『今日の心模様』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雨。
外の景色も雨。
特に悲しいことがあったわけでもなく、特に苦しいこともなく。
でも、雨のせいか胸のあたりがギュッと締めつけられているような。
ムズムズする。
雨のせいでムズムズするのか。
いや、違う。
今、自分がはっきりわかるのは何をすればいいのかわからないこと。
やりたいことがみつからないこと。
その答えをみつけるための努力がてきないこと。
ムズムズする。
今の心を表現している。
「今日の心模様」
「はぁ……最悪だ」
ガタゴトと規則的な音を立てて走る電車の中で、思わず漏れてしまった言葉に集まる視線はない
なにせ始発、そりゃあもうめっちゃ早起きして乗っているのだから、誰一人として乗客が居なくてもおかしい事はないのだ
そんな早くからどこに行くかって?
仕事に決まっているじゃないか……最悪だと言いたくなる気持ちも少しはわかって欲しい
なんでも、地方の現場に行かなければいけないとかなんとか。とにかく「来い!」と言われた時間が、どう頑張っても始発でギリくらい
「こんなに早いなら前泊くらいさせろやぁー」
誰も居ないのを良いことに、ぼやきが止まらない
どんより曇った心模様に比べて、現実の空の澄み渡り様には寝不足の私にとっては眩しいだけのものだった
『今日の心模様』
四月の始め、入学早々に一目惚れした先輩に猛アタックして振られた。
「ごめん、付き合ってる人いるから」
それからというもの心はずっと雨模様。
「付き合ってる人いるかどうかは確認するでしょ普通」
「昔から惚れっぽいの変わってないね」
「入学一ヶ月未満でさっそく人生が濃いな」
お弁当を一緒に食べる中学からの友達はあまり心配をしてくれない。
「もうちょっと心配してくれてもよくない?」
「振られてから一週間はちやほやしたよ。早く立ち直りな?」
「いつまでもくよくよされてるといつまでもメシマズだ」
「そうだそうだ」
けれど確かに失恋気分に浸っているのも時間がもったいないと思えてきた。曇り模様ぐらいにはなってきたのだろうか。彼女たちのおかげで。
「わかった。失恋期間終わります」
「突然の復活宣言」
「やればできる子!」
「新しい恋が君を待ってる!」
そうだ。いつまでも失恋していたら新しい恋が始まりやしない。俄然前向きな気持ちが湧いてきた。
「みんな今までありがとう!みんなも新しい恋始まったら教えてね!応援するから!」
私の門出を祝う祝砲のようにも聞こえる午後の授業の予鈴が鳴り響く。友達は呆れた顔で、けれど笑顔で小言を言う。
「いいからお弁当早く食べちゃいなさい」
外では雨が降っている
それでも私の心模様は鮮やかだった
何せ好きな人と待ち合わせをしているからだ
通学方法が全く違う為、学校で合流という形だけれど
私の心を弾ませるには充分だった
それに、今日は普段よりも鏡を見てしまっていた
可愛くなれているかな?
こんな感じなら好印象かな?
などと、自分でも可愛いと思う事を考えていた気がする
早く会いたい、早く喋りたい
いつになったら、私のこの気持ちを伝えようか
正直今すぐにでも伝えたい
心の底から好きなんだと、いつもありがとう、と伝えたい。
朝から雨が降っている。マイナス二点。
病院へ行かなきゃいけない。マイナス三点。
診察予約がちょうど良いタイミングの番号で取れた。プラス二点。
身支度がスムーズに終わった。プラス二点。
駅に着いたらちょうど電車がやってきた。プラス二点。
隣のおじさんがマスクなしで咳き込んで鼻を啜ってる。マイナス二十点。
気分転換に本屋へ行く。プラス一点。
文房具コーナーで和歌が形どられた栞を発見。プラス二十点。
推し歌人、紀友則の和歌がある。プラス三百点。
お金が足りなくて全種類は買えなかった。マイナス百点。
ついでに読み進めているコミックを買う。プラス五点。
病院であまり待たずに診察終了。プラス五点。
薬局も待たなかった。プラス五点。
傘の持ち手の皮が剥がれる。マイナス五点。
新しい傘が欲しいけどお金が足らないので我慢する。変動なし。
大好きなカフェがリニューアルしてカウンター席が無くなる。マイナス十点。
ついでにメニューも変わってた。マイナス五点。
新メニューも美味しい。プラス十点。
ブラブラしながら帰路に着く。変動なし。
電車が遅延していた。マイナス五点。
買った栞をSNSに投稿した。プラス三十点。
家計簿をつけて現実を知る。マイナス百点。
欲しいものを洗い出して予想金額に白目を剥く。マイナス百点。
現実逃避でゲームを始める。プラス一点。
今日の点数、三十三点。
総評。
一日の気分の変動が大きいと、余計に疲れが溜まります。なるべくプラスを保ちましょう。
プラスのときのみお金が動いているのが気になります。お金は幸せになるための手段ではありません。乱用しないように気をつけましょう。
傘は穴が開いてないとはいえみすぼらしいのでいい加減買いましょう。
『今日の心模様』
『今日の心模様』
規則正しくアラー厶が鳴り響く。
今朝も目覚めが悪い。
もう期待はしていないけれど、
なんとなく日課になった。
トーク一覧を眺め、変わることがないトーク画面を開く。
待つ時間も愛おしいなんて今は、
嘘ではないけど本当とも言い切れない。
叶うならずっと何気なくてくだらない話がしたい。
自分だけなら良かったのに。
そう伝えられる関係があったなら。
全て独り占めしたい。
曖昧だからこその不安定を楽しんでいた。
今日の心模様
晴れかな、曇りかな、それとも雨?
豪雨だったり、台風だったりで
いつも、忙しく大変なわたしの世界
でもね
あの人をみると全部きれいに吹き飛ぶんだ
だから
今日は曇り無き快晴
今日の心模様は爽やか、昨日は曇天模様。毎日いろいろだけど、それでいいと思う。出来れば、明日は晴天の心を。
昨日はショパン、おとといはラフマニノフ。
でも今日はモーツァルトだった。
明日はどうだろう?
ベートーベンかな?
もしかしたら、ワーグナー?
いや、久石譲かもしれないな!
テーマ「今日の心模様」
くもり、雷、雨。
良くないことは重なるもので今日はとことんついていなかった。
人手不足も相まってとにかく仕事が終わらない。
我慢していた自販機のミルクティーに手を伸ばしてしまうほど心は荒れていた。下手なお店のものより絶対おいしい。これ、スーパーに売っていればいいのに。
子どもの都合でと早退する人。
潤んだ目を武器に自分の仕事を手伝ってもらう人。
のんきに座り込んで談笑している人達。
わかっている。全て自己責任。この人達は悪くない。
忙しいのは自分のせい。
でも。
私の心の中ではなく体の外に雷や雨を降らすことが出来たらいいのに。
「迎えに行くよ。」
「着いているよ。ゆっくりでいいからね。」
逃げるように仕事場を後にする。予定よりかなり遅れてしまったしあの人からのメッセージに返信も出来ず情けなかった。
見慣れた車に駆け足で乗り込む。早く。早く。
「おかえり。お疲れ様。」
「…ごめん。」
「平気だよ。全然待っていない。」
いつもの顔だ。日常に戻ってくることが出来た。
心の奥底から気持ちが溢れた。人目につくことも忘れ
この人の肩に顔をうずめてしまった。
「わ…よっぽど疲れたんだね。がんばった。」
「…別に。」
「謙遜しないで。ねえ明日あのカフェに行こう。新作の評判がすごくいいらしいよ。今日はもう遅いからさ。」
明日も仕事がある。でもちょっとやる気が出た、かも。
くもり、雷、雨。
そして明日への虹がかかった。
今日の心模様
毎朝、起きたら必ず窓を開ける。
今日の空模様を確かめるために。
それはサッカーを始めた頃からの習慣。
あたしはサッカーが好きだ。
だから毎日練習がしたい。
サッカーは練習すればする程上手くなる。
それは間違いない。
そう信じて今までやってきた。でも。
あの日、あたしは負けた。
フィジカルの強さはチーム一だと思ってたのに。
努力さえしてたら絶対男子に負けないと
そうに思っていたのに。
それでもあたしは、今日も空を見上げる。
見上げ続ける先に何が見えるのか。
それはあたしだけにしか分からないから。
この人、いつから考え事をしているのか。自分に構うどころか気づきもせず、俯いて顎に手を当て無言。いつものくるくる変わる表情はそこにない。何を考えているのだろう。立場のある人だ、仕事から何から考えなければいけないことはきっと山ほどある。気にならないと言えば嘘になるし、助けになれるならしたいがそこまで踏み込む度胸はない。ずっと様子を窺っていたら、ふと顔を上げてこちらに気づいた。途端にパッと花が咲いた気がした。「どうしたの」ってそれはこっちの台詞だ。そんな、自分を見ただけで嬉しそうに笑わなくとも。ほんの少しでも気持ちが晴れたのなら、別にいいのだけれど。
(題:今日の心模様)
「心模様、こころもようねぇ……」
感情表現をメインとして書けばお題クリアってこと?某所在住物書きはアプリの通知画面を眺めて、今日も天井を見上げた――途方に暮れているのだ。
だって去年も「心模様」の「何」を書くべきか悩みに悩んで、結局「人間の心の模様を取り出して鑑賞して食っちゃう化け物」なんてネタを書いたから。
苦し紛れである。エモは不得意なのだ。
「まぁ、書き続けていけば、訓練にはなるだろ」
物書きはため息をつき、再度通知を見る。
心模様である。どんな感情描写が良いだろう。
――――――
前々回から続いてるっぽい物語も、一旦ひと区切り。
最近最近のおはなしです。都内某所のおはなしです。
某職場の某室で、緒天戸という偉いオジチャンが、今年の3月から周辺雑務を任せている部下の藤森と一緒に、明日から必要になる荷物の確認をしていました。
新人研修です。1週間だけ、それに同行するのです。
場所はギリギリまだソメイヨシノが咲いているか、散ってるか、なんなら遅咲きあたりが見頃かもしれない雪国。グルメや自然に癒やされてくる予定です。
「お前はこれまでどおり書類を仕分けて、必要なメール送って、客に美味い茶を出してくれりゃ良い」
電話対応や緊急連絡は全部総務課に回せ。
藤森からお土産リストを受け取り、緒天戸が言いました――孫がいるのです。美味を買ってきたいのです。
「で、お前の……元カレ?元カノ?どうなった?」
「3月に入ってきた、新人の加元ですね」
『元カレ元カノ』。妙な単語がひとつ混じっている。
敢えて突っ込まず、藤森、答えました。
「締め切りまでに出席の返事がありませんでした」
よって、「参加」ですね。 情報を付け足し、ため息を吐く藤森は、それでも少し穏やかな表情。
まるで、一時の平穏平和を享受できる今日の心模様を、そのまま表しているかのようでした。
「さしずめ、お前の桜もようやく満開ってとこか」
「はい?」
「今日のお前の心模様。1ヶ月、元カレだか元カノだかから自由になれるワケだからな。
で、附子山、お前の分の土産は何が良い?」
「今は『藤森』です。……お気遣いなく」
――で、場面を移しまして、同じ職場、別部署です。
顔と声だけじゃ男性だか女性だかちょっと分かりづらい中性の細身が、自分のデスクで朝っぱらから、バチクソ不機嫌にしておりました。
名前を、加元といいます。元カレ・元カノの、かもと。安直なネーミングですね。
「嘘だ……附子山さん……ケッコン……?」
不一致、解釈違い、カイシャクチガイ。
デスクで頭を抱える加元、今日はどうやら荒れ模様。
それもそのはず、昨日昼休みに寄った支店で、驚愕の情報を入手したのです。
『ウチの支店に「附子山」という職員は居ないが、
「旧姓附子山を自称する職員」なら居る』
加元はこの「附子山」と、恋人としてのヨリを戻したくて、給料が低くなろうと待遇が少し悪くなろうと、3月から今の職場に転職してきたのです。
本店の侵入可能な場所は全部行って、複数ある支店も全部回って。そしたら最後の最後で「旧姓」です。
姓が変わるって、だいたい、結婚ですよね。
「そっか、だから去年から、『附子山なんて職員は居ない』、だったんだ、附子山から改姓してたから」
ポツポツポツ。加元は午前中、仕事もあんまり手につかず、ただただ「旧姓」の情報に絶望していました。
「おい加元。タスク、溜まってるぞ」
あー、はいはい。「支店の自称旧姓附子山」ね。
加元の上司、主任の宇曽野は、荒れ模様な加元を見てニヤリ、含み笑い。加元が受け取った情報のウラを、カラクリを知っているのです。
まぁ、もちろん加元にはそんなの、ナイショですが。
「明日から新人研修だろう。早く片付けておけ」
何も知らないフリをして、何も分からぬフリの表情と心模様で、宇曽野は内心だけ、また笑いましたとさ。
「あしたから、……新人研修?」
「先月、グルチャで送られてきてた筈だぞ。『1ヶ月新人研修のお知らせ』。泊まりのほぼ旅行でグルメと観光してくるやつ。今年は春の雪国だ」
「え、見てない、明日は昨日行った支店に、」
「『不参加の場合は4月19日までに申し出てください。未読・申し出ナシの場合は参加とします』。
お前、19日までに『不参加』出してないだろ?」
「そんな……!」
「元恋人探しは来月までお預けだな。まぁ諦めろ」
「附子山さぁぁぁぁん!!」
ここにくると色々な人を見られる。
今日はアチラ。私からは左前方に見える位置に男女がいます。
こちらから、男性の表情は伺えませんが、男性と対峙している女性の表情はよく見えます。
とてつもないほど、恐ろしく、暗い表情です。
「ねー店長、アレ修羅場?」
目の前にいた、このバーの主は真面目な顔で、
「それ、誰かわかっています?」
ん?私の知っている人?もう一度左前方を見るが、誰かはわからない。私が首を傾げると、
「ま、もう終わるでしょう。終わったら、男性はあなたの隣に座りますよ。」
ん?修羅場後に隣に来ても気まずいだけじゃないか?
そう思いつつ、私はロックグラスを傾けた。
ドサッ。
突然左前方から、大きな物音がしたと思ったら、女性が1人で店を出て行った。
私が女性を目で追っている間に、隣に誰かが座った。
「終わりましたか?修羅場?」
ドサッと茶封筒が机に乱暴に置かれ、
「誰が修羅場だよ。」
この声は、右を向かずともわかる。まずい、今日の心模様が真っ白になった後真っ黒になった。
「そうか、君が修羅場と言ったんだね?ただの業務連絡を。ふーん。」
月曜日からは会いたくない男だ。酒を水のように飲む友人と月曜日から飲みたくない。潰される。
逃げたい。この場から今すぐ。
お題『今日の心模様』
今日の心模様
今日の心模様は荒れている。いや、いつも台風みたいに情緒不安定だ。私の心は毎日上がったり下がったりで疲れる。どうしようと不安になっていると思いきや、数分後には、やれるっしょ!と笑顔になっている。
心の中の私だけじゃなくて、頭の中の私も一緒にしゃべっているこの状況がなんだかんだ結構好きだ。
布団の中で丸くなったところで何も変わらない。鈍い痛みが波のようにジクジクと襲う「大丈夫か?」「だいじょぶに見えんの?」心配してくれている東峰に苛ついて可愛くない言い方になる「…ごめん、ちょっと嫌な言い方した」「俺は気にしてないから大丈夫、しんどいよな」ベッドサイドに腰掛けて、小さくなった背中を大きな掌が撫でる「まだ湯たんぽあったかいか?」「ん、ありがとう」お腹に抱えた湯たんぽと東峰の声が、じんわりとトゲトゲの心を溶かしていく「今日、デートいけなくてごめんね」「それはもう言うなって。次があるだろ」「いつになるかわかんない」「それは…そうだけど」春高を控えた彼のスケジュールはもちろん部活一色で、それを応援しているはずなのに、また可愛くない私が顔を出す「今日、最低なことばっかり言ってる。すごいやだ、自己嫌悪、もう喋りたくない」「おいおい、ネガティブになりすぎ」「旭に言われたくない」「それは…そう」苦笑いの東峰のシャツを引っ張る「どうした?」「もうちょっと近く、きて」「…お、おう」「なに?照れてる?」「お前な、わかってやってるだろ」ふふ、と笑う向こうには真っ赤な東峰がいて、かっこわる、なんて言いながら顔を覆っている「一緒にお昼寝しようよ」「敵わないよ…」呟いた彼は体を傾け隣に横になる。その懐に収まれば、東峰の匂いでいっぱいになる「旭、だいすき」「俺も」「好きって言って」「え?!…勘弁してくれよ」言葉の代わりに背中に回る腕の力だけで十分だね。
今日の心模様
どんよりと、重い雲
ぬるいような
少しだけ冷たいような風に、
滴る雨
四月って、こんな天候だったっけ
あなたの命を連れ去ってしまった
今年の春は
何だか様子がおかしいような気がする
記憶違いかなあ
日常が始まって
あなたがいた日々が
『思い出』に移ろっていくのが
哀しい
雨空は、今日の私の心模様
——『虹の橋』には
雨降り地区が、あるんだって
そんな場所に
ずっといさせちゃいけないと思うけれど
気持ちを変えるのは
とてつもなく、難しいよ
せめて
雨降り地区に、
可愛い傘のアーケードを作ろう
哀しみに同調して
一緒に泣いてくれる優しい子たちが
凍えないよう
サンルーム仕立てな、おうちを建てよう
あなたに捧げた、
咲かないまま終わるかと思った
お花の蕾が
大きく綺麗に咲いていてくれた
まるで、あなたの『お帰り』の
サイレントニャーのようで
私の心にも
晴れ間が差し込んだ
……私も、いつもはのんきな弟分猫も
多分もうしばらく
曇りの日が続いてしまいそうだけれど
どうか、許して
あなたが濡れないよう
素敵な傘とおうちをイメージして届けるから
もうすぐゴールデンウィーク
自営業と言う仕事柄でもあるんだけど、
毎年この期間は自分をは見つめ直す期間でもあるんだ。
遊んでる人多いこの時に、仕事場やクルマに閉じこもって、これからを考えていく。僕にとっては大切な時間なんだ。
でもね、今年のソレは今までとは大分異なる。
終わりの始まりを考えることになり、
また、自分以外の人の環境を変えてしまうかもしれないんだ。
沈黙は金とも言うかも知れないけど、
沈黙は恐怖、苦痛、勘違いを引き起こす可能性もある。
環境を変えてしまうその人、恐らくそうして欲しいと思っている方向に導くつもりなんだが、もしソレが違えば彼女は深く傷つくかも知れない。
彼女は、言葉を発しない人間だから。
お題『今日の心模様』
今日に限らず、私の心模様はずっと曇りです。っていうか、常時晴れの人がいるんだったらお目にかかりたいくらいだ。
家と職場の往復だけする生活を送っていて、常に退屈極まりない。家にいても一人だし、恋人はおろか友達すらいない。気力がある時は自炊するけど、面倒な時は買って帰るか、外食してから帰る。
ただ、こんな私でも時々心模様が晴れの時があって、YoutubeとかTiktokで推しの動画が上がると一気にテンションが上がる。あとは、ライブ行くとぶちあがる。
だけど、それも終わると元の曇りに戻ってゾンビみたいに労働して家に帰るだけの生活を繰り返すんだ。
嵐のように、乱れている。
冷たく強く雨が降っているかのよう。
それに立ち向かえる訳でも無く立ちすくむばかり。でも、嵐から抜け出せないかと模索している。
一筋の光が刺した。
でも、直ぐに消えた。
また嵐がやってきた。
―私は今日も模索する。一筋の光を求めて。
今日の心模様