても、やることないし暇だし」
「それじゃぁ、学生時代はどうしてたんですか?」
「え?」
「夏休みとか冬休みとかあったはずですよね? 暇してたんですか?」
「部活したり、バイトしたり……」
「お年玉もらったり親の実家行ったりとかは?」
どうしよう、20年前の記憶がない。
私は着替えの途中でフリーズした。
冬休み、20年前の、人生最後の冬休み、私は何をしていた……?
「あ、気にしないでください、気にしないでください!」
後輩はあまりの真剣な私をみて苦笑いをする。
そして私は今年も冬休み、もとい、年末年始も仕事三昧なのであった。
【冬休み】
お休みに入る前に食べ物を沢山買った。飲み物や、時間を潰すための本、ゲーム、お菓子、色んなものを買い溜めてーー。
いざ!冬眠!
冬休み
人生であと何回冬休みはあるのかなあ?
今年は予定がない。
年を重ねるにつれて予定が薄くなる。
と、思ったけど
まだ冬休みは始まったばかり
冬休みが終わるまで
どんな冬休みになるのかはわからない
今年最後に出会う人は誰だろう?
来年最初に出会う人は誰だろう?
楽しみだ
冬休み
「冬休みになったらおばあちゃんの家に行くことになっていたけど、どうしても行きたくなかったからバックれてやった」
そう答えたのは、まだ十代の|友香《ともか》。
お母さんのおばあちゃんの家とはいえ、今迄ずっと会っていないのだからそんな所に行きたくなんか無いのは当然のこと。
捜索願いが出されてるのかどうか分からないけど、今のところ帰る予定は無いという。
原因は学校にも家にも自分の居場所が無くて窮屈だったこと、そして、母子家庭だったとはいえ、高校生の|友香《ともか》のバイト代迄母が取り上げることに対して苛立ちを覚え、そのせいで学費が払えず退学させられそうになったことが引金となったのだ。
もうどうにでもなれという思いから家を出た友香は、最初は友達の家に泊まらせて貰っていたものの、ずっとそれが続けられる訳もなく、気が付けば寝床を提供してくれる人を求めSNSでハッシュタグに神待ちと書き込むようになる。
帰る場所を失った友香に出来ることは他に思いつかなかったので、そんな日々を繰り返していたけれど、エッチ目的で様々な立場の男性が泊めてくれるので、寝床に困ることは無かった。
【何でもします泊めて下さい、都内で彷徨ってます】
【なら家来る?】
こうやって、友香は住まわせてくれた人のエッチの相手をしながら生きるようになっていたけど、それでも家にいた時よりはマシだったらしい。
だから、デリケートゾーンが痒くなることや、体調不良になることにも我慢できたという。
ところがそんなある日、熱っぽい状態のままフラフラと夜中に街を徘徊していると、支援団体の女性の人が声をかけてくれて友香を保護してくれたのである。
そんな友香は今は支援団体に支えられながら、同じ境遇だった人達と一緒にシェアハウスで生活をして生計を建てており、昼間の仕事にも就職し、あと少しで通信教育で高校も卒業予定らしい。
冬休みの出来事は良くないことだったけど、友香にとって支援団体との出会いは救いになったようなので、「これからも友香を応援して行きます」と、支援団体の女性は力強く語ってくれた。
冬になると、あなたに会いたくなる
だから遠くにいる分声だけでも聞きたい
たくさん電話したいな
年末年始は休んでいるのかわからない。
忙しいし楽しいし、その反面疲れるし眠たいし。
でもなんにせよ、めでたいということだ。
新年を迎えられる喜びは大切な人と過ごそう、というのが冬休みなのだろう。
世界的な地球規模の配慮が冬休みと言えるのかもしれない。
私にとって最後の冬休み辛い
特に何もしてないどうしよう一生後悔のない冬休みにしたい
#10 幸せな冬休み。
何もせず、のんびりと時間を過ごした。
___冬休み
"冬休み"
小中学生の時は宿題を後回しにして残り数日で思い出して慌てる笑
今は無いから楽
バイトで忙しい笑
冬は雪遊びが1番だけど雪で遊んでる子見ると元気やなぁ〜って思う笑
この前学校で1年生の子が雪で墓石みたいなの作っててびっくりした笑
「冬休み」
冬休みは年末年始を迎える中でのお休みだ。
子供の頃は、クリスマスがきてその後のお正月に貰うお年玉や新しい年を迎えた時の何かワクワク感を感じていた。
人生やり直せるなら、そのワクワク感を持ってた小学生の時代に戻りたい。
とんでもないことを承知で言うとそのワクワク感だけをずっとループみたいに味わっていたい。
絶対にムリだけどね(  ̄▽ ̄)
おもろいおばさん
冬休み
年末と新年の
狭いところ
あいだに
もぐり込んで
この瞬間に
何を振り返り
何を思い描く
かたまらない
気持ちを持って
変わる時くらい
ジッとして
迎えたとしても
きっといいよね
時を運ぶバス
年を重ねるまで
ゆっくり待つよう
バス停に立ち尽くす
そんな冬休み
師走になった 一年が早く感じる
街はきらびやかに輝き
新しい年の準備をする
ある人はギリギリまで働いて
ある人は仲間と一年間の余韻を楽しむ
冬休みになるとみんなそれぞれ
冬の楽しみ方を覚える
こたつに身体ごとはいってみたり
みかんを食べながら本をよんだり
ねえ 頭に情景が浮かぶでしょ
それってすごく幸せな事だし
あなたはきっと幸せなんだよ
お題 冬休み
夏休みよりかは楽な課題
朝は布団から出れずに二度寝を繰り返す
あっという間に時は流れいつの間にか1月
そろそろ周りも慌ててくる頃
今日が終われば明日は学校
最後の冬休みの日に一言おやすみ
大事な休み。長期の休み。
愛する君に、会えない休み。
次会った時、どんな話をしよう。
悩みながら、私は課題を開いた。
今年はあなたにいつもより多く会える
それでも会えない期間はあって
次にあなたと会う時には
あなたと会えなかった間も頑張りましたよ
と報告できるようにする
冬休み
雪が煩いカラフルな世界を覆い隠してくれた。ストーブの匂いが夢の世界へ連れて行ってくれた。逃避行だった。冬休みのことだ。
冬休みに遊ぶ友達や子供を見ていつも思う。良いなぁ。僕と変わってくれないかなと。だがそのようなことは起こらない。私はそう思いながら今日も家で勉強をして寝る。
休み
こんなに特別だったこと。
頑張った後の休みだからこそ最高なこと
思い出した。
「冬休み」
夜中めずらしく家族で出掛けて
初詣に行った。
みそ田楽、甘酒、お寺さんの息子がグレたとかどうでもいい話をしながら除夜の鐘を待つ。
こんな夜中に人出がたくさん。
それだけでワクワクした。
冬の張り詰めた澄み渡る空気に触れると思い出す。
学生時代の冬休み。
大晦日の思い出。
双願
さよならの言葉
失いの雫は
風に吹かれて
天空に舞い散る・・・
哀しみの微笑み
囁く息吹き
揺れる想いが
記憶に刻んでく・・・
鮮やかに描かれた
夢の破片
叶わぬ儚さ・・・
絡ませた細い指は離れ
薄れ逝く姿を
視続けた
最後に交わした口付け
冷たくなる躰
抱き締め
寄り添い瞼を閉じては
大切な想いを
繋いでく
此の場所で
何れ 私は・・・