『エイプリルフール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【エイプリルフール】
「明日ってエイプリルフールだよね」
「え? ああ……そうだっけ。もう四月一日かと思ってた」
「まだ三月三十一日だよ。仕事忙しくて日付忘れたの?」
「いや、昨日今日と久々の連休だったからほとんど寝てた」
「なるほどな」
「そっか、明日はエイプリルフールか……どんな嘘つこうかな」
「何か、面白い嘘つくつもりなの?」
「そう。でも毎年、すぐバレるようなくだらない嘘ついて終わっちゃうんだよなあ」
「分かるわ」
「今年は面白い嘘つけるよう、よく考えないとな。……そういや、お前は明日どんな嘘つく予定なんだよ?」
「はは……嘘ならもうついたんだよなあ」
「へ? だってエイプリルフールって明日……ん?」
エイプリルフール
「エイプリルフール......
だとしても、嘘ついたことないんだよなぁ......」
と愚痴をこぼす。
嘘つく相手もいないし、どんな嘘をついていいか分からない。
「何でこの日だけ嘘ついていいんだよ......。」
そう一人部屋で呟いた。
本日4月2日はわたくし悪役令嬢こと
メア・リースーの誕生日ですわ
ハッピーバスデーわたくし
💝🎂 𝙷𝚊𝚙𝚙𝚢 𝙱𝚒𝚛𝚝𝚑𝚍𝚊𝚢🎂🎉
『エイプリルフール』
目を覚ますと知らない場所にいた。
時計も窓もない白くて広い部屋。
コン、コン、コン、コン
扉から妖精のブラウニーがひょっこりと顔を覗かせ、
トレイを持って部屋へと入ってきた。
「お食事をお持ちしました」
「ちょっとあなた、ここがどこだかわかります?」
「奥様の部屋です」
「奥様って誰ですか」
「貴女様です。あの、お食べにならないのですか?」
「いりませんわ。というか私は奥様ではありません」
「そんな……奥様がお食事をお摂りにならずに
体調を崩されたら、ワタクシめが
旦那様に叱られてしまいます」
怯えた表情を見せるブラウニー。
「そこに置いててちょうだい。後で食べますわ」
ブラウニーが出ていった扉を見つめる。
気配がないことを確認して、ドアノブに手をかけた。
鍵はかかっていない。
扉の先は薄暗い廊下が続いている。
長い回廊を歩いていると、薄紫色の毛並みを持つ
子猫が体を丸めて眠る絵を見つけた。
部屋を出てからどのくらい経ったのだろう。
先程から同じ場所を何度もぐるぐると
行ったり来たりしてる気がしてならない。
視線を横に向けると、子猫が丸まって眠る絵が
壁に掛けられていた。
「この絵、さっきも見ましたわ」
悪役令嬢の声が聞こえたのか、
絵の中の子猫がぱちっと目を開けた。
「寝室に戻るにゃ」
「ねえ、私出口を探していますの。
どこにあるかご存知かしら?」
「出口はないにゃ。だんにゃ様だけが
ここを自由に出入りできるにゃ」
「旦那様って」
「もうすぐだんにゃ様が帰ってくるにゃ。
お外に出てるのがバレたら
またお仕置きされるにゃよ。早く戻るにゃ」
悪役令嬢は子猫の忠告を無視して、
再び薄暗い回廊を歩き出した。
(なんだか気分が悪くなってきましたわ)
ドクドクと脈打つ胸を抑えながらその場に蹲っていると、視線のすぐ先に磨きあげられた革靴が見えた。
顔を上げるとそこには黒いトレンチコートを羽織った魔術師が佇んでおり、こちらを見下ろしている。
「また勝手に部屋を抜け出して、
あなたは本当に手のかかる方だ」
「魔術師」
魔術師は悪役令嬢を抱き上げ歩き出す。
腕の中で暴れる彼女をものともせず、部屋まで連れて
行くと天蓋付きの広いベッドの上に優しく下ろした。
「メア、具合はどうですか?」
「大丈夫ですわ。ところで魔術師、
あなたに聞きたいことが」
「オズワルド」
「?なんですの」
「結婚する時に、お互い名前で呼び合うよう
約束しましたよね?忘れてしまったのですか?」
知りませんわよ、そんなこと。
あ、わかりましたわ。この者がまた私に
おかしな呪文をかけてからかっているにちがいない。
それなら全て合点がいく。
魔術師の端正な顔に手を滑らせ、名前を呼ぶ。
頬を撫でる彼女の手を握り優しく微笑む魔術師。
「オズ、私を見てください」
「はい、メア」
「そこをどきなさい」
「いやです」
「ここから出してください」
「いやです」
「術を解きなさい」
「いやです」
「っ、私の命令が聞けないというの?!」
「私はあなたの従者ではありませんよ」
目を見開く彼女を押し倒して魔術師は耳元で囁く。
「ここにある物の一体どこまでが嘘か真か、
あなたには見抜けますか、メア」
悪役令嬢の唇を指先でなぞりながら
魔術師は紫色の目を細めて笑った。
エ イ プ リ ル フ ー ル
俺 に 彼 女 が で き ま し た
こ れ が 何 よ り も エ イ プ リ ル フ ー ル っ ぽ い
俺 に 彼 女 で き た 事 な い = 年 齢
H A H A H A
悲 し ッ
25 作 目
ねぇ、嘘って言ってよ。
別れたいなんて言わないで
今日はエイプリルフールだから
いたずら好きな君のことだから、
きっと嘘だってまだ信じてるんだよ。
だから、お願い。嘘だって言って
「エイプリルフール」
あなたの“別れよ”が
今日だったら良かったよに。
エイプリルフール
嘘つきな君が言う今日の言葉はいつもよりもそわそわしてた
エイプリルフール
普段、日常に笑いのない生活を送っている私としては、こんな日を設定する必要ないのでは?と思ってしまうのですが、いかがでしょう。
「嘘をついてもいい日」
悩むなあ。
「嘘ついても許してやるから、言ってみ」とか言われてもなぁ。
どんな嘘をついて驚かせてやろう、なんて悩むほどのことでもないし。
でも、せっかくだし。(せっかくの意味謎)
使わないと勿体無いし。
(期限付きのチケット的な)
かと言って、
「明日、王様と結婚することになりました。」
て言っても、ピクリともしないでしょうし。
難しいもんだなぁ。
「嘘をついてもいい日」につく嘘って。
なんだか性に合ってない気がします。
今年は無理みたいなので、来年の今日には、あっと言わせるような大掛かりな嘘をつくことを誓います。
あ、出来た!
(チケット使い切った)
end
正午からのパーリナイ、エイプリルフールは真実を黙ってる日だ。言葉を悲しんでいこう、言葉選びは嘘に驚きがある。【感情の輪】に書いてない。今、超元気にこれを綴っているんだ。絶望的だろ、ところで今の時間は?
エイプリルフール
今日は、エイプリルフール。例年通り誰よりもエイプリルフールを楽しむはずが…昨日の疲れや、プリンセスの日がめっちゃ不順になったり、近付いたりで、朝から具合が優れず、仕事を欠勤…でも、入浴したら、だいぶ楽になった私。同棲してる彼氏が、今朝、「君は、冗談が通じないから、エイプリルフールで噓付けないね。」と言われたのに、彼氏が帰宅したら、めっちゃ無邪気に誰よりもエイプリルフールを楽しむ彼氏の姿♡見てて愛おしかった♡結局、何度も、エイプリルフールで嘘付かれたけど、何となく嘘だと見分けたよ。彼氏は、時々、子供に戻る瞬間がある。でも、それがウザイとかじゃなくて、めっちゃ無邪気で可愛くて、愛おしくて…そう、これが私にとって、彼の一番守りたい部分なんだ♡彼が好きだからこそ彼を、そして、彼の全てを守っていきたいんだ。これからもずっと一緒だよ♡
何か面白いのを思いついたら、嘘つくか
そう思っているうちに一日が終わる。
そんなことを繰り返していたら、
いつの間にかSNSで宣伝をする、企業のものになっていた。
あなたの前で嘘ばかりついているぼくなので今日という概念すらもすっかりと頭から抜け落ちていました。正直者のあなたなのでぼくは少しの疑いもなく信じてしまいました。「ごめんって」と片眉を下げるあなたに「ゆるしません」と嘘をつきました。
エイプリルフール
一年の中で、1日だけ、たった一個だけ嘘をつくことが許されている日。
それも、人を傷つける嘘はだめ。
相手も、自分も、「なんだよー」と、笑い合える嘘。
それなのに。
今この世界には、悪い嘘がそこら中に転がってる。
嘘を許されたのは一年で一日だけ。さらに一つだけ。
人と笑い合える嘘を許されたはずなのに。
なんで?
人って、なんでそうなっちゃうのかな。
エイプリルフールだからって
素敵な嘘も、やさしい嘘も、つきたくない。
君は必ず元気になる。
いま、君に起こっていることは、幸せへの布石。
これは絶対に本当なんだよ。
「私、来週引っ越すんだ」
貴方は、真剣な顔でそう言ってきた。
4月1日。今日はエイプリルフール。親友で、何をするにも、行くにも、食べるのも、全部一緒だった貴方の口から、信じられないような言葉だった。
私は、ビックリして5秒くらい固まった。
「ごめん、言う日間違ってるかもしれないけど……今しかないかなって」
「……嘘じゃ、ないの?」
「うん」
貴方が言うには、県外に行くとかそういうのではなくて、海外に引っ越すらしい。頭が追いつかない。でも、私は情けない顔を貴方に見せたくなくて、
「海外着いたらさ、連絡してね。写真とかも待ってるからさ」
「はは、旅行に行くわけじゃないんだよー?」
「だって、海外だなんて、とても凄いよ!」
語彙力の無い言葉を並べて、悲しさを紛らわす。
「あ、私も言いたいことがあるんだった!」
「ん?なに?」
「貴方のこと、ずっと大好きだよ!親友として!」
「……ありがとう。また、きっと、会いに行くから」
貴方は、泣き崩れた。
私は貴方に、嘘をついた。だって、エイプリルフールだもん。
親友としてじゃなくて、恋愛対象として。
エイプリルフール
今年こそ誰かを騙してやろうと意気込み、休みであるにも拘わらず朝に起きた。
まず、どこまでが道徳に反しない嘘なのかを考える。嘘をつくにもかわいらしい嘘をつきたい。
実は結婚してました〜とか?ありきたりすぎる。
資格試験に合格しました!とか?嘘だなんて悲しすぎるね。
明日から恐竜に乗って出社します、とか?随分と可愛らしい。
空からうさぎさんがたくさん降ってきた!?とか?キャッチされなかったうさぎさんはどうなるんだ。
実はあなたのことが好きなんです♡とか?そんな弄ぶような真似はしたくない。
そもそも私には嘘をつく相手がいないじゃない。
午前が終わった。
独白 2024/4/2
人からもらった幸せを
同じように返せることは
きっと至上の喜びだ
独りよがりの押し付けでは成立しない、
相互の想いやりが成した結末。
積み上げていけるように。
顔を上げることを、忘れないで。
『エイプリルフール』
大谷翔平の嫁は
わたしです✌︎
vol.16
優しい嘘をつく人は、残酷だ。
その優しさが私を苦しめる。惨めにさせる。
「大丈夫!」「いいよ」を素直に受け取れなくなったのはいつからだろう。言葉の裏を考えて、疑ってコミュニケーションのハードルが上がった末に、
「何を考えてるか分からないね」
という一言が突き刺さる。
私も私が分からない。
言葉以外の表現がもっとあればいいのに、、
考えてる事は沢山あるはずなのに、喉の奥でつかえる。
他人にとって私の意見は必要か?価値があるものなのだろうか。考えた故に黙るから伝わらない。
「私は大丈夫。人の事が大好き!」
罪のない嘘。許してください。
エイプリルフール
友達に
今日名字が
変わりましたと
メッセージ
結婚と
引っかかってくれた
ありがとう
嘘でも
結婚相手いると
思われたなら
まだチャンスあるかな
なな🐶
2024年4月1日882