『何もいらない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何もいらない
ああなれば、こうなれば、
もう何もいらない
というけれど、
どうせ後から欲は出てくる
【何もいらない】
そう言って俺は全てを拒絶した。
それが正しい事だと思っていたから。
何も望まないことが、きっと最善策なのだと信じていた。
少しの間、耐えていれば、いつか救われると。
「バカじゃないの?」
あぁ、本当にそう思うよ。
「自己犠牲だなんて酷い発想ね」
盲目だったんだ。
「いつか救われる、だなんて他力本願もいいとこよ」
確かに。
「アンタがやってるのは、ただの現実逃避でしょ」
君の言う通りだよ。
全部、俺が悪い。
「……そう言って、いつか私のことも捨てちゃうんだ」
そうかもしれないな。
頼むから、泣かないでよ。
「…………何もいらないなんて、ウソつかないでよ」
「……ごめん」
それでも俺は、何もいらない。
なにもいらない、大丈夫だよ。
あかぎれした手を優しく握り、微笑みなだめるように言う娘。
ごめんね、本当はおもちゃやゲームが欲しいはずなのに貧乏だから、買ってあげられない
駄々をこねてもいい年なのに、我慢ばかりさせてしまう。本当にごめんね、また謝ってばかりだな、だめだ、泣くな、この子にこれ以上心配させてはいけない、
「ママ、だいすき!」
っ!!そうか、今一番欲しいものは、ゲームとかおもちゃ じゃなくて 私の愛情 なんだ
今出来る最大限の愛情をあげよう。
この子がずっと笑っていられるように。
「母の本音」 るり
何もいらない
「これからもう何もいらないからどうかあいつだけは、あいつだけは…」
もう、
何もいらない
あなたさえ
いてくれたら。
わたしのそばに、
いつもあなたが
いてくれるなら。
- 何もいらない -
―何もいらない―
何もいらない
自分自身の生命さえあれば
もうそれだけでいい
ただ、少し欲を言うのなら
大切にしたい人と趣味と
気まぐれにやってくる自由と幸せが
あれば人生はより良いものになる
何がなんでも手に入れたいものがある
もう随分と長く追い求めているもの
いい加減諦めたら、と周りは口を揃える
楽になりたいわけじゃ無いんだ
奈落に落ちてでも勝ち取ってみせる
愛しい君のためだから、それ以外には
【何もいらない】
何もいらない
私は、この世界に何もいらない
何も求めない
なにもいらない、なんて寂しいことを、言わないでほしかった。
すべてを望んでほしかった。あれがほしい、これをやりたい、あそこに行きたい、すべてを思うままに、望んでほしかった。
「もういい……! なにもいらない、なにも、なにも! なにも!」
君にはその権利があるのだと知ってほしかった。
でもそれすらもつらいのだと、君は叫ぶ。なにも感じたくないのだと、ただひとつ、安寧だけ、それさえあれば、それだけが、と。でもそれだけすら君には与えられず、得ることができなかった。君にとっては最初から最後まで、この世のすべてが理不尽だった。私も、理不尽のひとつでしかなかった。
そんなことはないと、君に伝えたかった。そんなことはないのだと、君に証明したかった。そんなことはないんだと、君がいつか、笑ってくれれば、よかったのに。
「みんな、みんな、だいっきらい!」
世界が落ちる。
すべてが終わる。
君の憎いもののひとつにしかなり得なかったな、と、思いながら、一番星のようにぎらぎらと光る目を、いつまでも、見上げている。
(お題:何もいらない)
(あるいはたったひとりによって幕が下りる話)
何もいらない
何もいらないと言えるほど
自信に満ち溢れた人になりたい
「消えたい」と
「何もいらない」は
どこか似ていて
空っぽの底に残った
干からびた夢や
絞りきった絶望が
自分や誰かに届くように
必死に
声を上げているのだと思う。
『何もいらない』
ただ、心が欲しい
青空のように広く、澄んだ心が
太陽に向かって、まっすぐと伸びる
向日葵のような心が
自分の知らないことに
子どものように、ドキドキワクワクできる心が
それ以外、今は、何もいらない
【何もいらない】
私は、とても傲慢なので、たくさん欲しいものがある。
読みたい本、観たい動画、習いたい学問。
食べたい料理、撮りたい景色、書きたい言葉。
知りたい情報、歌いたい音楽、聴きたい声。
行きたい場所、乗りたいアトラクション。
着やすい服。忘れたくない思い出。大切な宝物。
気の合う友達、ちょうどいい孤独、必要最低限の金。
尽きない想像力、ダルくない優しさ、それなりの愛。
欲しいものが多すぎて、困ってしまう。
だから、「何もいらない」なんて、いらない。
「何もいらない」
2人で居た時は、あなた以外はと、そう思っていた。
「何もいらない」
去り際にあなたは私のことをそう呼んだ。
「何もいらない」
あの頃の私は、あなたにそう言ってやることが出来なかった。
何もいらなかったのに
私はあなたを欲しがりすぎた。
今、それは愛とは呼べなかった
#何もいらない
有限とも無限とも取れるこの時間および空間に、囚われている自分。数多の座席や机が存在するこのだだっ広い空間において、自分はなぜ後方、そして真ん中の逃げ場のないポジションに吸い寄せられてしまったのか。果たしてこれは神の因果なのだろうか。
夏日。そう、今日は夏なのだ。4月も中ごろ。桜の花びらが舞い落ち、新緑の衣へと装飾を変える。そんな季節になぜ、夏が来るんだ。日本人への冒涜だ、許さない、地球温暖化。
そういうわけで、後方という満員電車状態になる座席の真ん中に座ってしまった自分は、終わった。
「何もいらない」
空腹で飢え喉の渇きに苦しもうとも
何も欲しない
ただの安息すら
私は苦しむべき存在である
#78 至福
ビールと餃子と
推しのアニメで
労う週末
もう何もいらない🍻💕
お題「何もいらない」
何もいらない…
何もいらない…
テストなんて…
何もいらない…
『何もいらない』
⚠閲覧注意⚠
( 鬱、病み etc )
「あの方、心を病んでしまったそうよ」
「お仕事にも行けずに引きこもっているそうね……」
「あの2人、とても仲の良い夫婦でしたものね」
「えぇ。 可哀想に……」
みんなは僕を可哀想だと言う。
ご近所さんや友人、家族。様々な人が、そう口にする。
僕にはその意味が理解出来ない。
だって、僕には優しくて可愛い妻がいるから。
妻がいるから、毎日毎日笑顔でいられる。
妻がいるから、毎日が幸せで溢れている。
妻がいるから、どんなに苦しくても頑張れる。
こんなに幸せなのだから、可哀想なわけがない。
妻がいれば他に何もいらない。美しい光を放つダイアモンドも、高級な布を使った洋服も、何もいらない。
僕は妻がいるならそれでいい。
妻だけが僕の生き甲斐だから。
#生き地獄か天国か_④
──── END ────
皆が安心して生きられる世界を下さい。
皆が安心して笑顔になれる世界を下さい。
どうか、この願いが神様へ届きます樣に。