『何気ないふり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題: 『何気ないふり』
私たちは皆、何気ないふりをして生きている。
友達に( )いつも通りの笑顔で接する。
勉強に( )一生懸命取り組む。
自分でさえ気づかなかった、その心の空白に
誰かに見透かされると、嬉しいような 少し怖いような そんな気持ちが混ざってあの帰り道の空の色のようになる。
友達に(何気ないふりして)いつも通りの笑顔で接する。
(さっき言われた陰口を気にしないふりして。)
勉強に(何気ないふりして)一生懸命取り組む。
(あの子と比べているのを気にしていないふりして。)
『何気ないふりしてるでしょ。』
【何気ないふり】
私の得意分野だ。
悲しいことに。
悲しいことも辛いことも
何気ないふりをして笑ってみせる。
気づかれないように。
それでも
誰かに気づいてほしかった。
声に出さないと顔に出さないと気づかれないことぐらい
21年も生きてれば分かるよ。
それでも頼ることとか、相談することだとか。
弱さを曝け出すこと。
私、苦手なんだ。
甘やかされて生きている自覚はあります
しかし、一向に埋まらないのです
何気ないフリ
何もなかったかのように…
あなたはいつも通り
振る舞っている
何気ないフリ…
わたしの心はあなたのように
穏やかな気持ちにはなれない
…
あなたには大したことじゃなか
ったかもしれないけど…
わたしには、特別な出来事
あなたにときめいてるの
王子様に出会ったかのように…
あなたとの気持ちの温度差に
落胆してるの…
でも…
わたしはあなたに片想い…
何気ないふりして
一緒にいる
その未来にはあなたがいること
想像できなくて
別の道を歩いて行くこと
考えてる
そしてまだ
何気ないふりして
一緒にいる
ずっと何気ないふりをしてたけど、本当は好きなんだ。でも、この気持ちを君に伝えるつもりはない。
ただ好きでいるだけ。
今日も、明日も、遠くから見守ってる。
そんな愛があっても、いいじゃないか。
落雷が人間を直撃する確率は百万分の一だそうだ。
どれくらい前に見聞きしたのかてんで記憶していない。俺の中で、日常の雑談として消費されたはずの雑学は、平素の中できみが何気なく話頭においたことで思い出した。
喋ることが好きなきみだ。
自席が前後の俺たちはよくお喋りをした。先の話題に俺はこたえる。今度は俺からなにか言って、次にきみが喋って。ふざけては笑って、笑っては喋って、答えては話して。
それでもって日が暮れて、部活をして、帰って飯を食って、湯船に浸かって、そのとき初めて、どうしてあの子を前にすると思うように返事を返せないのか思いあぐねた。
海馬に大切にしまって置けないほどの思い出を過ごしたのに、言いたい思いも聞きたい言葉も、今日に至るまで二人が交わした言葉の中に存在しない。つぐんだ口から胸に落ちて、嵐みたいに暴れていた。
春のその最中。俺の胸の、心臓がある片側の、ちりほども違わずにど真ん中を百万分の一の衝撃で撃ち抜いたきみはまるで、春の雷であった。
何気ないふり
何気ないふりに、気付いて。
すごく悲しいことがあった。
誰にも言わなかった。
嘘をついた。
笑った。
ホントは気付いて欲しかった。
めんどくさい人だなって自分でも思う。
でも気付いて欲しかった。
誰かに、大丈夫?って訊いてほしかった。
そしたら、言えたのかな。
そりゃみんな自分のことで手いっぱい。
わたしだってそう。
今まさに自分のことだけ考えてる。
人を見れない人が人に見て欲しいなんて、自己中が過ぎる。
そう知ってても。
誰かが気付いてくれないかなって。
何気ないふりを、疑ってくれないかなって。
心のどこかで、思ってる。
指で小さく音を鳴らす
あんまり上手くはないから
また小さく鳴らす
やはり上手くはないから
ただ何気ない素振りで
君の機を引きたくて
ただそれだけ何だ
それだけ何だ・・・
何気ないふり
春休みも終盤に差し掛かってきた
あの人と学校で会っても、何気ないふりができるだろうか
なんて
できるに決まってる
感情を隠す事なんて慣れてるし
そこまで弱いわけでもない
むしろ強くなった
何気ないふり、他人のふり
上等だよ
やってやろうじゃない
大人ぶり
泣きも恐怖も
嬉しさも
何気ないふり
無意味だと知る
お題☆何気ないふり
春が近づいて あたたかくなると
ウグイスの初鳴きを耳にして
周りを見ると
木の枝から 新芽が芽吹き
庭には彩りがあらわれて
何気ないふりして
毎年 同じように自然の営みがあらわれる
すごいことだなと 心が躍る
人間の力なぞ及ばない
大きな宇宙の中に
わたしは生きている
【何気ないふり】
…ん。
これ、バレンタインのお返し
あ、ありがと…
中見てもいい?
別にいいけど…
笑笑
…なんだよ…
いや〜?
義理チョコのお返しにはずいぶん手が込んでるな〜と
思って笑
…!
義理チョコ…なの?
…笑
嘘だよ
…よかった
全く、何気ないふり下手すぎでしょ笑
「何気ないふり」
鼻につかないあなたの優しさに。
救われときめく私の心。
「何気ないふり」
何気ないふりして近づいて
すれ違いざまにカプって噛む…
完全に遊ばれてる
可愛い顔して全力で
おやつをおねだりしてくる…
完全に見抜かれてる
君には弱いんだよなぁ…
イタズラしても
なんか許してしまう
何気ないふりして一緒にいるけど…
わが家にとっては大切な存在 (*ΦωΦ*)
何でもないふうを装って、あなたの髪についた花びらを摘みとる。
心臓が破裂しそうってきっとこういう事だ。
あなたはいつも通りの、クラスメイトに向ける笑顔でありがとうと言った。
私もどういたしまして、と短く返す。
大丈夫、きっと気付かれていない。でも本当は気付いて欲しいのかも
『何気ないふり』
何気ないふりをしているけれど
結構色々気づいているのに
あなたは気づいていない
まぁ、そっちの方が都合がいい。
#59 何気ないふり
誰だって人生で一人くらいはとても大切でずっと離れたくないと思う友達がいると思う。
私にはまだいないけど。
でも、私はある人のそういう友達の一人に入っている…気がするのだ。
ある人とは高校で仲良くなった友達の咲苗だ。咲苗は普段は教室の一番端っこの席で静かに読書をしているような雰囲気を持つ女の子だ。でも、別に読書をしているところを見たことがあるわけではない。
朝、教室に入ると参考書を広げてペンを走らせている。でも、私が来たことが分かるや否やすぐに道具を片付けて私のもとへやってくる。そしてにこりと「おはよう」と声をかける。移動授業のときも、私のもとへやってくる。これらは普通の友達ともやることだから、まだいい。
しかし、彼女は妙に距離が近いのだ。
女子って距離近いよね、なんてものじゃない。
ハグは普通だが、移動するまでずっとホールドされている。移動しているときは、肩がずっとくっついている。ご飯を食べているときも向かいから足を絡めてくる。
明らかにおかしい。
まわりを見てもここまでくっついている人達はいない。
最初は何も思わなかったが、別の友達に指摘されてよくよく観察してみると確かにおかしいと思い始めた。でも進級まであと少しだし、まあいっか。そう思った。
だんだんと修了式が近づいてきた。咲苗は「離れたくないよぉ」と口癖のように言い始めた。
ハグしてるときには頭をグリグリと背中に擦り付けたり、移動授業のときは腕を絡めてきたりと距離もより一層近くなった。
修了式当日、校長先生のながーい話を聞き終え、HRが終わり、本当に離れるときが来た。
「また同じクラスになれると良いね」
咲苗はそう言って、それじゃあまたねと手を振り帰っていった。あんなに、離れたくないと言っていたわりには、あっさりとしていてこちらが拍子抜けしてしまった。
春休み、家から出ることもなくダラダラとしていたが、たまには外の空気を吸いなさいと半ば無理矢理に母に追い出された。
とぼとぼ歩いていると、彼女がいた右側が空いていて寂しく感じる。何気ないフリした彼女のあの行動に依存していたのは私だったのかもしれない。
ヒラヒラと桜の花びらが目の前で舞う。
その光景に春を感じる。
そっと花びらを捕まえて祈る。
また同じクラスになれますように。
『桜に願う』
何気ないふり
何気ないふりして、何気に意識している。
そんな恋を、ずっとしている。
もはや特技なんです
でも、所詮「フリ」なんです
ほんとはどこかで
それに気付いて欲しいと思ってたりするんです
矛盾だらけの自分を殴りたい
#何気ないふり