『何もいらない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お腹いっぱい。何もいらない。けどたった一つだけ必要なものがある。それは愛。どんなに愛情を注がれても愛が一杯になることはない。あぁいつになったら私の愛は一杯になるんだろう。
『速達郵便』
私は名前がまだなくて 速達郵便届かない 丸くて茶色いのテーブルにカフェオレ意外何も無い カレンダーに印しをつけてとある日を待ち望む 他人のSNSを覗くたびにカフェオレを少しこぼす ローマは一日にして成らず スマホの通知は今日も鳴らず
【何もいらない】
私はずっと、何かが欲しかった。
それがそこにあるという実感だけで満ち足りる何かが。
気ままに綴れる言葉?
溢れ出る尊い感情?
胸踊るような歌声?
舌先の痺れる鋭い皮肉?
自由に使える時間やお金?
本当に心から話せる友?
よく理解し愛してくれる家族?
中には既にもっているような感じのものもあった。
でも何か物足りないような、
そんな心地がして仕方がなかった。
似たようなものを拾い上げては、違うと叫んで
放り投げて捨てていった。
背後でパリンと割れた音が聞こえても他人事だ。
ある日、またパリンと鳴った。
普段と変わらないはずの、無機質なはずの音は
そのとき何故か痛みを伴って耳に届いた。
振り向いてみると何かが割れていて、
遠くの方にはいろんなものが積み上がった山があった。
美しく青いその何かは粉々になって、
たくさんの目に私をうつしていた。
ふと顔を上げると、大小様々な美しい欠片たちが
同じようにじっとこちらを見ていた。
ふと私はそれを友の名で呼んだ。
あちらのは母、そちらのは父の名で呼んだ。
ガラス細工も、砂時計も、貯金箱も、
みんなみんな割れていたけど、
私は何かの名前でそれらを呼んだ。
痛いほど静かだった。
さびしい場所だった。
そんな光景の中にいるのに、何故だか満ちていた。
きっと私は、とうの昔に、もう。
悔しいなぁ、悔しいなぁ。
そう絞り出した私の声はカラスよりもずっと酷い
嗄れた声で、ぽたぽた泣きながら笑った。
もう満足だ、もうたくさんだ。
私一人で築き上げたなんて思えないガラスの山。
どうしようも無い私の、かけがえのない、
もう取り戻せない宝の山。
ごめんなさい。
ありがとう。
こんなことが贖罪になるなんて
自惚れたことは言わない。
それでも私は歩み寄り、腕を精一杯伸ばして
傷だらけになるのも厭わずにそれを抱きしめた。
「もう、――――――。」
ああどうか、これを「満ち足りる」と呼ぶのを
許してほしい。
何もいらない/2023.04.21
君がいれば他の何もいらないなんて
絶対に戯言だって分かってるのに、
なんでこんなにも、心が騒々しくなるんだろう
なんでこんなにも、喉の渇きを感じるのだろう
罪な人
そんな貴方を愛した私も
罪な人
#何もいらない
最近何もいらない気がする、
ミニマリストってやつかな
大事な手紙も写真のデータにしてゴミ箱へ
手で触れる物に価値を感じないわけではないけど
視界に入ると気が散る
本屋やレンタルショップもなくなってく
触れることのない恋人、ペット、家族
時代の変化かもしれないけどなんだか寂しい
君がいれば何もいらない。
なんて言葉言ってみたいな。
それを臆面なく言う年齢はとうに過ぎてしまってて、すっかり恋愛なんぞとは疎遠になってしまった。
でも、必要として、必要とされる関係は、なんだか憧れちゃうな。
モンブラコン*
~~~~~~~~~~~~~『何もいらない』
「…ネイさんの中が…テイちゃんで…一杯だよ
…もぅ…テイちゃん以外…何もいらないっ…」
「…何で寝言は標準言語なんだよ」
まだ日が昇ってない、早い時間に目が覚めた
オレ、モンスター姉弟、末っ子です。
姉さんの年齢制限必須寝言に起こされた訳じゃなく、悪夢をみて、うなされて起きたのだが、内容が思い出せない…。まぁ良いか…。
下の階から、テイちゃん(兄)が朝御飯の支度をしてる音が聴こえてきた。
その音を辿って、階段を下りる。
余程嫌な夢だったのかな…気分が沈んでる。
その沈んだ姿勢から、すがる様に、テイちゃんの腰に抱き付いて、背中に顔をうずめる。
テイちゃんは何も言わない、のではなく、発声能力を失っている為、喋れない。その代わり、
いや、その分、莫大な優しさを行動で表す人だ。
両手は料理、長い尻尾でオレの背中を擦ったり、ポンポンしたりしてくれた…。
調理の音と、何も言わなくても察してくれる
テイちゃんが醸し出す安心感の、空気が流れる。
窓の外が明るくなってきた。
調理が一段落したのか、テイちゃんが左手をオレの肩に添えて、ロボット風にゆっくり振り返り、ほんのり温かいタオルでオレの顔を拭いてくれた…。テイちゃんの中でオレは子供のまんまなんだね…、子供だけど。
ぬるま湯が入ったコップを手渡され、うがいを促されるオレ。
「うがいしたら…チューしてくれる?」
ロクでもないことを言うオレ。自分で言っておきながら恥ずかしくなって反応を確認出来ない。
うがいをして、口を拭こうとタオルを探す前に、テイちゃんが再び拭いてくれた、けど、ん?待って、左手が頬と耳を包む様に…、テイちゃんの顔が近い様な…、え♡、え、こゆ時って口少し開けた方が良いですか!?誰か教えてぇ…。
モサっとした感触、これは…姉さんの尻尾。
「を…をまぃら、朝っぺらがら…、ぬぃさんば…ぬけもんぬすで…なぬすてるがぁっっ」
テイちゃんが、甘いお菓子で姉さんの機嫌を直そうとしている…。
姉さんは叫んだ、
「なぬもいらねぇ!!!」
目の前に並ぶ仲間達の目を一通り見て、わたしは息を吸う。
「長い……永い、戦いだった。
みんな、ありがとう……」
仲間達はそれぞれ、喜んだり、泣いたり、笑ったり、安堵、感慨、万感、感無量――今まで抱えてきた分だけの、表情を浮かべていた。
そう、この表情。心の枷が砕かれて、解き放たれる様、これが――、これだけが、あればわたしは――。
「……本当に、ありがとう」
わたしの足先から、透けてゆく。ああ、時が来てしまった。
役目を無事終えたわたしは消えるのだ、だって、わたしは――。
気付いた仲間の一人が声をあげる。動揺は波及し、全員から驚きと嘆きの声が投げかけられる。
"ごめんなさい"、言葉にできない謝罪を心の中で唱えて、笑みを浮かべる。
どうか、どうか笑っていてくれ。それだけがあれば、わたしは——、さみしくない。
みんなとの思い出と、笑顔とを、心の中に満たして。
「さようなら。」
———————
何もいらない
何もいらない
最初から私と関わるつもりないのなら、話しかけない
方がいい。じゃないと、期待してしまうから。
中途半端が一番、傷つく。
【何もいらない】
君以外は何もいらない
命は?と茶化すやつもいるだろう
命だって差し出す
だから、もう一度
何も要らなかった。
地位も、名誉も、お金も。
自分の命すらも、惜しいとは思わなかった。
君と出会ってから、僕は死ぬのが怖い。
もう少し一緒に居られたら良かったのだけど、
多分無理だ。
最後にもう一度、貴女に会いたかった。
あの夜を懐かしみながら、僕は永い眠りにつく。
君は泣いてくれるかな。それとも新しい人と結ばれて、僕のことなんて忘れてしまうのかな。
君と出会ってから、僕は命が惜しくてたまらない。
『何もいらない』より
小倉百人一首、五十番歌、藤原義孝の二次創作。
#何もいらない…
ココロも
カラダも
何もかも
お腹いっぱいになってしまったら…
どう生きていけばいいんだろう…
また欲しくてたまらないものが
でてくるのだろうか…
もうなにもいらないなんて言ってみたい。なんて今日みんな学校で話してたけど、みんな案外簡単に言ってると思うんだよね。
SNSに愚痴みたいにつぶやいた。
ちなみに私はもうなにもいらない。だって晩御飯の唐揚げが美味しすぎて20個も食べちゃったんから。欲しい物なんてない。
「何もいらない」
ある日境に
執着が減り
日々の暮らしに
余裕でき
いらぬではなく
求めぬことで
見えてくるもの
気づくもの
何もいらない、と思った。
君が居れば、それだけで楽しくて、幸せで。
これ以上は、何もいらない。そう思ったのに。
私はなんて欲張りなんだろう。
…まさか、君と私が、
結婚式を挙げる未来が待っているなんてね。
二人で選んだ真っ白いドレスを着た君が
歩いているのを見ていると、
いつかあの星で一緒に踊った日を思い出す。
蜜月はあの星の方面へ行くはずだから、
ちょっと寄り道をするのもいいかも知れないな。
君の綺麗な姿を眺めながらそんな事を考えていると、スイーツビュッフェのケーキが運ばれて来ていたようで、口いっぱいに頬張ろうとする君を止める。
「ふふっ…。そんなに頬張ったら、ほら…
こぼれそうになってる。ドレスが汚れちゃうよ。」
私にも頂戴?
そう言って君の持っているフォークに乗った
ケーキを貰おうと、君の手を取り口へ運ぶと、
周囲の人が黄色い声をあげ、
シャッター音が鳴り響く。
…しまった。忘れていた。
浮かれ切っているな…。
自分じゃ無いみたいだ。
少し頬が熱くなったのを感じながら、
こっち向いて!と言うみんなの声に応える。
・・・---私は、君と一緒で、こんなにも幸せで。
今日は、今までで一番幸せな日かも知れない。
でも、“一番幸せな日”は、
きっとこれから先もどんどん更新されていくだろう。
だって、明日からもずっと。
君と一緒なのだから。
…死が、二人を分かつまで。
『Princess Mary』
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まったく更新できていないのにもっと読みたいを
下さった方、ありがとうございます🥲✨
前のを更新した後、よく考えるまでもなく
みんなきっと以前のの続きを読みたいに
決まってるよねごめんねと思いながら…。・°(°^ω^°)°・。
今は気力が無くて、今回のお話も、
カクテルワードパレットという診断メーカーで出た、
プリンセスメアリー(祝福)
「結婚」「真っ白」「スイーツ」
というお題で書いたものを、今回のお題に合わせて
ちょっと手直しして上げたものです😇
少しでも楽しんでいただけていたら幸いです🌸
(前のの続きは…続きは…頭にはあるので…
気力が出たら…😇今は未来の幸せな二人の話で…😇)
…そして、私事なんですが、
先日やっと勝負の結果が出まして!
みなさんが応援してくださったおかげでしょうか、
見事思い通りの結果になり、
万々歳といったところですヾ(@>▽<@)ノ🌟
本当に嬉しいです、もし応援してくださっていた方がいらっしゃいましたら本当にありがとうございます。
これでとりあえずやらねばならないことは終わりはしました!ただ、そこまで忙しくなりそうには無いんですが、自由な時間が減る事に変わりはないし、慣れて落ち着くまでは大変ではあると思うので、無理をしないよう頑張って取り組んでいきたいと思います🌸
またここで文を書く気力が出たら、
その時は読んでいただけたら嬉しいです…✨
今回もここまで読んでいただき
ありがとうございました🌟
【何もいらない】
「もう何もいらないわ、全て終わりにしましょう。」
と、彼女は静かに呟いた。
あなたが隣で笑ってくれる。
それだけでいい、
それさえあればもう、
何もいらない
「そういえば今度誕生日だよね。何か欲しいものある?」
「欲しい物はないけど休みが欲しい。一日じゃなくていい。定時退社がしたい 」
「…そっか。難しいけどなにか考えるね」
手元にはナイフ。
休みたい、ただそれだけが欲しいなら、刺してでも休ませようと思っていた。
あなたはギリギリのところで私の人生を救う。
とりあえず誕生日には冷凍食品をたくさん渡そう。
あなたの時間が少しでも増えますように。
#何もいらない
好き以外
何もいらない
欲しくない
なのに嫌いが
隣で笑う
【何もいらない】
地下鉄出口、長蛇の列
いい大人が静かに牛歩
国会でもないわきょうび
この階段設計したやつ出てこい
使う人と作る人が別だからこうなんの?
お金?大人の事情?
とにかく朝からうんざりさせんの勘弁して
起きて電車乗るだけで限界よこっちは
狭い階段を登り終えると
カッと照りつける太陽
光合成できたらさぞ嬉しいだろう
進化を巻き戻して葉緑体手に入れたいね
多くは望んでないはずよ
生きるだけでいい時間の流れを
こんな複雑にした
過去の先祖に恨み言言わせて