『冬のはじまり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
冬のはじまり
吐息が白く見えるね…少し寒くなり始めた夕方、少し身体を屈め乍ら、でもちょっと嬉しそうに微笑う君…寒いから、と云いながら、私のコートのポケットに手を入れていたのを、やっぱり…とまた出すと、手を握ってきたね…矢張こっちの方が暖かいよ、とちょっと冷たい手を絡めてきた…私、寒いのは苦手だけど、こうして手を繋ぐ口実出来るから好き…頬をほんのり赤らめ乍ら、小さく呟く君の声が、胸で響いた…初めて過ごす二人の冬は、寒いけれど、少し火照る事になりそう…
朝の散歩が面倒で辛くなる
何が面倒で辛いかというと
まず、
たくさん着込むのが面倒!
夏ならTシャツと短パンで
済んだのに…
次に
玄関でシューズを履くのが
辛い。
厚手のソックスと
シューズのかかとが硬くなってるせいで
すーっと履けないから!
そして、玄関を開ける行為が
追い討ちをかける!
一日の最初の冷たい外気が頬を刺すから!
そう感じたら
『冬のはじまり』
明日もがんばろ!
まー
冬のはじまり
冬のはじまり
それは、1年で1番長く感じる季節のはじまり
指先が冷え始め
肌着が一枚増え
暖かい飲み物が増え
ホッカイロが必要になる時
私にとっての冬のはじまりは
レッグウォーマーを
履き始めた時
窓の外を眺める
庭の植物たちが
心地良さそうに
太陽に照らされて
ゆらゆらと
風に靡いている
私もつられて
庭に出て日光浴
気持ちいい
過ごしやすいこの日々が
続いて欲しいと
願わずにはいられない
少しずつ近づいて来るだろう
いや、極端な時もある
今年はゆっくり到来して欲しい…
日々刻々と
太陽の光が遠く低くなり
庭は長い影で覆われ暗くなる
北風が強く吹き抜け
庭へ出ても早々に部屋へ戻る
会話にも
「寒くなってきましたね」
挨拶と共に出る言葉
そろそろ近づいて来ましたね
布団から出られない季節が
こたつが恋しくなる季節が
鍋が美味しい季節が
冬の始まりはこれからで
今年はどの様に過ごそうか…
[ #30. 冬のはじまり ]
出したくなかった「オイルヒーター」を
物に溢れた押し入れから出した
肌寒くなってきたと歳を重ねる度に
感じるなんて しかもまだ冬の始めなのに
仕方なく出したわけだ
電気代が多少かかるのが難点だが
春の暖かさというか
そんな温もりを感じるからオイルヒーターを
使うわけで
猫たちも何だか喜んでるみたいな
俺の妄想だが.....。
季節の中で、冬がなんとなく1番好きな
気がする
だから死ぬ時は冬がいい
弟は夏に死んだ 腐らずに死んだ
焼け死んだから
だから俺は冬に死ぬつもりだ
チャーム・マーキー
いろとりどりの葉が落ちて
土に還っていく匂いがする
澄んだ空気の匂いがする
星空が鮮明になってきた
そうだ、温かい珈琲を淹れよう
『冬のはじまり』
「冬のはじまり」
きれいに色づいた紅葉が終わり、病葉が落ち始める。
クリスマスやお正月まではまだちょっと遠い
このちょっとしんみりした空気がなんとなく好き。
ちょっとだけさみしい私が許される気がするから。
冬がはじまれば、私の抱えている人に言えない感情も
白い息に溶けて空に消えていく。
今年もはやく、冬がはじまればいい。
○○○○私の話○○○○
冬って聞くと、「雪が溶けると何になる?」という
質問を思い出します。
「水」という答えもありますが、
私は「春」と答える人に惹かれます。
(私自身は初めてこの質問されたとき「水」と答えました)
雪が溶けて、水になれば、春が訪れる。
現実的な人、先を見据える人、夢をみる人…
私が知っているよりも、もっともっと色んな人がいて、
世の中にはたくさんの疑問や謎があふれてて、
疑問の答えも一つじゃなく人の数だけある。
そんな当たり前のことを、この質問を受けたとき
私は知り、嬉しくなりました。
と、いう自分語り失礼しました(笑)
午後の陽差しが
部屋の奥までとどき
加湿器からたちのぼる
蒸気の影が壁に揺れる
めくるページが眩しくて
カーテンを少しだけ引いた
「冬のはじまり」
#260
ボクはいつも目ざめると思うんだ。
(あぁー楽しいユメだった。
はらぺこだ、もう起きよう)
そしてワクワクして起き出したとき、
楽しかった事だけしか覚えていない事に
がっかりする。
動く前にユメの事を
もっとよく思い出しておけばいいんだ。
…それを毎年繰り返してる。
もうそろそろ冬が始まる。
お腹はパンパンだし、
寝る所も決まった。
準備万端。
あとはこれから見る
楽しくて幸せなユメを
忘れない様に、
気を付けて起きるぞ。
大丈夫、暖かくなったって
慌てなければ、いいだけ。
楽しみだな。
春。
ーーー冬のはじまりーーー
お題 ☞ 冬のはじまり
通学路に、大きな公園があるんです。
大きなといっても、あんまり人足の多い場所ではないんですがね。
原っぱが中央にどーんとあって、周りに2人がけのベンチがいくつかと、ちょっと錆びたちっぽけな遊具がぽつぽつとある感じ。
外側が木々に囲われてる上に住宅街の端にあるんで、夕方になっちゃうと人さらいでも出るんじゃないかって思っちゃう。
でも、この寂れた感じがほんとにいいんですよ。
春。入り口から入ってすぐ左に、この公園唯一の桜の木があるんです。とんでもなく年寄りな木で、結構な量の根っこが地面から出てます。お陰で椅子代わりに座ると、結構いいお花見場になるんですよ。時々イモムシが降ってきますが、そこはご愛嬌ってことで。
夏。この公園、緑だけは本当に多いから、真夏日でも結構涼しいんです。特に、木陰にあるブランコで遊ぶと一際風を感じられて、それはもう最高です。クーラーなんていらないってくらい。まあ、時々後ろの木の枝に突っ込みますけど。
秋。紅葉や欅なんかの木が本領を発揮してきます。清掃の頻度が少ないんだか、よく落ち葉が積もりっぱなしになってますけど、栞の材料に困らないです。銀杏爆弾も、塩で炒って美味しく食べられるので結構気に入ってます。
そしてなにより、冬。さっきから木の話ばかりしてましたが、中央は平地なので雪がとっても綺麗に積もります。大して誰も利用しない公園なので、初めの頃に作った雪だるまが雪解けが始まるまで残ってる、なんてことがよくあるんです。なんというか、公園全体が私だけの庭になった気がして、充足感に満たされる感じがするんですよね。
近ごろは冬でも雪があんまり降らなくなってしまいましたが、今年はどうなんでしょうか。気温はもうだいぶ下がってきていますけどね。
暫くはただ寒いのも我慢して、年百年中一緒にいてくれる、私の大切な友人の変化を見守っていくつもりです。
冬の始まり
白い街の風景、
クリスマスで賑わう街中、
肌寒くなる冷気
この冬らしい風景や気温が
私にとってはなんだか
冬の訪れを感じれて好きなんだよなぁ
冷たい風が私を押してくる
追い詰められて
苦しくなって
自分の温もりに頼ろうとしても
もう冷めていた
より所を無くした私は
きっともう冷めきっていた
より所が
温かさが
心に染みる
もう
苦しく感じてしまうのだから
冬のはじまり
君がいなくなって一年が経った。
冬だ。
冷たい風に吹かれながら、私はひとり家路を辿る。
冬の始まりは冷たさだと思う。頬や足等の肌から伝わって来るそれは、私に暖かさを求めさせる。
朝起きて、口の中が渇いてると、冬が始まったと思う。
押し入れから、コートを出すのもそうだ。
布団が出るのも、億劫になる冬は、早く終われと思うが、花粉が控えている。
自分に魔法が使えたら、
気温が完璧な秋の日を300日にしたい。
残りを春夏冬で、三等分にすれば、
日本は、平和になる。
生きて会おうねと小突き合い手をつなぐ花温かく光るまで午後
『冬のはじまり』
思わず身震いした。
「ううっ、寒っ」
家を出て、最初に吐き出したため息が白かったから、沈んでいた気持ちが少しだけ浄化された気がした。
冬のはじまりは、いつも透き通った尊さと澄んだ空気を連れてやってくる。
"冬のはじまり"
「う〜寒っ…」
食材の買い出しから帰って、台所の流し台に買ってきた物を置き、自身の手を見る。
指先は赤く、氷のように冷たい。指の関節も、何かに制限されているかのように軋んで動かしづらい。
暖かな息をかけながら、少しでも指がスムーズに動かせるように両手を擦り合わせる。
「う〜…」
ふと、窓の外を見る。白い綿が灰色の曇り空からフワフワと舞い降りている。
「あ…」
初雪だ。
──俺が中に入った時に降り始めたんか?
一旦台所を出て、台所よりも大きな窓がある処置室に行き、窓に近付いて外を見上げる。
雪が舞い踊りながら降ってくる様子はとても幻想的だった。
──まるで、スノードームの中にいるみたい。
ほう、と息を吐く。そして時間を忘れてしばらく、窓の外に見蕩れていた。
「……っ、駄目だ駄目だ。早く買ってきた物仕舞わなきゃ」
頭を振り、いそいそと台所に戻った。その頃にはもう指先は十分に暖まり、関節も思い通りに動かせるようになっていた。
君が「彼女できたんだ」って
嬉しそうに報告してくれた時期が
もう一度やってきた
君のことは
恋愛としてじゃなくて
友人としての好きだけど
周りからは理解されないから
彼女ができてからは疎遠になった
久々に君からきたラインに浮ついて
わざとハートの絵文字送ってごめんね
次の彼女はさ、
女友達に会える彼女にしてよ
【冬のはじまり】
#冬のはじまり
通学路を歩く帰り道、
隣で歩くあなたとの距離が少しだけ近くなる。
「ん?どうした?」
「んー、ちょっと寒かったから…」
「そっか」
照れ隠しで誤魔化したけれど、きっとあなたは
手を繋ぎたい私に気付いている。
だって私の右手はあたたかくなったから。
春の終わりに付き合い出した私達。
夏は恥ずかしくて、誤魔化す事もできなくて、
あなたと手を繋ぎたいって言えなかった。
優しい彼は先に手を繋いでくれたけれど、
私から言いたかったから。
それでも恥ずかしくて誤魔化してしまう私だけれど、
やっぱりあなたは優しかった。
寒い日が増えてきたから、寒さに誤魔化して
あなたと距離が近づいてもいいよね?
あ、お揃いのマフラーも付けたいんだ。
それから、クリスマスに一緒に過ごしたいの。
冬はまだはじまったばかりだけれど、
あなたとしたい事がたくさんあるの。
誤魔化さずに伝えられるように頑張るから、
冬の終わりまで…
ううん、来年の冬もそのまた来年も
私の隣で歩いていてほしいな。