三日月』の作文集

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三日月』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/9/2024, 11:57:24 PM

少しばかり頼りない、僅かな光をうつす三日月
眩しいほど強くはないし
無視できるほど弱くもない
その存在感は、心の中にほんの少しだけ爪痕を残す
いつでも覚えている程つよくはないし、
忘れ去ってしまう程よわくもない
その鋭い切っ先を、僕の心に突き刺して
じわり、じわりと侵食していく

(三日月)

1/9/2024, 11:53:23 PM

「僕と契約して魔女になってよ!」
 目の前に現れたウサギのような生物に、まさかの日本語で突然こんなことを言われた。
「夢か、夢だな。もしくは幻覚。疲れてるんだ」
「夢でも幻覚でもないよ!」
 そのウサギに足を噛み付かれる。
「~~……っ! いったぁー……。何すんの!」
「これで現実だって信じた?」
 話せるくせに謝りもしない。
 仮にこれが現実だとして、怪しい生物と怪しい契約なんてするはずもない。これでも十数年は生きている。何も考えずに契約するほど馬鹿じゃない。
「他をあたってください」
「なんでぇー!? 話だけでも聞いてよ!」
 足にしがみ付くウサギ。
 そして勝手にいろいろと語り始めた。どこから来ただの。自分の使命だの。宇宙が危ないだの何だの。
 とにかく、ニチアサにやってそうな、魔法少女になって悪者と戦ってくれ的なやつだった。
「それなら警察行ってください。もしくはCIAかFBIかMIBかそっちの方へ!」
「MIBは都市伝説でしょ! 違うんだよ~! 君じゃないとダメなの~」
 そして私じゃないとダメな理由をいくつかあげてきたけど、専門用語みたいなのをたくさん使うからよくわからなかった。
「戦って怪我したくないし、死にたくもない。契約するメリットが何も浮かばない」
「みんなに感謝されるよ! 宇宙一のヒーロー……ヒロイン? だって!」
「感謝されたところでお腹は膨れないよ。命の方がずっと大事だし」
 せめて一生遊んで暮らせるくらいのお金でも貰わないと割に合わない。
「うぅ……魔法が使えるようになるんだよ! 雲や三日月の上に乗ったりすることもできるよ!」
 ――雲の上でスキップしてみたい。ちぎって食べてみたい。きっと、わたがしのように甘い味がするんだ。そして、夜になったら、輝く金平糖の星を口に頬張りながら、三日月の上で眠りたい。
 それは子供の頃に憧れた夢。
「……雲は水蒸気だし、月は大きな丸い星だよ」
 今言われたことが現実にはできないって、もう知っている。嫌でも現実を理解してしまうくらいには生きている。
「何言ってるの! たしかに水蒸気の雲もあるけど、全ての雲が水蒸気だなんてどうして思うの。全ての雲を触ったことがあるの? それに三日月だって丸くないよ。見ればわかるでしょ?」
 何を言っているんだ。たしかに私自身は直接それに触れたわけではないが、当たり前の知識だ。
 当たり前の知識なのに。
「乗ってみたくない?」
「…………」

 そして、私は魔法少女になった。
「觔斗雲って実在したんだね」
 雲に乗りながら呟く。雲の上は予想通りふかふかしていて、なかなかに快適だ。
 その雲に乗ったまま三日月まで移動した。
 三日月は想像ほど大きくなかったものの、客船くらいのサイズはあった。
「やっぱり大きいじゃん!」
「気に入った?」
「……まぁ、それなりには」
 私の言葉を聞くと、ウサギは嬉しそうに笑った。
 そのまま三日月に乗って、宇宙間を適当に移動していた。
 そこへ現れた。怪物の姿をした、倒すべき悪者ってやつが。
「ぎゃはは! おまえら、覚悟しろ――」
 ――三日月は急に止まれない。
 そして、その悪者は三日月に跳ねられ、宇宙の塵となった。
「なんか勝った」
 こうして私は無事に初勝利を収めた。
「おめでとう! 頑張ったね。戦ってみてどうだった?」
 思わず引き攣ってしまう。
 いや頑張ってないし、そもそも戦ってない。どうと訊かれても、みんなも飛び出しには気を付けようという感想以外浮かばない。
 もうさっきの出来事は忘れることにする。遊覧を続けよう。
 三日月に揺られながら、地球を見下ろす。あれが私の住んでいた星。その光景はとても美しかった。
 その時、魔法少女になって良かったと、心からそう思えた。
「これからもよろしくね!」
 ウサギが手(前足)を差し出してきた。私はそれを優しく握り返した。


『三日月』

1/9/2024, 11:46:54 PM

うすい夕闇にわずかの時間そっと輝いて沈んでしまう三日月。

宙との境界線を曖昧にし、密かに現れて消える。

まるで人が自分の二面性を隠したがるように。

題「三日月」
récit œuvre originale

1/9/2024, 11:43:36 PM

西洋の言い伝えでは

満月が人を狂わせるらしいが

三日月ではどうなるのだろう

ほろ酔いぐらいで済むのだろうか

マッチョの友人に三日月の印象を聞くと

ぶら下がって懸垂ができそうと答えられた

どうやら三日月でも充分効力はあるようだ

1/9/2024, 11:28:57 PM

三日月ですか。


名乗り遅れました椿です。


実は私、椿について知らないんです。


教えてくれますか?


椿について。


座ってお茶でも飲みながら、教えてください。

1/9/2024, 11:16:35 PM

この世には居場所はなくて
いつまでも満ちることない椅子に座ってる

【三日月】

1/9/2024, 11:03:27 PM

「三日月」

三日月は哀しい

三日月は淋しい

三日月は息も絶え絶え

三日月は目に涙を溜めて

三日月は声を震わせ

消え行く定めに抗うように

あなたの名を呼ぶ。



あなたは空を見上げて

その姿を決して忘れぬと誓ってくれれば

三日月は目を閉じて

安らかに眠りにつき

そして生まれ変わるだろう。

あなたに再び会うために。


           「三日月」

1/9/2024, 10:55:43 PM

別れよう。
そう一言呟いた後君は空に浮かんでいた三日月のような口をして笑った。

1/9/2024, 10:47:15 PM

月はなぜ大きくなったり小さくなったりするの?

君を盾や剣のように守ったりするためだよ。

いつも見守っているから大丈夫だよ。

#三日月

1/9/2024, 10:45:27 PM

月の満ち欠けは人の睡眠に影響するらしい。
 満月が近づくと眠りが浅くなったり寝不足になりやすいとか。
 最近、やたら寝つきが悪いので月が満ちているのかと思いきや三日月だった。
 三日月形の目といえばまりもっこり。
 睡眠不足のせいでこんなことしか思いつかない。
 いや通常運転か。


『三日月』

1/9/2024, 10:42:45 PM

君と別れた

ひとりの帰り道。


ついさっきまで

隣には君がいて

右肩に残る

微かなぬくもり。


見慣れた 何気ない景色も

駅まで続く

長い 長い 枯葉の並木道も

どこか 違う景色に見えたから


遠回りをして

ふいに見上げた

夜空に想いが

雫になって 溢れそう…


今着いたよ

すぐ会いたくなるね

君からのLINE


そんなひとことが

僕の胸の深いところ

じんわり 溶けていく。



今すぐに かけだして

抱きしめたいよ…



同じ夜空を

君もみているかな…


優しい気持ちと

溢れてく愛しさで

左に傾いた

綺麗な 今夜の月を…。



- 三日月のラブソング -

1/9/2024, 10:36:35 PM

三日月

 速度を落として、ひねくれたカーブを下りていく。途中で視界に月が入ったが、すぐに運転に意識を戻した。

 料金所を出て、左折した。信号待ちの列に加わる。知らない街だが、さして新鮮味もない風景だった。 

 家を出たときの母の表情を思い出した。違和感があった気がする。はっきりとは言えないが。そう思うと昨日の父の様子も、どこかよそよそしい様に思えてきた。だが、もし何かがあったとしても、今できることはない。
  
 青に変わった。アクセルを踏む。

 月は三日月だった。まだ全ては見えない。

1/9/2024, 10:14:53 PM

三日月
部活帰りの、夜。
街灯以外は、真っ暗な闇の中。
とても小さな、光を感じて。
見上げれば、細い三日月が照らす。
弱いけど、しっかりとした光。
ふと、涙が溢れた。

1/9/2024, 9:58:35 PM

俺の気持ちは誰にもわからない。

そうだったんだろうな。

なんなら、自分でも分からなかったと思う。

血は繋がってないけどさ。

今の生活はすごく充実してて

俺、満足してる。感謝しかない。


いくら殴られても、

なにされても

なに言われても。

空を見れば

いつも月が笑ってるんだ。

面白いんだ。

そう思って

絶望して、

俺には何もできなかった。

自殺なんて言葉、

知らなかったし。

やり方だって分からなかった。

ただただ耐えて

これが普通だと思って。

まだ言葉すら話せない俺に。


でも、

忘れられないんだ。

ずっと覚えてる

親の顔も、声も。

あのまま警察が来なかったら

きっと今頃

死んでるんだと思う。

だけど俺は

父さんと母さんにあいたい。

1/9/2024, 9:57:25 PM

三日月_14

もし三日月の見えていない影の部分が
ゴミや虫だらけだったら 君はどう思う?

もう二度と 三日月が綺麗だ
なんて思わないのかな。

だから三日月は綺麗なんだ。
見えている部分のように
全てが綺麗だ という保証がある。

だが 私にはそれがない。
君はそれでも
私に惹かれてしまうものなのか?

うん と言うのならば
私の全てを君に捧げる。

あぁ。
私が月でなくて すまなかった。

あとは君が
私の影を認めてくれるかだ。

1/9/2024, 9:37:42 PM

満ちて
欠ける
無くなる
欠ける
満ちる

と、言うエンドレスループは
女性をよく表現しているなぁと思う

弓に似ている
湾曲している

三日月が鋭利に見えないのは
女性のフォルム的な物かなぁ。


題【三日月】
著 塵芥 椎名

1/9/2024, 8:13:26 PM

【三日月】
冬の肌寒い夜、風呂上がりのびしょびしょになった髪の毛をタオルで拭きながらリビングのソファーに座る
「ふぅ〜⋯」
今日一日の出来事を思いながらぼーっと窓から外を眺めるといつも通りの景色が見える。
高くそびえ立つビルや友達の家、そして綺麗な星々が瞳に写った、とくに目を惹いたのは綺麗な三日月だ。
(三日月かぁ〜、月をまじまじと見るのは久しぶり)
私はそう思いながら眠りに落ちた

1/9/2024, 7:58:03 PM

三日月

セーラームーンとか連想したけど、あれは満月か。
あとこのタイトルの歌あったよね、絢香のヤツ。字違うかも。
英語ではCrescent Moon(クレセント/クレッセントムーン)て言うらしい。

結構明るい時間にしか見れないから、最近は見てないなぁ。

1/9/2024, 7:21:03 PM

三日月のように少しづつ欠けていくような
私の人生。
月のように満ちていくことは
1度もなかった。

Kotoka

1/9/2024, 7:14:06 PM

三日月が弓に見えた。

すると、矢は流れ星かしら。

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