『キャンドル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
火災報知器がある無機物な部屋の中では、火を点けられない。
けれども、『おはなしのろうそく』の物語なら火を灯せる。
古今東西、長く語り継がれた たましいのともしびを、私のろうそくにも点けよう。
(241120 キャンドル)
昔のこと
開園したばかりのテーマパークで
入ったレストランは
とあるアトラクションの中にあって
テーブルのキャンドルの灯りが
子供ごころに印象的で
メニューは思い出せないのに
オレンジ色に揺らぐ炎を囲む
あたたかい笑顔が懐かしい
#キャンドル
いつもの町がキラキラに変わり、キャンドルやスノードームを眺めながら恋人と歩くクリスマスがもうすぐやって来る
「キャンドル」(一行詩)
停電時に使うはアロマキャンドル 一時の茉莉花香
◆
命日にキャンドルを灯し命を考える
◆
揺らぎ揺めきゆらゆらの灯火に 惑わされて
鮮やかなオレンジ色の暖かい光は
今日も心を灯してくれる
時に弱々しくゆらゆら揺れる。
消えないように風をよけて、
消えないように雨をよけて
影口で消えぬように、
涙で消えぬように。
『キャンドル』
キャンドルに火をつける
形が崩れながらも
灯り続ける
最後には小さくなり
燃え尽きる
物によっては途中で燃え尽きる
人間も同じ
いつかは魂が燃え尽きる
人生はいつかは終わる
早死にするか
長生きするか
終わりが必ず来るならば
迎えに来るまで
生きてみようかな
キャンドル
キャンドルと聞いてイメージするのは、礼拝堂や素敵なレストラン、お洒落なお部屋に灯るアロマキャンドル…。私の思い出に残るキャンドルの話はこうだ。
残業続きで、家で子供達とゆっくり食事をとる時間もなかったある日の夜、食卓を囲んで「今日はママの唐揚げ、久々だ〜。」と喜ぶ子供達の声を聞いた瞬間、真っ暗闇の世界に…。停電か?とすぐ思った私の脳裏をかすめたのは…あ、もしかして電気代払うの忘れてたかも知れない…。
滞納なんて、私としたことが…。あーやんなっちゃう。
そんな私の心の声もどこえやら、イレギュラーな事が楽しくて仕方ない二人の子供は「きゃー。まっくら!まっくら!お化け屋敷みたいー。」
と笑っちゃう程ダメージゼロだ。
急いでお仏壇のロウソクに火をつけて、ユラユラと揺らめく炎を見ながら、3人で「たまには、こういうのもイイね。」
と肩寄せ合って食べたあの日を懐かしく思う。
ロマンチックさはかけらもないけれど、子どもの無邪気さに救われた私の中ではトップスリーに入るエピソード。
翌日朝イチでコンビニに走ったのを覚えている。
キャンドル…。明るく照らしてくれるだけでなく、あたたかい温もりまで持ち合わせている。
お仏壇のロウソクもしかりである。
卵型のキャンドルの見る夢は、
中から雛鳥が出てくることだった。
でもそういえばてっぺんに謎に紐がついていたし、ずっと親鳥を見ないと思っていた。
親鳥を見ないから、もしかしたらこのまま雛が孵らず、腐ってしまうのかな。と。
なので、紐に火をつけられた時、驚いたし、動揺したけど、とろとろとてっぺんが溶け出し、自分が卵型のロウソクだったとやっと理解した時、雛鳥の心配をしなくてよかったことにほっとした。
そしてその火を、自分を、うれしそうに見てる人がいるから。
ほんとうに、ほんとうに、とてもよかったな。
と思った。
卵型のキャンドルには、雛鳥ではなかったけど、やっぱり中には温かくて、とてもすてきなものが入っていたんだね。
「キャンドル」
キャンドル🕯𓈒 𓏸
オレンジ色の光や黄色い光が
ゆらゆらと揺れて見ているだけで
身も心も癒される。
この光がいつまでも続くように願うばかり。
オレンジ色の光が灯る。
ひだまりのようなランプの光が部屋の中を照らす。
ランプの下には私が先ほどプレゼントしたばかりのアロマキャンドル。
リラクゼーションを重視して配合された香りは、説明文通り少し甘く、柑橘系の爽やかさも感じた。
今日誕生日だという大学の友達と二人きりで誕生日パーティーを開いた。
パーティーといっても出来合いの美味しいご飯とケーキを買ってきて、一人暮らしの友達の家へ上がり込んだだけなのだが。
プレゼントは何を送っていいかわからないから、最近アロマキャンドルを集めているという友達のために、火を使わずにアロマを焚くことができるランプを贈った。
友達は大喜びしてくれて、早速使ってくれているのだ。
女友達と二人きり。
程よい照明、芳しい香り。
ムードが高まる中、友達は真剣な顔をして正座をした。
私も釣られて正座をすると、友達は意を決して話し出した。
「これは、古くからの言い伝えにございます。決して、決して声を上げないでください。呼んでしまいますから」
「まさか怪談するとは思わないじゃん」
私たちの夜はまだ続く。
『キャンドル』
暗い廊下を歩いてくる人物がいる。手に持つキャンドルの灯が闇を照らす。ゆっくりとした靴音が石畳を鳴らす。段々と近付いてくる。
少年は物陰に隠れていた。なんとかあの灯をやり過ごそうとしていた。
だが。
「見つけましたよ」
暗い、低い、感情の籠もっていない声が少年を覗き込む。
ひ、と少年は飛び上がる。
「そこにいたんですね。さあ、一緒に戻りましょう」
ここは地下通路である。広大な地下工場の一角にある。少年はここで働いていた。
1年の終わりが近いこの時期は、特に忙しくなる。全世界の子供に配るためのプレゼントを作らなくてはならないのだ。
昨今のリクエストは複雑化し、従来の工員には手が余る。そこで、電子機器の製造に明るい者の採用が増えていた。
少年もその一人であった。
「もう……許してください。このところ休みもなく、疲れが溜まって……」
「そんなこと、この仕事に応募した時点でわかっていたことでしょう」
そうだった。ちゃんと説明書にも記されていた。だが、まさかこんなに過酷だとは。
「知らなかったんです、こんなにも電気製品が求められていたとは」
少年は、電子機器に明るいとは言え、流石にドワーフである。限度があった。
「世界中の子供たちが待っているのです。今貴方が諦めたら、待っている子供たちはどうなるのですか。さあ、早く」
引き摺られるように連れて行かれた。
「許して、許してください、聖ニコラオス様……!」
「わあ、今年もサンタさんが来てくれた!」
少年は枕元にあった袋を開けて、目を輝かせていた。
「いい子にしてたから来てくれたんだよ」
と父は言うが、少年は3年ほど前から父が買ってくれたのではないかと推察している。
(でもそれを言うと来年から貰えなくなるかもしれない)と黙っていることにしている。
(気づかれずに他人の家に侵入して物を置くなんてできっこない)
だが、少年は知らない。地下工場で働かされ続け、その後半年はぐったりと休んでいるドワーフ達がいることを……。
心に火が灯る瞬間。ぼんやりとした光がそれでも確かに暗闇を照らし出すあの瞬間。世界が反射して反転して姿を変える。
ただ黒に塗り潰されていたのに、綺麗なものなんて何処にも無いと思っていたのに。近くにも遠くにも輝きが有ったのだと気づけるようになる。
ただ、それは一瞬で。目が慣れてしまえばまた隠れていくし、灯火は少しの風で消えてしまう。
だから、私のキャンドルの炎で私と世界に痕をつけるの。火が灯る度にね。
そうすれば感動も美しさも儚さも彩られた景色も、感じた事含めて全てをまた思い起こせるから。火が消えてもサヨナラじゃない。跡のおかげでまた会える。
だから暫く暗闇で一緒に眠りましょう。辺りがまた照らされるまで。
『キャンドル』
キャンドル…心身が弱っている時、落ち着きたい時など一日の終わりに特別な一日を過ごせるリラックス効果と1日を振り返れる瞬間。要するに、集中力。明日の源に、今日の私は頑張った。ありがとうって、明日の自分よろしくね、おやすみと。キャンドルはそんな効果がきっとあると思う。
足痛い。 朝のテンション
(´^^`)アシイテェ!! 夜のテンション
キャンドルの消えそうだけどなかなか消えないとこ
私の心みたい、
綺麗な形を崩したくなくて
それでも火は付けたくて
日をつけないキャンドルを眺める。
それでもいつかは火をつけたいな。
─────『キャンドル』
形を崩したくなくて
でも火は点けたくて
今も残る頭の欠けたサンタ
「キャンドル」
〜キャンドル〜
光が灯された
暗闇に
誰だって心にキャンドルを持ってる
それを照らして生きている
時には誰かに消されたりして
希望すらなくなるときもある
また時にはその光が
誰かの心を灯すこともある
生きてるだけで誰かを照らしてるんじゃないかな
生きている価値が分からないなら
大丈夫
あなたの存在が誰かを照らしているよ
我が家には高さが50cm位の
キャンドルがある
これは、私が結婚式を挙げた時の
記念のキャンドルになる
上から1…2…と始まり最後は25 で
銀婚式になるように作られている
毎年火をつけて、灯りをともして
結婚記念日を2人でお祝いする
……なんて、そんな使い方をする
しかし、残念ながらキャンドルに
火をつけた事はない。
とうの昔に25年も過ぎた…
現実は、忙しく時間に追われて
キャンドルどころではなかった
だから、今も押入れの隅にキチンと
箱に入ったキャンドルが
「ここに居るぞ!」と自己主張して
鎮座している…
ピンクだった箱は随分と色褪せた
けれど、ここに来て私はこの巨大な
キャンドルに多大な期待を寄せている
そう!災害時の我が家の救世主に
なる事は間違いない
数日は。間違いなく活躍するだろう
本音は、もっともっと箱がボロボロに
なっても、火をつけた事のない
新品のキャンドルのままであってほしい
キャンドル
ロウソクの灯りは好き
いつまでも見ていられる
綺麗で
暖かくて
簡単に消せるのに
触れられない
届かないものに手を伸ばしたくなるのは
人間のいい所であり欠点だなと思う