『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ひらひらひらり
風と踊る
さわさわそより
早足で
ふわっと舞い上がり
しーんと静まり返る
レースちゃんと
ダンスしたり
二人でぎゅっとしていたり
今日もひらひらひらり
舞い踊る──
(2023.10.11/カーテン)
「ただいまー」
がちゃりと、玄関の扉を開け、家の中に入る。
靴を脱いでいると、奥からお姉ちゃんの声が聞こえた。
「おかえり 雨、大丈夫だった?」
「ん、雨?降ってなかったけど」
「そうなの?さっき通り雨が来たんだけど、そっちには行かなかったみたいね。」
「ひゃーここら辺通る人、かわいそー。」
あんまり、心に思ってない言葉を言いながら、自身の部屋に入る。
鞄を置き、私服に着替える。
その後、外の光を取り込もうと、カーテンを開ける。
空はオレンジ色に染まり、夜が来ようとしていた。
「もう夕方か〜あ、やべ宿題やらないと。」
急いで、鞄から筆記用具などを取り出す。
机にノートなどは開いたが、いざやろうとなるとやる気が湧かない。
隣に置いてある、スマホに目がいく。
「そういえば、梨花大丈夫かな〜」
今日の行き帰りで、言っていた事を思い出す。
「毎日変わらない。か〜」
ふと、お姉ちゃんの部屋の方角を見やる。
「変わらないのも、良い事だよね。」
「よし、宿題終わらせちゃおう!」
意気揚々と宿題に、取り掛かる。
これはまだ、平和だった時のお話し。
お題『カーテン』
誰も居ない教室でカーテンに包まって
僕たちは長い長いキスをした…
「撮っちゃったっ♪」
こ、この声は!?
そぉ、
彼女の親友ちゃんに写真を撮られていた…
同じクラスで仲良くしているから
僕も良く喋るのだ。
「なぁに勝手に撮ってるんだよ〜///」
思わず僕は照れながら言った。
彼女を見ると微笑んでいて
嬉しそぉに見えたから
「ま、まぁ彼女が喜んでるから
今日のところは許してやろぉ〜!!」
と、ドヤ顔をして誤魔化した。
「ほんとは嬉しいくせにぃ〜(笑)」
「ほんと2人は仲良いよね♪」
僕は…
彼女が喜んでるのが一番だから
内心嬉しかった♡
「ほんぢゃっ!写真送っとくねん♪」
彼女の親友ちゃんとばいばいして
僕たちは手を繋いで帰った。
それから僕たちは卒業しお互い社会人。
10年の付き合いを経て結婚をし
お腹には双子が居る。
お互い変わらずあの時の写真を
今も待ち受けにしている♡
ずっとあの時の気持ちを忘れない。
ちなみに彼女の親友ちゃんは
あれから写真家になって結婚もし
今は写真館を旦那さんと経営している。
次は家族写真撮ってもらいたいね♪
薄いカーテンの裏で、なにが起こっているのだろう。見えているつもりでも、分からないことが沢山ある。
木ではないけれど
葉でもないけれど
白いレースの隙間から溢れる
真昼の木漏れ日が好きだ
/お題「カーテン」より
何の変哲もない、普通のカーテン。
真っ白な普通のカーテン。
...普通のカーテンのはずなのに
『なぁ、見てみろよ!』
目の前に映る、カーテンを被り、無邪気な子供のように、笑顔を見せるあいつの姿は...
綺麗な、花嫁姿に見えたんだ。
#カーテン
86作目
これは、遠い誰かの夏の思い出でしょうか。
ふわりふわりと風になびく白いワンピース。そこは向日葵畑でありました。向日葵の黄色とワンピースの白の組み合わせは、千年分の夏を集めたくらい、夏らしい色でした。それから少しして、彼女がふりかえり、僕に微笑みました。その笑顔は、朝、カーテンを開けた時に目が合う、太陽の様でした。
『カーテン』
祖母の家の居間にはカーテンがない、なんなら1番大きな窓は最初から鍵さえかけてなくて誰でも入って来れる。
田舎だからといって安心せず新しい窓に直した方がいいんだろう。だけれど祖父母の友人にはこの窓を開けて入ってくる人もいる。コーヒーやお茶を飲みながら軽く話して帰っていくのだ。この繋がりも大切にできたらと思う。
#カーテン
ガラス越しでも
あなたのことは
全て知っていたいと
思っていたあの頃
でも知らないこともあっていい
そんな思いが近頃
私のキモチを支配する
信じられなくなったわけじゃない
近づけば近づくほどに
ほどほどの距離感が必要になるの
わかる?あなたに…
だから時には
二人の間にカーテンを掛けて
互いの気配を感じながら
周りの世界を透かして見ながら
二人 活きていけたならいいね
今日はカーテンを開けて
あなたの笑顔に触れて見ようか
閉め切ったカーテンを少し開いて、僕は窓際の床に直接腰を下ろす。
窓の向こうは白い霧に包まれており、冷えきった窓に顔を寄せると、僕の息で白く曇った。
こんなにも寒い日は、独りで居ると、とても落ち着く気がする。
世界が冷えていて、自分も冷えていて。
すべてがどうでもよくなるような、どうでもいいような。
苦しかったことも、全部許せる気がして。
けれど実際は、そんなことない。
劣等感も、罪悪感も、不安も不満も、痛みも。
すべて許せるわけがない……。
窓の向こう、霧の中で薄っすら街明かりが浮かんでいる。
いつか僕は許せるだろうか、僕自身のこの苦しみを。
僕より優れていた弟の存在を、その弟に意地悪してきた僕の罪を、弟がいなくなった後に残された、不甲斐ない家族である僕らを。
僕はぼんやりと浮かぶ街の明かりを、静かに見つめて思う。
まるで人魂のようだ。
カーテン
いつも風がこっそり教えてくれた。
うちの庭に今日小さな花が咲いたことを。
今日の夜は、星がキレイに見えることを。
私はただ部屋の空気を入れ換えたいだけなのに、お節介だなと思う時もあった。
でも、今ならわかる。
風は、『未来の私』だったんだね。
どんな仕組みでそんなことができるかはわからないし、そこに私は全然興味はもてないけれど。
過去の私を変えようとしてくれて、ありがとう。
今日は、今までの感謝を伝えさせてほしいんだ。
ねぇ、受け止めてくれる?
私は、微笑みながらカーテンに手をかけた。
"カーテン"
枕元に置いていたスマホから目覚ましのアラームが鳴り響き、意識が急浮上する。
「ん〜…」
小さく唸りながら目を擦って、ゆるゆると瞼を開けると、カーテンが外の陽の光を吸い込んで室内を淡く照らしていた。もそ…、という効果音が聞こえてきそうな程ゆっくりと布団を剥いで、上体を起こしながらベッドの端に腰を掛ける。
「む〜…」
先程よりもやや大きな声で唸る。再び唸ったその声はまるで駄々っ子のよう。唸った後は渋々と、油切れのブリキのおもちゃのように立ち上がりカーテンの元へと歩く。カーテンに両手をかけると、まだ眠気まなこだと言うのにカーテンを開ける。
案の定突然の強い光に目がくらみ、反射で目を閉じるがすぐに慣れて目を開け、窓の外を見る。日が昇ったすぐ後のようで、まだ太陽が地平線に半分程隠れている。そして昼間の青空とは違う、淡く鮮やかな空が広がっている。外の空気を吸おうと窓を開ける。流石に最近肌寒いのでほんの少しだけだが。開けた窓の隙間から、朝の肌をひりつかせるように冷たく新鮮な空気が吹き抜けてきて、目を閉じて深呼吸をする。その冷たさにまだおぼろげだった頭が覚醒する。そして今度はぱっちりと目を開ける。
「…よし」
と気合いを入れて身を翻し部屋を出て、一日のスタートを切った。
★カーテン★
今でもハッキリ覚えてる。
手術の前の日のこと。
ベッドの上で一人……手術の不安や家族と離れて過ごす心細さで落ち着かなかった、そんな時ーーー
「佑紡希さーん」
聞き覚えのある、大好きで温かな声が私の名前を呼んだ。
静かな病室に、先生の優しい声が響く。
返事を返すとカーテンがそっと開いて……そこには初めて見る、白衣姿の先生が立っていて。
ドクン…心臓が少し大きく鳴ったのがわかった。
あれ…?白衣ってこんなに眩しかったっけ…?
それと同時に、不安で固まっていた気持ちが不思議とほどけていった。
あ……そうか。きっとそうなんだ。
先生。
私あの日のこと、きっと忘れられない。
先生への“信頼”だけじゃない気持ちに気付いてしまった
あの日のことを……。
お風呂から出ると
夜風にカーテンがゆらゆら
きらめく夜の街を眺め
君はタバコを吸う
煙が揺れては消えていく
君の背中は何処か儚い
だからこそ
消えてしまわないように
そっと抱きしめる
次書くメモ
成功した例だけが受け継がれていく世界
失敗は本人しか知らない
レイノルズ数を操る主人公
境界条件を設定し戦う
カーテン
やっと今週も半分過ぎた。
体力的には全然元気なのに、静まったいつもの部屋に帰った瞬間、また声に出してしまった。
「あぁ、、、疲れた。」
動く気にならない。洗濯、夕飯、シャワー、、、気がめいる。
「、、、ヨシ、やるか」
カーテンをしめ、完全なるパーソナル空間に安堵する。
明日から今週も後半だ。
頑張ろう。
今日も明日も明後日も。
ナリスケ
カーテン
やさしい風
ユラユラと…
そっと肌に触れ
心地いい…
眠りを誘うわ
「カーテン」
カーテンをめくり、窓を開けるたび私は思う。
平和だなぁと。きれいな空気が、入ってきて部屋の中が一気に爽やかになる。草や土など、新鮮な空気が私は好きだ。
『カーテン』
綺麗な人だと思った。
クラスでも明るく誰とでも接している明るい子だ。
私にでもたまに声を掛けてくれる。
リーダーシップもある。
容姿もただただキレイの一言だった。
ある放課後教室に忘れ物をした。
教室に入ると一人カーテンを閉めた状態で窓を開け、
夕日を見ていた。
誰だろうと思い「あ、あの…」
ギリギリ聞こえるかの声で私は話しかけた。
その時少し強い風がカーテンを揺らし、
例の子がこちらを真顔で見ている姿があった。
その子は手招きし私を呼んだ。
私は導かれるように一緒にカーテンの中に入った。
そして耳元で囁かれた。
「私は良い子のフリをしてるだけだよ。」
その声は低く暗く淡々と話しているだけの声。
普段の声と同じ人とは思えない程だった。
私は怖くなりその場を走り去った、忘れ物など忘れて。
次の日、投稿するとその子は口元に人差し指を当て
しーっと笑顔でジェスチャーをしてきた。
引っ越ししたばかりの新居
ワンルームなのに贅沢
大きな窓からは陽射しが溢れるように
差し込んで来ていた
ついでに
両隣のベランダからの視線も容赦なく?
「まあ、隣人は気になるよなぁ」
買い忘れたカーテンの代わりに新聞紙を貼る
新居のイメージが一転したところで
両隣の視線も飽きたようだ
「はーい!みんな元気かい?今夜もご視聴サンキュ!」
実は俺、人気が急上昇中のYouTuberなんだけど
こっちの視線は飽きないでね
#カーテン
メネ・メネ・テケル・ウパル・シン
お前の罪を数えようーー
明日、私の罪がやってくる
長年抱え続けたわたしの欲望、
隠し続けたわたしの罪
それは、青くて
それは、紅くて、
絶望よりも 青く、
孤独よりも 紅い、
連休前に頼んだモンブランインクのロイヤルブルーとバーガンディレッドーー
了