『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
七夕の日
スーパーの短冊コーナーで
幼い頃ははしゃいで短冊を手に取り
竹の所に手を伸ばし
はしゃいで笑顔で帰って行った
いつからだろう
こんなことではしゃげなくなったのは
これは心の成長のうちにいれていいのか
ただただ心が荒み
日本の文化、行事に対する関心が減っていった
無様な大人、思春期野郎達と同族になったのではと
中3ながらに思う
七夕という美しくも儚い議題で
こんな荒んだことを書くのは私しかいないだろう
だがこの思考に陥りとてもショックを受けた という
証明になるだろう
マジでショックだったのだ
今からでも日本の伝統文化の儚さ、美しさに触れ
楽しむことが出来る心が豊かな大人へと更生したいと
心から思う。
『七夕』
現代は既製品の服を買えばいい。
でも昔はみんな自分で織って縫って仕立てるんだもんなぁ…神頼みしてでも上達したい大事な技術だし、七夕は大事な行事だったんだろうな。
短冊には自分で努力して叶えられる願い事を書くんだそうな(今さっき知った)。つまり、短冊に書くことで決意表明して自分に発破をかける。神さまの後押しがあればもちろん嬉しいけれど、棚ぼたで手に入れられる利益や幸せは夢まぼろし。そんなことに期待するもんじゃない、地道にコツコツやるしかないんだ。がんばろ!
お題 七夕
今日は七夕。
私は大好きな彼氏のまさくんと一緒に七夕祭りに来ているの!
七夕祭りでは、織姫と彦星のお話の読み聞かせがあった。
私はあんまりお話を知らなかったから興味津々だったの。
でもまさくんはどこか暗い顔をしてた。
少し悲しいお話でもあるからかな?
「まさくん。私たちはずっと一緒だから大丈夫だよ?」
まさくんは、笑ってくれると思って言った。
でも、まさくんはより一層悲しそうな顔をしたの。
どうしよう。おかしなこと言っちゃったかな。
「…あ、あっちで短冊書けるよ?行こ!」
少し強引だったけど、
まさくんの暗い顔は見てたくなかったから。
「すごーい!いっぱい書かれてるね!私達も書こ?」
『…こんなもの、書いてもしょうがないよ。』
え??
「まさくん?どうしたの?大丈夫?」
『ごめん。いいよ。書こ。』
ほんとにどうしたんだろう。
私のこと嫌いになっちゃったかな。
いやいや。あのまさくんが私のこと嫌いになるなんて
ありえないよね。でも、
私は短冊に[まさくんと一生一緒にいられますように]
って書いた。
まさくんは、ペンを持ってぼーっとしている。
「まさくんは何書くの?」
『…どうしようね。』
そういった彼の目には少し感情の雫が見えた。
「まさくん!?どうしたの?体調悪い?」
『ごめん。言わなきゃいけないことがある。』
心にぽっかり穴が気がした。
──雅人side─
今日は七夕。
俺は、ずっと彼女に隠してることがある。
そしてそれを今日、彼女に言おうと思う。
七夕の話を聞いてる時、俺は羨ましいと思った。
年に1回“も”会えるなんて。
そんなことを考えていたせいで君に心配をかけてしまった。
“ずっと一緒だよ”という言葉を言ってくれた君。
申し訳なさに落ち込む俺。
君はこんな俺にも優しくて、話題を変えてくれる。
それでも今日は日が悪い。
君は短冊を書きに行った。
しかも[まさくんと一生一緒にいられますように]
なんて可愛くて、嬉しいことを。
一生一緒!と幸せを分かちあっていたのはいつの事だっけ。
そんな思い出も、今の俺には残酷な記憶としか
思えなかった。
短冊に願い事を書いたところで叶わないことなんて
わかっている。
俺の願いは、短冊に頼むには大きすぎる。
それでも思いつくのはこの願いだけ。
そしてこれを書くには、この秘密を君に話さないといけない
俺の余命が、あと、半年もないということを。
───────────────────────────というあの日から僕の願っている世界を書き終えて
ふっと息を吐く。
君は生きて、僕が死ぬ世界。
あの日、3年前の七夕の日。
君は僕に泣きながら“あと半年で私は死ぬ”
といった。
結局彼女はそれから1年、半年も長く生きた。
それでもたった半年。
一生を誓った僕たちにはあまりにも短すぎる時間だった。
僕は、君を幸せにできただろうか。
そんなことを思いながら、3年前と同じお祭りに行って
一人で短冊を書く。
[彼女が今も、感じた幸せを覚えてくれていますように。]
傍から見たらおかしな文かもしれない。
それでも今の願いはこれしか無かった。
今日は七夕。
年に一度、君に逢える日。
少しだけ生きやすい世の中になりますように
なーんて、短冊に書くだけで
叶ったら苦労しないのに。
*七夕*
指摘されて気づいたこと
事実かどうかは置いておいて、
友だちといえるほど、親しい仲ではなかったけれど、友だちから叱られたような衝撃。
「愛されている」
友だちに怒られたショックと
愛されていると、信じられた喜び
#友だちの思い出
―――
何ができなくても
役に立たなくても
愛されたかった
「七夕」
私には日常のうちの1日かな。
織姫と彦星うんぬんあるけど
短冊に書いた願いは叶わなかったなーって。
星と言わず、神と言わず、仏と言わず
毎日一生懸命願い祈ったよ。
泣きながらね。
でもどうしても逝かなきゃ
いけなかったみたい。
それだけの話。
短冊が風に揺れる
あの娘の願いごと
チリンと音がした
風鈴は夏を連れて
言葉は天へ預けて
永遠の時を願った
夜はひとつになる
明けてゆく空の色
溶けてゆく星の光
いつまでもの文字
微かに滲んでいる
あの娘の願いごと
短冊が風に揺れる
『七夕』
短冊に『世界平和』と書いたけど君が世界にいるから願うの
題-七夕
夜露を織り交ぜる。
数日ぶりの朝日は、いつもよりずっと眩しい。
私は糸を繰り出して、機を織る。
つややかな夜露は、白い布の織り目にきらきらと輝いている。
カタカタと梶製の機が鳴る。
この衣は特別だ。
今日の夜までに織り上げてしまわなくてはならない。
さらさらと近くの川が流れている。
川の水は止まらない。
だから私は、川の歌うせせらぎに合わせて、糸を繰り出し、夜露を通し、機を動かす。
カタカタカタと機が鳴る。
棚機女は年々減っている。
今年の七夕も、過去最少を記録した。
生きとし生けるものはみな向上心豊かで、強欲だ。
生きる営みには、願いや不満は尽きない。
だからこそ棚機女は減っていくのだ。
神への感謝を伝えるはずの棚機は、いつの間にか、神に願いを託す七夕と姿を変えていった。
今やみな、七夕の星に、神に、短冊に…ありとあらゆる何かに祈りを捧げ、星空を見上げる。
もはや、この日に神のために機を織るのは、ちっぽけな2つの種族のみになってしまった。
蜘蛛と蚕。
遥か昔に糸を編むために足を裂いた八本足の種族と、糸を紡ぐために沈黙を貫いた口無しの種族。
私たち蜘蛛は、夜露を織り込んだ“夜霧の衣”を。
寡黙な蚕たちは、清らかで柔らかい“白雲の衣”を。
それぞれが神様に捧げるために、糸を紡ぎ、機を織る。
それにしても。
今年の七夕は良い天気だ。
今年のこの明るい太陽の下では、出来上がった衣がさそがし美しく映えるだろう。
きっと神様もお喜びになるはずだ。
川のせせらぎが聞こえる。
朝日がきらきらと、水面に反射して、星のように輝く。
きっと今頃、蚕族たちもこぞって絹の衣を織っていることだろう。
今日の天気なら、あちらが作った衣も真っ白に光り輝いて見えるに違いない。
今年も素敵な七夕を迎えられそうだ。
身を焦がすほどに輝く空を見上げる。
暖かな朝日が、織り上げられていく夜露を優しく輝かせていた。
七夕
今日は七夕
願い事を短冊に書こう
私の願い
あなたの願い
みんなの願い
みんな叶えば良いのになぁ‥
願いが絶対に叶う世界
そんな世界になれば良いのにな
【七夕】
皆の願いを叶える日
人によって
その年によって変わっていく願い事
今年は願いが叶うだろうか
ちゃんと彦星と織姫は会えたかな
そんな思いを馳せて今年も空を見上げる
天の川なんて生まれてこの方1度も見たことはない
そして今年も全く見えない
それでもきっと雲の上では確かに輝いているはず
皆の願いが叶いますように
七夕といえば三色ゼリー。
小学校の給食で出てくる、赤と白と緑の三層のゼリー。
滅多にデザートなんてなかった時代、デザートの中で最大の人気。
休みの人がいたときに残ったゼリーは、希望者、つまり全員参加のじゃんけん。
勝てたことはなかったけど、楽しい思い出。
三十年経った今、どんな味だったか思い出せないけど。
「ねぇ、織姫と彦星のようになりたいと思う?」
君は唐突にそう聞いてきた。
「うーん、どちらかと言えばなりたくないかな」
僕はそう答える。すると、なんで?と続けて君は聞いてきた。
「そうだなー、僕は、好きな人とはずっと一緒にいたいと思うからかな。」それが喧嘩した日でもね。
僕が冗談混じりにそう言うと。君は真剣な表情をして、「私はなりたいと思う」と言った。今度は僕がなぜなりたいの?と聞くと君は、「どれだけ年が経とうとも年に1回必ず会えるなら私はその方がいい」とそう答えた。
今日は7月7日七夕だ。毎年この季節になると元彼のことを思い出す。
「折星と彦星ってまじで愛し合ってたんだよな!俺と【私】ちゃんみたいだね!でも俺ずっとずーっと一緒にいないとしんじゃうからむり!」
そう彼は言ってくれたのに、そういった1ヶ月後に別れを一方的に告げられた。理由を聞いても
「【私】ちゃんと一緒にいる未来が見えない」
ひきつった笑みを見せながらそう彼は言った。
何度聞いてもそうとしか言わなかった。
せめてもっとちゃんとした理由にしてほしかった。
本当の理由を言って欲しかった。
なんで。なんで私じゃだめなの。
そして、泣いてる私を置いて家を出ていった。
〜3年後〜
「折星と彦星なら1年に一回だけでも会えたのにな…」
そう毎年思う七夕。
彼は今元気かな。
別れてから一回も連絡は取っていなかった。
でも連絡先はまだ残っていて未練ばかりが残る。
どうせ見ないだろうし送ってみようかな…?
気づいたときには
『元気〜?』
震える手で送信ボタンを押していた。
何日経っても既読はつかなかった。
当たり前すぎて涙が出てくる。
だって知ってるよ。
あなたは死んじゃったんだもん。
あなたの親言ってたよ。
「末期のがんだったの。【私】ちゃんに迷惑かけて、泣かせるくらいだったら別れてから死んだほうがましだって。」
ねぇなんで?私はずっと愛してたのに。
一生一緒だよって言ってくれたのに。
その日の夜は叫びながら泣いた。
葬式はよばれたけどいかなかった。
私はあなたがまだ生きてるって信じてるから。
ねえ、私思うの。折星と彦星だったら良かったのに。
そしたら、1年に一回でも会えたのにって。
でももうすぐで毎日会えるよ。
待っててね。ずっとずーっと大好きだよ。
愛してる。
お題:七夕
短冊はない
見えるようにはしていない
君がいま浮遊しているなら
心を読むことだって簡単でしょ?
だから、読み取ってよ
七夕
私は願いなど とうに捨てた
汚く 他人の幸せを願えない私なのだから
七夕か。
結婚記念日だ。…いや、入籍記念日だったか?
それって同じもの?挙式日が先だったよな?
とにかく昔話過ぎて忘れてしまう。
一生に一度しかやってないし、今のところ。
映像やら写真はたくさん残ってるけど、普段は引っ張り出すこともないし、他人を見るような目で見てしまいそうだ。
ホントにこんな日があったのかと。
織姫と彦星は恋人ではなく夫婦とのこと。ネット調べ。
結婚したらイチャイチャして働かなくなったので、嫁の親が怒って二人を引き離した。
そしたら今度は落ち込んで働かなくなったので、年に一回だけ会えるようにしたと。
アホな家族だこと。結婚を何だと思ってんだ。
二人で家庭を築き上げていくことであり、それは二人が自立して親元を離れて…とにかく、年に一回しか会えないんじゃ、家族も作れないじゃないか。
我が家は順調に家族を築き上げた。
いろいろ紆余曲折もあったけど、まあ、今があるんだからうまくやれてるんだろう。
人生に正解なんてないと思うけど、織姫と彦星よりは幸せに暮らせていると思う。
家族の仲を引き裂くようなアホな親もいない。
七夕の短冊には、そんな悲恋を続けている織姫と彦星を励ますようなメッセージを書くべきなのかな。
今日我が家は、新しい子猫を譲り受け、家族がまた増えた。
織姫と彦星にも、この幸せを少し分けてあげたい。
…ああ、今頃は一年振りの逢瀬を楽しんでるのか。
野暮な提案だったな。
今夜は誰よりも幸せな時間を過ごしてるのかもしれない。
明日のことは考えず、心ゆくまでイチャイチャを楽しんで欲しい。
大きなお世話だが。
【七夕】
年に一度の星の約束
どうか叶いますように
晴れた星合の空に祈る
七夕の織り姫と彦星みたいに1年も君に会えないのは辛すぎる
織り姫と彦星はどんな思いで7月7日を過ごしていたんだろう
《七夕》
愚かな女。
愚かな男。
恋に溺れた、愚かな結末。
慈悲を零されたが故に、尚更その愚かさは強調されているのだろうか。
慈悲が故に、その苦しみはより一層募るばかりか。
ロマンティックに捉える誰かも。
嘲笑う誰かも。
今宵一つの、出遭いとなるか。
ディスティニーか、フェイトか。