『些細なことでも』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
些細なること、つまびらかな、少女の今日の一日。
子細で、起伏に飛んだ、物語のような今日。
児童書を読みながら、猫を撫で、兄と語らい、夕刻は母にならって食卓につき、夜になると屋根裏のカウチソファで寝る。
そんな、自由な一日。
彼女はそれに満足しているか?
否、していない。
自分がお姫様であればいいと、いつも思っているし、食卓のパンに塗る蜂蜜が、黄金色に輝いて塗れられればどんなに素晴らしいことかと思っている。
スープの中のカブが、牛肉の柔らかく煮込んだスジ肉であったりして、飽食の象徴のような、豪勢な食事を、彼女は物語の内に望んでいる。
その、自由な意思は、兄との会話にも表れる。
「お兄様、お母様がお妃様で、お兄様が王子様であったら、どんなにいいかしら」
「夢を見るのはいい加減おやめよ。もう、十二歳にもなるんだから」
昔の兄は、全部彼女の話に着いてきてくれ、またその空想の内に、語り合うことも多かったのに……。
ただ、少し寝不足だっただけ。
それを敏感に察知して、労るおまえ。
申し訳なくなる。
「ごめん。オレ、大丈夫だから」
そう言ってみたものの、看過されるはずがない。
おまえの大丈夫は信用ならないと言われた。
そりゃ、そうだ。
それじゃあ、オレは遠慮なく甘えさせてもらおう。
些細なことでも教えて欲しい
何を食べて何を考えているのか
些細な事でも、あたしに話して欲しい。
きっと、あなたが思うより苦しくないから。
大きくないから。
小さな事言ったら、大きな夢の中で生きるのが人間でしょう?
些細なことでも
言って?
些細なことでも
伝えて?
些細なことでも
気持ちを表に出す
吐き出すこと
とても
大事だと思うよ──
(2023.09.03/些細なことでも)
些細な優しさで
私が生きる理由がわかった
あなたのちょっとしたことが
嬉しかった
だから、少し冷たくされた
そんな些細なことでも
私がいなくなる原因になるんだよ
「些細なことでも」
皆にとっての些細ことは、私には重く感じる。
些細なことでも気にしてしまう。
あなたは「そんな些細なこと気にすんなよ」って言うけど、
私にとっては些細なことではない。
もし、些細なことでも、私はそれだけで落ち込んでしまう時がある。
冗談で「バカじゃん」と言われても私は気にしてしまう。
挨拶することすら、迷惑じゃないかとか、
下の名前で呼んでいいか、
そんなことだけでも私にはとても勇気がいる。
あなたにとって、『些細なことでも』
些細なことでも褒めていく。
そんな小さなことから絆は深まっていく。
些細なことから幸せが深まっていく。
些細なことでも 好きなことをする
君のことを思い出す その瞬間が嬉しく感じる
#34
些細な事でも。
些細な事でも
気づいた時は
本当に焦る。
こないだの
あの時は
絶対に無理かと
思ってたけど
大丈夫だったよ。
些細な事でも
ちゃんと考えてくれて
ありがとう。
みんなにとって些細なことでも
僕には
あまりに重く
受け止め難い
そんな現実を受け入れられる日は
来るのだろうか
些細なことでも、また。あなたのそばに入れることが何よりも嬉しい。
些細なことでも伝えてほしい
そう願った時、ぼくには誰もいなかった
どんな些細なことでも、君と居れば楽しいことに感じられる。
輝いて、綺麗なものに見える。
だから、私の見ている景色も、それを見ている私の想いも言葉にして君に伝えたいのに、いつだって全ての想いを言葉にして表しきれない。
君はなんてこともないように、それらを素敵な言葉で綴っているのに。
"些細なことでも"
どんなに 小さなことでも
自分では 取るに足りないようにさえ
思えることだとしても
話してくれたら 嬉しいです
些細なことの中に
あなただけの物語の 引き出しが 顔を出していて
些細なことの中に
たくさんの キラキラが 詰まっているのです
引き出しを 開けさせていただけるかどうか
キラキラの瞬きに 気がつけるかどうかは、、、
わたしのこころ次第です
だから、わたしは
自分自身の 些細なことを 日々、
大切にしていきたいと思うのです。
本人に言うつもりはないんだけどさ?
私、あいつが何かする度に動悸がするんだ。
会う度に手ぇ繋いだり、ハグしたり。
その度に胸が苦しくなる。
あいつは鈍いから気付かないけどさぁ。
も〜うんざり。近づかないでくんないかなぁ。
彼氏なんて、捨てて、さぁ。
…私以外にハグとか、しないでくんないかなぁ。
あは、ごめん。
あいつ最近、のろけひどくてさ。本当、会う度に
すごい、幸せそうなんだよね。そ、彼氏と。はは。
え?…だからさぁ、言ったじゃん。
本人に言うつもりなんてないって。
些細なことでも/
些細なことでも気をつかってしまうし気になってしまう
「些細なことでも」
少しだけでも
気にかけていたい
いつまでも
些細なことで傷ついたり喜んだり
泣いたり怒ったりで
いつかなにも感じなくなるのかな
でも、私が君に想う気持ちは
変わらないから
今までずっと
流れに身を任せていた
どんな些細なことも
時間が解決してくれると信じていた
なんの疑問も抱かず
信じて歩き続けた
しかし大人になってだんだんに
心の中の違和感に気づき始めた
何も考えずに生きてきた人生
今ある場所、人、もの
これは望んだものだろうか
欲しかったものだろうか
次第に心の空洞は大きくなり虚しさが湧いてくる
気づいた時には後悔に縛られ
こんな人生は望まなかったはずなのにと嘆くだろう