『何気ないふり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何気ないふり
今日も私は何気ないふりをする。
貴方に会うと胸がドキドキして気を抜いちゃうと声も震えちゃう。
でもこの気持ちは貴方に気づかれたくないの。
だから私は何気ないふりをするの。
「おはよう。」
何気ないふりで痛いとこついてくるんだよ
『あれこれ頭ん中で考え込んで悩みまくってるの、そういうの妄想って言うんじゃないの?』
ううーん
『取り敢えず少しだけやってみ?』
くやしいけどその通りだ
顔を見たらもうあっちを向いている。とても自然に、俺なんか言ったっけ?という顔をしている。まるで今から鼻歌でも始めそうな、その何気ない口元の君がとても好きだよ。
私はどうやら、溜め込むタイプの人間らしい。
最近、人間関係を保つのが面倒になった。頼みを断れない、相手を第一に考えてしまう、周りの目を気にしてしまう。これらは悪いことじゃない。人間が生きていくのに必要なことだ。ただ、ストレスが溜まる。
私は都合のいい人間でいるために努力する。だから、他人に嫌われまいと都合のいい人間のふりをする。どんな無茶振りをされても、どんなことを言われても、どんなに利用されても。私は何気ないふりをして、私を騙す。
だからこそ、誰かの何気ない一言で救われるのだ。私自身が無意識に追い詰めた自分を引き戻してくれる、誰かの何気ない優しさに溢れた、何気ない一言。「何気ない」とは、心強い。
今は何気ないふりして君と話すけれど
私は寂しがり屋だし嫉妬深いです
そんなに嫉妬させに来ないでよ
嫌な気持ちで落ちたくないの
君と時間を過ごせる時くらい幸せでいたいから
# 何気ないふり
彼女の柔らかな黒髪を見つめる。細く美しい指が髪を耳にかける仕草すら、冗談みたいに綺麗だ。
彼女がふとこちらを見た。僕は何気なく空を仰ぐふりをする。彼女が笑う気配がして視線を元に戻せば、悪戯っぽく微笑んでいた。
頬杖をついてこちらを見る彼女の、細められた黒水晶のような瞳が忘れられない。
何気ないふり
疲れているその人が
突然鼻歌を歌い出す
考えたくないことを
考えていないふりを
して自分を守っている
今はただ、自分がこれ以上
崩れないようにすることが
精一杯で、ないふりをする
いつだって気になるのはあの人で。
”何気ないふり”をして、様子を窺って。
今日は元気、ないな。
今日は、楽しそうだな。
今日は……。
そんなことばかりしてて、何だかつられてばっかりで。
自分のはずなのに、まるであの人みたいに気持ちが変わって。
ーーーでも、それだけなんだよなぁ。
だって、あの人の隣は、いつだって埋まってるんだから。
それが悔しいとか、哀しいとか、そういうのはない。
諦めたんじゃない。寄せるものが違うだけ。
そう言っても、なかなか納得してくれなくて困ったけどさ。
本当に、そうなんだから仕方ない。
ただ、そんな2人を”何気ないふり”をしながら見守っていけたら、十分に幸せだ。
何気ないふり
あなたが、影で人のために頑張っている。
誰も気付いてないと思ってるかもしれない。
何気ないふりをしてる人、気付いてるよ。
見てくれている人がいるよ。
なかなか言葉にして伝えることはないかもだけど
あなたに、たくさん感謝してる。
何気ないふり
ほんとは気になっている
すごーく気になっている
けれど君に悟られないように
平常心で話しかける
いつも通りの軽やかな会話
程よい距離感
君に気付かれないくらいに
少しずつ少しずつ距離を縮める
きっと君はグイグイくる男も
ボディタッチする男もわかりやすい男も
好きじゃないから
遠回りに見えるけれど
何気ないふりが2人の距離を近づけると信じて
今日も僕は君に見破られないように
恋を隠して話しかける
先日席替えをした。
気になるクラスメイトの斜め後ろの席になった。
何気なく窓の外を眺める振りをして、そっと彼の横顔を見る
何気ないふりできる人
格好良いと思う
何気ないふりして 気遣って
何気ないふりして 助けてくれて
何気ないふりして 守ってくれるんでしょ
そんなんヒーローだよ
私にはできないな
きっと 心の器が大きくて
根から優しくて
自分より他人が優先で
いい人なんだ
いつか私も
何気ないふりして 誰かの力になりたいよ
でも性格ひねくれてるし 難しそう
憧れる。
_ ₁₁
何気ないふり
、、、。
、、、。
今日もまた
何気ないふりをする
私はいつも何気ない振りをしていた。
親に、友達に、先生に、
心配をかけたくないから
迷惑をかけたくないから
自分がどんなに辛いめにあっても
苦しくなっても作り笑いをして
明るい声で何気ないように普通に振舞っていた。
親にもいろんな面で心配をかけてるしわがままで反抗もしてきたから
友達にもそんなことで傷ついてる私を見たら見放すかもしれないから
先生にも先生からしたら仕事で仕方なく関わってる赤の他人だから赤の他人に心配迷惑をかけたら親にまで迷惑かけてしまうから
そう考えて私は何気ない振りを続けていた。
ずーっと長い間耐えてきたどんなに辛い苦しい目にあっても平常を装って隠していた。
そんな自分が嫌だった人のことを信用出来ない人に頼ることが出来ない自分が嫌いだった。
お題[何気ない振り]
No.14
職場の昼休み。
お弁当を食べ終えた私は、窓際で雑誌を読んでいる彼のことを観察する。
雑誌は星の特集が組まれた科学雑誌。
(星が好きなのね)
熱心に読み込んでいる姿に思わず頬が緩んでしまった。
同じ職場の同僚。先日知り合ったばかりの他人。一緒に動くプロジェクトの中で異彩を放っている人。
そんな相手に、どうやら私は気があるらしい。
つい、何気ないふりで彼の一挙一投足を盗み見てしまう。
あんまりじっと見てると怪しい人物なのでそれとなく。それとなく。
ページをゆっくりとめくる指先。雑誌に落とし込まれた視線に前髪がかかり落ちている。
その表情は夢を見ているように優しい。
ふと、夢から醒めたように彼が目を瞬いた。
私も職場の時計で確認したら、そろそろお昼の時間は終わりそう。
私は、名残惜しさを隠して次の仕事の準備に取り掛かる。
今日、帰りしなにお昼に読んでいた雑誌のことを聞いてみようか。
私は密かにそう決めると、高鳴る鼓動を知らぬふり、次の仕事、彼と一緒のプロジェクトの打ち合わせに向かっていった。
何気ないふり
失敗してしまった時
恥ずかしくて
何気ないふりを装ってしまう
自分が焦っているのを
知られたくなくて
そんな自分が
もっと恥ずかしい
あの国で戦争勃発?!
特効薬のない伝染病?!
円安続きで物価が急上昇?!
何気ないふりをして、やりすごしたかった。
でも世の中はあっという間に変わってしまった。
悪い方に。
動物園でパンダが誕生!
例年より早く桜が開花!
あのスイーツが日本初上陸!
こういうニュースだけ聞いときたいんだよ。
本当はね。
みんなそうでしょう?
#何気ないふり
何気ないふりをして
人を繋げるのが好き
仕事関係の飲み会で
場をつくるのが好き
誰かが好きなものを
一緒に好きになるのが好き
何気ないふりをしてるようで
私自身が楽しみ貰ってる
誰かが笑う、時間が好き…
テーマ「何気ないふり」
小学生の頃 職業についての授業があった。
先生が「お父さんは何のお仕事してますか?」と聞く。
「先生だよ!」「お医者さん!」「お店やってる!」
教室を元気な声が行き交う中、私は下を向いて俯いていた。
先生が「Kさんのお父さんは?」と聞いてきた。
私は「消防士だよ!」と笑顔で答えた。
でも本当は父は消防士でもなんでもない。
全然会ってないから何の仕事をしているかも分からない。
私の父は小さい頃 母と離婚したので生活している中に
[お父さん]という人はいないのだ。
でも周りの子たちはお父さんがいて自分だけいないのが嫌で
私は何気ないフリをした。いや、嘘をついた。
あれから9年。今は父の家に遊びに行ったり泊まったりしている。
たとえ離婚したとしても私のお父さんには変わりない。
小学生だった頃の自分に言いたい。
「もう自信もってお父さんのお仕事言えるよ!
自分で会社作って社長やってる!」
気づくのが遅くなってしまったけれど私の自慢の父で
世界一好きです。ありがとう。
何気ないふり
ドキドキする。
だめ、だめ。平常心。
顔色、大丈夫かな。緊張が体に出てないかな。
呼吸、荒くなってないかな。指は震えてないかな。
いつも通り、いつも通り。
さりげなく、何気なく。
貴方に近づいて、近づいて。
ずっと見てたの、ずっとずっと。
やっと伝えられるね。
「はじめまして、さようなら」
――○月✕日未明、20代男性が自宅で亡くなっている状態で発見されました。警察は事件と事故両方の可能性があるとして…………。
「しくじったな、レイ」
「だってぇ、すっごくドキドキしたんだもん。本当に本当に素敵な人だったんだよ。今もほら、思い出しただけで昂っちゃうな」
「どうでもいいが、後始末は任せていいんだろうな」
「はーい、大丈夫だよ。今度こそいつも通り、鼻歌でも歌いながら、散歩するように」
さりげなく、何気なく。
あなたが疑わない日常を、壊してあげる。
#何気ないふり
お題『何気ないふり』
義母との距離感。
義父との距離感。
小姑との距離感。
小舅との距離感。
旦那の実家での同居は共同生活で色々と難しい。
「嫁」は血の繋がらない「家族」でもある。
正直ストレスを感じることもある。
それぞれ家族みんなお互い様だとは思う。
「喜」「怒」「哀」「楽」の波に揺れながら生活している。
辛いかもしれない。
全てを投げ出して逃げたいかもしれない。
だけど私は旦那を愛しているから耐えられている。
日々の何気ない行動の中に「感謝」や「思いやり」の気持ちを常に持ち続けて過ごしていればきっと大丈夫。
笑う門にはきっと福来たる。