『何でもないフリ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何でもないフリ
ずっと辛い事や悩みがあっても、誰にも話さず気にしてくれる人にも、
「なんでもないよ」「全然大丈夫だよ」って、全部隠して何も無かったように隠すのが、癖になってきた。
今まで寒くても我慢してなんでもないふりしてたけど、最近寒くてバイト先まで自転車で行き来するのが辛いからネックウォーマーを初めて買った
首を暖かくするなんてしたことなかったけど首を暖かくするだけで大分違うね。これはいいものだ
それと防寒用のジャケットと手袋を新しく買いかえた。今までのジャケットは防寒性能が低くて手袋は少し小さかったから
おかげで寒くないし手袋をはめるときのストレスがなくなった
これで今年の冬は快適にすごせそうだ
何でもないふりは
実は何でも「ある」ことに対して
「ダメージなんて受けてないよ」
という「強がり」
でも強がる必要はない
出来事をそのまま受け止めて
それに反応した自分の気持ちを確認し
それから流す方がいい
その方が自分を
大切にしているから
題「何でもないふり」
どうして大丈夫なときに 大丈夫じゃないって言えて
どうして大丈夫じゃない時に
大丈夫じゃないって言えないんだろうか。
どうして 笑顔で 大丈夫 と言って
なんでもないふりしてしまうのか
何か企んでいる
様子がおかしいのは
直ぐに分かる
そんな時きみは
可愛くニヤニヤしながら
視線を一定に動かす癖がある
僕にはバレバレ
何でもないフリ
―何でもないフリ―
私の特技は、何でもないフリをすること。
辛い時や苦しい時、しんどい時、
それから困った時、
私は何でもないフリで誤魔化す。
癖とかではなく、意識的に。
その心理は…特に考えたことがない。
強いて言うなら、周りに迷惑をかけたくない
ってところだろうか。
でも、自分で言うのもなんだが、結構上手くて、
今まで誰にもバレたことがない。
その特技をいいことに、私は今日も嘘をつく。
「…ん〜…めいさ、最近、
ぼーっとしてること多いよね?なんかあった?」
小学校時代からずっと仲の良い、私の大親友。
私の異変に気づき、
気にかけてくれたらしいけれど、
『んーそうかな?特に何もないけど
…あ、最近午前中眠いから、そのせいかも』
「そっか!それならいいんだけどね!てかさ!―」
私の特技では、大親友すらも、騙せてしまう。
先生にも、家族にも、バレたことがなかった。
それなのに、
「ほーら、またそうやって
何でもないフリするじゃん」
そう少し咎めるような表情をした彼は、
私の彼氏だ。
「ゆっくりでいいから、
その、人に頼れない癖、治してこうねって
いつも言ってるでしょ〜?」
この人にだけは、何がなんでもバレてしまう。
今はもう大分慣れたけど、最初見破られた時は
かなり驚いた。それが顔に出たらしく、
誤魔化せなくなってしまった。
「俺にはバレるんだからさ、何があったのか、
ちゃんと話そ?
でなきゃ、いつか苦しくなって倒れるよ?ね?」
彼の言うことは理解できる。
ちゃんと治していかないと、とも思う。
でも、簡単には治すことができなくて、
『っいつか…いつかまた話すから!』
そう言って笑った。
勿論作り笑顔だ。
彼も、訳ありだということは悟っているらしく、
この笑顔を見せると、困ったような顔をして、
それ以上は踏み込んでこない。
『大丈夫!なんでもないから!』
その度に、追い込まれてく感覚に陥る。
『ん?別に何でもないよ?』
私は、今日も彼に嘘をついた。
「それさ、もう口癖だよね、
何でもないよっていうの」
『え、全く自覚ないな…』
「良くないよ?それ」
『でもさ、しょうがないじゃん?
ほんとに何でもないんだから』
「はぁ…」
彼は、彼らしくない溜息をついた。
「ごめん、今日という今日は無視できない。
ねぇ、何があったの?
何でいつも何でもないフリするの?
俺には言えない事情があるから?
俺ってそんなに頼りないかな?答えて」
『私、は…』
いつものように笑いたかった私の顔に、
光る一滴の涙が伝った。
何でもないフリ
丈夫な体は朝になると
ロボットのように動き出す
己の意志より強く
誰よりも弱い、人間らしい心を抱えて。
裸足のまま
埃を踏んで歩き出す
寝巻きを脱ぎ捨てて、鞄を掴んで
磨き忘れた靴を履いて
気温を感じない外に出る。
無人の部屋を背に
これからするべきことは...
あっけらかんとしよう
澄ました顔で会話をしよう
ほどよく軽口を叩いて
時には甘い言葉を吐いて
相談事は嫌味にならない程度に品よくまとめて
失敗は笑い話にして親近感を得よう
したたかな生き方を
大人になったと勘違いして。
本当は何も取り繕いたくなんかないのにな。
いつからこんなに
口を噤むようになったんだろう?
何でもないって言って誤魔化して
何でもないフリをした。
誤魔化してもあなたにはすぐ見透かされる。
透き通った瞳が私を射抜く。
「何でもないふり」
わかってほしくない
でも
少しわかってほしい
「何でもない」っていつも言ってる人
「何でもない」ってそんなことないでしょ
「何でもない」っていつも笑って裏で泣いてる
「何でもない」ってたまにSOSになる
「何でもない」ってたまに嘘になる
「何でもない」っていつも悩み続ける
「何でもない」って秘密がある
「何でもない」って心配してる
何でもないって言ってる人はよく1人で背負ってると私は思うな(*^^*)
あいつ、上官とは何でもないフリしてるみたいだけど影で付き合っているのみんな知ってるんだからな。
あなたと話す
あなたから目をそらす
あなたを、見る
何でもないふり
『なんでもないフリ』
早く好きな人をつくって
ほんとに好きな人がいないのかわかんない
おしえてよ
辛いと訴えても他人事さ
一人で泣いても他人事さ
薬を飲めば何も感じなくなるさ
大丈夫、大丈夫
生きてりゃいいことあるからさ
死んだら後の祭り
[何でもないフリ]
「何でもないフリ」
髪をすぐ触る癖、直した方がいいなんて僕は言わない。
不安になったんだよね?
足先がそっぽ向いて、目を合わせない。
どうしてそんなに不安なのかわからないけど、その拗らせた性質に心臓が逆撫でされたような気になる。
でも安心して、僕はそんな君に気が付かないから。
112【何でもないフリ】2022.12.12
「アンタね。何でもかんでも何でもないフリをしてごまかすのは、ヤメないかんよ」
子どものときから家族ぐるみで世話になっていた近所の漢方薬局のじーさん先生が、ボクの顔をじっとのぞきこみなから、ボクにむかってそう諭したのは覚えている。
「フリばかりしてたら、辛い、ということが自覚できんなるからね」
そのときボクはへらへらしながらうなずいていたと思う。ああ、もう、じーさんの心配性がまた出たよ、くらいにうけとって。
しかし、まさか、その時点でもうすでに、職場になじめなくて精神的に追い詰められつつあったことを見透かされていただなんて。ボクには察しもついていなかった。
その日、なにげなく勧めてくれたいつもと違う漢方薬。これはお守り、どうにもしんどくて体が動かなくなったら飲みなさい、と「売りつけられた」黒い小さなつぶつぶ。それが、数週間後に精神的にドン底に突き落とされたボクを救ってくれることになろうとは。
以来、ボクは何でもないフリはやめた。よかれとおもって平気がっても、本気で心配してくれるひとには全然バレる、と痛感したからだ。
というわけで、黒い小さなつぶつぶは、いまもお守りとして、カバンのポケットにしのばせている。この先ずっとこれを飲まなくていいように、「何でもないフリをしないためのお守り」としてね。
で、これがその丸薬だよ……とりあえず、いますぐ飲んどけ。泣くなよ。いや、いいからガンガン泣けよ。何でもないフリなんてするなよ。
話は全部、ボクが聞くから。
『何でもないフリ』
何でもないフリして
きみのことを もっと知りたくて
何でもないフリして
あれこれと きみについて 思いを巡らして
何でもないフリして
きみに さりげなく 質問してみたりした
気付かれては困ってしまうから
これからも 何でもないフリして
きみを 慕い続けるよ
しんどいなって、ひとりになると
感じてしまうこともあったけれど
でもね、何でもないフリすることは
今の私にとって、
修練の一種だと 思うことにしてみた
いつか、何でもないフリする必要がない人と
巡り会えた時に、
ありのままの自分で 素直に 心ゆくまで
大切なその人と 向き合える自分でいられるために
今は、何でもないフリして
きみを慕う心を あたため 深め 味わいながら
人と向き合い 自身を見つめる修練を積み重ねて
希望は離さず 期待は手放して
そのときが 巡り来るのを
じっと こらえて
そっと 待ってみたいと
そう思っている
「強いね」
そう言った事があったね
私なら傷つかないって
泣いたりなんかしないって
思ったのかな
そうだね
泣いて喚いて
嫌だって縋るなんて
一生出来そうもない
何でもないフリして
笑ってサヨナラ
動揺を隠して
物分りのいい女演じた
自分は
騙せなかったけど
「何でもないフリ」
やっぱり、今日1日過ごしてみて分かった。
今自分が好きなのはやっぱりあの人なんだってこと。
何でもないフリするところ
ちゃんと見ててね
この頃はもう
ほんとに上手くなったよ
何でもないフリするところ
ちゃんと見てるね
素振りではもう
わからないけれど
どこだかわかるよ
/ 何でもないフリ