『モンシロチョウ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ひらひらと花々の蜜を求めるモンシロチョウの調べは
ドビュッシーのアラベスク。
微かな動きも
小さく囁かれた言葉も
未来を変えるという。
それと知らずに
どこか空間に
翅跡の曲線だけを残して消えて行く。
「モンシロチョウ」
「モンシロチョウ」
ふわふわ飛んで
黄色い花
水色の花
ピンクの花へ
どんどん飛んで
甘い蜜
苦い蜜
辛い蜜を
いっぱい吸って
真っ白い大きな花の
優しい密にたどり着いた
もう飛び続けなくていい
貴方の優しさに包まれて
幸せなモンシロチョウ…
蝶だ、と呼ぶ。彼女は一瞥しか返してくれなかった。
伸ばした指先に上手く留まったそれを近づけると、
意外な程嫌な顔をされた。
蝶は嫌い?と覗き込む。所謂虫全般苦手という人ではなかったから。重ねるなら、いつも室内の虫を外に出すのは彼女の役目だったから。
あまり好きじゃないの、と彼女は言った。
飛ぶ虫は怖いのよ、と彼女は言った。
こんなに可愛いのに?と翅をつまみ広げた。蜂ならまだしも、無害な蝶を怖がる意味が分からなくて。
見た目の問題じゃないの、と彼女は言った。おぞましいの一歩手前のような目をして言った。
飛ぶ虫は、
飛ぶために身体が脆いのよ、と。
きれいな蝶は、
燐粉が取れると飛べなくなってしまうのよ、と。
離した指先、ふらふらと不格好に飛んでいく白い翅。
白く光る粉を濡れタオルで拭いながら彼女は言う。
今あなたは、命を一つ殺したのよ、と。
<モンシロチョウ>
風に乗るよ、モンシロチョウ。
羽ばたきは音もなく。
キャベツ畑に着いたら、新しい命を寿ごう。
すべてが生まれ育つ季節に。
ひかりあまねきモンシロチョウは飛ぶ。
〚モンシロチョウ〛
モンシロチョウは黒と白の色をした
綺麗な素敵な蝶々。モンシロチョウ
とも仲良しで毎日御庭で遊んでいる
の。たんぽぽやキャベツがある畑で
走り回っている。
モンシロチョウ
ひらひら
白いワンピースを着てはしゃいでるみたい
花から花へ舞う姿。見とれてしまう惹かれてしまう。
触れようとしても逃げられてしまう
一度触れてみたい
モンシロチョウ
ひらり ひらり
空を舞うモンシロチョウ
追いかけて
つかまえて
君を籠の中にしまいこんで
眺めていた
ふと可哀想に思えた
自由に空を飛び
花の蜜を吸い休んでいたはずなのに
子供だったあの頃
窮屈なかごから
空へと解き放った
春の訪れとともに姿を見せる
モンシロチョウ
今もこれからも
自由に羽ばたいて
暖かくて過ごしやすい季節
モンシロチョウは簡単に捕まえられたから
虫あみで捕まえては逃がしてた子どもの頃
たまにはお花畑や公園で羽を伸ばして
過ごす休日もあり
モンシロチョウ……♡
よく二匹で飛んでるのを見る
ちょっと幸せな気分(*^^*)
でも、この間から他の虫が うちの花を食べて
花がボロボロじゃ(;_;)
消毒するけど😭 許して🙇モンシロチョウ🙏
ちづまるこ
白き蝶よ
その翅に何を記して届けてるのか
誰に届ける報せなのか
ひらひらと舞うその姿は
嫋やかに穏やかに美しく
目を奪われる
美しい翅に載せたその幸運の報せを
どうか私の元に届けておくれ
「モンシロチョウ」
「モンシロチョウ」
モンシロチョウが横切った。
ならここでケジメを付けよう。
モンシロチョウが私の所に来たのなら、
私の事、導いてくれるよね?
私の成長、見ててよ。
私もここから進むから。
※モンシロチョウが横切る意味を調べてみてください。
モンシロチョウって聞くと、何故かエーミールを思い出す。
「そうかそうか、君はそういうやつだったんだな」
あれを言われた主人公の劣等感と、友人を無くした消失感で頭グチャグチャになっただろうなと今思った。
しかも家近いんだっけ、次の日から気まずくて仕方無い。
言いふらされたらもっと気まずい。
モンシロチョウヒラヒラ飛んで止まっている
花の蜜はおいしいかい
昔、『蝶は死者の魂を運んでくれる』なんて話を聞いたことがある。
その日は、季節は春なのにとても暑かったのを覚えてる。
父と母の友人の結婚式で新郎新婦の家族や親戚、そして私達家族以外の友人たちでお祝いをしていた。
神社での結婚式なんて初めてで少し興味があったが、和楽器の笛の音で耳がイカれかけた…。
その後私の親の友人の娘さん…まぁ私の友達なんだけど、そのこと軽く喋った後、集合写真をとることになったんだ。
私と友達は下から三段目にたって、前には父の友人がいて、真ん中には新郎新婦方っての集合写真(他にもいっぱいいたけどあまり覚えてない)。
「奥さん!旦那さんの写真が見えないのでもう少し上に!」
そう言われ、友達の母は写真を少し上に上げた。
…友達のお父さんは少し前に病気で亡くなって、もし病気になっていなければここにいたんじゃないかと思った。
父の友人たちは皆仲良く、自分が小さい頃からの仲だったから少しさみしくもある。
「撮りますよー!」
その声に私達はカメラマンのもつカメラのレンズを見た。
パシャリッ!
一枚目が撮り終わり、二枚目を撮ろうと準備するカメラマン。
するとヒラリと私の目の前をモンシロチョウが飛んできた。
そのモンシロチョウは結婚式が始まる前からずっと私達の近くを飛んでた蝶だった。
ひらり ひらりと眼の前を飛ぶ蝶はゆっくりと降下し…
ピタッ
と前にいた父の友人の頭に止まった。
それが可笑しくて可笑しくて、思わず吹き出してしまいそれと同時に周りも気づいて爆笑の渦。
とまり木にされた友人も気づいてはらったが、蝶はまたひらり ひらりと周りを飛んでどこかえと飛んでいった。
まるで皆を笑わせるためにわざとそうしたかのように止まった蝶はもう見えなくなっていた。
私はもしかして?って思ったけど言わないことにした。
でも、本当に友達のお父さんが祝いに来たとしたら…
ああ、それはとても、素敵なことだと思うな…。
モンシロチョウになって
君に会いにいく
君はなんて言うのかな?
珍しい…かわいい…綺麗…?
君にとまってもいいよね
花もよいけどこの時期は
虫食いの葉を探して歩く
公園の菜花の葉には
モンシロチョウの幼虫がたくさん
風雨の強い日には様子が気がかり
明日も見にいかなくちゃ
蛹になると見つからない
どこかでしっかり羽化してるかな
羽を透かして風のなか
あの時の子かな こんにちは
「モンシロチョウ」
#416
桜舞う季節、ふと空を見上げてみれば
青空の下を、自由に羽ばたき
甘い甘い蜜を啜る、小さなあの子達の姿が見えたんだ
---二作目---
「あ、モンシロチョウだ」
君の視線の先を見ると、確かに白い二匹蝶々が飛んでいた。
「...よくあれがモンシロチョウって分かるな」
「図鑑とか色々見てるからな」
誇らしげにそう言う君が可愛くて。
「じゃあ、これは知ってたか?」
「?」
「モンシロチョウが二匹で居る所を見ると”夫婦円満”とか対して幸運が訪れるんだって」
「......んなっ//////!?!?!」
からかう様にそう言うと、君は真っ赤に顔を染めて。
それが本当に、愛おしくて
「...これからもずっと、幸せでいような」
「......お、おう...///」
そう願わずには、居られないんだよ
#モンシロチョウ
295作目
追記
今日のお題難しいかったですね
モンシロチョウ
ある公園。
子供達が楽しそうに鬼ごっこ。
私はベンチでのんびり休憩中。
ひらひら、
目に映ったのは
まるで、
あの子供達のように鬼ごっこしているモンシロチョウ。
いや、片方は黄色だからモンキチョウか。
皆楽しそうに鬼ごっこ。
「おねえちゃんもおにごっこしよう」
「いいよ〜!」
運動は苦手。
でも、子供は好き。
久しぶりに鬼ごっこしようか。
私も鬼ごっこ仲間に入った。
モンシロチョウ
俺は大切な人を探してる。
約束したんだ。
『生まれ変わっても、ずっと一緒だよ。』
だから、彼を見つけるまで死ねない。
前世は戦争時代。俺はその時死んでしまった。
大切な彼を置いて。
「今日もダメか…」
あれからずっと探している。
彼を見つけようとしても、見つからない。
親友達は「諦めろ」なんて言うけど、彼は俺のことを待っているはずだ。
そう思いながら、彼のことを探すが見つからない。
俺は疲れ切って公園のベンチに座った。
ふと足元を見ると、深緑色の四葉のクローバーを見つけた。それが懐かしく思えた。
前世の頃、俺は四つ葉のクローバーを模った、ペンダントを彼にプレゼントした。
その時の彼は、頬を赤く染めながら受け取ってくれた。その顔が印象的でよく覚えている。
思い出に浸っていると、自然と涙が流れた。
「逢いたいよ…。どこにいるの…。」
何が白いものが視界に入った。
“モンシロチョウ”だ。俺は可愛いなと思いながら、見つめていると、モンシロチョウは俺の頭の上をヒラヒラと舞い始めた。俺が不思議そうに見ていると、何処かに着いて来いと言わんばかりに、しつこく俺の前で舞っていた。
俺はそのモンシロチョウに着いていった。
着いた場所は花畑だった。
色とりどりの花が咲き乱れていた。
こんな場所は知らなかった。
俺がぼんやりと見ていると、モンシロチョウは真っ直ぐ飛んで行き、座っている人の手に止まった。
その人は鈴を転がしたような声で、優しい声で笑っていた。この声聞いた事がある。そう思った瞬間呼んでいた。
「…翡翠…?」
“翡翠”と呼ばれた人は吃驚しながら振り返った。
俺は翡翠の元に駆け寄って、力一杯抱きしめた。
翡翠も抱きしめ返してくれた。
『爛だぁ…やっと、やっと逢えたよぉ…』
翡翠は涙声で俺の名前を呼んでくれた。
俺は翡翠に伝えたいことを伝えた。
「今度はずっと一緒だよ…。」
そう言うと俺はもう一度、翡翠を抱きしめた。
今度は絶対に離れない。
神様今度こそ一緒にいさせてください。
モンシロチョウ
白い、紙のような、
軽やかな体が、宙に舞っている。