『ススキ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
9:ススキ 11
(仄暗い表現があります)
「うわぁ!ねぇ、何あのもこもこ草!すごいすごい!!」
濡羽色に艶めく髪が傷つく事も汚れる事も気にせずにススキ畑に足を踏み入れていくものだから、私はつい貴方の手を掴んだ。
「だ、だめだよ、あ、あぶ、あぶないよ。よ、汚れちゃうよ。き、き、きれいな髪なのに……せい、制服だって、ススキが…」
大きな大きな背のススキ畑が貴方をすっぽりと隠してしまいそうで怖かった。
柔らかいように見えるススキだって、貴方の綺麗な髪を傷つけることも綺麗な制服を汚す事も簡単なのに何も気にしていない。ただ興味があるから、その一心。
「危なくないよ。ねぇ、ほらキミもおいでよ!柔らかくて気持ちいいよ。このまま進んで行ったら面白そうじゃない?」
私が貴方の手を掴んでいるはずなのに、まるで貴方が私の手を引っ張ってるみたいに足がススキ畑へ向かって進んでいく。
夕焼けがススキを強く照らして、目がチカチカして涙が出てくる。
「大丈夫、きっと楽しいよ」
そんな事を言われたら、引き止められたことが正解だと思ってしまう
貴方みたいに自由にもなれないし、流暢に喋る事もできないし、顔が綺麗なわけでもないのに、生きようと思えてしまう
私達はただのクラスメイトで、貴方は私の手首を見ても気にしないでいる事も言いふらす事もできたのに。
それをしないで私に綺麗な景色をただ見せようとする
私達2人がすっぽりとススキ畑に埋もれてしまった時、ただ涙を流す私を見て貴方は柔らかい笑顔でぼそりと呟いた。
「悔いのない青春、一緒にしてみよう」
眼下には淡い金色に輝くススキの穂が広がっている。
空を仰げば雲一つない空に満月が映えている。
だんだんと寒くなる風に吹かれながら今年も秋の終わりを
感じ始める。
ススキ
秋と月
端的に十五夜
思い入れはない
月見で団子を食べたことがない
月見酒もない
月見ってだけなら
ほぼいつでも出来るんだよね
アニメなどで風情に演出されてるけど
日々の中にもなくはないから
探せれば機微くらい見つかるはず
どの様に感じて
その様に考えて
この様に語られても
散らばる断片に見る光影
光も影もアナタだから映えるのでは?
#ススキ
荒れ野を吹き抜ける風
時の記憶をのせ
揺れる枯れ穂波
茜の空に明日を祈ろう
やがて月の雫が
置き去りにした虚しさをはらう
ススキノも揺れて
明日の風にうたう
ススキ
学校からの帰り道。
君が私の少し前を歩いている。
話しかける勇気なんてなくて、追いつかないようにゆっくり歩く。
周りを少し見渡せば、道には落ち葉が沢山。
道路脇にはススキがはえている。
少し立ち止まって、その風景を見ていたら、
君はどこか見えないところに行ってしまった。
ススキ
月灯りの下
風に靡く ススキは
『綺麗だ』
子供の頃、絵本でお月見を見たので
どうしてもやりたくなって
友達と一緒にお月見用のススキを取りに行った
月見団子は母がスーパーで買ってくれた
花を飾る習慣が無かったので
花瓶の代わりにたまたまあったジュースの瓶
当然三方は無いので、小さい段ボール
おままごとみたいなお月見だった
ただ、あの縁側から見た月はとても綺麗だった
チャレンジ112(ススキ)
ススキはお月見に供えるイメージがある。見ていると、しんみりした、静かな気持ちになる。子供の頃、近所の空き地でススキ刈りをした。葉っぱに触れると手をケガするので、つらい作業だった。最近、アメリカから来たパンパスグラスが、注目されている。かなり華やかな存在だ。生態系が変わっていくと、昔からのススキが減っていくかもしれない。
2024/11/10
勉強頑張ってるなう(2024/11/10 19:21:01)
いやまじ辛
え?テストまで後2週間しかねぇよ、オワタよ
まぁもう頑張るしかないし、死ぬ気でやるしかない、
はぁーーーーーーーーーーー、覚えるのしんどいて。
特に地理とか?地理とか?地理とか?
もう嫌だよね?
あーーーーーー、来世は動物になりたいわ、いや
来世。魔法使いにもなりたいよね?
んまぁ、そんな事言ってる場合ではございません。
頑張るよーーーーーーー!
Ah😭
今日はここまで、早くテスト終わってくれ、✋
ススキを見ると秋を思い出す。私の小さかった頃は秋が今よりも長くてそんな秋が過ごしやすくて好きだったなぁ。今年も道にはススキがある。いつも通り立っている。ある年から苦手になった、トラウマの秋が今年ももう終わってしまった。それでもまだススキは今日も風に揺られ続ける。
テーマ【ススキ】
群生するススキは
この時期いろんな場所で見かける
川沿いに多く生えているのを見て
寒くなったと感じた
立冬も過ぎたか
今日も遠くを見て
散歩していると
小さな子供が
母親に連れられ
歩いて行った
ゆっくり
育て
そう思う
カラッとしたいい日和で
散歩も楽しかった
また明日
秋が無い
秋らしい秋が無いこの時代に
ススキはどう思っているのでしょう
秋が無いとこの世の〝風流〟がかなり消える
夫と二人で
ゆっくりと歩いていると
ススキが風になびいていて
綺麗だね
と夫にいうと
綺麗だな
お前が
と言ってこっちをみた
もう
照れるわ
あなたの方が素敵だよ
あのススキの場所へ行こうかな。月もよく見えて、気分があがらなし。今日はいつに増してもとても寒い。着込んでいかいなと風邪をひきそうだ。そういえば、天体望遠鏡があったんだった。せっかくだし、持っていこう。いつか絶対、あの場所へ行くんだ。誰になんと言われようとこの気持ちだけは押し通す。おじいちゃんと見た月。忘れるはずがない思い出。だんだん目の前が霞んで、月がよく見えない。でも、下だけは見たくない。約束したんだ。この場所で。いつか絶対叶えてみせる。
「あ!面白いこと思いついた!」
少し嫌な予感がしたが友に言葉の続きを促した。
「何を思いついたん?」
すると友はばっちーんと語尾に星がつきそうな勢いでウインクをするとドヤ顔で言った。
「"ススキが好き"なんってー!」
しょうもないダジャレにかける言葉も無かったため、とりあえず無言で友の頭にチョップをかましたのだった。
「いったぁ!?」
ーーーーーー
ススキ
くしゃみがとまらない。
はなみずもとまらない。
なみだもぜんぜん、とまらない。
つらい。
つらいつらいつらい。
いっそしにたい。
ぜんぶアレルギーのせいにして。
ススキ
秋のあつ森では
ススキが雑草として生えてくる
風流だから残しておきたいのだけど
秋風になびかれたいよね
今はすぐ冬になるから
ススキ、ススキ
風になびけ。
はなかっぱだったかな。印象に残る話があった。はなかっぱの人々は大人になるとそれぞれが頭に好きな花を咲かせるけど、頭にススキが咲いていたというお話。
もう5年くらい前になるから、はっきりとは覚えていない。ススキは確かに薔薇とか、チューリップとかに比べると地味だけれど、それに勝るくらいの強さがあるんだよ、みたいなお話だった気がする。薔薇の方が華やかだし、チューリップの方が可愛いけれど、やっぱり満月と合うのはススキだと思う。実際、某サイトには、「多数の茎が群がって大きな株となり、頑丈な根を多数周囲に伸ばします。」とある。
なるほど、強いのか。華やかさも可愛いさもないけれど、やはり情緒的な美しさがある。そして強い。そんな人でもいいかもしれない。
「好きだよ」
思わず重なった言葉
どちらからともなく近づいて
微笑む
心が通じあっていると感じて
身体がぽかぽかした