『今日にさよなら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【今日にさよなら】
ダイレクトメールが寄越すのは色褪せた特売の情報
湿っぽいコンクリートの階段を登りながらチラシを丸める
行き止まりの部屋に行き止まりの回覧板
ざっと目を通して日付を書き加える
中途半端な言葉を飲み下してきたツケを支払う
救急車の音にかき消されたままの今日が終わる
発泡酒の泡がはじけてドップラー効果みたいに
迫ってくるいつまで経ってもずっとそこにいる
沈澱している
ふわふわの酩酊に満たないニュースキャスター
顔色の悪い他人が作り上げるささやかな今日
チラシを捲るようにはいかないから指を切る
せめて騒々しい傷が少しでも残せますように。
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個人的に好きなった。まんぞく。
もう誰も信じたくない
もう裏切られるのはやだから、
もうこの世界は闇だらけだ
あの人が助けを求めたってもう
助けたくない。
だってこっちが助けてほしくても
何もしてくれない。
今まであの人に手を差し伸べたのに
この仕打ちはなんだろう。
もう信じたくない。
もう信じられない。
もう忘れたい。
今日にさよなら
今日にさよなら
やってない学校の課題
今日やる予定だった部屋の掃除
返信しなきゃいけないメールの束
シンクに溜まった洗い物
それらすべてに目を瞑って
おやすみ
また今日も貴方を想った
とても幸せな一日だった
貴方を想う一日は最高だ
そんな今日にまたお別れ
また明日もきっと最高だ
#溺愛#今日にさよなら
サヨナラだけが人生だ、なんて上手く言ったものだ。君と俺との別れも普遍的でただ、人間だからと説明がついてしまう。こんな自分の記憶の何処からか分からない文を持ち出すのは、ただ自分に言い聞かせたいからだけなのかもしれない。けれど君のいない1日に条理だから仕方がないと諦めるのは何だか恰好が悪いでしょう?
今日にさよなら/あいにいくよ
井伏鱒二/勧酒/訳引用
今日も平凡に終わった。朝起きてやることやって絵書いたり買い物したり。やっぱりボク的には平凡な日々が良い。
でも。何か足りない。刺激とかそういう物じゃないんだ。
………あぁ、そうだ。彼奴が居ないからだ。
二年前の頃だったかな。彼奴と出会って色々話して、でも彼奴は突然消えた。何にも言わずに消えたんだ。
名前なんて覚えてない。でもどんな会話をしたかは覚えている。
探そうって思ってもどうせ自分で命を経ったとしか思えなくて探すのを諦めてた
1日の最後には必ず彼奴が頭に浮かんでくる。寂しくはならない。けど、あの頃に戻りたいと。そう思ってしまうのは何故だろうか。
ボクはそう思いならが。また。眠りにへと落ちていく。
『今日にさよなら』
雨垂れは打つ
鐘の音も掻き消して
陽はその光彩を隠すのだ
(前提として)
白の密室
無人の椅子
白紙の便箋が一枚きり
(雨は止まない)
温度のない記憶
微笑みと掌
色彩の置き土産
「ーーーー」
音もなく囁いて
零れた吐息に重ねる
明日の木漏れ日に逢いたかった。
夕飯たべて 片付けて
メイク落として 歯も磨く
お風呂でしっかりあったまったら
ふかふかパジャマに身を包み
髪を乾かし ストレッチ
あとは寝るだけ 準備完了!
わんこ呼び寄せ 腕まくら
お布団かぶって
今日のページを めくってさよなら
「今日にさよなら」
#21
友人に彼女が出来た。
相手は自分とも顔馴染みだ。
別に彼女に好意を寄せていたわけでもなく、
むしろ数少ない友人が幸せのルートを辿ることが出来て喜ばしいはずなのだが、
何故か自分の心に痛みに近い虚しさがある。
もう他人の幸せを喜ぶことすら出来ないほどに飢え、ボロボロになってしまっていた私は
先の見えない未来に思いを馳せる。
今日にさよなら、また同じ今日は二度と訪れないけど、いつか良い日だったと思い出せるように今日を頑張るんだ
#今日にさよなら
友達の祐一は頭を打ってから17時間しか記憶が持たない身体になっちまった。
日常生活のことは記憶してるが、俺のことや周囲のことは覚えてない
今日は祐一の誕生日だ、祐一を連れ出し俺はドライブにでかけた、学生の頃二人で遊んだ商店街にパチンコ屋、公園
祐一と過ごすとどこも懐かった。
夕陽が差し始め俺は祐一と帰ることにした
「今日は楽しかった」
あいつは覚えてない、俺の強盗殺人したこと
あいつは覚えてない、現場を目撃したお前を信用できず殺そうとした俺の顔を
祐一、俺明日警察署行ってくるからしばらくお前と会えないんだ
お前の面倒は見てもらえるように知り合いに頼んである
今日にさようなら、ありがとう祐一。
今日にさよなら
もう二度と出会うことがない人が、私には
たくさんいる。
小学生。仲良くしていた高学年の女の子
動物園に行った時、好きな動物が同じで
仲良くなった名前の知らない女の子
中学生。中学生になった時に、疎遠した幼馴染
2年間、不登校だった私を優しく話してくれた担任の先生
趣味が一緒で気軽に話してくれた、教育実習生
高校生。ある施設で仲良くなった小さな女の子
支えてくれた…施設のスタッフの皆さん
現在。会おうと約束した保育園の幼馴染だが、
その約束も忘れたのか、LINEを追加しただけになる
さよなら、また会えると信じて。
今までの辛い過去
今日でさよなら
あまり忘れては、
いけないけど
もう、思い出したくない
みんなは、知らない
自分の
辛い過去
その記憶は、
今日でさよなら
また思い出すかも
知れないけど
またいつか
会おうね
辛い過去 今日でさよらない
昨日の僕は
今日の僕は
明日の僕は
一体なんだ?
何気ない日々を過ごしているだけ。
未来を変えたいと思うなら
今日にさよならして
「はじめまして」の自分に会おう。
お題┊︎今日にさよなら┊︎15作目
屋上から飛び降りた
もうこのセカイにはうんざり
私が居なくたって悲しむ人は居ないし
なにか変わるわけでもない
ただ、ただ嫌になった。
ただそれだけ
さようなら、明日の来ない、今日の自分に…
お題 今日にさよなら
あなたが亡くなってから
沢山の月日が流れたけど
今でも想い出せる程
あなたは私に愛をくれた
今日にさよならと手を振って
あなたの胸に抱いてもらいたい
退屈な今日にさようなら
題名【今日にさようなら】
一日の締め括りは、平穏がいい。
いつもの、学校からの帰り道。
「ねぇ、見て!この人イケメンでしょ?」
こいつは、面食いで、惚れっぽい。恋愛脳で、頭がおかしい。
差し出されたスマホの画面には、確かに、整った顔の男が映っている。
「ああ、イケメンだな」
でも、一番頭がおかしいのは、こんな奴を十年も好きな俺だと思う。
「でしょー!進学校に通っててー頭もいいの!この前の合コンでLINE交換してさー!」
「じゃあ付き合えば」
俺はつい、心にもないことを言う。
「そうするつもり♪」
一日の締め括りは、平穏がいい。
「お前さ、いつもいつも同じようなこと相談してきて、俺を何だと思ってんの?」
「何って・・・親友、だと、思ってるよ?」
平穏がいいのにーー
「俺、お前のことずっと・・・」
私はもう戻れない。私の物は教科書もノートも資料集も全部私が捨てた。もう今から逃げることは出来ない。今階段を一歩一歩登りフェンスを越える。君は後ろから私のことを呼んでいる。「ごめんね」今、後ろへと倒れ私は空を飛ぶ。
苦痛でしかない私の人生にさよなら。
君を泣かせた今日にさよなら。
最後に君を泣かせた私にさよなら。
楽になれる今日にさよなら。
倦怠感
焦燥感
希死念慮
別に
幸せだよ
でもちょっとイライラする
今日も何も出来なかった
ながいこと床にうずくまっていた
世の中ではそれを何もしてないといった
何もしてないのにお腹が空く
あの子は今頃バイトに
あの子は資格を取りに
あの子は部活を
勉強を、趣味を、ボランティアを
親孝行を、恋を、就活を
ごめんね
わたし
そこまでして生きてる意味がわからないや
いっしょうけんめい生きてく意味が
いやいやこの生活を続けていく意味が
でも、みんなそれを問うのをやめた
大人になったからだよね
かっこいいよ
すばらしいね
でもね
わたしだけは大人になれない
なりたくない
なる意味がわからない
ごめんね
ごめんなさい
一秒でもはやく
今日という日が終わって、終わって、終わって
そして
さようなら