『世界に一つだけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
世界に一つだけの価値って
どれくらいなのだろうか
世界に一つだけ。
ありきたりな解答になってしまうが、人が持つ個性にもそれは言えるだろう。
人というのはパズルのピースのようなもので、皆誰しも凸凹を持っている。
得意なこと、不得意なこと、それなりに出来てしまうこと…。容姿や性格にまで思考を広げていけば、ますますそれぞれの個性が際立っていく。
誰かと似ていても、必ずどこかしら似ていないところがある。
それこそがその人が持つ個性であり、世界に一つだけと尊ぶべきものなのかもしれない。
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世界に一つだけ
もう一つ短文を思いついたので、残しときますです。
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世界に一つだけのものは、
大切だから秘密。
そう言って、はにかむ君に
世界に一つだけの輝きを見つけた。
世界に1人だけの君
私に取ってのNO1 ❤️
コンビのスイーツよりも
コージーコーナーのケーキよりも
ミスドのドーナツよりも
マックの三角チョコパイよりも
ビアードパパのシュークリームよりも
ミルクティーやカフェオレよりも
大事…💦 本当です
世界に一つだけ
この世界で、あなたとだけ共有したい…この時間…
この世界は、屹度、あなたと私だけでできている…
そんな妄想していて、虚しくなる…
判ってる…本当は、あなたは、私の存在すら知らないこと…
一方的に、遠くからあなたを、見ているだけの片想いだから…ストーカーになる勇気も無い…
ただ…何気に撮った写真に写り込んだ、あなたの横顔に、語りかけているだけ…
これまでに
お世辞にも似ていない
似顔絵をもらったことがある
その絵には
とりあえず、目や鼻といった
顔のパーツらしきものは描いてある
だけど
なぜかその無茶苦茶な絵が
心から嬉しいものなのだ
幼児期の愚息から
プレゼントされた絵だからだ
『世界に一つだけ』のね!
まー
作品No.162【2024/09/09 テーマ:世界に一つだけ】
自分という存在が
世界に一つだけ
だとしても
自分を大切にしたいと
思えないのはなんでだろうな
自分のこと
甘々に甘やかしてるくせに
何気に、人の声ってそれぞれ違っているような気がする
似ているとはいえ、完璧に同じなものが存在しない辺りを見ると、世界にひとつと言っても過言ではないんじゃなかろうか!
「趣味でやるのが一番」
自分が着ている服とまったく同じ服を着ている人を見かけたとき、なんとなく居心地が悪くなった。
既製品なのだから、自分以外の人もそれを買っていることくらい、わかっていたはずなのに。
「他の人と違う格好がしたいってこと?」
小学校時代からの友人が首を傾げる。
「いや、なんか、制服じゃないのに、同じもの着てるって、なんか気持ち悪くて」
「私は、同じ服着てる人見かけたら、親近感湧くけどなぁ。センス同じなんだーって思う。流行ってるものなら、同じの着てても別に気にしないけどなぁ」
「流行りを否定するつもりはないんだよ。ただ、人とまったく同じものを着たくないというか……流行りのものだけど、よく見るとちょっと違うよね、っていう箇所がほしい、みたいな」
「うーん……そっか……たぶん根本的な感覚からして違うのかも」
「そうかも」
彼女は、私のことも他人のことも、否定しない。
「だから、洋裁習い始めたんだね」
良いと思う、と彼女。
「というか、アクセサリーは昔から作ってたし、なんでそっちの道に行かなかったのかな、と思ってた」
「あー、それはね〜。自分で自分のものを作りたいから。もちろん、親しい人から頼まれたら作るけど、たくさんの人のために作る、ってことはしたくなくて……」
私は自分のために作りたいだけ。
親しい人に作るものも、私がその人に贈りたいだけ。
仕事にしてしまうと、私が本当に作りたいものが作れなくなる気がする。
だから、たぶん、趣味でやるのが一番合っているのだろう。
────世界に一つだけ
「世界に一つだけ」
ある小さな町に、古びた雑貨屋があった。店主の老婦人、ミツコは、長い間この店を営んできた。彼女の店には、世界中から集められた様々な品々が並んでいたが、その中でも特に目を引くのは、店の奥にひっそりと置かれた一つの小箱だった。
その小箱は、木でできており、表面には美しい彫刻が施されていた。誰もがその存在に気づくことはなかったが、ミツコはその箱に特別な思いを抱いていた。彼女はその箱を『世界に一つだけの宝物』と呼んでいた。
ある日、町に若い女性が訪れた。名前はアヤ。彼女は都会から引っ越してきたばかりで、何か新しいものを求めてこの町にやってきた。アヤは雑貨屋の前を通りかかり、ふとした好奇心から中に入った。
店内は薄暗く、独特の香りが漂っていた。アヤは目を輝かせながら、様々な品々を眺めていたが、やがてその小箱に目を留めた。何かに引き寄せられるように、彼女はその箱の前に立ち尽くした。
「この箱、何ですか?」
アヤはミツコに尋ねた。
ミツコは微笑みながら答えた。
「これは、私の大切な宝物です。中には、世界に一つだけの特別なものが入っています」
アヤの好奇心はさらに膨らんだ。
「見せてもらえますか?」
「もちろんですが、開けられるのは特別な人だけです」
ミツコは言った。
アヤはその言葉に心を躍らせた。特別な人になるためには、何をすればいいのだろうか。彼女はミツコに頼み込んだ。
「私も特別な人になりたいです。どうすればいいですか?」
ミツコはしばらく考えた後、アヤに言った。
「あなたが自分自身を見つめ直し、心の中にある本当の願いを見つけることができれば、特別な人になれるでしょう」
アヤはその言葉を胸に刻み、町の生活を始めた。彼女は毎日、町の人々と触れ合い、様々な経験を重ねていった。時には失敗し、時には喜びを感じながら、彼女は自分自身を見つめ直す時間を持った。
数ヶ月後、アヤは自分の中にある本当の願いを見つけた。それは『人々を笑顔にすること』だった。彼女はその思いを胸に、町の人々に小さな幸せを届けるために、様々な活動を始めた。手作りのアクセサリーを作って販売したり、子供たちに絵本を読んだり、地域のイベントを企画したりした。町の人々はアヤの活動に感謝し、彼女は次第に町の中心的な存在となっていった。彼女の笑顔は、周囲の人々を明るく照らしていた。
ある日、アヤは再び雑貨屋を訪れた。ミツコは彼女を見て微笑んだ。
「あなたは特別な人になりましたね」
アヤはその言葉に感動し、心が温かくなった。
「私は、私の願いを見つけました。人々を笑顔にすることが、私の宝物です」
ミツコは頷きながら、小箱を開けた。中には、何も入っていなかった。しかし、その空っぽの箱は、アヤにとって特別な意味を持っていた。
「この箱は、あなたの心の中にある宝物を象徴しています。あなたが見つけた願いこそが、世界に一つだけの宝物です」
ミツコは優しく言った。
アヤはその言葉を胸に刻み、微笑んだ。彼女は自分の中にある宝物を見つけたことで、真の特別な人になったのだ。
雑貨屋を後にしたアヤは、町の人々に笑顔を届けるために、さらに力強く歩き出した。彼女の心には、世界に一つだけの宝物が輝いていた。
立花馨
─── 世界に一つだけ ───
貴方は一人しか居ないから
僕のそばにいてほしい
清潔な部屋
綺麗な服
汚れたものは一つもない
肉も皮も血液も君には必要ないから
全て取り除いた
言ったでしょ
僕は外見に興味がないって
汚れた部分を全て取り除いた貴方は
世界で一番美しい
世界に一つだけの宝物。
それは輝く宝石である。
それは美しい絵画である。
それは貴重な書物である。
世界に一つだけの宝物は人それぞれに違うものである。
世界に一つだけの宝物は皆同じである。
全てが間違いで全てが正解である。この世界は終わりなき問いである。その答えにたどり着ける人間は存在するのだろうか?その答えこそが世界に一つだけの宝物では無いだろうか。
目指しているのは
only oneじゃなくて
number one
だってそのGOLDは
結局 唯一無二
【世界に一つだけ】
欲しいのは一つ。
ただ 一番 だけ。
もし、明日世界が終わるとして
世界に一つだけ何かを残しておけます、と言われたら貴方は、何を残しておく?
人生の大半を共に過ごした家族
莫大な時間をかけて創った、物語たち
大切なあの人
何を残すのが正解なんだろう。
こんな選択は迫られたくないな。
だって、困るじゃん。
大切なものたちが多すぎて、そのどれ一つにとっても失いたくなくて。
だからさ、ごめんね。
こんな事考えなくて良くなるように、終わりは自分で決めるよ。
大切なものを失う前に。
ばいばい。
──彼女の遺書には、こう記されてあった。
少し古びた紙の匂いが、鼻の奥に詰まっていくようだ。
息が、しにくい。
世界に一つだけの温もりをくれた彼女は、
世界に一つだけの苦しみを僕に刻みつけて逝った。
『世界に一つだけ』
【世界に一つだけ】
白黒の鍵盤を走る指で
星々を繋いで星座を作れば
きみの為だけの世界に一つだけの音が生まれる
2024-09-09
世界に一つだけ
世界に一つだけ願いを叶える装置があったなら、きっと今こうして文章を書く事など出来ず、僕らは空を見上げて怯えていただろう。
日々家
【お題:世界に一つだけ 20240909】
大量生産、大量消費のこの世の中で
世界に一つだけ、なんてあるのだろうか?
そんな疑問が浮かんだ。
けれどよく考えてみて欲しい。
例えばお店にずらりと並んでいる食器類。
昔は一つ一つ手作りで、同じようでいて少しずつ違うものだった。
今は機械で制御され、寸分違わぬものが出来上がり
少しでも規格に合わなければ、消費者の手に渡ることはまず無い。
でも、どちらの場合でも、あなたの手にあるその食器は、他のどれでもない。
世界に一つだけの、あなたが手にした食器。
例えば車。
安くは無い買い物だから、皆真剣に選ぶ。
車種、年式、色、オプションなどなど、自分の求める1台を手に入れる。
何千、何万、何十万、何百万と作られる中で、あなたの元に来るのは選ばれし1台。
世界に一つだけ、あなたのために選ばれた車。
例えば名前。
最近の風潮は、他人と被らない唯一の名前、とか言われているけれど
被ったって良いじゃない、だってその名前はその人のものだから。
名前が同じだと、人生まで同じになるの?
そんな馬鹿みたいな事、あるわけない。
漢字が同じでも、読みが同じでも、両方が同じでも
その名前はその人が持つ、世界に一つだけの人生最初のプレゼント。
だから、大切なのは気持ちであって、読み方や字面ではない。
世界に一つだけの、あなたという人間の名前。
なんて、考えてみたけれど、『世界に一つだけ』に拘るのはきっと人間だけだよね。
鳥も虫も魚も植物も犬も猫も⋯⋯人間以外のたくさんの生き物は
『世界に一つだけ』なんてことこれっぽっちも気にしていない。
きっと、考えてさえいない。
私はたぶん会ったことがないけれど、神様はこう言うかもしれない。
「それは、生きる上で重要な事なのか?」
ってね。
まぁ、まず必要ないよね、生きる上では。
でもやっぱり、どうしてか欲しくなっちゃうんだよね
『世界に一つだけ』の何かを。
それがあると自分が『特別』って言われているような
そんな気持ちになれるから⋯⋯⋯⋯かも?
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(´-ι_-`) 某グループの曲の呪縛から逃れるのは困難デシタ⋯( ¯-¯ )
世界にひとつだけの花があるとすれば名前はなんだろうか。
世界に一つだけ人がそれぞれ持つ真理、心理
世界で最も美しい。
『世界に一つだけ』
パスワード設定
通過した
これって
世界に一つだけの
文字列なんだと
安堵する
100円玉を握りしめている。
平成12年の100円玉。銀色のありふれた100円玉。
銀の桜の凸凹が、手の皺に馴染んでいる。
汗の滲むての内側で、硬貨を握りしめて、一歩を踏み出す。
駅を出ると、初秋の蒸し暑い空気が、ムワッと吹きつけてくる。
今日から、新しい生活が始まるのだ。
背中に背負ったリュックの重みが、ずしっと肩にのしかかる。
昼過ぎの日差しが頭上から、強く強く射している。
手の中の100円玉は、確かにありふれた、なんの変哲もない100円玉だ。
だけど、これは使うために握っているわけではないのだ。
これは俺にとって、世界で一つだけの、一番のお守りだった。
遠い昔に、俺から離れてしまった母さんの。
俺の母さんは、どうしようもない人だった。
母親としては失格の、どうしようもない…。
俺が生まれた時、既に母さんは、人生において致命的な失敗を何回か重ねていて、俺が生まれた後も、さらに致命的な行動を何回も重ねていた。
母さんは、悪い人じゃなかった。
ただ、頭が致命的に悪かった。
鈍くて、やることなすこと短絡的で、楽観的で、まったく計画性がなかった。
母さんは俺を愛してくれていたけれど、そんなどうしようもない人だったから、俺に渡せる愛も行動も物も、ほとんどなかった。
だから、お小遣いだ、今日の食費だ、と母さんが俺の手に握らせてくれるのは、いつも一枚の100円玉だけだった。
母さんは、母さんなりに一生懸命に俺を育てようとしていたけど、実態は、ネグレクトに近かった。
そんな母さんを、俺は内心軽蔑していた。
大したことも出来ないくせに母親ヅラして、油断していてもしていなくても、しょっちゅう厄介事を運んでくる。
鬱陶しく思った。早く離れたいと思っていた。
だから、俺は母さんから離れることに決めた。
俺は生まれた頃から、冷徹で、計算高くて、捻くれた悪い子だった。
もしかしたら、母さんが気づいていないだけで、俺は母さんの子ではなかったのかもしれない。
…俺は、母さんが出掛けている間に、警察へ行った。
それが俺の最初の裏切りだった。
母さんの罪の証拠を持って、俺は警察へ行った。
結果、母さんは捕まって、然るべき施設へ送られ、俺はまた別の施設に保護された。
最愛の息子に裏切られたというのに、母さんは変わらなかった。
俺が面会に行くたび、母さんはすごく喜んで、俺の生活の心配をして、最後にはいつも俺の手に、100円玉を一枚だけ、握らせた。
お小遣いよ、と、笑って。
この平成12年の100円玉は、母さんから貰った最後のお小遣いだった。
俺が成人して、他県での就職が決まったあの日。
それは、俺の自立と同時に、母さんとの別れを意味していた。
母さんは、今すぐ使える資金源があれば、後先も先方の事情も考えずに、すぐに頼って使い潰してしまう。
母さんのためにも、俺の生活のためにも、自立したら、母さんに会わないと決めていた。
最後の面会の日。
俺の近況報告を聞き、俺の決意を聞いた母さんは、意味が飲み込めていないのか、それでも変わらず穏やかに、俺と話してくれた。
そして、別れ際に、この平成12年の100円玉を、俺の手にそっと握らせた。
お小遣いよ、と笑って。
これは世界で一つだけの100円玉だ。
どれだけ、平成12年の100円玉がありふれていようと。
この100円玉よりも高価な経済的価値のある100円玉があろうとも。
俺はこの100円玉だけは使ってはいけないんだ。
俺にとっては、世界に一つだけの価値がある、お守りなのだから。
手のひらをゆっくり開いて、100円玉を見つめる。
母さん、俺、頑張るから。そう呟いて、落とさないように100円玉をしまってから、スマホを取り出す。
スマホの地図アプリを開く。
新居にピンがついている。
俺は、スマホを片手に歩き出す。新しい生活に向かって。
空は、カラッと晴れ渡っていた。
母さんみたいだ。空を見て、そう思った。