『エイプリルフール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何か面白いのを思いついたら、嘘つくか
そう思っているうちに一日が終わる。
そんなことを繰り返していたら、
いつの間にかSNSで宣伝をする、企業のものになっていた。
あなたの前で嘘ばかりついているぼくなので今日という概念すらもすっかりと頭から抜け落ちていました。正直者のあなたなのでぼくは少しの疑いもなく信じてしまいました。「ごめんって」と片眉を下げるあなたに「ゆるしません」と嘘をつきました。
エイプリルフール
一年の中で、1日だけ、たった一個だけ嘘をつくことが許されている日。
それも、人を傷つける嘘はだめ。
相手も、自分も、「なんだよー」と、笑い合える嘘。
それなのに。
今この世界には、悪い嘘がそこら中に転がってる。
嘘を許されたのは一年で一日だけ。さらに一つだけ。
人と笑い合える嘘を許されたはずなのに。
なんで?
人って、なんでそうなっちゃうのかな。
エイプリルフールだからって
素敵な嘘も、やさしい嘘も、つきたくない。
君は必ず元気になる。
いま、君に起こっていることは、幸せへの布石。
これは絶対に本当なんだよ。
「私、来週引っ越すんだ」
貴方は、真剣な顔でそう言ってきた。
4月1日。今日はエイプリルフール。親友で、何をするにも、行くにも、食べるのも、全部一緒だった貴方の口から、信じられないような言葉だった。
私は、ビックリして5秒くらい固まった。
「ごめん、言う日間違ってるかもしれないけど……今しかないかなって」
「……嘘じゃ、ないの?」
「うん」
貴方が言うには、県外に行くとかそういうのではなくて、海外に引っ越すらしい。頭が追いつかない。でも、私は情けない顔を貴方に見せたくなくて、
「海外着いたらさ、連絡してね。写真とかも待ってるからさ」
「はは、旅行に行くわけじゃないんだよー?」
「だって、海外だなんて、とても凄いよ!」
語彙力の無い言葉を並べて、悲しさを紛らわす。
「あ、私も言いたいことがあるんだった!」
「ん?なに?」
「貴方のこと、ずっと大好きだよ!親友として!」
「……ありがとう。また、きっと、会いに行くから」
貴方は、泣き崩れた。
私は貴方に、嘘をついた。だって、エイプリルフールだもん。
親友としてじゃなくて、恋愛対象として。
エイプリルフール
今年こそ誰かを騙してやろうと意気込み、休みであるにも拘わらず朝に起きた。
まず、どこまでが道徳に反しない嘘なのかを考える。嘘をつくにもかわいらしい嘘をつきたい。
実は結婚してました〜とか?ありきたりすぎる。
資格試験に合格しました!とか?嘘だなんて悲しすぎるね。
明日から恐竜に乗って出社します、とか?随分と可愛らしい。
空からうさぎさんがたくさん降ってきた!?とか?キャッチされなかったうさぎさんはどうなるんだ。
実はあなたのことが好きなんです♡とか?そんな弄ぶような真似はしたくない。
そもそも私には嘘をつく相手がいないじゃない。
午前が終わった。
独白 2024/4/2
人からもらった幸せを
同じように返せることは
きっと至上の喜びだ
独りよがりの押し付けでは成立しない、
相互の想いやりが成した結末。
積み上げていけるように。
顔を上げることを、忘れないで。
『エイプリルフール』
大谷翔平の嫁は
わたしです✌︎
vol.16
優しい嘘をつく人は、残酷だ。
その優しさが私を苦しめる。惨めにさせる。
「大丈夫!」「いいよ」を素直に受け取れなくなったのはいつからだろう。言葉の裏を考えて、疑ってコミュニケーションのハードルが上がった末に、
「何を考えてるか分からないね」
という一言が突き刺さる。
私も私が分からない。
言葉以外の表現がもっとあればいいのに、、
考えてる事は沢山あるはずなのに、喉の奥でつかえる。
他人にとって私の意見は必要か?価値があるものなのだろうか。考えた故に黙るから伝わらない。
「私は大丈夫。人の事が大好き!」
罪のない嘘。許してください。
エイプリルフール
友達に
今日名字が
変わりましたと
メッセージ
結婚と
引っかかってくれた
ありがとう
嘘でも
結婚相手いると
思われたなら
まだチャンスあるかな
なな🐶
2024年4月1日882
エイプリルフール
エイプリルフール、一年で唯一嘘をついても良い日。僕にとっては特別でも何でもない日。
今までついてきた嘘、
あの娘が好きだってこと。
今までついてきた嘘、
僕が普通の男だってこと。
今まで隠してきたこと、
あなたが好きだってこと。
今まで隠してきたこと、
僕は女の子になりたい。
4月1日、今日だからこそ本当のこと言うよ。
僕は男の子だけど、かわいい服を着たい。
男の子だけど、あなたが好きだ!
また明日、あのカフェに行こう
甘酸っぱいいちごのケーキ
ひとまわしのミルクと二粒の砂糖
遠くから聞えたサイレンの音
ついた嘘は1つだけ
『エイプリルフール』(創作)
2024年4月1日
日記を付け始めて1ヶ月。
大好きな先輩が卒業して1ヶ月。
そして、先輩に振られて1ヶ月。
告白なんてしなければ良かった。
思い出すだけで涙が出る。
なんて、愚痴ばっかだね私。
せっかく日記書いてるから、今日あったこと書こうかな。
マユと一緒に買い物へ行ったよ。服みてきた。
マユはいつもかわいいから、服も選んでもらった。
でも、私が着ると、なんかちがう。
きっと、マユは先輩と会うときも、かわいいんだろうな。
マユは言わないけど、マユと先輩が付き合ってるのはみんな知ってる。知らなかったのは私だけ。
って、また愚痴になってる!
今日はエイプリルフールだから、マユに嘘ついた。
泣きたい気持ちを笑顔にしたよ。
だって、マユも大好きだから。
これくらいの嘘、いいよね?
─END─
嘘だと言ってほしかった。
今でも実は、嘘だと言ってくれ、と
叫びたくなる時がある、信じたくない、って
訳じゃない。
失った痛みや思い出の優しさって
ボディブローのように後から効いてくる
そういう事かもしれない。
それでも、私は、1日1日を
生きて、生きて生き抜いて
ほら、一緒にいられるよ!
生きていこうね、大丈夫だよ
そう伝えていく。
ゆうぞうお兄さんがいないなんて。
嘘だって、言える強さなんて
持ってない私はヨワムシ。
エイプリルフール
今日一日は、ネットニュースやSNSも
家族LINEでさえも一瞬、疑心暗鬼フィルターが
自然発動する日
SNSがない時代の、
必死で前夜考えたであろう友人の、
クスッと笑えるエイプリルフールネタが今は、
ただ、ただ、恋しい。
実は先日、宝くじ1億円が当たりました。
〈エイプリルフール〉
こんにちは4月
今日はエイプリールフール?
嘘?ホント?
新学期楽しみ?
エイプリルフール?
A:ねぇねぇあそこにお化けいない?
B:え?いるわけないじゃん(見る)居ないじゃんW
A:居たんだって!!本当に!!
B:どうせエイプリルフールでしょ
A:……
数分後……
B:A大丈夫?
A:……
B:?
(急にAが倒れる)
B:おい!!A!
A:逃げて……
B:何言って……
もしかして……
貯金-70万円
歯が1本ない
ボロボロに割れている歯は4本
いつの間にか凹ましても薄くならないお腹
ピッタリ隙間なくくっつく太もも
どんだけ保湿してもパサパサ広がる髪の毛
ずっと荒れてる頬
柔らかくなってちぎれまくる爪
エイプリルフールだったらいいのになぁ
ねえ、今日空から肉まんが降ってくるらしいよ。
ごめんなさい嘘です。ただの欲望です。
#18
エイプリルフール