『今日にさよなら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
デジタル時計が00:00を示す。
さようなら、今日だった日。
これからは、昨日として、ともに。
そして、はじめまして、新しい今日。
じわじわと視界に膜が貼られてゆく。
不規則な心臓と血液の流れる音が、頭を駆け巡る。
ようやく終わるんだ、と、ほっとする気持ちが私を温める。
この結末を選んだことに後悔はない。
今日と、自分に、永遠のさよならを。
「今日にさよなら」
♯今日にさよなら
寝ようと思えば思うほど寝付けない
目を閉じると余計に色んな音が気になったり
身体が暑く感じて落ち着かなかったり
寝返りをうちながら時間だけが過ぎていく
そろそろ寝なくちゃと思うけど難しい
そう思ううちに微睡んでいく
明日の自分は生まれ変わっているだろうか
嫌なことも全部呑み込んで
今日に
さよなら
みんなが いろいろしてくれるから
みんなが私のこと好きなんだと思っていたわ
うれしくて
私も誰かの役にたちたくて
プレゼントを用意したり
何か役に立とうと申し出た
なぜかな
ほとんど受け入れられない
そうか
気づくんじゃなかった
今日にさよならして
明日はまたいつもの私
時間は平等だ。
でもその平等は決して優しさとかじゃなくて。
苦しんでようが、楽しんでようが、
全ての人間に平等に届く。
迎えたくもない明日は迫る。
もし明日が誕生日の人なら、
喜んで明日を受け入れるけれど。
今日はいつも今日のまま。
だけど今日は今でしかないから。
やがて遠い過去になるんだ。
私は、いず子は明日を迎えるのが嫌だけどね。
まあ、あと4時間くらいで来るんだからさ。
今日も今日にさよならを。
<今日にさよなら>2024.2/18
No.24
今日にさよなら
ーー
惰性で掛けたアラームを止め、形だけカーテンを開けます。
その足でトイレに行き、ベッドに戻って布団にすっぽり。
カーテンを開けた意味がないなぁ、とは思うんですけどね。
次に目が覚めるのはお昼前。
だらだらとタイムラインを眺め、服を着替えたのは結局昼過ぎ。
昼食とおやつの境界を溶かしながら食事を取り、洗濯を回している間に傾く日差し。
そろそろやろう、そろそろ行こう。
そう思っている間にすっかり夕暮れなんです。
普段より少しだけ遅く簡単な夕食を摂り、
シャワーを浴びる頃には、すっかりいつもの時間。
今日はなんだったんだろう。
一人暮らしの休日って、時間が溶けませんか。
明日は月曜日なのに、こんな日はいつも夜更かししてしまうの。
最近だと、リベンジ夜更かしって言うんですって。
大事なイベントは前の日から準備をするけれど、
休日だって、同じなんじゃないかと思い始めました。
今日は華金じゃなくて、休日の何時間前、みたいな。
金曜の帰りはスーパーに寄って、
夜のおかずは明日の分まで作り、朝のパンも買うようにしました。
やっぱり夜更かししちゃうけど、それも日付が変わるまで。
先週が初めてでしたが、朝寝坊しない休日も案外良いものでしたよ。
満足した今日にさよなら。来週もまた会おうね。
聞くところによると、人が干渉できるのは今日だけだそうで。過去となった今日は想う以外何もできず、未だ見ぬ今日は思い巡らすことしかできず。今である今日だけが唯一、何かをすることを許されているのだと。
では今日の残りをどう過ごそうかと思案する。思案するつもりで電波の海を泳ぎ、いたずらに時を過ごす。今に至るまでもそうで、流れ続ける今もまさにそうだ。
そして、今日にさよならを告げ忘れたまま、新しい今日を迎える。
はたしてこれは悪習か。
焦りに任せ何かを詰め込むことで潰えた今日と、惰性的で、けれど満足のいく今日と、どちらが良いのだろうか。
賢人の知恵を引用して考えるのも億劫だ。遠い遠い、未来の今日を過ごす自分に託す。
しがみつき 泣き喚いても どうせまた
今日は明日に 明日は今日に
/お題「今日にさよなら」より
今日にさよなら
今日は、私が人としてとっても尊敬している
J-HOPEさんの誕生日だ。
小学校の頃、自分に自信が全く無かった私をダンスという新しい道に導いて貰った。今の私がいるのも、この人のおかげ。
仕草、感性、言動…全てにおいて、カッコよく、優しく
素晴らしい人柄だ。
今日J-HOPEさんが何をしているかは分からないし、遠くから応援することしか出来ないけれど、
彼は私の人生の分岐点の一つになるだろう。
今日にさよなら
準備はできてる?
カバンの中身
着る予定の服
朝ご飯の下ごしらえに
目覚ましのセット
思い残しはない?
読んでおきたかった本
片付けようと思っていた机
体調を整えるための運動
ストレスを発散するための遊び
全部やるのは無理だったよね
ま、仕方ない
やれることはやったから
あとは明日の自分にお任せ
頑張って疲れた今日にさよならして
新しい明日に行こう
「ずっと黙ってたけどさ、お前、ダルいんだよね」
そう言われて彼氏と別れてから早一ヶ月。
“ダルい”が何なのかもよく分からないまま彼の事を引きずって毎晩泣いていた。
友達は「まだ大学生なんだし出会いあるよ!」と励まして時々合コンに誘ってくれているが、出てみても彼以上の人と出会えてはいなかった。
そんな時、もう最後にしようと思って出た合コンで、今までに見たこともないような美人と出会った。
あまりの美しさに、席に座ることも出来ないどころか呼吸すら忘れていた。
真っ赤なリップに切れ長の目。
女から見ても綺麗。
友達に名前を呼ばれてやっと意識を取り戻し、席についた。
何となく彼女を見ることが出来ずに横に座っていた男の人とばかり話した。
会も終わり、解散しようとした時、その男性から声をかけられた。二人で二軒目にどうかというお誘いだった。
良い人そうだったし行こうかな、と思って頷きかけた時、誰かが私の腕を後ろから掴んだ。
例の彼女だった。
驚いていてると、彼女は「私が先約」とだけ言って私を引っ張って近くの公園まで歩いた。
「あの…」
「アンタ、見ててイライラするんだけど」
「え?」
何ですか?って聞こうと思っただけなのに急に罵倒されて言葉が出ない。
「周りの顔色ばっか伺って、ずっと気配ってて、その上トイレに立つ時に飲み物残していって、男の下心にも気づいてないし。イライラする。それとも何?そう言うのが好きなの?」
馬鹿にされたように笑う彼女に沸々と怒りが湧いてくる。
「顔色伺う事の何が悪いんです?私貴女に迷惑かけてないし、それに、私だけじゃなく彼の事も悪く言うのやめて下さい!彼、優しい人ですよ!」
言い返し、睨むと、彼女は驚いたような表情を見せた。
「何だ。言い返せるんじゃん。てっきり主張出来ない女なのかと思ったよ。あ、あの男はアンタの飲み物に何か入れてたから。私が新しいの頼んどいた」
今度は私が驚く番だ。そんな事する人には見えなかった。でも彼女が嘘をついているようにも、嘘をつく必要も感じない。と言うことはそう言うことなのだろう。
「そ、うなんですね。ありがとうございました」
下を向きながらお礼を言うと
「ふーん。アイツが振った女がどんなもんか見てみようと思っただけだったんだけど、気に入っちゃった」
と彼女の口元が弧を描いた。
「今日にさよならしなきゃね?」
この出会いが私を大きく変えるきっかけとなった。
玄関にある大きな姿見の前で全身をチェックする。
黒く艶のある長い黒髪に切れ長の目、真っ赤なリップ。
満足気に笑う鏡の中の私はあの日の彼女とそっくりだった。
今日にさようなら
明日は、もう来ない
最後まで時間をかけて
アイツを苦しめる…
今日の深夜、私はあの丘にアイツを呼び出した
2人で存分に夜景を楽しんだ後
アイツを背後から縛る
そして、切りつけて殴って…
最後に、落とす前に言ってやるの
「今日は月が綺麗ね…でも、明日はもっと綺麗なのよね、きっと。」
「さっさと、今日にさようならしたら?」
毎日、つまらない。
学校にいき授業を聞いたあと、バイトにいそしむ。それが私の日常だった。それも楽しいけど、
いつも同じことの繰り返しだ。たまには、刺激がほしい。
今日にさよなら
明日の自分が笑って手招きしてる
胸張ってバトン渡せって
あなたに告白
この世界で、また一つの恋が実った
ずっと好きだったあなたと
はぁ、夢見心地
嬉しい、嬉しい!
君に連絡、「ありがとう」
すぐに返信が、「こちらこそ。よろしくね」
よろしくね、だって!
実感が湧かない私に、実感を沸かせてくれる
「また明日」
君と私が、同時に送る
ふふっ、すごい偶然
ベッドにボフッと、倒れ込む
また明日
時計の針が12:00を指す
夢見たいな今日にさよなら
夢を見た後、君に会おう
おはようって言って、手を繋いで…
「すぅ…すぅ…むにゃむにゃ…」
今日はずっと寝てた
起きる度に君からの連絡ないかななんて
思ったりして
隣にあなたがいたらどんだけ幸せなんだろうって
妄想しながら、
明日もきっとなにも連絡ないんだろうな、
明日も実習かぁと思いながら目をつむって
今日にさよならする
今日にさよなら
肌に纏わりつく空気、いつもより多い人の波。そして、遠くから届く屋台の光と香りが特別な空間を作り出していた。
着慣れない浴衣に歩きなれない下駄なんか履いて夕焼けが落ちる手前に、私達ははぐれないように手を繋いで歩きだす。
ガヤガヤと騒がしい中、ひとつ大きな音が体の奥まで響き渡った。「おっ、始まった!」そう言って貴方は私を見て笑う。その顔は、何色もの色に彩られていく。とても眩しくて思わず繋いだ手を少しだけ強く握った。
夜空に開いては光の粒になっていく大輪の花のように、今日という日は一瞬のように終わっていく。
私達はあとどれくらい同じ日々を過ごせるのだろうか。せめて綺麗な記憶のまま、終わりがきてほしい。
けれど、わがままを言えば、変わらずこのまま傍に居てほしい。
――今はただ幸せだけを感じて、今日という日にさよならを告げよう。
日々家
今日にさよなら
布団をかぶって、目を閉じて、目を開けるといつのまにか朝になる。
月曜日になって火曜日になって水曜日になって、7日過ごすとまた月曜日になる。時計の針も止まることは決してないから毎日新しい日がやって来る。毎日今日を見送っている。
良い日があれば悪い日もある。でもそれでいっか!どうせ新しい日が勝手にやってくるんだから。
今日も、今日にさよなら。
失敗した今日にさよなら
怖い夢を見た今日にさよなら
恥ずかしい思いをした今日にさよなら
悲しかった今日にさよなら
嬉しい今日は、また会えたらいいね
どんな日になるか分からない明日にこんにちは
ドキドキも、ワクワクも、イライラも、明日はちゃんと受け入れるからね
頑張るね
明日も、明日には今日になるけど、だから明日も来るんだね。明日が楽しみになる今日が来たら良いな
今日にさよなら
『今日』にさよなら
もう少しで『明日』がやってくる
でも『明日』になった瞬間
『今日』になる
そう私たちは“今“を生きている
この瞬間も“今“に別れを告げながら
立ち止まることなくすすんでいく
“過去“ばかり…
“後ろ“ばかり見ていたら
つまづいてしまうから
『今日』にさよなら出来るように
『昨日』を後悔しないように
“今“を大切に生きていこう